2017年11月02日

星が見えたら

星が見えたら

(2017.7 制作)

 音楽テーマの展覧会の際、描き下ろした作品です。
 私は口笛奏者の儀間太久実さんのオリジナル曲「星が見えたら」をイメージして描きました。

 この曲は星が明るく瞬くようなかわいいメロディで始まりますが、曲が進むうちに空の広がり感じるようになります。
 クライマックスには最初に出た瞬きのメロディが再び出てきますが、星が力強く歌っているような詩情へと変わり、心地よい変化を楽しめます。

 絵としては私の好きな猫やビルをモチーフに使い、星が見えた時のささやかな幸せを表現しました。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 「星が見えたら」は儀間さんが今までにリリースした2枚のアルバムのどちらにも入っています。
儀間太久実さんのHP
 
 ちなみに、私は過去に儀間太久実さんをイメージした絵を描いています。良かったら、そちらもご覧ください(^^)
→ 「希望(Takumi Gima)」

2017年10月17日

上を向いて歩こう

上を向いて歩こう

(2017.10 制作)

 「昭和ロマンチック」というイベントの「オリジナルレコードジャケット展」に出展する際、描き下ろした作品です。
 レコードジャケットのサイズ(31.5センチ×31.5センチ)で描いています。私はCDしか買った事のない世代なのでこの大きさは新鮮に感じました。

 私は坂本九の「上を向いて歩こう」を題材に選びました。

 よく聞くと少し不思議な曲です。
 歌詞は一人ぼっちで泣く夜を繰り返し、人生の苦悩を描写しています。それなのに突き抜けるほど朗らかなメロディです。
 さらに間奏には口笛のメロディが入り、軽やかな気分にさせてくれます。

 時代はちょうど高度経済成長期真っ只中です。
 田舎から出て来て働く若者の心をしっかり受け止め、励ましてくれた曲ではないでしょうか?

 私はそれをイメージして、タイトルが「上を向いて↗︎歩こう↗︎」と少しずつ右肩あがりになるように描きました。
 そして、メランコリックな夜が、1枚めくればすぐに希望あふれる昼間になるように構成を考えました。


 ところで、この曲は欧米でも大ヒットしましたが、英語題は「SUKIYAKI(スキヤキ)」だそうです。それを聞いた時に感じた違和感は半端でなかったです(笑)

2017年10月04日

Rain

Rain

(2017.10 制作)

 2L版サイズの小さな作品ですが、心を込めて描きました。
 タイトルの「Rain」はこの猫の名前です。

 ある雨の日の夜中に、迷子になった野良猫の赤ちゃんを保護しました。名前は雨にちなんで「レイン」と名付けました。

 でも私の住む部屋はペット禁止です。それで友達に頼んで里親になってもらいました。
 友達には大切にしてもらって、レインはその後10年生きました。
 
 元々病気を持った野良猫だったので長生きはしませんでしたが、それでも飢えずに凍えずに愛されて、どれだけ幸せだった事でしょうか。最後までやんちゃで甘えん坊で、突然眠るように亡くなりました。

 亡くなってから何年も経ちますが、今も心の中で生き続けています。
 「毛並みがきれいだったなぁ」とか「花とか植物が好きでユニークだったなぁ」とか、生前の愛くるしい様子を思い出しながら、空想で描きました。

 この絵はレインの里親である友達へプレゼントします。

2017年06月13日

「観て楽しむ<猫カフェ>」展

猫カフェ展021

最近、私は展覧会の企画もしています。
現在、こんな展覧会をしています。

「観て楽しむ<猫カフェ>」展
2017年6月12日〜24日まで(6月18日(日)は休み)
Cafe de ランス(大阪環状線 今宮駅から徒歩3分)
くわしくはこちらへ

私は秘蔵作品を出展しています。
※部分写真です。
IMG_2482

ぜひ、お越しをお待ちしています!

