主にこんばんわ。小野寺ずるです。

9月、秋。ずるの大好きな季節がやってまいりました。

しかし、まだまだ暑くて目が覚めてしまう夜も多く、、、
夏の魔物はドアの隙間からしつこく私の腕をひいております。いまだ。

最近のおずるちゃんはというとKAKUTAでの愛知県公演が終わり、
mizhen「夜明けに、月の手触りを」の稽古真っただ中。であります。

このお芝居、んまああああセリフが多い。長セリフ長セリフの連続であります。
言葉1つ1つを覚えていってそれの連続、が文章。
喫茶店でぶつぶつ台本を読んで覚える日々。(はたから見ると危ないでしょう。)
ぜひ劇場で見届けていただきたい。

言葉言葉言葉、が日々頭のなかに巡っています。
舞台に立つようになってからそうでない日はないかもしれません。

常に言葉(セリフ)からなにかを考える”ハメ"になります。それが好きなのでしょう。

言葉を認識する、それに付随するイメージ(映像)が浮かぶ
なにもものそのもの、でなくても記憶が呼び起こされたり、匂いが巡ったり、なんて。
なんて、無限大で自由な世界なのか。


今月のエロジェニックは

「言葉」

21erojenic


★このコーナーは日常でエロスを感じるものをわたくし小野寺ずるが
イラストとエッセイで皆様におおくりするという非常に押し付けがましいコ~ナ~★


先日、
「なんかわからないけどエロい言葉しりとり」
という遊びをしておりました。

これは、直接的な隠語ではない、日常用語でなんかわからないけどエロを感じるもの、でしりとりをする、という遊びです。

非常にくだらない。
バカくさい。

静かな、ゲーム。

しかし私はこの遊びが大好きなのです。
なぜかというと、その人が世界をどのようにみているか、ということがわかります。
価値観、品性、感覚、いろんなものがさらけだされてしまう、、。
とっても有意義な時間を過ごせるのです、、。

とある無口な人妻が

SWAT

ウィルス

胃カメラ

海ぶどう

などのなんとも暗い単語で攻めてきたときはひりひりしました。なんて香ばしい、、。

もう一人の人妻も 酢の物、湿地、畳、陸亀、など日本の情緒あふれる単語で攻め入っておりました、、。
こんなに和心があり機転がきく女たちが人の妻である、という事実、心強すぎる。
ニッポンの夜は人妻が支えている、、。
(ちなみにわたしはウゴウゴルーガ、キンコーズ、などのまだまだ青い感性。。。)

※しかし!このエロい言葉しりとり、ゆっくり低めの声でいうだけでそう聴こえてしまうという傾向もあるので
その人の演技力にだまされないように注意しなければなりません。
ええ、これは勿論今後やろうと思っている皆様への
ア ド ヴァイ ス(ゆっくり低い声で)です。



この遊びをしているとき
ああ、やはり言葉というものは、
人の意志を介することにより、
蜘蛛の巣のように想像が広がっていくのだな、ということを改めて感じました。

胃カメラ、という言葉1つとってみましょう。

胃カメラ
胃カメラが指す言葉の単純な意味は

→胃の内部を見る管状の医療器具
でしょう。

しかし人が胃カメラ、という言葉を発して考えたとき、

そこには


冷たい(ひやっとする)
挿れる
苦しい
涙(濡れる)
逃れられない
人に見られたことがないところをみられる
抜く
唾液
荒い息

などなどが広がっていくのです、、、。
全て上記を口にせずともじわっとそれぞれの頭にひろがっていく、、。イっめ~~じ。

そして
「ああ、確かにエロいね」ということになるのだとおもいます。

いままでそれぞれの人生で蓄えてきたエロの概念、記憶、映像に
その言葉からくるイメージがどれほどリンクしてくるか、なのでしょうか。。。

そういえば、、、
以前、人の心を操る というような本を読んでおりました。(この事実、超恥ずかしい。全然操れてねえわ!)
そこにかいてあったことをいま、思い出しました。

