NOZOE

人前で泣くなんてことはほとんどないわけですが、
つい先日、久々におこぼれしたことがあった。
演劇を始めて20年強、
30代を超えて、40代を超えてとやってくると、
別の道に進んでいく仲間はたくさんいるわけで、
最近もまた、数年間一緒に活動していた役者が卒業していくことになった。
彼へのはなむけとして、彼を送り出すような作品にしたのだが、
湿ったらしいエンディングは嫌だもんで、泣くもんか!的なことで、「涙くんさよなら」みたいな作品にした。
それで、その初日、終演後にお客さんに挨拶しているときに、
さようならしたはずの涙くんと、率先していらっしゃいませしてしまったわけなのです。
お客さんはポカンみたいな。
まあ、でもそりゃ、これまでのあれやこれやが思い起こされますし、
場をわきまえず感極まってしまうこともあったっていいじゃないか。
って、卒業していく当の本人に「何泣いてんすか!」とつっこまれたのが一番恥ずかしかった。
畜生。卒業していくくせに俺よりプロ精神でいやがって。
二度と泣くもんか。涙くんさようならだ。


ノゾエ征爾

ノゾエさん
のぞえせいじ○75年生。脚本家、演出家、俳優。はえぎわ主宰。青山学院大学在学中の99年に「はえぎわ」を始動。以降全作品の作・演出を手がける。11年 の『○○トアル風景』にて第56回岸田國士戯曲賞を受賞。2014年には初の主演映画『TOKYOてやんでぃ』が公開された。


【今後の予定】
『ニンゲン御破算』
出演。
2018年6月7日〜7月1日 シアターコクーン
7月5日〜15日 森ノ宮ピロティホール
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/18_ningen/


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