2017年03月24日

個展「水彩で描く心象の世界 新阜裕大 絵画展」

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ただいま、Cafe de ランスで個展を開催中です。たくさんの方にご来場いただき、感謝しています。

個展はあと2日で終了いたします。
本人が在廊する日は、明日25日(土)で最後となります。
(26日(日)は私本人はおりませんが展示はしています)

☆☆一つ訂正です。☆☆

展示の最終日、26日(日)は終了時間が変更となります。
イベントの終了時間に合わせ、ギャラリーの終了時間も早まり、16:00終了になります。

26日(日)の夕方にお越しになる予定だった方、申し訳ありません!
訂正してお詫びいたします。


【日時】
3月13日(月)〜3月26日(日)
午前11時〜17時30分
最終日26日は16時終了

※休館日 3月 19日(日)、3月 20日(月・祝)
※基本的に日・祝休みなのでご注意ください
※26日(日)は特別営業します。占いや手作り作家などたくさん出店するフェスティバルが行われる予定で、おすすめです!

【場所】
「カフェ de ランス 」内ギャラリー

JR今宮駅より徒歩3分(コーナンJR今宮駅前店、南側駐車場の南東側の五差路の角)

【入場料】
恐れ入りますが、喫茶店なので1オーダーをお願いします。(コーヒー350円〜)

【作家在廊予定日】
13日(月)、14日(火)、15日(水)、18日(土)、21日(火)、22日(水)、24日(金)、25日(土)
…各日、午後在廊

【内容】
水彩画を10点

カフェ DE ランスの壁面ギャラリーオープンに合わせて、2週間個展をさせて頂きます。
会期中半分の日程は、作者も在廊しております。ぜひ遊びに来ていただけたらと思います(*^^*)

☆☆【ここからは作家仲間の皆様へのお知らせです】☆☆

カフェdeランス内ギャラリーは、貸しギャラリーとしてオープンいたしました。
続きを読む

2017年03月22日

ただいま出展中【女神幻想】展

女神1

女神2

現在、出展中の展覧会です。

私は自分が描いてきた作品の中でも、特に自信作の2点を出展しています。

他の作家さん達も力作ぞろいです。

ぜひお越しをお待ちしています。

http://blog.goo.ne.jp/sawsinplusb/e/7f5dcbd0c44a556b726d8917f3d19c72

「女神幻想」

2017年3月17日(金)〜31日(金)11:00〜17:00 (月曜定休/月曜日が祝日の場合は翌日が休館)


★「女神」をテーマに自由に表現するアート展覧会。

※観覧は1オーダー制です。 展覧会を御覧になられる方は必ずお店で何かご注文下さい。

<会場>
喫茶室ピッコロ <+bギャラリー> Bスペース
〒661-0012 兵庫県尼崎市南塚口町3-17-8
兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター内 2F
営業時間:11:00〜17:00(月曜定休/月曜日が祝日の場合は翌日が休館)
アクセス→http://hyogo-arts.or.jp/piccolo/access/
◆阪急塚口駅南出口より南東へ徒歩8分
◆JR塚口駅西出口より西へ徒歩5分

なお、同時開催の「暗黒童話」展もお勧めです!
暗黒童話


2017年03月09日

☆出展情報☆ アート・ウェイ・オオサカ「アリスと歯車」

アリスと歯車1

アリスと歯車2


「公募作品展」に父と一緒に絵を出展します。

ぜひ、お待ちしています。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

不思議の国のアリス×スチームパンク
アート・ウェイ・オオサカ〜特別篇〜 「アリスと歯車2」

3月11日(土)12日(日)
両日共 11:00〜18:00
入場料:300円(15歳以下保護者同伴にて入場可)

会場:大阪市立西成区民センター

【開催内容】
ハンドメイド・マーケット
公募作品展  ワークショップ
パフォーマンス  講 演
アリスのティーパーティー(喫茶・甘党)

ゲストクリエイターによる
作品展示及び即売

写真撮影ブース(無料)
男女各更衣室(無料)
手荷物一時預かり(有料)
etc.

