くまぱぱのブログ

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2012年03月

 


いよいよやって来た孵化当日。孵化を無事に見届けるためにはどうすればよいのか。今回は稚魚の採

り方の手順や育て方について紹介していこう。

めでたく産卵したペア。孵化予定日に向けて、初期試料であるプランクトン(シオミズツボワムシ)の培養まで準備端。後は無事に生まれて来るのを願うのみ!?

稚魚を採る手順

本日が産卵予定日。稚魚を採るまさにその時がやってきた。そこで、上手に孵化させる手順を整理しておこう。

①エアレーションをかける。

産卵予定日になったら、水槽内に軽くエアレーションをかけておくこと。もし日頃からエアレーションをかけている場合には それでよい。

②循環ポンプを停止する。

消灯時間はいつも消灯する時刻に行う。それと同時に循環ポンプも停止しよう。これは孵化した稚魚が循環ポンプに吸い込ま れないようにするためである。

③水槽内は完全に暗くする。

水槽照明を消灯しても、水槽を設置している部屋が明るい場合は、孵化は始まらないので部屋内を完全に暗くすること。もし それができない場合には、毛布や古新聞などで、水槽を覆い疑似闇を作ってあげるようにしよう。

無題

④稚魚の有無の確認

消灯後1〜1時間半ほど経ったら、水槽の覆いを少し開けて、懐中電灯、または部屋の明かり(間接光)で、稚魚の有無を確 認する。孵化していれば無数の小さな光る稚魚が、泳ぎながら集光してくるのが確認できる。懐中電灯で確認する場合 直接卵が付着している場所を照らさないこと。これは、まだ孵化途中(半分しか孵化してい ない等)の時、照らすことによって孵化が止まってしまう場合があるためだ。

消灯後1〜1時間半ほど経ったら時点で、1尾、あるいは数尾程度の稚魚しか確認できない場合は、おそらく、本格的な孵化は次の日と考えられるので明日再挑戦しよう。
ただし、先ほど停止した水槽の循環ポンプは再開すること。

また、消灯後1〜1時間半ほど経った時点で多くの稚魚が確認できた場合は、水槽の照明は消したままで部屋の明かり(間接光)のみをつける。すると数分

で稚魚が集光してくるはずだ。ここでいよいよ稚魚を採るわけだが、採る方法は2通りある。

ひとつは集光してきた稚魚を、直接稚魚を育てるケースで掬う方法。もうひとつは、集光してくる稚魚をエアホース(通常のエ

アホースの倍の太さのほうが採りやすい)などで稚魚を育てるケースに水ごと吸い出す方法がある。

稚魚は決してアミで掬わないこと。

※稚魚を育てるケースとは、市販されている産卵箱などでは用を足さない。産卵箱には穴やスリットなどの開口部があるので、 初期試料であるワムシが逃げてしまうからである。そこで、穴やスリットが全くなくて、かつ 中の水が少々でも入れ替わる 弊店オリジナルのゆりケースがお勧め。

⑤採り過ぎに注意

ここでのポイントは稚魚を採り過ぎないこと。付着していた卵の面積が500円玉ぐらいなら稚魚は通常、200尾以上いるが、欲張らず数十尾採って確実に育てるようにしよう。稚魚を100匹以上も採り過ぎてしまうと、育成ケース内が過密度となり、水質が悪化 して稚魚が落ち始める。また、それが原因となり、病気を発症し、結局稚魚が残らない。ならば 少なめ30尾ぐらい採ってかつその ほとんどが元気よく成長してくれればそれにこしたことは無い。

無題1


稚魚の育て方

稚魚を無事に採ったらその稚魚たちを皆元気に育てたいもの。餌や日頃の管理方法を説明していこう。

ワムシの与え方

稚魚にワムシを与えるのだが、与えるワムシは、あらかじめ二次培養をしておくこと。ここでのポイントは、与えるワムシの量(濃度)である。与え過ぎると、水質悪化や酸欠が起こり、稚魚が連日落ちていく。

逆に少ないと栄養失調に陥り同様の結果を招くことになる。では具体的にどうすればよいのか。ワムシの量は1ccあたり、15〜30尾えるそのワムシ濃度中稚魚がせるようなじで育てるのだ

水交換

育成ケース内は外の飼育水とは隔離されているため、1日に朝夕の2回、水交換を行う。その際、沈殿している弱ったワムシ や、落ちた稚魚を水と一緒にエアチューブで抜き出す。交換する割合は、初日は5分の1、2日目以降から3分の1、5日目以 降から2分の1程度行う。そして、その都度ワムシを与える。