商談・営業などのとき
女性(売り込む側)→男性(売り込まれる側)の場合

女性側が会話に隠語のような言葉をさりげなくいれると成功率がアップするという内容でした。
隠語、というか上に書いたしりとりと一緒で、なんとなくエロスを想起させるような言葉、ということです。
(私も昔読んだ本なので細かくは覚えてませんが)

つまり
「ぜひ、”一緒にやりたい”です」
「いやあ、”はめられ”ました。さすがです。」
「その"なか”に"いれてほしい"です」
というようなことです。

当時は「アホくせええ!笑」
と思って読んでおりましたが、いや、今思うと効果があるんじゃないか、、、。と、、。

こちらがいやらしいキモチで発していなくても
男性側の無意識の部分を
会話に混ぜ込まれたソフトリーな性を感じる言葉、が、刺激するそうです。

男性側も
「なんか買いたくなっちゃった。」
「なぜか前向きに考えたくなった。」
となるらしいのです。。。

(であれば棒状や穴が空いている商品などを女性が売れば無敵、、なのかな、、、)

私は大学時代、試食販売員をやっていたことがあります。
(通称マネキン:スーパーなどで新発売の食べ物や飲み物をお客さんにお裾分けして購買意欲を刺激する仕事です)

あのとき、このエロスの言葉の事実を知っていたなら、私は凄まじい販売員になっていたのでは、、。


シミュレーションしてみましょう、、。

「新発売のダイエット茶『ガリ茶』いかがでしょうか~ガリ茶~ガリ茶~」
「お、なにこれ、痩せるの?」
「特定保健用食品のダイエット茶、こちらサ○トリーから昨日発売された、商品です。一杯どうぞ。」
「ごくごく、ふーんけっこう美味しいじゃん」
「ですよね!この"香り"豊かな風味が”お口のなかいっぱい”に広がる。
そして”液体”を”流し込む”、”潤される”身体が”悦んでいる”
まさにちいさな"絶頂の群発”。お茶ってこんなに美味しいんだ。と感動しますよね!」
「ん?!なんだかわからないけどグッとくるぜ。これって本当に痩せるの?」
「はい、こちらのパンフレットにも記載があるとおり、この”カチカチにかたくなった””太くたくましい”容器、通称500mlペットボトル!
これ”一本”分で”はあはあ”とランニング20分を”やった”に相当する脂肪燃焼率なんですよ~」
「んん??!よくわかんねえけどいい気がする。買おっかな~どうしようかな。」
「購入いただけたらもう、わたくし”びっしゃびしゃ”に”泣き濡れる”にとど”まら”ず”アツく”御礼申し上げます。ぁあん!(咳払い)どうぞ!」
「なんかよくわかんねえけど買いたくなったわ!(ガシっ!)買うぜ!」
「ありがとうございます~!ガリ茶~ガリ茶~~」

といった具合でしょうか。

‥・やっぱりアホくせええぇぇぇ!
自分で書いてて赤面、だわ!

あまりにもくだらなすぎますが、まあ、でも、なんだかんだ平和で明るい世界、ではありますね、、、
非常に危険ですが、かしこまるよりはバカがいい!のは事実。
まあ、これは顕著すぎる例ですが、ね。

言葉を使う、というのはついつい日常でも雑になりがちですが、
言葉1つとっても己の良い、適切である、と思える色っぽい言葉を使っていきたいものだな、と思う最近です。。。面倒くさがりの私なんか全然できてないですが、、。
貧相な、足りない言葉、だとしても、自分の言葉を使いたいという意識、が人の言葉にチカラと色気を宿すのではないか、と思います。


どうですか、今月は日常で使えそうな、生活に優しいエロジェニックだったのではないでしょうか?
さりげない隠語、使ってまいりましょう。


それではまた来月。


P.S
(先日のエッセイで愛(自転)車が盗まれた、と書いたのですが)
わたくしの愛車・自転車のピイを発見しました。盗まれた、と思っていたのですが、単に違法駐車で撤去されておりました。
家から徒歩30分のところにピイは保護されておりました。
3000円を払って引き取りました。
ピイは「私のこと、すっかり忘れてたのね、、。」とまた少し沈んでいるようにみえました。
ピイの二の腕にマニキュアで描いたPのタトゥー。それもはげかかる、ひとりぼっちにしていた2ヶ月半。

