今日から楽天との2連戦である。


先発予想だが、Yahooでは吉見と菊池となっている。中日はファームで朝倉が投げており、吉見で間違いないだろう。2戦目はローテに従えば川井だが、前回登板では精彩を欠いており、ファームから山内を上げる可能性もあるだろう。一方楽天の菊池という投手は知らないのだが、ヤクルト戦は田中と塩見が投げており、岩隈が2軍であることを考えれば2試合ともたいしたピッチャーは出てこないだろう。どちらかは勝ちたい所である。


しかし楽天の過去の戦いを見ると先発で苦労している様子が窺えるが、中日はここに来てファームで中田が完封、朝倉が悪いなりにまとめて5勝目と代わりになる選手が控えており、層の厚さを感じさせる。満を持しての昇格だった山井がメッタ打ちされてしまい、1軍の試合で勝てるレベルということになるとまた話は変わってくるが、明らかな谷間、明らかに力の劣る敗戦処理というのが無いのは強みと言えるだろう。その分チーム打率がリーグ最下位で、他チームとのバランスは取れているとは言えるのだが。


さて、今年の楽天は星野監督が就任しており、これまでとは異なり中日ファンにとって特別な試合となるだろう。去年までは楽天には元中日の選手が多く、どちらかといえば中日の2軍であるかのような親近感があり、負けても弟子の成長を見届ける満足感のようなものもあったと思うが、星野監督となると最も中日ファンとして負けたくない相手であるため、選手にも気合を入れて頑張って貰いたい所である。



星野監督については当時より監督としての手腕は無いと評価していたが、一方で特に名古屋においては高く評価されており、そのギャップに悩まされていた。しかし近年ではその手腕について世間に認知される所となったため、その点について今殊更主張する必要はないが、中日ファンとして、故島野氏を理不尽な形で引き抜かれた恨みは強く残っている。監督としての評価でいえば、中日で11年やって2回優勝・8回Aクラスの星野監督と、7年やって3回優勝・全てAクラスの落合監督では比較するまでもないが、公式戦でお互い監督として直接対決するのはこれが初めてであり、なんとしてでも勝って貰いたいというのが中日ファンとしての総意であろう。


もしかしたらこの直接対決を意識して、先週の吉見のローテを不自然にチェンと入れ替えてここに持ってきたのではないか?とも思ったりしたのだが、そうした私怨のようなものを一切戦略に反映させないことができるのが落合監督の監督としての強さである。時に選手のメンツを立て、時に批判に対して自ら盾となって選手を守ることはあっても、自分自身の評判に対しては無頓着と思えるほど無為無策であり、信子夫人や子息のフクシ氏がどれほど恥ずかしい事を公の場で言っても咎めるそぶりすら見せない。我々凡人には想像もできないほどの強さであり、語弊を恐れずに言えば、星野監督とは正反対である。


しかし星野監督も、オリンピックでも露呈したように監督としての手腕は平均以下だが、プロモーターとしての能力は随一である。故島野氏の強奪以外にも中日、阪神では大物FAの獲得を多く成功させており、お金に渋いと言われてきた楽天ですら松井・岩村の獲得に成功している。結局二人ともあまり活躍しておらず、是非は難しい所であるが、球団を動かした事実は評価に値する。しかし監督には向いてないだろう。



今日からの楽天戦、落合監督はただの1試合として戦うだろうが、我々中日ファンには、国際試合で言えば日韓戦やイングランド-アイルランド戦のような、俗に言われる「絶対に負けたくない戦い」となる。勝ちたい、とまでは言わないが、どうしても負けたくない試合であり、せめて1勝1敗で終わりたい。その意味では先に勝つと気分が相当に楽になる。在米ファンにとっては朝結果を見ることになるためまだましであるが、日本では日曜の夜にナイターということで、逆転負けでもしたら夜寝られず、月曜の朝会社や学校に行くのが憂鬱になることだろう。



吉見には大きな重圧を背負わせてしまうことになるが、ここは元エースの意地を見せて勝って貰いたい。




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