小野寺ずるのお散歩エロジェニック

第26回「風呂」

★今月のポエム★

『ここからがいいところ』作詞:小野寺ずる


音楽が止まれない。ように、
蓄音機、から、のびのびに声が聞こえる

耳を澄ますと息が止まる

息が止まれない。ように、
リボン、が、昨日の方向に手を伸ばしている

目を見張った
風が今しか吹きさらさない

いつはじまっていつなの。止まれないでどこいくの。

それが通った後を追いかけて
視覚だけ追跡のおもい

「ここからがいいところ」
※耳が吹き飛ぶ

========================

主にこんばんわ。小野寺ずるです。

風が春の気配をはこんで参ります。
芽(目)がかゆい、花(鼻)がかゆい。

もじもじむずむずうずくのは、花粉のせいだけではありません。
春ですから。

ずるは春が苦手です。
「春はなんか優しくて残酷」
とロックンローラーが唄っておりました。

まさに。で、、、

こそばゆく頬をなでる風
まどろませる陽光
大切な景色は霞がかって虚ろにけぶる

なんだかそれだけで悲しくって
心が朽ちてしまいそう。

眠るまで髪を撫でてくれていたのに、目が覚めたら居なくなっていた、、。
春はきっとそんなヤツであります。

冬が好き。
寒さで世界の輪郭がくっきりとする冬が好き。
なにもかもが身が硬いおすましさんになって
誰もがキリリと光に目を見張っている、そんな気がするのです。

そして春よりも冬のほうが
温泉に入る悦びが増し増しだから。好きさ。

そう。今月のテーマは

「風呂」

26erojenic

~このコーナーは日常でエロスを感じるものに焦点をあてて、わたくし小野寺ずるが
皆様にイラストとエッセイ、ポエムをおおくりするという欲深いコーナー~

ずるは温泉が大好きであります!!

冬の間、ずっと温泉のことを考えておりました。
しかし、、結局温泉にはいけず、、、

近所の銭湯やスパを楽しむ。という冬でありました。

私がお金持ちになったら、月一回は温泉旅行に行きたい。そんなことを夢想しております。

温泉は勿論リラックスや健康、という部分でも大好きであります。
しかし私が温泉を愛している理由は勿論、、、
エロジェニックだから♥︎であります。

人の裸を生であんなに堂々と見ることができる場は温泉以外にありますでしょうか。

ちちくびの色や形、ケツの揺れ、足の形

のぼせるくらいに眺め倒して風呂をでます。もと、とってまっせ。

女性の裸というのは強さをもっております。
痩せてて貧相、という体にだって不思議と弱さを感じない。これは不思議。

女性の体をみているとエロスとは違う不思議な元気が湧いてきます。
温泉の効能なのか視覚からの元気なのか、、。

温泉には裸がつきもの。
当然のようにエロいことを考えながら湯につかっています。(時にはダブルピース)

むちむちのお姉さんの体の痣、見つけてしまったり、
洞窟の入り口を思わせるようなお尻の割れ目。からのぞく、ご老体のヴァギナだったり、
幼女の膨らみかけの胸にこれからの成長を想像して目頭が熱くなったり、

そんな、時を超えた色とりどりの生命体が
体を清める!休ませる!というおなじ目的をもってここに集まっている。

そして裸をみせあって、、、
温泉というのは毎日が異常事態でありですね、、。ん、COOL JAPAN。

温泉なんてのは天井のほうが、空いていて、男風呂と繋がっていたりするし、、、エロすぎる、、。
温泉にいるといつ犯罪がおきても不思議ではないな。と思うのです。こんなエロすぎる世界だもの。。。

不思議な元気を沢山くれる、温泉。
視覚の愉しみ。
皮膚からの刺激。
アメニティ。
脱衣所のジュース。
髪を乾かしているときの充実感。
心も体もデトックス。

健康的なエロ精神が戻ってくるような気がするのです。
裸を見る。熱い液体(湯)に浸かる。己の身体とも向き合う。
それは心の整体(整心と書きましょうか)かもしれません。

