去る10月17日に開かれた球磨村第一回村づくり懇談会において、ご紹介させていただいた、シェルター・イン・ハウスの考え方を一枚にまとめた資料をアップロードします。 
シェルターインハウスの考え方20201016


「畑しごと、山仕事のためにも、我が家の中にくつろげる場所が欲しい」
「生業と我が家の復興は、やはり現地にいなくては、帰らなくては進まない」 
「我が家での生活リズムを、ささやかでも取り戻したい」
「仮設住宅にるばかりでは、気持ちがふさがりがちだ」
「村の復興計画が決まるまで、被災した我が家に仮住まいをつくろう」
こんなお考えをお持ちの方が多いことを強く感じた懇談会では、終了後に「まさか!」の、そのまま家屋調査相談にうかがうこととなり、とっぷり日が暮れる時間まで、普段は離れて暮らすご家族との会話が続きました。

さて今回ポイントとして強調したいのは、応急修理制度に適用有無にかかわらず、生活拠点、復興拠点として最低限に近い生活拠点を被災した家や納屋などに作れないかということ。 過去の災害においてもあったことですが「広すぎる我が家を全て直しきる資金はないが、少しづつでも、一部でも手を入れることで、普段の暮らしを取り戻す。」という選択。 これで復興の足掛かりをつくるばかりか、言わば数年後の復興までの期間、心の溝を埋めることができると考えるのです。 そして数年後の地域再生計画が固まった時、つまり土地の嵩上げや高台移転が具体化したとき、我が家の本格復興の青写真を描きます。 このシェルターインハウスで用意するキッチン、トイレ、鋼製建具(サッシュやドア)などの資材、設備機器も、そのときに再利用すると考えたなら、廃棄ゴミにすることもないはずです。 また過去の経験を踏まえ現地状況を見るに、公費解体には1年以上の期間がかかることはほぼ間違いなく、シェルターインハウスは仮にそれまでの期間であったとしても、期間的にも相当の利用価値はあり、仮に公費解体期限を越えてもその後の利活用を考えたり、最終的に解体を用地交渉時に条件として出すこともあり得ます)。 
電力や集落水道・排水など、いまだ不通のところも多いと聞きますが、仮設電気、仮設配管、仮設トイレなど、本復旧時のやり替えも考慮するなら、いっそのこと納屋や車庫の中に電気だけでなく、給排水設備を露出配管で切り回すこともあるでしょう。


本ブログの中では何回か紹介しておりますので、そちらもあわせてご覧ください。

2020年01月21日 職人不足解消、完全乾燥を待ちながら「シェルター・イン・ハウス」という仮住まい提案
http://blog.livedoor.jp/niigata_sumai/archives/52277391.html

2020年09月18日 水害後の家屋対応に、改めて「シェルター・イン・ハウス」のススメ
http://blog.livedoor.jp/niigata_sumai/archives/52283159.html

災害前に暮らしていた地域にいち早く戻るという事例を重ねてきた中でのひとつの黄金律。 ここ球磨村でも村の皆様お一人おひとりの慎重なご判断の中で、ゼロか100か(壊すか完全修復を目指すか)ではなく、多様な選択肢から最適解を引き出すことが出来るよう祈っております。
村づくり懇談会_20201017ー


18日アップした本記事の文章が一部脱落しておりました。 読み難かったところがありましたことお詫びし訂正します。(20日08:30)