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三重県桑名市からはるばる1300km、東北石巻の被災地を経由して、運んできて下さったのは、英国ESSE社製の薪ストーブ。 このストーブは、震災当日偶然英国に赴いていた日本の輸入代理店社長、長谷川高広さんとストーブの老舗である英国ESSE社の発意で、このたびの震災被災地向けにと製作されたもの。 英国の探検家シャックルトンとスコット氏が南極探検時に使用した薪ストーブをベースに、機能本位につくられた言わば「薪ストーブの被災地バージョン」。 その名も「Cooker Mini」と、ストーブというよりも、クッキングストーブ的な使い方が楽しそうなこれからの季節にはもってこいのかわいらしさがいい。 
 夕暮れ迫る午後6:30現地到着後早速ストーブの取り付け開始。 倒壊した集会所の代わりに設置されたユニットハウスの二階建集会所に、ストーブの火が入ったのは午後10:00をまわっていた。 帰りを無理せぬようにとの地域の皆様のご厚意とお心遣いもあって、持参された缶詰とレトルトのご飯とカレーで夕食を済ませた後、ストーブを取り付けさせていただいたその仮設の集会所で休ませていただいた。 チロチロと燃えるストーブの火、まだまだ朝夕の冷え込みのあるこの地には、有り難い暖かさだろう。
 明けて新緑の山に残雪が映える爽やかな栄村の朝、集会所の隣にお住まいの奥様が野沢菜の佃煮を持ってきて下さった。 震災が生んだ予想外の出会いと触れあいのひととき。  目の前では無事だった田んぼでは田植えの準備もはじまっている景色。 地震で傾いた家さえなければ、極めてのどかな山紫水明の農村風景である。
朝食をとったあと、復興への支援と誓いを集落の方々とともにたて、堅い握手を交わして帰途につかれたグランビルの皆様、おつかれさまでした。
 
新聞に載ったというお話し。 海を渡ってきた善意の輪の広がりがここに語られている。
http://mainichi.jp/area/mie/news/20110507ddlk24040191000c.html