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中高生について考えるこの頃。
なぜなら、中高生対象に公演をしているからこの頃。
演目は、モリエールの喜劇なので(SPAC「病は気から」)、喜劇ということは、しっかりと笑いをとらなくてはならないわけで、笑いの起きない喜劇は、そのまんま悲劇となってしまうわけなので、悲劇な2時間なんてのは耐え難い以外のなにものでもないので、しっかりと中高生に媚びようと思っている。
しかし、媚びたところで、媚びてることはあっさりと見抜かれるに違いないので、結果的には媚びないわけなのだが、ともかく、中高生を退屈させたくないぞと、演劇ってこんな面白い面もあるんだ~と思わせたいぞと、必死で考えているわけなのです。
しかし、彼らは、笑わないのである。かと思えば、けたたましく笑うのである。と思えばまた笑わないのである。退屈してるのかと思ったらじっと集中しているのである。つまり、わからないのである。というか、わかるはずがないのである。
中1から高3なんて、人生で最も激動で激変の時期と言っても過言ではないわけで。アイデンティティの形成に差し掛かるものもいれば、あどけないままのものもいれば、達観の領域に入るものもいれば、脱線を目論むものもいる。
人種のるつぼというか、時期のるつぼなのである。
ハードル高し。
自分だって確実に通ってきた時代のはずなのに、彼らの嗜好がつかめない。自分だって、演劇なんて、全く興味なかったし。
しかし、だからこそ、そんな層に響けば、これほど嬉しいこともなく、
2時間の長尺を、最後まで多くの子が集中して楽しんでくれてる現状に、対話を諦めないことの大切さを、改めて感じさせてもらっているこの頃であり、そうして口の端から若干の笑みをこぼしながら、また山に帰るのである。
もうしばし、静岡での生活は続きます。


ノゾエ征爾
ノゾエさん
のぞえせいじ○75年生。脚本家、演出家、俳優。はえぎわ主宰。青山学院大学在学中の99年に「はえぎわ」を始動。以降全作品の作・演出を手がける。11年 の『○○トアル風景』にて第56回岸田國士戯曲賞を受賞。2014年には初の主演映画『TOKYOてやんでぃ』が公開された。

●今後の活動
SPAC「病は気から」
原作:モリエール 潤色・演出:ノゾエ征爾
2017年10月2日~11月2日◎静岡芸術劇場
http://spac.or.jp/le_malade_imaginaire_2017.html



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