照 明

稚魚を飼育するには原則的に24時間照明をつけておくこと。自然条件下では、確かにくなるのだが、水槽飼育ではなぜかすると、朝死亡数えてしまう。自然界では、栄養豊富なプランクトンをたくさんべることができるが、水槽内では一晩中食べていないと、自然同様栄養れていないのではないか現在考えられている

理由はともかくとして、24時間点灯することで、朝死亡数えることができるこの24時間点灯期間、2〜3週間、稚魚 模様(色やバンドえてくるまではけよう

 

初めての産卵……それは待ち望んでいたことではあっても、ある日突然やってくる

事態。喜ばしい瞬間であるとともに、慌ててしまう瞬間でもある。ここで大切なのは、

産卵日をチェックしておくこと。産卵と孵化を何回も経験されているマリンアクアリストは、卵の色の変化で何となく孵化日を特定できる。

しかし、初めての
方はそういうわけにはいかない。産卵日が判れば孵化日が特定でき、孵化日が判れば

稚魚に与える餌などの準備といった、これからの予定も立てやすいのだ。繁殖を成功

させるためにもしっかりと日付は確認しておこう。

無題7-1


行動から産卵日を知る

これから産卵を迎えるペアは、たいていオスもしくはメスのどちらか一方が、特定

の場所を時折口で突き始める。これは産卵予定場所を掃除しているのだ。少なくとも

掃除しているほうは産卵ムードになってきている。逆にいえば、掃除していないほう

はまだその気がないか準備不足、生理的に成熟していないと考えられる。

このように、

ペアのどちらか一方が特定の場所を掃除している期間が数週、場合によっては数ヵ月

続く場合もある。

そのうちにペアが交互に掃除し始めるようになる。こうなると産卵は近い。一概に

はいい切れないが、数日中には産卵するだろう。その掃除をしている場所が卵を産み

付ける場所となるわけだから、そこに卵があるかどうかを時々チェックしておけば産卵日が特定できる。




無題7


卵の発生の仕方

ある日突然、卵を発見したというように、いつ産卵したのかが全く判らない場合に

は、卵から孵化日を予測するしかない。そんな場合でも対応できるように卵の変化を

示しておこう。卵は産卵日には綺麗なオレンジか赤色をしている。
無題7-2

その卵が発生(細胞分裂)に伴い変化していく。

オレンジまたは赤色→赤黒い色→濃いネズミ色→少し色が薄くなり先端に光る物(眼

球)が見える→ほぼ全体的に透明になり、先端に眼球がキラキラ揺れ光るようになる

→当日の夜または翌日の夜には孵化開始産卵日から孵化するまでの所要日数は、

水温、魚種によって異なる。


稚魚の餌を用意しておこう



ワムシの培養

稚魚の餌はワムシである。そのワムシを培養するのだが・・・ワムシの培養に必要な物は、ワムシ生体とワムシを濾し採るワムシネット、淡水クロレラ(ワムシの餌)と培養水の4点。ワムシは通常、クロレラが入った緑色をした培養水の中で泳いでいる状態(緑水)で販売されている。