なによりも、温泉につかる瞬間、の身体を満たす快感。
思わず「はぁ~~~~♥︎」と声が出てしまうあの悦びは、なににも代え難いエロジェニック、、。


しかし、
リラックス効果と裸ん坊だけが温泉のエロスではない。と思わされる話をききました。

先日、温泉マニアの方とお会いしたときのお話です。

(※私が覚えている範囲でその方の温泉への想いをここに書き起こします。)

「ずるさんは宮城県のご出身なのですか?」
「ええ。」
「宮城県の東鳴子温泉、あそこは私が思う日本一の温泉です」
「お湯がでしょうか?」
「そう。熟れた林檎のような湯です。」
「どういうことでしょうか?」

「温泉というのは地球そのものなんです。地球のエネルギーそのもの。温泉なんてのはどこにでも湧くんですよ。掘れば。
しかし、無理矢理に掘って出したお湯なんて青い林檎。私が求めているのは出して出して!と地球の中心からもう耐えられないと地表めがけて沸き上がってくるお湯。
それは、今にも木からぼとりとおちそうな熟れた真っ赤な林檎と同じなんです。」

「出して出してと耐えられないお湯。。(なんだかエロいな、、)ゴクリ。。。」
「そう。マグマのようなエネルギー。遠い地下から無理矢理に掘って引っ張ってくるお湯と比べ物にならないエネルギーのお湯です。
例えるならついだばかりの生ビールと、時間がたったグラスビールですよ、、。あそこは生ビールのサーバーひねってそのまま直接呑んでるみたいなものです。」
「はあ。」
「またそういう場所は水がいいから酒がうまい!宮城の日本酒は最高ですよ!」

そこからずっと酒とお湯の話をその方はしておりました。

温泉をイベントの1つとして幼く楽しんでいた私は、
その方のほとばしる温泉愛の話をきいて、
温泉の真(芯)のエロスに少しだけ触れた気がしたのです。

特に好きなことや趣味もない私の、唯一の趣味になりそうな温泉というもの。
歳をとってからも愉しめるエロジェニックでしょう。

これからの温泉ライフが愉しみです。

それでは、また来月。

P.S
大学生のとき、近所の銭湯で死にかけたことがあります。
廃れた銭湯で誰もいないときでありました。

その銭湯は女湯の湯船と男湯の湯船が繋がっていたのです。
湯船に潜ると壁の下に小人が泳いでくぐれるかくぐれないか位の穴が空いておりまして、、、

ずるは馬鹿なのでくぐることにチャレンジしたのです。
もぐって潜水のポーズ、そして勢いよく床を蹴って穴に泳いで行く!!

無論、おケツでひっかかりました。

おケツでひっかかった衝撃でお湯を飲んでしまいパニックになりくぐれないしもどれないしで
穴にひっかかったまま死にかけました。
なんとか女湯のほうに戻り一命はとりとめました、、。酸欠?で視界の上半分が真緑という謎の状態が3分くらい続きました、、。
怖すぎて泣きました。
マナー違反をした罰があたったのでしょうか、、。

『男湯に侵入しようとした痴女・溺死。』

と危うく報じられるところでした、、。
なんでくぐってみようなんて思ったのか。。。いまだに不思議です、、。


■小野寺ずるプロフィール

小野寺

役者。思春画家。気仙沼市出身の糞詩人。ロ字ック所属。だだ漏れの佇まい、子どもの声と獣の瞳を武器に一進一退。最近、岩盤浴に目覚める。

■小野寺ずる情報

◆abemaTVスペシャルチャンネル
『もうちょい、奪い愛 with 生ドラマ』 毎週土曜20:50付近~出演
※3/4(土)最終回
http://s.news.mynavi.jp/news/2017/01/12/300/
インタビュー掲載▼
http://minicine.jp/4/0209.html
http://movie-highway.com/interview/

◆徳永京子プロデュース
『演劇人の文化祭vol.1』 3/3(金)-12(日)@パルテノン多摩(イラスト展示)
※3/12(日)15:30~ギャラリートーク出演
http://www.parthenon.or.jp/act/2901.html

◆あやめ十八番
『ダズリング=デビュタント』4/19(水)-23(日)@座・高円寺1 出演
http://ayame-no18.com/nextstage/

◆ロ字ック
『滅びの国(仮)』 2018/1月 @本多劇場 出演
 http://www.roji649.com


えんぶチケット日時・枚数限定、お得に販売中!
shop_rogo_sp

header_rogo







第25回『ウニ』

★今月のポエム★

『告白』作詞:小野寺ずる


死ぬならばそれでいいのだが、ここから半世紀がんばること考えますと
やはり出来る限り、あなたを想っていたいと考えておりました

本音をいえば、
物心ついた位のあなたから一歳ずつ一人ずつ、私の庭に呼び出して
そのおじさんになるまでの一歳一歳を「よくできました」と抱きしめて、セッ!