〒557-0041 西成区岸里1-1-50
・地下鉄四つ橋線「岸里駅」下車
 番出口徒歩2分(区役所東隣り)
・南海本線・高野線・地下鉄堺筋線
 「天下茶屋駅」下車西出口徒歩5分
電話:06-6651-1131

主催:大阪市立 西成区民センター(指定管理者:一般財団法人 大阪教育文化振興財団)

2017年02月11日

良い夢を…

良い夢を…

(2017.1 制作)

「ディストピア・フューチャー展」という展覧会に出展した作品です。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

  昨年はVR元年と言われ、様々なVR用のデバイスが一般発売されました。
※VR(バーチャル・リアリティ)…仮想現実
 すでに、現実の恋愛や結婚はしなくても2次元上のキャラクターを見ていたら幸せと思う人も多くいます。

 今の世の中がそのままディストピアになっていけば、メディアや仮想現実で包まれて当事者にとっては一見、幸せに感じる世界になるのではないかと思えます。
 そこで、私はあえてユートピア風のディストピアを描こうと考えました。

 この絵は、天使のような、よくできた母親のような女性(実は悪魔)が、優しく毛布をかけてくれようとしています。
 (本当は鎖をかけてこようとしています)

 夢の庭園には様々な性的象徴のモティーフを散りばめています。

 この絵は仰向けに寝ている男性の視点で描いています。
 中央の泉は子宮、奥のアーチは卵巣…と、上に乗った女性と結ばれている事を暗示しています。噴水は男性の象徴で、エネルギーを放出し続けている事を隠喩しています。

 素晴らしい女性と心も体も一体になっている(ような気分になって搾取をされている)という、幸せな夢を描こうと思いました。

2017年01月06日

あぐり展 天地かえしの歌

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明日と明後日、中之島であるイベントで、私も絵を一点出展させて頂きます。

《場所》京阪電車なにわ橋駅地下1階、アートエリアb一1
《日時》2016年1月7日(土)、1月8日(日) 13時〜17時

お近くにお越しの際はぜひ、お立ち寄り頂けたらと思います。

2017年01月05日

今年もよろしくお願いします【3月までの出展予定】

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新年あけましておめでとうございます!

このブログをごらん頂き、ありがとうございます。
本年もよろしくお願いします。

この画像は大阪城公園の初日の出の写真です。今年は雲が多かったのですが、錦のように色彩豊かでした。

今は描きたいという思いが噴出しています。これからあちこちに出展します(^▽^)

☆☆☆1〜3月の私の出展予定です☆☆☆

1月7日(土)・8日(日)
中之島アートエリアB1「あぐり展 天地かえしの歌」

1月18日(水)〜31日(火)
ピッコロギャラリー「ディストピア・フューチャー」展

2月
<シークレット出展>
※何処にどんな絵を出展するか具体的な日程も含め、今はすべて秘密です。…フフフ(ΦωΦ)☆

3月11日(土)・12日(日)
大阪市西成区民センター「アートウェイオオサカ アリスと歯車」
※公募作品展 平面作品部門で父と一緒に出展します。

3月18日(水)〜31日(火)
ピッコロギャラリー「女神幻想」展

よろしくお願いします!

2017年01月03日

クリスマス・デート

クリスマスデート

(2016.12 制作)

 「クリスマス・ヘル」展という展覧会に出展した作品です。

 ツンデレ少女とまったりお家パーティ、でもよく見たらおかしい所満載…というイメージの絵にしました。

2016年12月10日

愛しい人

愛しい人
(2016.11 制作)

 「デモノロジー 惡魔芸術展」に出展した際に描いた絵です。悪魔をテーマにしたというユニークな展覧会です。
 誘って頂いて感謝しています。表現の幅を拡げられました。

 また今後もこういうテーマの展覧会に出展したいと思います。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 さて、この絵について。

 女性のお尻とハート、羽衣と鎖がそれぞれ呼応しています。
 何処までも清らかで優しい愛…(でもやっぱり悪魔)を表現しようと思いました。

2016年08月09日

昔の恋人

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(2016.8 制作 652×500丱▲リル画)

 「さんべりな 9」という展覧会に出展した絵です。「再会」というテーマの作品展でした。
 私は、歳をとってから昔の恋人との再会する人をイメージして描きました。

 本来人が座っているはずの椅子に人の姿はなく、逆に桜の樹に人の手の形があります。シュルレアリスムの「デペイズマン」(日常の世界からズラす事で人を別の世界に連れていく)という表現方法を使っています。
 でも、シュールな絵にしたいからではなく、人の情念を表現したい為に描きました。

