Shin_Hasegawa

植本 長谷川伸『瞼の母』。なぜこれを?
坂口 映画ですね。中村錦之助主演で加藤泰監督のすごくおもしろい映画があったんですよ。
植本 あ、僕DVDで観てます。
坂口 木暮実千代がお母さん役をやって、中村錦之助の忠太郎がかっこいい。
植本 かっこいいね。キラキラしてるね。
坂口 任にあってるっていうか、早口で上っ調子の声と、切ない顔のすてきな中村錦之助がいてね。
植本 加藤泰監督って割と実験的なものを撮ったりする監督でしょ?
坂口 以前このコーナーでやった福田善之の『真田風雲録』をミュージカルで作ってますね。僕は加藤泰監督の任侠ものが大好きで、けっこう観てたんですよ。
植本 おー!俺のなかではこういう任侠モノと編集長はあんまり結びつかないんだけど(笑)。
坂口 70年頃とかに観たんですかね。池袋の文芸座とかでオールナイトでやってたりとか。
植本 一晩で名作が4、5本かかってるやつね。
坂口 そのあとで藤純子の『緋牡丹博徒』がね、何作かが彼の作品なんですね。どこを切り取ってもすごいかっこいい絵面で、しかも情感が激しく伝わってくる。ワクワクしながら観てました。


植本 すごく迷ったんです。『一本刀土俵入り』と『瞼の母』どっちにするって編集長に言われて。どっちも良いですけど。なんとなく『瞼の母』に。映画も観たことあったし。あとね2時間ドラマで一場面を演じたことがあるんです(笑)、お母さんのほうね。
坂口 あっはっはっはっは!
植本 ほんとに一場面ですよ。劇中劇みたいなね。それで思い入れがあって。でも戯曲として読んだときに編集長どう思うのかなって。
坂口 ヤクザのいいっぱなしのセリフみたいなのが好きですね。まあまあ、話をおっていくと、
植本 わりとシンプルですよね話自体は。
坂口 主人公の名前は…番場の忠太郎。どこ、関西?
植本 近江ですかね。よくわかってないんだけど(笑)。
坂口 お父さんが旅籠屋をやってるんだけど生活が乱れてて、五歳でお母さんが出て行っちゃう。
植本 多分暴力だったり、放蕩だったりっていうことなんですかね。
坂口 それでお父さんも12歳で死んじゃう。で、母を訪ねて諸国を巡っている。
植本 やくざになってね。
坂口 場面の最初は、千葉のほうの親分たちの諍いがあって、それに関わっていて、男友達と逃げてくる場面が金町の瓦焼きの家? そういうシーンから始まるんですね。
植本 弟分の半次郎っていうのと番場の忠太郎がね、半次郎を家に送り届ける感じなんですかね。
坂口 そうすると家には半次郎のお母さんと妹がいて。「堅気になれ」とかいろいろ言うなかで、追っ手の二人が。追っ手の二人も悪者だけど可愛いよね。
植本 そうですね。凸凹コンビみたいで。
坂口 そう。悪者だけど筋を通すというか。
植本 理由があってきてるわけだもんね。敵討ちですから。
坂口 親分のね。それをやって名をあげて出世したい。っていう1人ともう片方は乱暴者で「とにかくやっつけちゃいましょうよ」みたいなシーンがあるんだけど、ここもちゃんと定番。家の周りで子供たちが遊んでて、子供たちと乱暴者たちとのやりとりがあって。
植本 「こいつ知らねえか?」「知らない」「知らねえはずないだろ」みたいなね(笑)。
坂口 序幕としては場面をわかりやすくしつつ和ませていくみたいな。
植本 子供たちがでてくるのがいいですよねやっぱり。