思春期になればそれはそれは複雑で
でもそんな複雑押しつぶす
全身全霊「生きていきたくない」の掃き溜めになる
(私の体 いつまでもつかな)

若いあなたはそっぽをむいて俯いて、めんどくせえ
そのたびしつこく「よくできました」と叫んでみたい

私の 夢 であります
鼓膜がやぶれた白痴のように愛だ恋だと叫ぶこと

あなたが藍色キュートなお帽子かぶっていれば
「私だってあなたの頭にのってみたい」
嫉妬でカッと熱くなります

しかし
私の顔みて
「なんだ、ダイダイ色じゃねえか」とあなたはいいましたね
酷い朝でした

あなたが靴を執拗に履き直している
「私だったらもっと上手に履かれるのに」
歯がゆいキモチでおりました

しかし
私の顔みて
「なんだ俺のこと好きな女じゃねえか」とあなたはいいましたね
酷い朝でした

「靴じゃなくて悪かったあね

好きなんだ」

独りでいるときは口笛を吹いて気をまぎらわせています
誰かといるときは笑ったりなんかして誰かの向こうにあなたをみている
あなたといるときは、なぜでしょう、私は精子よりもっと昔の人のよう

唇尖らせ涙を流す、それだけに。


「これを恋と呼ぶのなら
世界には嬉しいことも悲しいことも存在しないと言い切れます」
これを愛と呼ぶのなら
世界には偉いも偉くないも存在しないと言い切れます」


あなたを一歳一歳、に分解して
なんとしてでも、裏切りの概念と、淋しさの定義を、もう一度考えなおしてもらいたい

「もう、怒ること、ね え ぞ」
4歳のあなたを膝にのせ
2人、白痴のように光を首で、追っている

私の庭 いつだってツツジ満開だから
(永遠もタイムリミットも消えた季節だ)

何十人のあなたを連れて
感謝反対デモ行進
主総官邸前だから、私、絶対捕まってしまう

ごめんなさい、お弁当もでないんです

独りでいるときは口笛を吹いて気をまぎらわせています
誰かといるときは笑ったりなんかして誰かの向こうにあなたをみている
あなたといるときは、なぜでしょう、まだ生まれてもいないような

鼓膜が破れた白痴のように
とぼりとぼりと西日にむかって

唇尖らせ

(肺が、光った)

渇いた ファ

渇いた ファ
渇いた ファ

何十人のあなたが笑う
巨大なオレンジ何十個

「なんにもねえのな」

今!!!
愛だ恋だと!!!
叫んで!!!
しまう!!!


====================================


主にこんばんわ。そして、あけましておめでとうございます。
小野寺ずるです。
今月は気分を変えてポエムからのスタートです。

皆様、年始、いかがすごされましたか?

ずるはひーーどく体調をくずしてしまいました。
しかし無事に年始の舞台本番を終えることができホッとしております。
2016年の物理的な無理が冬に全部キたな、、。というキモチ。

反省して、2017は自己管理、気をつけます。

自己管理、といえば、生活をただすこと、

睡眠、風邪予防、そして食事、、

そう食事、
私はよく、食材をエロの対象としてみてしまいます。

エッチだワン!と感じる食材はた~くさんあります。
そら豆、牡蠣、アワビ、山菜全般、納豆etc…食材はエロの宝庫。
毎日食べてる卵の黄身のテカリ☆きらめきにだって欲情を覚えてしまう。

そんな中でも特に最近、たまらん、と思う食材を
今月のエロジェニックのテーマとしてお届け!