その日はお天気雨、大量に並べられた(撤去)自転車のうなじがキラキラと光っておりました。
私の目線より下に星空が広がっているような。遠くまで。
世田谷の自転車の墓場。高い金網に囲まれた。

ピイにまたがって走る、光る、
あのまま、あの自転車たちはめりめりともっと大きな鉄に押しつぶされてしまうのか、と考えました。

わたしの徒歩よりちょっと早い程度のピイ。
ピイがいると、私は毎朝、5分だけ寝坊ができる。

今年の秋は高いビルに登りたい。



★今月のポエム★

『おめえはだれだ』作詞:小野寺ずる

だれかしらない
部屋にきた
オトコ、オトコだ

大きな身体の兄貴じゃねえか
私のおケツを勝手につまむな

おめえはだれだ
しらないオトコだ

おそろしいオトコだ
だれかもしらない

見張っているがぼんやりしている

おめえはだれだ
ただただオトコ
「おめえはだれだ?」

しらないしらないおめえは眠る
ひたすら眠って反省、している、、、?

ああ、わたしのベッドで反省するな、熱湯わかして見張っているが、、、誰だ?

、、、あの野郎!、、、ああ、あの野郎!
「でてけ!でていけ!私はレズだ!ノーセックスだ馬鹿野郎!」
蹴!蹴!蹴!蹴り上げて反省をやめやめやめ、やめさせた!しかあるまい!

「闘え!」

おニューで挿入、導入、ほ乳類、おニュー、全部、おニュー

こんな夜中にラップもどきだ!隣の部屋か!!!おめえもだれだ!だれなんだ!

「うるせえぶっ殺す!ぶっ殺して食う!くっちまう!」

「ああ、オンナが殺すと叫んでる」壁を、、、叩いた!
俺は29歳。今、蹴られておそらく、睾丸が破裂した、が、なんと、おだやかな。
ラーメン屋で働いている。ラーメンはそんなに好きじゃないから毎日がどうでもいいぜ。
※毎日どうでもいいんだぜ?ドトールいって死にたいとナフキンに書き連ねてるんだぜ?

ああ、こいつはだれだ。だれなんだ。
ただただオンナ。
オンナだ、
オンナ、
オンナだな。

食っちまうぞ!!!滅ぼすぞ!!!
反省したところで関係ないのだ、人生は。人生は。
「闘え!」

ただただ人を、
殴りたい!!!!!そんな!オンナ!と
あわよくば!なラーメン!オトコ!!本当に毎日がどうでもいい!虫けら!麺をすすりにやってくる!
まっていやがる俺の、俺の、、、麺、麺、麺、麺、耳から麺!が離れない。
「闘え!」

今夜、2人は仲良くなれそう!大嫌い!!身体!大嫌い!!!
ああ!オマエの身体、大嫌い!!!

おケツをつまむな馬鹿野郎!
だれだおめえは!
おめえこそ!

だれだ!

どこにいたって誰かも知れない、
知ってるヤツもだれなのか!おめえはだれだ!

しらないやつしか地上にいねえ!!!

だからだからだ、ああどうだって!!!

サンキューサンキューノーセックスだ馬鹿野郎!
明日もきっと、どうでもいい!!!


■プロフィール
プロフ画像

役者。思春画家。89年生まれ。気仙沼市出身。ロ字ック所属。異物と呼ぶにふさわしい存在、子どもの声と獣の瞳を武器に一進一退。
好きな言葉は「一石二鳥」。

■小野寺ずる出演情報
mizhen『夜明けに、月の手触りを~2016~』

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作/演出  藤原佳奈
10/5(水)~10/10(月•祝)
SPACE梟門
http://www.mizhen.info/#!next-stage/euzyo