坂口 番場の忠太郎は怪しい奴が来そうだからって待ってるんですね、すると二人がくる。そこで忠太郎が間に入って、
植本 半次郎を助け、
坂口 二人を斬り殺す。
植本 そうなんです。そこらへんの切った張った簡単に行われるので、
坂口 スバラシイ。
植本 ト書きでね「あ、もう死んだんだ」って思いますもんね。
坂口 争いの中だけど、ここで忠太郎が望んでること「お母さんを慕ってでてきた」事情みたいなものがみえてくる。
植本 そうなんですよね。半次郎のお母さんと妹は怪しんでるでしょ? 忠太郎のことも。だから自分の生い立ちを説明してね「親っていいな」みたいなことを(笑)。
坂口 僕ら感覚としては「親なんてそんな~」って思うけど、作家自体が母親と、
植本 3歳か4歳で生き別れになっていて。それもやっぱり父親の暴力だったりとか。
坂口 だから割と自分の感情も入ってるのかな。
植本 自叙伝的な作品って言われてますね。これね。
坂口 まあ二人をやっつけてじゃあ自分は江戸に。母親が江戸にいるらしい。といううわさで、、、。金町だからそんなに遠くない? 金町ってあの金町? 江戸川沿いなんだよね。
植本 そうなの?地理的なことはよくわからない。


坂口 次の場面は江戸ですね。ここは全体の流れとはあまり関係のない。彼の感情を説明する場面というか。
植本 もう会う人会う人がお母さんに見えてしょうがないっていう。
坂口 でも、其処此処にそれぞれの事件があって情が通ってる。で、その場面ていうのが夏の街、音曲が入るんですね。ただの劇伴じゃなくて、その場その場で実際に起こっている“音”ですね。
植本 そうかこれこんなに季節がたってるんだ。
坂口 そうそう。そういう説明もしてあったよ。場面が違って見えるようにしなさいとかね。で、夏の夜で、三味線弾く乞食ばばあみたいな人が、酔っ払いに唄わせて、それで銭を稼いでる。
植本 なのにお代を払わないで行こうとしちゃうお客とかがいて。
坂口 それをみていた忠太郎が怒って...。もしやおっかさんじゃないかって思ったりする。これあれだよね、金町から場面が変わって、つたない三味線と歌が入って、江戸の夏の街の情景があって、見てる人の気分もまたさらっと変わるじゃないですか。でも忠太郎の想いがまたひとつわかりやすくでてくる。無駄がないと思うんですよね。


植本 忠太郎はどこいっても金の無心か、とか言われたりするんですけど、お金持ってるんですよね。100両。その100両も博打で儲けたお金なんですけど。だからその三味線弾きのおばあさんにも気前よくお金あげたりしてね。
坂口 「どうせ博打で稼いだあぶく銭だ」そんなこと言ってみたい。でも考えてみれば僕らの稼いだ金なんてみんなあぶく銭だもんね。
植本 それはたぶん、長谷川伸さん自体がそうなんじゃないかな。って言ってて。お弟子さんが池波正太郎さんなのかな。
坂口 そうですね。
植本 池波さんのエッセイとかで「長谷川伸さんはそういう人だった」みたいな。「ありがとうだけじゃだめだ。ちゃんとお金なり何か一緒じゃないとだめ。」みたいな。
坂口 あ~。
植本 なかなかできませんけど(笑)。
坂口 (笑)どうせあぶく銭なんだから。
植本 ありがとうはすぐいえるんですけどね~。


坂口 ははは。その反省は置いといて。で、夏のシーンになって、すぐ冬の街の様子、、、これはあれか、ここではまだおかみさんの家には来ないの?
植本 次じゃないの? どこだ、、、?(しばしページを一生懸命めくる二人)あ、これか。一瞬出てくる親孝行な息子がお母さんをおぶるっていうのが冬ですね。
坂口 仕事帰りの息子と、芝居かなんか見にいったお母さんが偶然に街で出会って。
植本 短いシーンだ。「疲れたかい、おぶってやるよ?」っていうと「そんなことをさせられないよ。馬鹿いってんじゃないよっ。」「息子だから恥ずかしくないよ。」みたいなね。
坂口 そんで?彼はどんな役割を果たすんだっけ?
植本 だれ?
坂口 番場の忠太郎。
植本 「いいなあ~~」て言うだけですよ。
坂口 それだけ~? ああ、、、親子の情愛。
植本 「幸せなおふくろさんと息子さんだ、羨ましいな」って一言だけ言って終わってますよこのシーン。
坂口 中村錦之介が言うといいんだよね~。本当に素晴らしい役者と監督が出会ったな、って。また映画の話になっちゃうんですけど。
植本 この、冬の夜の街、ってシーンは超短いです。
坂口 だから上手にシーンを入れて、観客の気持ちを盛り上げていくっていうかさ、気分も変えていく。すごく上手ですね。真っ黒い冬の夜ってあるでしょ? 芸者衆が出てくるでしょ? ここも歌っていうか、口三味線で、お姉さんとその仲間が小唄? を教えあったりしてる。そこで魚屋の二人と行き違う粋な場面がありますね。芸者がツンツンして行っちゃうと魚北って奴が「チェっ。業平様のお通りに気がつきゃしねえ」っていうさ、ちょこっと素敵な台詞を言ったりね。仲間が「でもお前なんか業平じゃねえよ」みたいなそういうやりとりって観客の心をくすぐる。「おっ」って思ったりしますよ。


