主にこんばんわ。小野寺ずるです。
お散歩エロジェニック、第30回。
ついに、この連載、最終回です。大変に更新おくれてごめんなさい。
2年半。おつきあい本当に本当にありがとうございました。
エロについて毎月考えて書いていたのか。
そんな気がしない。
歳をとっていけば生殖能力は落ちていくようです
それは身体だけでなく心もでしょうか。
身体という肉器(にくうつわ)に漂う心というもの
心はなんなのかといえば、現状の説明であって、結局なんでもなさそうですね。
わけもわからず悶悶とする日々も漂いの巡り、、、
心が「それはただの性欲ですよ」と教えてくれれば
エロというものはしぼんでかたくなり、「ちぇ」といったりなんかして蹴っ飛ばされてしまう。
夢がねえなあ、という具合のにくうつわ。
そんな歳になってきたなかで書いていた2年半。
くどく、長々と、噛み砕きすぎたり、逆に何一つ歯が立たず終わったり、、、
眠すぎて白目むきながら書いていたり、恥ずかしい文も沢山あったでしょう。
今月のテーマは
「エロ」
~このコーナーは日常でエロスを感じるものに焦点をあてて、わたくし小野寺ずるが
皆様にイラストとエッセイ、ポエムでおおくりするという欲深いコーナー~
結局エロってなんだろう。
2年半を終えて、思うことは
エロは「関心(感心)」につきる、と。いうことかもしれません。
賢くないわたくしの行き着いた答えはこれです。
エロは「好意」です。
過去の連載を読み返して
やはり「エロいな」と思うものに対して、好意、感心、興味をもっている。
当たり前ですがそうなんだ、と。
エロは私にとって
慎ましかったり
恥ずかしかったり
無自覚であったり
はち切れそうだったり
淋しかったり
求めていたり
求めていなかったり
物であったり
音であったり
空気であったり
匂いであったり
言葉であったり
心であったり
いつももうもうと形を変えるガスのような、掴みきれない実存でありました。
歳をとってきて
エロいな、と日常で思うことが減ってきました。
好きな人に会ったときくらいです。思うのは。
時々淋しいです。
でも、まだ
男女問わず、大好きな人には色っぽいを沢山感じることができます。
目やにをこっそりとるしぐさ
仏頂面になる瞬間の顔の筋肉の動き
薄い胸にかすかに射す谷間を知らせる光
ティースプーンをつまむ人差し指の速度
なにもかも乱反射×乱反射の官能であります。
散らかってささくれた日常に好意(エロ)の味わいは生きる光そのものだ、と最近しみじみと思うのです。
でも、どれも掴みきれず、とってはおけない瞬間瞬間の”感心”であった、な。
と、きらめきの記憶を振り返る。
エッチだな、は、素晴らしいよ、の好意の、隙間ない、連続なんです。
掴めるような、指を差し込むような隙間なんてありません。
それは、幸せなんだと思います。掴めないことで、手に入らないことで、エロはずっとだれのものでもない気がします。
皆様の感心が赴くままに、興味が導くままに、好意(エロ)を貪ってほしいものです、、。
エロ、の光が途絶えないことを願っております。それは、好きなものが、人が、消えないこと。
またエロの線上でお会いできることを楽しみにしております。
まずはとある計画をすすめ、皆様におみせできるよう励みます。それもきっとエロになる、でしょう。
次の活動にご注目くださいね♥︎
「お散歩エロジェニック」
ご愛読、ありがとうございました。
★今月のポエム★
『わたしのともだち』作詞:小野寺ずる
寝違えている
毎日
昨日の続きを思い出せない
「どんなキモチの続きだっけか」
残念ながら目を開けてるのになにも見えてないような気がする
今日は
コンビニに行くまでの道中で、幸せに打ちのめされたりしている
「ありがとう」と言われるとなんだか恥ずかしくなって棚と棚の間に挟まってみたりもする
また写真の話をされている 棚に挟まって聞いている
お情けのガッツポーズで垂れ目の大切な皆様が
やいのやいの言い合う週末で