今月のテーマは

『ウニ』

25erojenic



ウニ。ウニですよ皆様。

あの高級食材です。
ずるの大好物、ウニです。

ずるのふるさとは海の幸豊富な気仙沼。
実家に帰ったら、必ずウニをねだります。滅多に食べられないウニ。

(ちなみにずるの大好物は
ウニ、カニ、カニ、ウニ、ウニ、カニです。
差し入れに迷ったらウニにしてください。)

ウニ、を迷い無く「うみぇーーー;;」と食べているわたくしですが、

最近、ウニにたいしてある疑問をもちはじめました。

「最初に食べた人間、誰だよ」

と。

そして間違いなくそいつは「変態でどスケベ」だ。と思ってしまったのです。

何百年前になるのでしょう。
まず、あのとげとげのボールを触ろう、と考えた変態。
そして、あのとげとげのボールを割ろうと考えた変態。
さらに、割って出て来た謎の黄色い痰のようなそれを口に運んだ変態。

私が初めてウニをみた人間だとしたら
まず「エネミー」
と認識するでしょう。


地球上で最も形状が意味わからない生き物だと私は思っています、ウニ。

とげとげで真っ黒でうにうに動いて、なんか紫の汁がでる。
怖すぎる。身近なエイリアンです。

あれを、食べようと思う人間なんていない。とはっきり言いたい。
ダントツで、食べる、という選択肢から弾かれるべきものだと思うのです。

だとすれば、なぜ食品、として現代につたわってきたのか、、。

私なりによく、考えてみました。

そしてたどり着いた答え、
それは、、、
ウニは、、、性玩具として最初は扱われていたのではないかという、答え。


危なっかしいウニを
夜のエキサイティングなプレイにこぞって男性達は、いや女性も使っていたのではないかと。

「睾丸の周りにウニを置かれるキモチはどうかしら?おほほほ」
そんなエロチックなことに使われていたのでないかとピンときたのです。
「いやあああ生臭いいいい生臭いいい」と女の鎖骨に置かれたウニ。きっとウニだって逃げたいさ。
ちょっと皮膚におしあてれば痛みやはらはら感を味わえること間違い無し。エキサイティングだ!

こんな性的なことに使われそうな形状。
人工物でない、プラスティックや電動なんてものがない何百年前。
ウニは”神がお創りになられた性玩具”。そんな気がしたのです。

食べよう、食べれるかも、なんて1mmも思わなかったと思います。人間は。
「なんかキモチEかも」
まずそちらに思考がもっていかれた、のではないかと。

「うほうほ(まだ言葉が発達していない)」
と指でつまんだウニを女体に投げつけるゲームなんかが流行っていたのでないかな、、?

絵としてもエロチックですね。
橙色の柔肌に、硬質代表の漆黒のウニ、、。このコントラスト、なんというエロジェニック。


それがなぜ、食品に、、、?

これも考えてみました。

多分、プレイの一環だったのでないかな、と

想像ですが
ウニで出来た椅子の上に座らされる、という夜があり、
お尻の割れ目でウニを挟んで破壊する、というエッチな儀式があったのではないかと。

(どこかの民族が木にペニスを打ち付ける、そんなはたからみるとエッチな儀式の道具にもウニはもってこいな形状ですね!)

それが、性的な目的なのか、なにかの儀式なのかはわかりませんが、
ウニはそんな風に割られていたのです。

そしてこんな陵辱プレイのなかで食されたのではないかと推測します。

「うほほひいぃ(ほれこの生臭いもん食うてみい)」
「うほおうほお(いやあ汚い怖い臭い堪忍してぇ)」
「うほうううほ(つべこべいうな淫乱め)」
「うううおええええおほおほ(いやあおえええげほげほ)」
「うほーほほ!(口から黄色いもん垂らしよってからにこのどスケベが!)」
「うぅ、、、う、うほ?(うぅ、、、あ、あれ?)」
「う?(あ?)」
「、、、うほ(、、、ちょい、食べてみ)」
「うほうほ!(いやいや!)」
「ううほほ!!!(いいから!!!)」
「、、、ぺろっ(、、、ぺろっ)」
「うほい、、、?(なんか、おいしくない、、?)」
「う、、、うほ(え、、うま)」
2人「うほほほーーー(米ほしーーーーー)」

納得。超納得。


スケベからのウニ。ウニ食品列伝のはじまりであります。
※今、わたしちょっと泣いてます。

これで変な疑問も持たず、これからもウニを美味しく食べられるってもんです。あらよっと!
(まあ、、、あんな高級なもの、年に1,2回しか食べられませんが、、。)