植本 そしてこの物語の重要人物、金五郎って人が登場します。素めくらの金五郎。
坂口 これ、言っていいの?
植本 なんかね、でもこの人目が見えないわけじゃなくて“素すめくら”っていうイカサマの手法らしくて。博打用語の一つっていうか。
坂口 専門用語なんすかね。隠語が頭についてるくらいだからさ、相当だめなやつなんだよね。
植本 そうだね。悪い奴ってことがこれでもうわかってるんだね。その人が、忠太郎の本当のお母さんに恋をしてるっていうか、歳が金五郎は30歳超えたくらいなんですけど、女将さんは10も15も若く見える。っていうけど50は過ぎてる。歳の差がある。でも好き、好きっていうか。
坂口 好きっていうか店を乗っ取ろうっていう魂胆。
植本 そう。
坂口 いやったらしいよね。女将さんの設定もおかしいよね。常に若く見えるって、ずっとト書きに書いてある。
植本 そこおすんだっていう。やる女優さんも気持ちいいよね。
坂口 誰がやるんだよ~って思いますけどね。ちょっと、、、映画の木暮実千代は老けてたかな。
植本 (笑)きれいでしたけどね。


坂口 で、次の場面でやっと忠太郎のお母さんが経営している料亭「水熊」の場面になりますね。
植本 昔は仲が良かったという夜鷹が入ってきたりとか。
坂口 そうですね。
植本 夜鷹の人に対してもやっぱり忠太郎は「お母さんかな?」っていう、、、
坂口 ちょっと病気だよね。
植本 誰でもお母さんに見えちゃうから。
坂口 それで、そのおばあちゃんはお店の者とごちゃごちゃやって追い出されて。
植本 結局、忠太郎は夜鷹のおばあさんにもお金を渡すと、夜鷹のおばあさんはありがたがってね「私に最近こんなに優しい言葉をかけてくれた人はいない」って言ってお母さんの素性をちょっと話してくれるんですよ。
坂口 でも忠太郎はぐずぐずしてるんですね。立派なお店だし、自分が会いに行っていいものかどうか、店の者と門口でもめたりしている。その間に、お母さんの方にやっとフォーカスされて、、。
植本 見えないところで声だけするんでしょうね。「店先でなんかうるさいね、喧嘩かい」みたいなことがあって。
坂口 そこでは、綺麗な格好をしてお客さんに挨拶に出るため、娘が身支度をしています。
植本 看板娘っていうことですよね。
坂口 店の様子もそこでピシってわかる。娘を立てて。「そうか、そういう挨拶をするんだなー」っていうこともわかって。
植本 お客さんもそれを半分楽しみにきてるんだなあ。っていう。
坂口 お店の状況がわかっちゃう。
植本 お金があるってこともわかるしね。
坂口 そうそう。クレバーだよね彼は(笑)。そうこうしてると、わいわい言ってるのをおかみさんが聞き咎めて、
植本 連れてきなさいって。
坂口 私がこんな大所帯をはってんだから、男の一人や二人、すぐ追っ払ってやる。って。
植本 説教してやる!くらいなね。