その購入してきたワムシ
を適当な容器に入れ、エアレーションを軽くかけておく。

すると、時間(通常1日)と共にワムシの入っている緑色の水が徐々に薄く透明に

なっていく。
これでワムシは増える。

殖えたワムシはさらに二次培養をしてから稚魚の餌として消費していく。


無事にペアができたら 今度はいかに早くそのペアを産卵に導くかである。
クマノミの場合は1、
2年と待つ必要はなく、早ければ3ヵ月ぐらいで産卵させることが可能だ。


産卵に至るということは、その魚にとって、限りなく自然に近い条件を水槽内で実

現できていると認められる。逆にいえば、そうでない場合、水槽内での産卵は奇跡に

近いかもしれない。

そこで、具体的に産卵を促すようなよい環境について考えると、

大きく次の3つの条件があげられる。


無題6-1


栄養価の高い食事

ペアが生きられるだけの栄養条件では、産卵には至らない。仮に産卵したとしても、

生まれた稚魚の生命力は著しく弱く、数日で全滅してしまう。つまり、ペアにはたっぷりと栄養価の高い食事を与えて、丸々と太らせることが大切である。

餌の種類も乾
燥餌だけでは物足りなく、冷凍イサザアミや冷凍ブラインシュリンプなどを、乾燥餌

の他に最低1日1回は与えよう。



よい水質の維持

繁殖の条件として大きな水槽は必要ではない。容量でいえば20リットル以上もあれ

ばクマノミの繁殖はできる。重要なのは水質で、上記のような給餌をしても水質が不

安定にならず、いつもクリーンな水質を維持できる強力な海水用濾過槽が必要だ。

無題6


規則正しい照明の点灯と消灯

哺乳類と違ってほとんどの魚類は目蓋をもっていない。照明を点けっぱなしにして

おくと、眠れずに何日間もそのまま活動をし続け、やがてノイローゼになり死に至る。


睡眠は生物には必要不可欠で、魚が睡眠をとるためには暗くしなければない。その暗

い時間と明るい時間の組み合わせが1日を作り出し、魚の体内リズムを形成していく。

そのため、照明の点灯、消灯の時刻がバラバラだと、魚の体内リズムは乱れて、体

調も崩れるかもしれない。

これでは、産卵には至らない。このことを踏まえると、市
販のタイマーなどを利用し定刻に点灯、消灯することおすすめする。

上記のような条件をクリアして順調にいけば、時折ペアーのどちらかがある特定の場

所を口で突き始める。

これは産卵の準備行動とも求愛行動ともとられており、産卵が

近いことを表している。さらに産卵間近になると、ペアーが互いに

産卵予定の場所を掃除し始める。こうなる

と繁殖はいよいよだ。


 


繁殖について

いざクマノミの仲間の繁殖に挑戦するとなると、いろいろな種類のクマノミがいる

中でどの種類が繁殖させやすいのかを考えるだろう。一般的にはカクレクマノミが最

も簡単とよくいわれるが、どのクマノミも繁殖は可能である。そのため、繁殖例の少

ない種の繁殖に挑戦するのも面白いだろうし、自身が好きな種類のクマノミで挑戦す

るのが最もよいのではないだろうか。

クマノミ類の雌雄の見分けは、外見でで
きる種類とできない種類がある。しかし、見分けられたとしても、必ずペアになると
は限らない。また、クマノミ類はオスからメスヘ成長に伴って性転換をすることも知

られている。

したがって重要なのはオスとメスを見分けることではなく、仲のよい2

尾を選ぶことである。ショップでペアとして販売されているものを購入してもよい

が、ここでは、カクレクマノミでのペアリング方法から紹介してみよう。


カクレクマノミのペアリング

まず、大小さまざまなサイズ、体色のオレンジの濃淡、黒い縁取りがくっきりして

いるかいないかなど、タイプをより混ぜた5、6尾のカクレクマノミを一度に水槽に

泳がせよう。

尾数が多いほどより確実にペアリングできる。そして、相性のよいイソ

ギンチャクを1匹入れておく。すると徐々に時間が経つにつれ、イソギ

ンチャクを求めて互いに争いを始めるはずだ。

一番強い個体ともう1尾がイソギンチ
ャクを独占し、イソギンチャクに入ろうとする他の魚を威嚇して追い払う状態ができ
れば、ペアリングは大成功といえる。このタイミングでの性別は、一番強い大

きい個体がメスで、メスに選ばれた小さな個体がオスである。

もしも一番強い個体だけが1尾でイソギンチャクを独占した場合

は、残念ながらペアリングは失敗だ。一番強い個体が好む相手が水槽内にいなかったと考えられ、この場合は小さな個体を新たに4、5尾入れて、ペアリングに再挑戦してみよう。

無事にペアーができれば後は産卵を待つばかりだ。しかし、本当に産卵するのだろう

かと不安になることがよくある。
産卵しない状態が続けば、さらにその不安は膨らむだろう。そこで、疑問となるような点をいくつかピックアップしてみたい。

 イソギンチャクはあった方が良いの?

イソギンチャクの有無はクマノミ類の生死には関与しないが、産卵となると話は変

わる。それは、クマノミ類は共生関係にあるイソギンチャクの側を産卵場所として選

ぶからである。

その場所を最も安全な場所と認識するので、イソギンチャクがいなけれ

ば産卵場所も見い出せない。イソギンチャクがなくても産卵している例は多々あるが、これは産

卵経験豊富なペアの場合であって、こうなるとイソギンチャクなどなくても定期的に産卵する。

しかし、これから初産を迎えるペアにとってイソギンチャクが無いという事は
、産卵する環境がないと同等である。

 このペアー、ほんとにペアー?

自身でペアリングしたのであればまず大丈夫だろうが、ペアーとしてショップで購入したり、ペアーとして知人から譲り受けたようなペアーは、本当にペアーかどうか疑わしい場合もある。

産卵しない原因はここにあるのか・・・。

じゃあ 確認してみよう。ペアーか どうか。


本当にペアーかどうかを確認するには、サイズや色

合いのさまざまな同種のクマノミを3、4尾その水槽に加えてみよう。

通常は、もともといたペアーが新入りのクマノミを猛烈

に攻撃するはずである。もしも、ケンカが起きず一緒に泳ぎ出し

たとしたら、ペアーではなかったといえる。

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3他の魚と混泳しているから産まないの?