 花は絶対、桜にしようと思いました。桜は、日本では春の到来を喜ぶと共に、自分や家族の異動の象徴です。
 桜の背景は淡いオレンジ色にしましたが、桜と色が近すぎます。構想を練りながら、これはきっと視認しにくく描きにくいだろうと予測してましたが、実際描き始めるとその通り描きにくかったです。それでも、私はこの色の組み合わせにこだわりました。(写真では色調が再現しきれなくて残念です)

 バラ色ではないけど、シャンパン色の幸福があると思うのです。歳を重ねるほどに気づく、とても大切な…

2016年07月03日

希望(Takumi Gima)

希望

(2016.6 制作)

 この絵は口笛奏者の儀間太久実さんをイメージして描きました。

 儀間さんは日本人初の口笛世界チャンピオンで、あちこちのイベントやメディアで引っ張りだこです。
 さらに彼は純真な人柄で評判が良いです。

 初めて儀間さんの演奏を聴いた日、私は落ち込んでいたのですが、彼の奏でる音色で元気をもらいました。更に、彼のオリジナル曲には、前向きな気分になる癒しを感じました。
 だから、タイトルの二つ名は「希望」と付けさせていただきました。

 儀間さんの口笛は澄んだ真っ直ぐな音色が突き抜けた後、情感が染み込んできます。そして自由に空を飛びまわり、冴えている時は宇宙まで届くようなイメージです。
 それを一枚の絵にしてみました。

→儀間太久実さんのブログ


2016年06月09日

気(Shuyoh Kotaki)

気


(2016.6 制作)

 これはお友達の書家・小滝秀葉さんをイメージして描きました。

 秀葉先生は、10年以上のお付き合いになる古い作家仲間です。今や生徒さんは50人以上の大人気先生で、「枚方女子」にも選ばれ、大活躍中です。

 書道の基本をしっかり押さえながらも、型にはまらない制作や展示の場を提供し、彼女の生徒さん達はそれぞれが才能を引き出されています。また、彼女の交友関係は工芸、音楽、舞踏を始め、広い分野に渡り、展覧会はお祭りのように楽しい場となります。

 彼女の大書きを書く姿は圧巻です。おおらかながらもパワフルな印象に、勝手に「気」という二つ名をつけさせてもらいました。

創造(Shusaku Matsumura)

創造

(2015.3 制作)

 ピアニストの松村周作さんをイメージした作品です。

 私は音楽の事は全く分からないのですが、松村さんのピアノの音色の凄さには圧倒されます。美しい音を鳴らしているのではなくて、ほとんど空間を生み出しているような神レベルの情感表現に、「創造」という二つ名をつけさせて頂きました。

 松村さんのピアノを聴かれた事がない方はぜひ一度聴いてもらいたいです。彼の魂を叩き込むような力強い弾き方に「ピアノ」のイメージは覆されるはずです!

 でも、絵では音は再現できず、もどかしい思いをしました。だけど、彼のピアノを聴いた時の自分の気持ちなら描けるはず…と考えて実直に描かせてもらいました。感動を伝えたくて…

 でも、この絵だけでは何か不十分な気がします。可能なら、いつかもう一枚描きたいと思っています。ダークな曲を弾く松村さんも素敵なので。そちらの絵につける二つ名は「魂」でしょうか。

 松村さんは、私が昔関わっていた舞台の出演者です。この絵も最初はコンサートグッズを作る意図で描きました。もう、その必要はなくなったのですが、ぜひ絵を渡しに行きたい。そして、また彼のピアノを聴きたい…と思っています。

2016年05月09日

虹 (Yhuko Niioka)

虹

(2015.4 制作)

 恥ずかしながら、役者・語り部としての私を描いています。裕大は雅号なので、役者名は本名で通しています。

 私が一番やりたい事は「絵」…これは物心がついたときから。父方の遺伝でしょう。
 そして他にしたい事は「芝居」「言葉に挑戦」です。

 子供の時の話です。

 私は小学校5年・6年の時に「いじめ」に遭ってました。当時担任の先生にも嫌われていてどうする事もできずに、他の大人達に助けてもらうまで暴力を受けるがままになっていました。

