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いよいよやって来た孵化当日。孵化を無事に見届けるためにはどうすればよいのか。今回は稚魚の採
り方の手順や育て方について紹介していこう。
めでたく産卵したペア。孵化予定日に向けて、初期試料であるプランクトン(シオミズツボワムシ)の培養まで準備端。後は無事に生まれて来るのを願うのみ!?
●稚魚を採る手順
本日が産卵予定日。稚魚を採るまさにその時がやってきた。そこで、上手に孵化させる手順を整理しておこう。
①エアレーションをかける。
産卵予定日になったら、水槽内に軽くエアレーションをかけておくこと。もし日頃からエアレーションをかけている場合には それでよい。
②循環ポンプを停止する。
消灯時間はいつも消灯する時刻に行う。それと同時に循環ポンプも停止しよう。これは孵化した稚魚が循環ポンプに吸い込ま れないようにするためである。
③水槽内は完全に暗くする。
水槽照明を消灯しても、水槽を設置している部屋が明るい場合は、孵化は始まらないので部屋内を完全に暗くすること。もし それができない場合には、毛布や古新聞などで、水槽を覆い疑似闇を作ってあげるようにしよう。
消灯後1〜1時間半ほど経ったら、水槽の覆いを少し開けて、懐中電灯、または部屋の明かり(間接光)で、稚魚の有無を確 認する。孵化していれば無数の小さな光る稚魚が、泳ぎながら集光してくるのが確認できる。懐中電灯で確認する場合 直接卵が付着している場所を照らさないこと。これは、まだ孵化途中(半分しか孵化してい ない等)の時、照らすことによって孵化が止まってしまう場合があるためだ。
消灯後1〜1時間半ほど経ったら時点で、1尾、あるいは数尾程度の稚魚しか確認できない場合は、おそらく、本格的な孵化は次の日と考えられるので明日再挑戦しよう。
ただし、先ほど停止した水槽の循環ポンプは再開すること。
また、消灯後1〜1時間半ほど経った時点で多くの稚魚が確認できた場合は、水槽の照明は消したままで部屋の明かり(間接光)のみをつける。すると数分
で稚魚が集光してくるはずだ。ここでいよいよ稚魚を採るわけだが、採る方法は2通りある。
ひとつは集光してきた稚魚を、直接稚魚を育てるケースで掬う方法。もうひとつは、集光してくる稚魚をエアホース(通常のエ
アホースの倍の太さのほうが採りやすい)などで稚魚を育てるケースに水ごと吸い出す方法がある。
稚魚は決してアミで掬わないこと。
※稚魚を育てるケースとは、市販されている産卵箱などでは用を足さない。産卵箱には穴やスリットなどの開口部があるので、 初期試料であるワムシが逃げてしまうからである。そこで、穴やスリットが全くなくて、かつ 中の水が少々でも入れ替わる 弊店オリジナルのゆりケースがお勧め。
⑤採り過ぎに注意
ここでのポイントは稚魚を採り過ぎないこと。付着していた卵の面積が500円玉ぐらいなら稚魚は通常、200尾以上いるが、欲張らず数十尾採って確実に育てるようにしよう。稚魚を100匹以上も採り過ぎてしまうと、育成ケース内が過密度となり、水質が悪化 して稚魚が落ち始める。また、それが原因となり、病気を発症し、結局稚魚が残らない。ならば 少なめ30尾ぐらい採って、かつ、その ほとんどが元気よく成長してくれれば、それにこしたことは無い。
稚魚を無事に採ったらその稚魚たちを皆元気に育てたいもの。餌や日頃の管理方法を説明していこう。
●ワムシの与え方
稚魚にワムシを与えるのだが、与えるワムシは、あらかじめ二次培養をしておくこと。ここでのポイントは、与えるワムシの量(濃度)である。与え過ぎると、水質悪化や酸欠が起こり、稚魚が連日落ちていく。
逆に少ないと栄養失調に陥り同様の結果を招くことになる。では具体的にどうすればよいのか。ワムシの量は1ccあたり、15〜30尾に整える。そのワムシ濃度中に稚魚を泳がせるような感じで育てるのだ。
●水交換
育成ケース内は外の飼育水とは隔離されているため、1日に朝夕の2回、水交換を行う。その際、沈殿している弱ったワムシ や、落ちた稚魚を水と一緒にエアチューブで抜き出す。交換する割合は、初日は5分の1、2日目以降から3分の1、5日目以 降から2分の1程度行う。そして、その都度ワムシを与える。
●照 明
稚魚を飼育するには原則的に24時間照明をつけておくこと。自然条件下では、確かに暗くなるのだが、水槽飼育ではなぜか消 灯すると、朝の死亡数が増えてしまう。自然界では、栄養豊富なプランクトンをたくさん食べることができるが、水槽内では、 一晩中食べていないと、自然と同様の栄養を取れていないのではないか、と現在考えられている。
理由はともかくとして、24時間点灯することで、朝の死亡数は抑えることができる。この24時間点灯期間は、2〜3週間、稚魚 に親の模様(色やバンド)が見えてくるまでは続けよう