何度も何度も「ひいひい」笑う。
幸せが膨張して肺が苦しいだけなのだ
日差しを遮るくらい大きくなってる
幸せというものを抱きかかえたり
虫みたいに手と手の間にしまってみたい
誰に頼まれなくても花火は毎年打ち上がるし
世界が自殺を考えていても木の上に星を刺す子供には元気がある
すり切れる友達を心配している私の心が毎日静かに泣いている
ナルシストかもしれない 私は少し恥ずかしい
「お金もかせないし、顔もみれないけれど、泣いて過ごさないでほしい」
自慢できるものがなくても 優しくいれたらどれだけ どれだけ
光をあび損ねた夜にもなれない
濁った紫
それは大切なものだ
わかるだろうか わかってほしいのだけど
しょげたりいじけたりなげやりを
もういいかげんやめたいとおもっています
紆余迂曲説どうやったって
あなたは直立不動でいつもなにかに胸を焦がす
私もまったく同じであります
私もまったく同じであります
毎日
「お金もかせないし、顔もみれないけれど、泣いて過ごさないでほしい」
後悔でつんのめる
憎しみでささくれる
毎日
頭のおかしなことをいいながらも
すり切れるあなたのことを気にしてる
今日は今日の続きを考えて
少し歳をとった気がする
光をあび損ねた夜にもなれない
濁った紫
それは大切なものだ
わかるだろうか わかってほしいのだけど
少し歳をとった気がする
わかるだろうか わかってほしいのだけど
■小野寺ずるプロフィール
役者。思春画家。気仙沼市出身の糞詩人。ロ字ック所属。だだ漏れの佇まい、子どもの声と獣の瞳を武器に一進一退。みんなの逆セックスシンボル。
■小野寺ずる情報
◆タカハ劇団
『瘡蓋の底』出演
作•演出 : 高羽彩
2017/9/27(水)~10/1(日) @下北沢小劇場B1
◆ロ字ック
『滅びの国(仮)』 出演
作•演出 : 山田佳奈
2018/1/17(水)~1/21(日) @本多劇場
http://www.roji649.com
★えんぶチケット日時・枚数限定、お得に販売中!
お散歩エロジェニック、第30回。
ついに、この連載、最終回です。大変に更新おくれてごめんなさい。
2年半。おつきあい本当に本当にありがとうございました。
エロについて毎月考えて書いていたのか。
そんな気がしない。
歳をとっていけば生殖能力は落ちていくようです
それは身体だけでなく心もでしょうか。
身体という肉器(にくうつわ)に漂う心というもの
心はなんなのかといえば、現状の説明であって、結局なんでもなさそうですね。
わけもわからず悶悶とする日々も漂いの巡り、、、
心が「それはただの性欲ですよ」と教えてくれれば
エロというものはしぼんでかたくなり、「ちぇ」といったりなんかして蹴っ飛ばされてしまう。
夢がねえなあ、という具合のにくうつわ。
そんな歳になってきたなかで書いていた2年半。
くどく、長々と、噛み砕きすぎたり、逆に何一つ歯が立たず終わったり、、、
眠すぎて白目むきながら書いていたり、恥ずかしい文も沢山あったでしょう。
今月のテーマは
「エロ」
~このコーナーは日常でエロスを感じるものに焦点をあてて、わたくし小野寺ずるが
皆様にイラストとエッセイ、ポエムでおおくりするという欲深いコーナー~
結局エロってなんだろう。
2年半を終えて、思うことは
エロは「関心(感心)」につきる、と。いうことかもしれません。
賢くないわたくしの行き着いた答えはこれです。
エロは「好意」です。
過去の連載を読み返して
やはり「エロいな」と思うものに対して、好意、感心、興味をもっている。
当たり前ですがそうなんだ、と。
エロは私にとって
慎ましかったり
恥ずかしかったり
無自覚であったり
はち切れそうだったり
淋しかったり
求めていたり
求めていなかったり
物であったり
音であったり
空気であったり
匂いであったり
言葉であったり
心であったり
いつももうもうと形を変えるガスのような、掴みきれない実存でありました。
歳をとってきて
エロいな、と日常で思うことが減ってきました。