 でも、その後の自分は、今から考えても驚くような行動に出ました。いじめの恐怖に負けずに、堂々と人前に出られる人間になりたくて中学へ入ると、あえて「演劇部」の門戸を叩きました。

 中学・高校と6年間演劇部に所属していました。いろんなトレーニングをして、大根役者ではありましたがたくさんの劇に出ました。

 その経験が大人になってから、大きな財産となりました。宣伝販売など人前に立つ小さな舞台で威力を発揮し、長く生計を立てる糧となりました。

 もちろん絵描きでいたいのですが、 私は役者マインドも持っています(^▽^)

※ ※ ※ ※ ※

 この絵は、舞台で自分の書いた物語を朗読をしている情景を描いたものです。

 今回は自分がモチーフの絵でしたが、これからお友達の絵を描いて発表していきたいと考えています。思わず二つ名を勝手につけたくなるような素晴らしい才能の人々!ぜひご期待を(^▽^)

2016年03月29日

嫁ぐ日(シロツメクサ)

嫁ぐ日(シロツメクサ)

(2014.4 制作)

シロツメクサは
若い花嫁
願いをいっぱいに膨らませ
無垢な体をすべて
春風に委ねる

(「野草の花束」より)

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

マメ科の多年草。春に白から薄ピンクの花を咲かせる。
30個以上の子花房が球状に集まって咲き、一つの花に見える。
別名はクローバー。

地面を這うように育ち、立ち上がった茎に3枚の小葉が放射状に生える形状である。
稀に1つの茎に4枚以上の小葉が生える事もある。組織が傷ついた事などにより発生する畸形だが、十字架を連想させる形から四つ葉のクローバーは幸運を呼ぶと信じられ、珍重される。

シロツメクサ(白詰草)の名前の由来は、ガラス製品を輸送する際に緩衝材としてつかわれたため。
家畜の餌として栽培されていた物が野生化した外来種である。アカツメクサなどの類似種もある。

花言葉は「幸運」「約束」「私を思って」
そして、何故か「復讐」

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

私が育った団地では毎年春になると、あちこちでこの植物が群生していました。
まるで絨毯のように生えるので、子供の頃はよくクローバーの原っぱを部屋に見立てて、座ったり寝転んだりしていました。

そして葉や花を料理に見立てておままごとに使ったり、花輪を作ったり、幾らでもあるオモチャとして戯れていました。
白いポンポンのような花がとても可愛いらしく、ただ花を摘んでいくだけでも楽しかったです。
そして、四つ葉のクローバー探しも大好きでした。日が暮れる寸前まで、何時間でも飽きずに探しました。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

この作品は2年前に描いたものです。
いろいろあって、このブログにUPするまでに時間がかかってしまいました。

シロツメクサを擬人化して、花嫁にしています。
当時、ベールの部分が描いていて楽しかった記憶があります。

2016年03月23日

星の加護【後編】(物語)

 「星の加護」(後編)

星の加護2

 一年後、座長は妻と元気な女の赤子を伴い、旅の興行を続けていた。
 座長は自分とよく似た黒い瞳の赤子の温もりを知り、この子を守る為なら何でもしよう、と気力が沸き上がった。

 一番人気の歌姫がお産で休んで歌劇の興行が心配だったが、演目の工夫で観客は確保できた。
 座長は楽団も家族も守っている実感で、男として自信が湧くようになった。
 彼は占い師に「あなたは強運の持ち主だ」と言われた事を思い出したが、素直に喜べるようになった。そして、幸運に「星の相」があるという言葉に、ある事を思い出すようになった。


 今から十数年前、楽団がある地で滞在していた時、世話になった若い女領主がいた。
 彼女は「星姫」と呼ばれ、象牙色の肌に、整った目鼻立ち、茶色の柔らかい巻き毛の女性だった。

