福島県の「県民健康調査」の検討委員会が5月19日に福島市で開かれ、実施主体の福島県立医大が、甲状腺がんと診断が「確定」した子どもは前回(2月)の33人から17人増え50人に、「がんの疑い」は39人(前回は41人)になったと報告しました。
 検討委の星北斗座長は、チェルノブイリ原発事故では、事故から4〜5年後に子どもの甲状腺がんが増加したというデータを基に「現時点では放射線の影響は考えにくい」と、これまでの見解を繰り返したそうです。(スポーツ報知5/20)
 しかし、被曝した地域の子どもとしていない地域の子どもの違いを見れば、被曝が原因かどうかわかります。
 ブログ「めげ猫「タマ」の日記」さんが、詳細に分析されていましたので、ここに転載させていただきます。(括弧内の数字は、元記事の参考資料の番号です。)

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会津は1人、中通りは66人 福島県甲状腺癌

 5月19日に福島県県民健康管理調査第15回の検討委員会が行われました(1)。福島県の子供さんから90人の甲状腺癌ないし癌の疑いがある方が見つ かったそうです。地域別に纏めたら、放射性物質汚染が酷く多くの方が避難した浜通りは23名、放射線汚染はあったけど殆ど避難しなかった中通りが66名、 殆ど放射性物質汚染のない会津が1名です。中通りと会津を比べて偶然に起こる確率を計算したら3%でした。
 福島県は纏まりのない3つないし4つ の地域の集合体と言う人がいます(2)(3)。3つとすると、西から会津、中通り、浜通りです。浜通りには福島第一原発があり、福島原発から20km圏内 は原発事故の翌日には避難指示が出されました(4)。中通りは、放射性物質に汚染されましたが、殆どが20km圏外にあり避難はあまりなかったと思いま す。会津は福島第一原発から概ね80km圏外にあり、それほどおおきな被爆はなかったと思います。(=^・^=)なりにまとめると
 会津 :福島第一原発から離れており、放射性物質汚染の無い場所
 中通り:そこそこ放射性物質に汚染されたのにあまり避難がなく住民がそれなりに被爆した場所
 浜通り:福島第一原発があり放射性物質汚染が酷いが、避難した人も多く被爆が少ない人も多くいる地域
に分けれると思います。
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 ※(5)にて作成
 図―1 福島県の地域分け

 福島県は原発事故を受けて「福島県民健康管理調査」を実施しています。その中に福島原発事故当時18歳以下だた子供さんを対象に甲状腺癌の検査を実施しています(6)。(=^・^=)は地域に差があるか主計してみました。以下に比較を示します。
  あまり被爆のない会津1人(検査32,208人中、割合は0.003%)
  それなりに被ばくした中通り66人(検査176,357人中、割合は0.037%)
  被爆した人と避難した人がいる浜通り23人(検査80,824人中、割合は0.028%)
中通りは会津の10倍の罹患率です。2次検査が中通りで対象1,225人中1,101人で実施(全体の90%)、会津では209人中103人で実施(全体の 半分)を考慮して偶然に起こる確率を計算したら3%でした。一寸、偶然とは思えません。もともと会津は「対象地域」だったみたいです(7)。
(以下、省略、転載終わり。)

元記事  http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-1074.html
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「これだけ見つかったのは、検査機器の性能が上がって、がんの初期段階でも発見できるようになったからだ」と言う人がいますが、それでは会津と中通りとの出現割合の差を説明できません。
また、「避難なとどによるストレスが影響している」と言うのであれば、中通りよりも浜通りのほうが高くなるはずですが、そうはなっていません。

こんな簡単なクロス集計さえとらない福島県立医大は、本当にがん患者を減らす気があるのでしょうか?