主にこんばんわ。
小野寺ずるっこです。とびっこではありません。

さあて今月もやってきたでえ。エレガンスエロ連載小野寺ずるのお散歩エロジェニック。

最近、心の底から
「なんで、ずる、なんて名前にしたんだろう、、、。」
と思います。

個人的にはキュートでファニーだわ。と思うのですが、、
時々、殿方からは「ずるむけちゃん」と呼ばれて心がざわつきます。。

ずる、漢字で書くと狡猾の狡です。ずるいのずる、ですが
獣偏に交わるというこの字が気に入っており、それもありずる、としております。

本能的、野生の性はわすれたくありませんね。
色んな概念や、周りに流されないような、性。をば。


師走、皆様いかがお過ごしですか?
ずるは先日、人生初めての経験をしました。

そう、生まれて初めて救急車に乗ったのです。

朝、絵を描こうとベッドから起きたら、もうそこから動けない。
立ったらへたり込むの繰り返しで身動きが取れないのです。

天井と床が旋回している状態で、おややや、と横になっているとどんどん寒くなっていき
がちがちと指が震える。這って病院に行ける気配もなく救急車を呼びました。

具合悪い中でも意外と冷静に「救急隊員が来るのか、部屋、見られたくないなぁ」と
考えながら廻る天井を眺めておりました、、。
しかし動けないので隠したいものも隠せず、、。

15分程して救急隊員到着。
担架もってきたのかしら。と思いきや、、。ない、、、。
隊員に捕まって半分這って救急車。

「なんで担架もってこないんだよ!憧れの担架にのせてくれよ!!!」
と頭のなかで叫びながら玄関に吊るしていたイエローのブラジャーを横目に家を出る、、、。

毛玉のね
パジャマの胸に
ツンツンと
寒さで起きた
ちちくびの花


というような57577を0.05秒くらいで浮かべて、
あとはなぜか泣いていた。
しんしんと泣いていた。

救急病棟にはいってからもしんしんと涙が止まらず、1時間ほど涙が出続ける。
ベッドの上でかなりの時間待たされ、注射を3回ほど打たれる(うち2回失敗)。
注射、平気なほうだったのにあまりの痛さに「イタィ、、、;;」とまた涙が止まらなくなる。

情けない。
心底。

独り。というのはこういうときに辛い。

色んな検査をしたが異常は特になく
多分、三半規管の風邪みたいなものでしょう。若い女性がたまになります。
ということであった。基本健康なのでびっくり。

待っている時間、ベッドに横になりながら
瑠璃色のカーテンの隙間、

滲む涙の向こうのお医者様達を眺めておりました。

朝の光を浴びた、白衣に身を包む、お医者様達を。

今月のエロジェニックはこれ

『白衣』

1erojenic
2erojenic
3erojenic
4erojenic


~このコーナーは日常でエロスを感じるものに焦点をあてて、わたくし小野寺ずるが
皆様にイラストとエッセイ、ポエムでおおくりするという欲深いコーナー~


白衣、どうしてあんなにエッチなのでしょう。
昔から白衣が大好きでした。

フェチなんてもの私にはないわい。と思っていましたが
毛と白衣フェチかもしれないなあ。と最近思うのです、、。

絵を描いていても、情熱をそそげる描きどころは
毛と服のシワだけなんだよなあ。と鉛筆を握りしめ思います。

きっと白衣は真っ白で布のシワが丁寧に繊細によく見えるから好きなのかもしれません。

しかし、なぜこんなに白衣に欲情を覚えるのか、、。よく思い出してみました。。

すると、、、、


私の幼いころの欲情の記憶が蘇りました。
初めての強い欲情だったかもしれません。

小学生の頃、まだなんとなくネバネバしたキスを沢山すると子どもはできる、と思っていたあたりでしょうか。。。

TV、地上波で邦画をやっておりました。
多分「病院にいこう」という映画だったと思います。

注射のへたくそな女医が
患者男性(確か車椅子に乗っていた)の腕を使って深夜の病院の屋上、
注射の練習をするシーンがありました。


「いってぇ」「いたっ」と患者男性が注射をされるたびに声をあげます。
美人な女医が「ごめんなさい」といいながら真剣に注射の練習をします。。。

そしてなにか深刻な会話をしたあとに

患者男性が女医の身体を引っ張ります。
女医が「ダメ」と拒否するのですが


患者男性は一言

「お願い」
と小さな声で呟く。濡れた伏し目がちの瞳が、女医を捉えている、、。
はっとした女医の横顔

そして身体を重ねる2人を遠くから抜くショット
………

そしてTVCM!!!!