好きな人に会ったときくらいです。思うのは。
時々淋しいです。
でも、まだ
男女問わず、大好きな人には色っぽいを沢山感じることができます。
目やにをこっそりとるしぐさ
仏頂面になる瞬間の顔の筋肉の動き
薄い胸にかすかに射す谷間を知らせる光
ティースプーンをつまむ人差し指の速度
なにもかも乱反射×乱反射の官能であります。
散らかってささくれた日常に好意(エロ)の味わいは生きる光そのものだ、と最近しみじみと思うのです。
でも、どれも掴みきれず、とってはおけない瞬間瞬間の”感心”であった、な。
と、きらめきの記憶を振り返る。
エッチだな、は、素晴らしいよ、の好意の、隙間ない、連続なんです。
掴めるような、指を差し込むような隙間なんてありません。
それは、幸せなんだと思います。掴めないことで、手に入らないことで、エロはずっとだれのものでもない気がします。
皆様の感心が赴くままに、興味が導くままに、好意(エロ)を貪ってほしいものです、、。
エロ、の光が途絶えないことを願っております。それは、好きなものが、人が、消えないこと。
またエロの線上でお会いできることを楽しみにしております。
まずはとある計画をすすめ、皆様におみせできるよう励みます。それもきっとエロになる、でしょう。
次の活動にご注目くださいね♥︎
「お散歩エロジェニック」
ご愛読、ありがとうございました。
★今月のポエム★
『わたしのともだち』作詞:小野寺ずる
寝違えている
毎日
昨日の続きを思い出せない
「どんなキモチの続きだっけか」
残念ながら目を開けてるのになにも見えてないような気がする
今日は
コンビニに行くまでの道中で、幸せに打ちのめされたりしている
「ありがとう」と言われるとなんだか恥ずかしくなって棚と棚の間に挟まってみたりもする
また写真の話をされている 棚に挟まって聞いている
お情けのガッツポーズで垂れ目の大切な皆様が
やいのやいの言い合う週末で
何度も何度も「ひいひい」笑う。
幸せが膨張して肺が苦しいだけなのだ
日差しを遮るくらい大きくなってる
幸せというものを抱きかかえたり
虫みたいに手と手の間にしまってみたい
誰に頼まれなくても花火は毎年打ち上がるし
世界が自殺を考えていても木の上に星を刺す子供には元気がある
すり切れる友達を心配している私の心が毎日静かに泣いている
ナルシストかもしれない 私は少し恥ずかしい
「お金もかせないし、顔もみれないけれど、泣いて過ごさないでほしい」
自慢できるものがなくても 優しくいれたらどれだけ どれだけ
光をあび損ねた夜にもなれない
濁った紫
それは大切なものだ
わかるだろうか わかってほしいのだけど
しょげたりいじけたりなげやりを
もういいかげんやめたいとおもっています
紆余迂曲説どうやったって
あなたは直立不動でいつもなにかに胸を焦がす
私もまったく同じであります
私もまったく同じであります
毎日
「お金もかせないし、顔もみれないけれど、泣いて過ごさないでほしい」
後悔でつんのめる
憎しみでささくれる
毎日
頭のおかしなことをいいながらも
すり切れるあなたのことを気にしてる
今日は今日の続きを考えて
少し歳をとった気がする
光をあび損ねた夜にもなれない
濁った紫
それは大切なものだ
わかるだろうか わかってほしいのだけど
少し歳をとった気がする
わかるだろうか わかってほしいのだけど
■小野寺ずるプロフィール
役者。思春画家。気仙沼市出身の糞詩人。ロ字ック所属。だだ漏れの佇まい、子どもの声と獣の瞳を武器に一進一退。みんなの逆セックスシンボル。
■小野寺ずる情報
◆タカハ劇団
『瘡蓋の底』出演
作•演出 : 高羽彩
2017/9/27(水)~10/1(日) @下北沢小劇場B1
◆ロ字ック
『滅びの国(仮)』 出演
作•演出 : 山田佳奈
2018/1/17(水)~1/21(日) @本多劇場
http://www.roji649.com
★えんぶチケット日時・枚数限定、お得に販売中!