坂口 で、連れてきて忠太郎と会います。映画だと結構、中村錦之助の忠太郎は感情過多でやりますね。泣いたり、早口でまくし立てたりするけどこの台本を読んでると、そんな感情よりもう少し抑えてやりとりをしているような、、、。
植本 内面というか。
坂口 そうですね、ちょっとこれを読んでて意外だな、この場面はこんな風に書かれているのかって思いましたね。そう、そんで、お母さんは立派な所帯を持っているから自分の息子だってわかっているんだけど「お前なんて知らないよ」って。
植本 その理由の1つは、娘のほうが可愛いっていうか、この子に何かあっちゃいけないっていうのが大きいみたいですね。
坂口 それもすごい説得力があるよね。ただお店を守ろうっていうんじゃ強欲ババアみたいに見えちゃうけど、娘がかわいい。っていうのが一つ入るとちゃんとお母さんにも気持がいきます。
植本 世間の評判だったりとかね。
坂口 お母さんもいろいろ悩んでるだな。っていうのがわかりやすく見えてくる。ここで素晴らしい台詞。「なんでヤクザになってここにくるんだい」っていう。あれは凄く印象に残りますね。「誰にしても女親は我が子を思わずにいるものかね、だがね、我が子にもよりけり。忠太郎さんお前さんも、親を訪ねるならなぜ堅気になっていないのだえ。」って「おかみさん。そのお指図は辞退すらぁ。親に放たれた小僧っ子がグレたを叱るは少し無理。」っていうのがさ、すごいかっこいい!
植本 「堅気になるのは遅まきでござんす」。ふふふ。
坂口 泣いちゃいます。読んでてもどうしようと思うようなかっこいいセリフ!
植本 上下の瞼を閉じたら昔の、幼いころの母親の記憶が蘇って瞼の裏にお母さんが見えるから、
坂口 で、それがタイトルになるんですね。
植本 だからそれでいいやって言って。


坂口 で、仕方がないからこれで帰るんですけど、帰るんだけど、そこで店の者が気を利かせて、さっきの素めくらの金五郎に、なんか女将さんに因縁つけてるような奴だからアイツを痛い目に合わせろて頼むんですね。
植本 点数稼ぎでね。
坂口 それで金五郎は渡りに舟っていうか「おーし、じゃあやっつけておかみさんにいい顔して中に入り込もう」っんで。渡し場の場面になるのかな。展開が早いよね。
植本 雨が降ってきます。
坂口 あ~、雨も効果的だよね。荒川堤の場面になって、台本では二人組ですね。映画だともっと大人数ですね。これは台本の方が面白いね。あの、一人はヤクザ、、、
植本 浪人?
坂口 浪人が金五郎に3両で雇われて。顔に酒毒で赤い斑点が出てる。
植本 鳥羽田要助さんでしたっけ。酒毒って何? 飲み過ぎってこと?
坂口 飲み過ぎか、なんか悪い酒。当時だから悪い酒飲んで、、、。そうするとわかりやすいですね。あーそうかって思って楽しくて。で荒川堤で忠太郎は諦めて旅に出ようと。ここもいい場面ですよね。一方でお母さんと妹が追って来て「やっぱりあんなこと言ったけど、、、」
植本 妹の言葉が強いですよね。「なんてことすんの、お母さん。あんたの息子でしょ」って言って。
坂口 それでお母さんも息子として会いたいって、
植本 思い直す。
坂口 籠で追いかけてくる。そこで斬り合いをする場所に2人とも来るんだけど。着いたときにはもうやっつけちゃってる?
植本 1人をやっつけてのかな?
坂口 まずは浪人鳥羽田要助がやられるよね。ここもいろいろ定番のセリフがあって楽しい。「痩せても枯れても鳥羽田要助」って、かわいいよね。忠太郎が「お前は親があるか」とか聞いて「ない」と答えを聞いてから斬り殺す。
植本 ふふふ。そっか。まずは浪人が殺されて、はま(母)とお登世(妹)が「あれいないいない」ってのがあったあとだ。金五郎が殺されるのは。
坂口 そうそう。
植本 うん。せっかくお母さんと妹は探しに来たんだけど、なんていうのかな、、、「今さらもういいや」っていう、忠太郎の中ではね。
坂口 結局、向こうで2人が「忠太郎さんや~い」って遠くで呼んでるのを、木陰に隠れて出て行かないで最後、反対の方向に歩いて行くっていうのでお終いですよね。
植本 結局あれですよね、自分が出ていったらやっぱり迷惑がかかるって言うのが強いんだろうなぁ。
坂口 でも意地みたいのものもあって、会いたい気持ちと葛藤が隠れてる中村錦之介のアップでぐーーっとくるとたまらんですよね。また映画ですけど。ここで泣かないやつはおらんって言うぐらいのシーンになってます。お芝居はアップができないからちょっと違った表現になるんでしょうけど。


