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蜷川さんが亡くなって、
当初の、脚本だけから、加えて演出もやらせていただくことになって早、半年強。
「1万人のゴールド・シアター2016」。
思い返せば、相当キツイ時もたくさんありましたが、
2016年12月7日、さいたまスーパーアリーナにて、なんとか、本番をやり終えることができました。
1600人ほどの60歳以上の出演者は、慣れない演劇という現場の稽古をよくぞ乗り越えて、一つになってくれたと思います。
本番での彼らはとっても頼もしく見えて、涙ものでした。
そしてなによりも、スッタフさんのみなさま。
ありえないようなスケジュールも、誰一人苦言を挙げるわけでもなく、粛々と作業をこなし、本番を滞りなくこなされた。
苦言を言いたくなるようなことは山ほどあったと思うのだが、今それをいったところで、、、というところだろうか。前に進むことだけを考えていたのだと思う。心から感激した。
これも全て、蜷川さんが育ててきた人々のしたこと。
表現家は、時には、結果さえよければ、過程は見逃されがちだと思われがちだが、一切そんなことはない。
良い現場では人がきちんと育っている。
世間では、怒鳴ることで有名だった蜷川さんも、つまりはそこをとても大事にしていたのだ。
結局、人と人との関わり合いなのだ。
くさい表現かもしれないが、「愛」なのだ。
僕は、蜷川さんと関わった人々を通して、蜷川さんの偉大さを痛感していっている。
いやはや、偉大な人の偉大さとは、計り知れないものだ。

ノゾエ征爾
ノゾエさん

のぞえせいじ○75年生。脚本家、演出家、俳優。はえぎわ主宰。青山学院大学在学中の99年に「はえぎわ」を始動。以降全作品の作・演出を手がける。11年 の『○○トアル風景』にて第56回岸田國士戯曲賞を受賞。2014年には初の主演映画『TOKYOてやんでぃ』が公開された。

今後の予定
北九州劇術劇場プロデュース公演
作・演出:ノゾエ征爾
2017年3月 北九州、東京 にて