同種のクマノミはケンカをするので混泳はダメである。また、

違う種のクマノミ類も避けたほうがよい。ペアーが気にし過ぎて

しまっては産卵の妨げになる。

しかし、その他の魚、例えば
スズメダイやハゼ、ベラ、小型ヤッコ類、エビなどは、ある程

度は入れておいたほうが逆によいだろう。それは、他魚との摩擦が産卵行動を促しているように思えるからだ。
産卵行動とは自分たちの子孫
を残す行為であり、他魚に対しての防衛本能といい換えられるのかもし

れない。他魚を入れておくと、いざ産卵した時に卵や孵化した稚魚が食べられないか心配になるが、親がしっかり守るから卵は大丈夫である。でなければ、他の魚が沢山いる自然界では子孫を残せない事になる。

イソギンチャクについて


イソギンチャクは主に小魚や、エビやカニなどの甲殻類を捕まえて食べる。彼らに

は毒のある触手が数多く並んだ口盤という部位があり、その中心に大きな口がある。

触手で捕まえた餌はゆっくりと口から飲み込まれて体の中で消化され、残ったものは

排泄物として口から出される。つまり、口と肛門は一緒である。このような捕食方法

によってエネルギーを得ている。
無題4

その一方、体内に褐虫藻という藻類を共

生させていて、光合成によって作り出されるエネルギーも利用している。イソギンチャクに眼はないが、光の強弱に反応して口盤の開き方を変化させる。これは、体内に

住まわせている褐虫藻の働きと関係があるのかもしれない。光を求め、あるいは光か

ら逃げるように移動もするのだ。

イソギンチャクは動物でありながら、植物のような
一面をもつ不思議な生物なのである。また、イソギンチャクにも雌雄はあるが、
外見からは全く判らない。繁殖ではオスは放精、メスは放卵をして水中で受精させる

という有性生殖を行う。受精卵は数日で孵化し、数週間、水中を浮遊するプランクト

ン(プラヌラ幼生)となる。やがて海底に着生し、イソギンチャクとして成長し始め

るのだ。
また、種類によってはふたつに分裂して殖える無性生殖もある。これは水槽内でもしばしば見られる。ショップで入手できるイソギンチャクを飼育するには、いくつかの注意点がある。以下に述べるポイントをおさえて長期飼育を目指していただきたい。

①光量

イソギンチャクは光合成をするため、照明は明るいほうがよい。メタル

ハライドランプなら問題はないが、蛍光灯ならば最低3灯は欲しい。またLED照明でも最近は明るいのが出ているので、問題は無い。色合いは蛍光管ならブルーライトよりも植物育成用ランプの

ほうがよくLED照明ならブルーライトよりは白 さらにはピンク系の色合いがよい。メタルハライドランプを使用する場合、ランプの直下にイソギンチャクを置くと、光が強過ぎる

場合もある。この場合は、水中ポンプなどで水面に細波を起こすようにして、光を拡散(揺らぎ)させるとよい。

②移動

サンゴと異なり自力で移動できるので、火傷をしないよう、ヒーターにはヒータカ

バーを取り付ける。また、揚水ポンプに吸い込まれないように吸水口にはフィルター

などのスポンジを取り付ける。

③水

イソギンチャクはかなり飼育水を汚すので、極力、濾過槽は濾過能力の高い大きな

ものを使用する。また硝酸塩対策も必要である。硝酸塩対策とは、水槽内に普通にある硝酸塩を除去する対策だ。これは、弊店のオリジナル還元糖等を付ける事で解決する。

換水は月2回ほどで、全体の2割程度を交換するように維持すればよいだろう。

④給餌

給餌は週に1、2回。冷凍ディスカスハンバーグなどを解凍して、触手に乗せるようにして与える。

⑤タンクメイト

ポリプ食のチョウチョウウオなどはイソ

ギンチャクを突いてしまうことが多いので一緒にしないほうが無難である。

やはりイソギンチャクのタンクメイトには、クマノミがよいだろう。イソギンチャ

クとクマノミには種類によって相性があるので、適した組み合わせに

したい。注意点としては、イソギンチャクの状態が悪くなるとクマノミがイソギンチ

ャクに入らなくなったり、強引に入ろうとして傷付ける場合がある。イソギンチャク

を健やかに飼育することを心掛共生関係を楽しもう

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