●稚魚を採る手順
本日が産卵予定日。稚魚を採るまさにその時がやってきた。そこで、上手に孵化さ
せる手順を整理しておこう。
①エアレーションをかける。
産卵予定日になったら、水槽内に軽くエアレーションをかけておくこと。もし日頃
からエアレーションをかけている場合にはそれでよい。
②循環ポンプを停止する。
消灯時間はいつも消灯する時刻に行う。それと同時に循環ポンプも停止しよう。
これは孵化した稚魚が循環ポンプに吸い込まれないようにするためである。
③水槽内は完全に暗くする。
水槽照明を消灯しても、水槽を設置している部屋が明るい場合は、孵化は始まらな
いので部屋内を完全に暗くすること。
もしそれができない場合には、毛布や古新聞な
どで、水槽を覆い疑似闇を作ってあげるようにしよう。
⑤採り過ぎに注意
ここでのポイントは稚魚を採り過ぎないこと。付着していた卵の面積が50 0 円玉
ぐらいなら稚魚は通常、2 0 0 尾以上いるが、欲張らず数十尾採って確実に育てるよ
うにしよう。
稚魚を採り過ぎてしまうと、育成ケース内が過密度となり、水質が悪化
して稚魚が落ち始める。また、それが原因となり、病気を発症し、結局稚魚が残らな
い。
であるならば、せいぜい50 尾でも取れて、かつ、その
ほとんどが元気よく成長してくれれば、50匹もクマノミの赤ちゃんが育つ。
これで、十分ではないか。
④稚魚の有無の確認
消灯後1 ~1 時間半ほど経ったら、水槽の覆いを少し開けて、懐中電灯、または部
屋の明かり(間接光)で、稚魚の有無を確認する。
孵化していれば無数の小さな光る稚魚が、泳ぎながら集光してくるのが確認できる。
懐中電灯で確認する場合、直接卵が付着している場所を照らさないこと。これは、まだ孵化途中(半分しか孵化していない)の場合、照らすことによって孵化が止まってしまう場合があるためだ。
この時点で、1 尾、あるいは数尾程度の稚魚しか確認できない場合は、おそらく、
本格的な孵化は次の日と考えられるので明日再挑戦しよう。
ただし、先ほど停止した水槽の循環ポンプは再開すること。また、ここで多くの稚魚が確認できた場合は、水槽の照明は消したままで部屋の明かり(間接光)のみをつける。
すると数分で稚魚が集光してくるはずだ。ここでいよいよ稚魚を採るわけだが、採る方法は2通りある。

ひとつは集光してきた稚魚を、直接稚魚を育てるケースで掬う方法。もうひとつは、
集光してくる稚魚をエアホース(通常のエアホースの倍の太さのほうが採りやすい)
などで稚魚を育てるケースに吸い出す方法がある。
稚魚は決してアミで掬わないこと。 それだけで 死んじゃうよ。