植本 なんですけど、、、けどこれエンディングが3つありますよね。
坂口 そうですよね!
植本 それがちょっと編集長はきっとこれを蛇足ってゆうんだろうな、と(笑)。
坂口 でもこれで1番最初に書いたのがやっぱり1番いいわけですよね。あれですか? なんか記念公演みたいで人をいっぱい出したり派手にしたい、っていうのが。最後のやつかな?
植本 そうなの? 2つめは「おっかさんおっかさん」で終わってるんですよね。
坂口 会いに行くってこと?
植本 いや、遠ざかっていった2人に対して「おっかさん」って口に出してみたってことで終わるんだと思うんですよ、これが2つ目。
坂口 なるほどね。
植本 3つ目は、会いますね(笑)。親子二人と。「おっかさん」っていったら出てきますね。
坂口 僕は一番最初が良いと思うけど、でも作家がさ、色々考えてるっていうか、どうしようかってまだずっと思っている?
植本 どうなんだろうね。やればやるほどハッピーエンディングになっていくんだけど。
坂口 そうしたくなっちゃったのかなぁ。
植本 どうなんでしょう。でも定本として残ってるのはやっぱり一番最初のなんじゃないですかね。みんなそう思ってるんじゃないかなぁ?「それでいいんじゃない?」「会わなくていいんじゃない?」って。
坂口 そうですよね。それのほうが情感が残るような気がするんですよね。僕は最初の刺激が映画から始まったけどこれ台本読んでて、すごく落ち着いて、、、一方で落ち着いた台本じゃないですか。ほんとにあっという間に読めちゃう。でもいろんな感情が交錯してて多彩ですね。
植本 そうですね。ト書きの書き方が独特だなって。心情説明みたいな。例えば娘のお登世のとこで、()で心情が説明されてるんですけど(籠に乗り、心を川向こうに飛ばしている)、粋だなっておもって。
坂口 そうですね。書いてる人ののり加減っていうのがここにでてくる。説明だけじゃなくてね。
植本 こんなんでもやる側の役者としてはありがたい手がかりですよ。
坂口 へたな役者は遠くをみちゃう。
植本 あははははははは(笑)心を飛ばす、でね。
坂口 ていうのでさ、僕にとっては素敵な、ワクワクするような、、、
植本 股旅物の開祖っていわれてるじゃないですか、長谷川伸さんがね。自分好きなんだなって思って。こういうもの。渡世ものとか、ヤクザモノとか、股旅物。


坂口 僕はとっても久しぶりに心が躍った。
植本 これシンプルな話なんで割と上演時間も短いんじゃないかな。
坂口 そんなに思い込みが必要なお芝居ではないと思うから、書かれてることをちゃんとやればいいんじゃないかな。
植本 そうね。ふふふ。
坂口 誰かのこといってるわけじゃないよ(笑)。
植本 いやいや、そうねそうそう(笑)、たまにね。平均に照らし合わせて時間伸ばしたりする人いるからね。それあんまりやらなくても(笑)。
坂口 ていうかむしろ詰めてほしいよね、あらゆることにね。
植本 (笑)。

植本 純米

a6a4c939

うえもとじゅん岩手県出身。89年「花組芝居」に参加。以降、老若男女を問わない幅広い役柄をつとめる。主な舞台に東宝『屋根の上のヴァイオリン弾き』劇団☆新感線『アテルイ』こまつ座『日本人のへそ』など。

【出演情報】
ONWARD presents
新感線☆RS『メタルマクベス』Produced by TBS
7/23〜8/31◎IHIステージアラウンド東京


坂口眞人

さかぐちまさと○84年に雑誌「演劇ぶっく」を創刊、編集長に就任。以降ほぼ通年「演劇ぶっく」編集長を続けている。16年9月に雑誌名を「えんぶ」と改題。09年にウェブサイト「演劇キック」をたちあげる。

(文責)坂口眞人


編集部注:長谷川伸作『瞼の母』は「青空文庫」で無料で読むことができます。

青空文庫ホームページ https://www.aozora.gr.jp/



★話題の舞台を“お得に”観る!割引チケット販売中!
4bbb344f

8e307e54