NOZOE

引き続き「気づかいルーシー」なのでありますが、
東京公演も無事終わり、地方をいくつか回らせていただいているこの頃であります。
福井、松本、富山、そして残るは広島(8月15日現在)。
劇場のサイズも様々なので、その劇場ならではの動きの変更などがちょこちょこと出てくる。それに関しては、「この空間だからこうしてた」という演出も多いので、空間に合わせた修正はさして心労はない。心労はないどころか、とても新鮮だ。劇場空間もそうだけど、特に立地が。
劇場が、駅周辺などからは少し離れた所にあるところが多く、周辺にはほとんど何もなかったりする。(写真は、ハーモニーホールふくいの劇場前にて)
こんなところまでお客さんは見に来てくれるのだろうか?と心配になるが、どこも車社会なので、なんの問題もないそうで、おっしゃる通り、幕が開いてみるとたくさんのお客さんで賑わっている。
東京に比べるとお子様連れがとても多いし、それが多いからというわけでもなく、
それにしても客席が沸く。
演劇を観る機会が少ないとのことで、本当にみなさん楽しみにして来てくださっている。
笑う、喋る、泣く。全ての出来事に反応が起きる。
演劇をやる原点や楽しむ原点、大衆にとっての演劇というもののそもそもの原点のようなものに触れているような気持ちになり、やっている僕らはどんどん多幸感に包まれ、しまいには、自分たちは最高に面白いんだと、若干勘違いの領域に踏み込みそうになり、
その都度東京に戻ってきては、いやいやそれはそれ、これはこれと自分を落ち着かせる。
それでも、そういう場所があり、東京という場所があり、またさらに違う場所があり、そんなところを、演劇作品で回れたならば、回れるのは、最高の喜びだなと、暑い真っ盛りに汗を服に染み込ませながら、身に沁みているのであります。


ノゾエ征爾
ノゾエさん

のぞえせいじ○75年生。脚本家、演出家、俳優。はえぎわ主宰。青山学院大学在学中の99年に「はえぎわ」を始動。以降全作品の作・演出を手がける。11年 の『○○トアル風景』にて第56回岸田國士戯曲賞を受賞。2014年には初の主演映画『TOKYOてやんでぃ』が公開された。


【次回予定】
SPAC『病は気から』
原作:モリエール、潤色・演出:ノゾエ征爾
2017年秋 静岡芸術劇場にて
http://spac.or.jp/le_malade_imaginaire_2017.html


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