 座長は代表者として何度か女領主の元へ打ち合わせに行った。彼女はあまり領地から出る機会がないのだろうか。打ち合わせの度に旅の話を聴きたいとねだってきた。旅先での出来事を二、三話すと、目を輝かせて聴いた。
 彼女は座長の故郷や家族の話も聴きたがった。しかし奴隷だったので故郷は何処だか分からないし、親も何処にいるか分からないと話すと、彼女は言葉を失った。やがて目から水晶のような大粒の涙を零した。
 座長はそれまで見た事がないような女性の清らかな美しさに、思わず彼女の細い肩を抱き寄せてしまった。それをきっかけに、二人は恋仲となり、夜を度々一緒に過ごす関係になった。

 しかし彼女はよく疲れた様子で青い顔をしている時があった。どうしたのか聞くと「交渉事に追われてた」と話したが、具体的な内容は教えて貰えなかった。
 彼女には謎が多かった。会っていない時間は、どの様に過ごしているか見当がつかなかった。
 領地の中央には一般人が立ち入りできない巨大な神殿があり、いつも不気味な様相を放っていた。彼女がそれに纏わる何かの重責の中で生きている事だけは伝わった。まるで牢獄の中にいるかのように思えた。

 座長は考えた。彼女のような純粋な娘に「領主」は荷が重いに違いない。どうせ貴族の人間なんて代わりはいくらでもいるだろう。
 思い余った彼は、その地を去る前に星姫を救い出そうと考えた。彼女に妻として、一緒に来て欲しいと伝えた。
 しかし彼女自身が、無情にもその誘いを断わってきた。
そもそも、全くの若気の至りだった。もしも貴族の娘を連れ出したところで幸せに出来るはずなんてないのに。

 それでも座長は、暫くは彼女への想いを引きずっていた。
 しかし、その後の滞在地で彼女の噂を聞いた。実はこの世界全体を治める神王が存在していて、あの女領主はその皇女の一人であると。
 ただの貴族ではなかった。最初から住む世界がまるきり違う人間だったのだ。座長は彼女の事は幻だったと思い、すべてを忘れるようにした。

 しかし彼は今、封印していた記憶を解いた。そして現在の自分の中に、当時の想いを巡らせた。
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2016年03月22日

星の加護【前編】(物語)

以前、投稿した「星姫(物語)」の続きとなる話です。

<「星姫」あらすじ>
 とある女性が、その地を訪れた旅の劇団の、座長の青年と愛し合った。
 劇団がその地を去る時に、青年から「妻として一緒に来てほしい」と乞われた。女性は一緒に行きたかったが、世界の均衡を保つ為に責任があり、付いて行くことができなかった。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 「星の加護」 (前編)

星の加護1

 北の地の酒場の一角で、二人の男が古びたテーブルを挟んで座っていた。
 片方の男が言った。
「今後の人生を占って貰えないだろうか」
 男はこの地の人間では見る事がないような浅黒い肌に黒髪、黒い瞳をし、全体的に細身であるが肉体労働者のように鍛え抜かれた体の壮年の男だった。
「私は楽団の座長で、旅の興行をしている。今はうまくいってるが、明日が見えない暮らしで不安なんだ」
と続けた。確かにケースに入ったリュートらしき荷物を持ち、芸事に携わっている様子が伺えた。

 向かいの男は年老いた占い師であった。依頼に頷くと、テーブルの上に道具を出して占い始めた。痩せて乾いた両手で焼印の入った小さな木板を混ぜ合わせ、向きを揃えて一山にした後、端から順番に並べた。
 テーブルいっぱいにならんだ木板を眺めながら占い師は言った。
「おお…!かなりの強運の持ち主ですなぁ。今まで大きな不幸もなく生きてこれたのでは?
あなたの人生には常に女神の加護が付いてまわっている」
 しかし、座長は訝しそうな顔をして言い返した。
「それはないだろう。
私は子供時代は奴隷として何度も売られてきた人間なんだ。不幸が無いだなんて……」
 占い師はたじろぐ事なく木札を見つめながら言った。
「では、人生の何処かでその強運を拾ったんでしょうなぁ。今後の人生も心配いらんでしょう。
その幸運については、『星』にまつわる相が出ている」
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