子どもながらに「えええーーー?!!!」と興奮。ああ、恥ずかしくて黙るしか出来ない。

しかし、母マキコは
「え?なに?外でしたの?車いすなのにどうやって?なんなのかしら?え?」と動揺ししゃべりまくる。

する?なにをする?のだろう。ネバネバしたチュウをするだけでないのか?
と頭のなかに「?????」が飛ぶ。

チュウだけじゃないんだな。とあの屋上のたただならぬエロスから察してしまった子ども。

私の強い欲情の記憶。
女性が男性にか細い注射をしそれをいやいや受け入れる男性という構図もツボだったのでしょう。
元元男性のほうが物理的に女性より強いですから、そのうえでの女性からの些細な攻撃(痛み)を受け入れるという
懐の広さがなんともエッチだなあ。と感じます。

最終的には「お願い」の一言で丸め込んでしまう。という男性の絶対王者感もたまりません。

しかも病院、という清潔と安全の城の上の、夜、というこの背徳感。
(男性が患者という立場もいい。入浴の制限、食事の規制、抑圧のなかでの刹那の発散。退屈というのはどうしてこう色っぽい。)

命の取引が最も近い身近な空間。
欲望に身を任せたアオカンで終わらせない、ものがあそこにはありました。
それは、あの場面には空間(見てくれ)の”ヌケ”と医者、従事者という理性の”象徴”があることによって
エロさが増幅されています。
そのヌケと理性を白衣が一手に担っていたなあ、と今ふり返っております。

世界は色々とがちゃがちゃと猥雑すぎる。景色からはどうしたって規則性は失われるし、個性というのが甚だ強すぎる。
それはキモチの問題ではなく見える景色の問題です。どうしたって削れて歪んで味がでてしまう。
世界は生きているように分裂したり色をつけたり。変わり続ける。
変わらないことも、つまらないことも、退屈だってこともいいじゃないか。とたまに思うのです。

白衣はそんな世界に起立する、変わらないための、理性と規制のキャンバス。

人というのは天の邪鬼
逆に理性の崩壊を、白が汚れる時を想像してしまうものです。

白衣には退屈と、変わらないことをよしとする頑固な潔癖さをかんじます。

あの身体を覆う大きな白に、まぐわうような絵を投射してしまう私は変態なのか。
あの潔癖を、変わらないそれが、汚れるところを考えてしまう。
退屈の白のうえ。
(病院の仕事、命の炎と闘う壮絶な仕事だと思います、だのに本当に野蛮でごめんなさい。)

お医者様だけでなく
研究職の方が着ている姿も美しい。知性で1つのものを突き詰めるストイックさ。
なんとエロジェニック。


媚びない素材、頑固な白、身体のラインを見せない形、
それそのもので侵略不可の”立場”を提示できるその強さに、
その白衣の鉄壁に、惚れている。

あの白に、色んな色をのせてしまう
あの硬い素材に、柔らかいものが擦れるを音をきいてしまう
あの中をみたくって、横になって、のぞいてしまう

熱はない。天井の旋回に白がまざっていく。
私は病気じゃないんだもんなあ。

「すみません、カーテン閉めてもらっていいですか?」

不毛な好奇心を拭うのだ。
白衣白衣白衣、エッチな、白衣。
私の、エロジェニック。

今月は人生初めての経験からのエロジェニックでありました。
皆さんのフェチ話、きいてみたいなあ。

良い年末をお過ごしくださいね。
来年も濡れまくりを願いましょう。ともに。


P.S
今年のテーマは「愛こそは恋ならば2016」
でした。

来年のテーマを考え中です。
テーマを設けたところでそれに沿ったような生活をおくれたためしがないですがね、、。
そんな自分が愛しいやいっ。。。


★今月のポエム★

『どうしよう』作詞:小野寺ずる

自分

自分

慰め続ける
あなた

涙だ



健気すぎて
舐めたくなる

ねえねえ
きいて
私はね
根性で
生きていきたく
ないんだな

車輪で体の真ん中
中の中
じんじん轢いて

体の真ん中中の中

また

働くあなたの首の匂い
嘘だよ
寒いまんまで
バターが光る

てろりてろりのしじまにゆれて
つやっつやだつやっつや

ねえねえきいて
私はね

触るより
話すより
大事なことを知っている
溢れることを知っている

恋の体力かすかすで愛の呪文も魔力を切らせた

死ぬことだけを糧にして

「  来て  」


そう思う


私は眠らないし
食べないし
求めないで済んで いく

素朴に見ていた彼の景色で
100回だって

「 来て 」

叶うなら
テトラポット
願うなら
ドライブイン



だいだいいろだ双眼鏡
いばらの呼吸器

どうしようも
ない


■プロフィール
小野寺プロフ

役者。思春画家。89年生まれ。気仙沼市出身。ロ字ック所属。だだ漏れの佇まい、子どもの声と獣の瞳を武器に一進一退。点滴は好き。
撮影:千濱藍

■小野寺ずる出演情報
◆ロ字ック
『滅びの国(仮)』 2018/1月 @本多劇場
http://www.roji649.com


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