ああ、ウニが恋しい、、。


皆様、今年もこの実のなさについて来てくださいね、、、?
今年もよろしこにゃん♥︎♥︎♥︎



P.S
知人に「なんで人はウニを食べようと思ったんだと思う?」ときいたら
「魚が食べてるのみて、あ、食べれんだ。ってなったんじゃない?」といわれました。
あまりにも、そうかも。と思いがっかりしてしまい、きかなかったことにしました。
食もそうですが、人間の好奇心と探究心、そしてチャレンジ精神。これはエロを燃やすエナジーですね。

フグの毒で何人死んだのか、、そこまでして食べたかったのだな、とか、ね。
2017、もっとグルメになりたいのう。




■小野寺ずるプロフィール

onodera

役者。思春画家。89年生まれ。気仙沼市出身。ロ字ック所属。だだ漏れの佇まい、子どもの声と獣の瞳を武器に一進一退。
。フルーツも大好き。
(撮影:野村服)

■小野寺ずる情報

◆abemaTV
『もうちょい、奪い愛 with 生ドラマ』 毎週土曜20:00~出演
※1/21~配信開始。
http://s.news.mynavi.jp/news/2017/01/12/300/

◆徳永京子プロデュース
『演劇人の文化祭vol.1』 3/3(金)-12(日)@パルテノン多摩 イラスト展示
http://www.parthenon.or.jp/act/2901.html

◆ロ字ック
『滅びの国(仮)』 2018/1月 @本多劇場 出演
 http://www.roji649.com



えんぶチケット日時・枚数限定、お得に販売中!
shop_rogo_sp

header_rogo







第24回『白衣』

主にこんばんわ。
小野寺ずるっこです。とびっこではありません。

さあて今月もやってきたでえ。エレガンスエロ連載小野寺ずるのお散歩エロジェニック。

最近、心の底から
「なんで、ずる、なんて名前にしたんだろう、、、。」
と思います。

個人的にはキュートでファニーだわ。と思うのですが、、
時々、殿方からは「ずるむけちゃん」と呼ばれて心がざわつきます。。

ずる、漢字で書くと狡猾の狡です。ずるいのずる、ですが
獣偏に交わるというこの字が気に入っており、それもありずる、としております。

本能的、野生の性はわすれたくありませんね。
色んな概念や、周りに流されないような、性。をば。


師走、皆様いかがお過ごしですか?
ずるは先日、人生初めての経験をしました。

そう、生まれて初めて救急車に乗ったのです。

朝、絵を描こうとベッドから起きたら、もうそこから動けない。
立ったらへたり込むの繰り返しで身動きが取れないのです。

天井と床が旋回している状態で、おややや、と横になっているとどんどん寒くなっていき
がちがちと指が震える。這って病院に行ける気配もなく救急車を呼びました。

具合悪い中でも意外と冷静に「救急隊員が来るのか、部屋、見られたくないなぁ」と
考えながら廻る天井を眺めておりました、、。
しかし動けないので隠したいものも隠せず、、。

15分程して救急隊員到着。
担架もってきたのかしら。と思いきや、、。ない、、、。
隊員に捕まって半分這って救急車。

「なんで担架もってこないんだよ!憧れの担架にのせてくれよ!!!」
と頭のなかで叫びながら玄関に吊るしていたイエローのブラジャーを横目に家を出る、、、。

毛玉のね
パジャマの胸に
ツンツンと
寒さで起きた
ちちくびの花


というような57577を0.05秒くらいで浮かべて、
あとはなぜか泣いていた。
しんしんと泣いていた。

救急病棟にはいってからもしんしんと涙が止まらず、1時間ほど涙が出続ける。
ベッドの上でかなりの時間待たされ、注射を3回ほど打たれる(うち2回失敗)。
注射、平気なほうだったのにあまりの痛さに「イタィ、、、;;」とまた涙が止まらなくなる。

情けない。
心底。

独り。というのはこういうときに辛い。

色んな検査をしたが異常は特になく
多分、三半規管の風邪みたいなものでしょう。若い女性がたまになります。
ということであった。基本健康なのでびっくり。

待っている時間、ベッドに横になりながら
瑠璃色のカーテンの隙間、

滲む涙の向こうのお医者様達を眺めておりました。

朝の光を浴びた、白衣に身を包む、お医者様達を。

今月のエロジェニックはこれ

『白衣』

1erojenic
2erojenic
3erojenic
4erojenic


~このコーナーは日常でエロスを感じるものに焦点をあてて、わたくし小野寺ずるが
皆様にイラストとエッセイ、ポエムでおおくりするという欲深いコーナー~


白衣、どうしてあんなにエッチなのでしょう。
昔から白衣が大好きでした。

フェチなんてもの私にはないわい。と思っていましたが
毛と白衣フェチかもしれないなあ。と最近思うのです、、。

絵を描いていても、情熱をそそげる描きどころは
毛と服のシワだけなんだよなあ。と鉛筆を握りしめ思います。

きっと白衣は真っ白で布のシワが丁寧に繊細によく見えるから好きなのかもしれません。

しかし、なぜこんなに白衣に欲情を覚えるのか、、。よく思い出してみました。。

すると、、、、


私の幼いころの欲情の記憶が蘇りました。
初めての強い欲情だったかもしれません。

小学生の頃、まだなんとなくネバネバしたキスを沢山すると子どもはできる、と思っていたあたりでしょうか。。。

TV、地上波で邦画をやっておりました。
多分「病院にいこう」という映画だったと思います。

注射のへたくそな女医が
患者男性(確か車椅子に乗っていた)の腕を使って深夜の病院の屋上、
注射の練習をするシーンがありました。


「いってぇ」「いたっ」と患者男性が注射をされるたびに声をあげます。
美人な女医が「ごめんなさい」といいながら真剣に注射の練習をします。。。

そしてなにか深刻な会話をしたあとに

患者男性が女医の身体を引っ張ります。
女医が「ダメ」と拒否するのですが


患者男性は一言

「お願い」
と小さな声で呟く。濡れた伏し目がちの瞳が、女医を捉えている、、。
はっとした女医の横顔

そして身体を重ねる2人を遠くから抜くショット
………

そしてTVCM!!!!


子どもながらに「えええーーー?!!!」と興奮。ああ、恥ずかしくて黙るしか出来ない。

しかし、母マキコは
「え?なに?外でしたの?車いすなのにどうやって?なんなのかしら?え?」と動揺ししゃべりまくる。

する?なにをする?のだろう。ネバネバしたチュウをするだけでないのか?
と頭のなかに「?????」が飛ぶ。

チュウだけじゃないんだな。とあの屋上のたただならぬエロスから察してしまった子ども。

私の強い欲情の記憶。
女性が男性にか細い注射をしそれをいやいや受け入れる男性という構図もツボだったのでしょう。
元元男性のほうが物理的に女性より強いですから、そのうえでの女性からの些細な攻撃(痛み)を受け入れるという
懐の広さがなんともエッチだなあ。と感じます。

最終的には「お願い」の一言で丸め込んでしまう。という男性の絶対王者感もたまりません。

しかも病院、という清潔と安全の城の上の、夜、というこの背徳感。
(男性が患者という立場もいい。入浴の制限、食事の規制、抑圧のなかでの刹那の発散。退屈というのはどうしてこう色っぽい。)

命の取引が最も近い身近な空間。
欲望に身を任せたアオカンで終わらせない、ものがあそこにはありました。
それは、あの場面には空間(見てくれ)の”ヌケ”と医者、従事者という理性の”象徴”があることによって
エロさが増幅されています。
そのヌケと理性を白衣が一手に担っていたなあ、と今ふり返っております。

世界は色々とがちゃがちゃと猥雑すぎる。景色からはどうしたって規則性は失われるし、個性というのが甚だ強すぎる。
それはキモチの問題ではなく見える景色の問題です。どうしたって削れて歪んで味がでてしまう。
世界は生きているように分裂したり色をつけたり。変わり続ける。
変わらないことも、つまらないことも、退屈だってこともいいじゃないか。とたまに思うのです。

白衣はそんな世界に起立する、変わらないための、理性と規制のキャンバス。

人というのは天の邪鬼
逆に理性の崩壊を、白が汚れる時を想像してしまうものです。

白衣には退屈と、変わらないことをよしとする頑固な潔癖さをかんじます。

あの身体を覆う大きな白に、まぐわうような絵を投射してしまう私は変態なのか。
あの潔癖を、変わらないそれが、汚れるところを考えてしまう。
退屈の白のうえ。
(病院の仕事、命の炎と闘う壮絶な仕事だと思います、だのに本当に野蛮でごめんなさい。)

お医者様だけでなく
研究職の方が着ている姿も美しい。知性で1つのものを突き詰めるストイックさ。
なんとエロジェニック。


媚びない素材、頑固な白、身体のラインを見せない形、
それそのもので侵略不可の”立場”を提示できるその強さに、
その白衣の鉄壁に、惚れている。

あの白に、色んな色をのせてしまう
あの硬い素材に、柔らかいものが擦れるを音をきいてしまう
あの中をみたくって、横になって、のぞいてしまう

熱はない。天井の旋回に白がまざっていく。
私は病気じゃないんだもんなあ。

「すみません、カーテン閉めてもらっていいですか?」

不毛な好奇心を拭うのだ。
白衣白衣白衣、エッチな、白衣。
私の、エロジェニック。

今月は人生初めての経験からのエロジェニックでありました。
皆さんのフェチ話、きいてみたいなあ。

良い年末をお過ごしくださいね。
来年も濡れまくりを願いましょう。ともに。


P.S
今年のテーマは「愛こそは恋ならば2016」
でした。

来年のテーマを考え中です。
テーマを設けたところでそれに沿ったような生活をおくれたためしがないですがね、、。
そんな自分が愛しいやいっ。。。


★今月のポエム★

『どうしよう』作詞:小野寺ずる

自分

自分

慰め続ける
あなた

涙だ



健気すぎて
舐めたくなる

ねえねえ
きいて
私はね
根性で
生きていきたく
ないんだな

車輪で体の真ん中
中の中
じんじん轢いて

体の真ん中中の中

また

働くあなたの首の匂い
嘘だよ
寒いまんまで
バターが光る

てろりてろりのしじまにゆれて
つやっつやだつやっつや

ねえねえきいて
私はね

触るより
話すより
大事なことを知っている
溢れることを知っている

恋の体力かすかすで愛の呪文も魔力を切らせた

死ぬことだけを糧にして

「  来て  」


そう思う


私は眠らないし
食べないし
求めないで済んで いく

素朴に見ていた彼の景色で
100回だって

「 来て 」

叶うなら
テトラポット
願うなら
ドライブイン



だいだいいろだ双眼鏡
いばらの呼吸器

どうしようも
ない


■プロフィール
小野寺プロフ

役者。思春画家。89年生まれ。気仙沼市出身。ロ字ック所属。だだ漏れの佇まい、子どもの声と獣の瞳を武器に一進一退。点滴は好き。
撮影:千濱藍

■小野寺ずる出演情報
◆ロ字ック
『滅びの国(仮)』 2018/1月 @本多劇場
http://www.roji649.com


えんぶチケット日時・枚数限定、お得に販売中!
shop_rogo_sp

header_rogo







web magazine 日刊えんぶ

松崎ひとみサムナツ活動日記

池谷のぶえの国語算数理科社会。

一十口裏の妄想危機一髪

小野寺ずるのお散歩エロジェニック

粟根まことのエッセイ「未確認ヒコー舞台:UFB」

松永玲子のエッセイ「今夜もネットショッピング」

ノゾエ征爾のフォトエッセー「桜の島の野添酒店」

植本潤(花組芝居)vs坂口真人(演劇ぶっく編集長)対談「『過剰な人々』を巡る♂いささかな☀冒険」

ふれあい動物電気

kugiri

南信州・駒ヶ根だよりby劇団サムライナッツ

連載小説「煩悩サンスクリット」山田佳奈

男が惚れる男たち STAR☆JAKCSが大阪からやってくる!

だから芝居はやめられないゾ! 〜ほのぼろ稽古場通信〜

『電車という名の欲望』ができるまで。 本能中枢劇団

kugiri

演劇キック

観劇予報

宝塚ジャーナル

演劇人の活力源

えんぶ情報館

kugiri

えんぶショップ

えんぶミロクル

えんぶfacebook

演劇キックツイッター

kugiri