便秘になったとき、どのように対処していますか?「しばらくすれば治る」と放置したり、便秘薬でむりやり出している方も多いのではないでしょうか。しかし便秘は立派な病気。放置するリスクと、正しい便秘の治し方を学んでいきましょう。

●便秘の定義について

便は基本的に毎日出るものですが、食事内容や体調の変化によって出ない日もあるでしょう。日本の便秘の定義は以下の通りです。

・3日以上便が出ないこと
・便が出てもスッキリしないこと

便秘とは毎日出ないことだと思われていますが、毎日出ても残便感が続いたり、下腹部に膨張感を感じる場合などは便秘に当てはまります。

●便秘を放置するリスク

日本では、便秘になっても放置したり、薬で一時的に出して済ませる方が少なくありません。便秘をありふれた症状だと考え、あまり深刻にとらえることがないのです。しかし放置すると慢性化し、初期の段階では治せるはずだった便秘が治らなくなってしまうこともあるのです。

便秘を放置していると、以下のような症状が起きることがあります。

・肌荒れ
・腹痛
・痔
・食欲不振
・うつ

さらに重症化すると、以下の病気を引き起こすこともあるのです。

・大腸ポリープ
大腸内にポリープ(イボのようなもの)ができてしまう病気です。良性のものが多いですが、まれに悪性ポリープが発生することもあり、癌化してしまう可能性もあります。

・腸閉塞
ごくまれなケースですが、便秘の悪化が原因で腸閉塞になってしまうことがあります。長くとどまった便が硬くなり、排出されず詰まってしまうことで激しい腹痛や嘔吐などの症状をもたらします。

・大腸がん
便がとどまり続けることで、腸内には有害なガスが発生します。このガスには発がん性があり、便秘が長期的に続くことで発がんリスクを高めます。


●便秘の正しい治療法を知ろう

便秘を治療するために必要なのは、「規則正しい生活を送る」「食生活を改善する」「適度に運動する」この3つです。

1.規則正しい生活
毎日睡眠をしっかりととり、食事の時間や就寝時間などを同じにすることで、体のリズムが整い便が出やすい状態になります。休日に寝だめする方も多いと思いますが、休日だけ生活リズムが乱れてしまうのはあまり良くありません。毎日同じリズムで生活することを意識しましょう。

2.食生活の改善
甘いものや脂っこいものの過剰摂取は腸内環境の悪化に繋がるため、過剰摂取は控えるようにしてください。食物繊維や乳酸菌など、お腹にいい成分を毎日摂ることが大切です。

3.適度な運動
適度な運動は大腸への良い刺激になり、お腹周りに筋肉を付けることで排便を促すこともできるため、適度な運動やストレッチなどを実践してみましょう。


●まとめ

便秘になるたびに無理やり薬で便を出すと、薬がクセになり自然な排便が難しくなってしまうことがあります。生活習慣や運動など、健康的な生活を送りながら便秘を改善していきましょう。それでも改善が見られない場合には、便秘の治療を専門的におこなっている便秘外来で診てもらうことをおすすめします。

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ダニやハウスダスト、食品など、アレルギーにお悩みの方は少なくありません。アレルギーの症状の一つとして、強い赤みや痒みを伴う皮膚炎があります。

これらのアレルギー性皮膚炎は、腸内環境と蜜月関係にあることをご存知でしたでしょうか。アレルギーと腸の関係を理解し、つらい皮膚炎を改善していきましょう。

●アレルギー症状を引き起こすIgE抗体

アレルギー症状が起きる原因は、体の中に存在するIgE抗体にありました。タンパク質の一種であるIgE抗体は、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ役割をしています。つまり体にとって必要なものであり、私たちの体を守ってくれる大切な存在なのです。

しかしIgEは、ウイルスや細菌などの有害なものだけをブロックしているわけではありません。食べ物や花粉など、人体に影響を与えないものに対しても攻撃してしまうクセを持っています。

花粉やハウスダスト、ダニや食品などが体内に侵入した際、IgE抗体が敵と間違え攻撃することによって、皮膚炎やくしゃみなどの症状を引き起こします。

●食べ物が原因で皮膚炎が起きるメカニズム

卵や大豆、魚介類など、特定の食品を食べることによってアレルギーが発症することがあります。
しかし、なぜ経口摂取したものが原因で皮膚炎を起こすのでしょうか。

アレルギー性皮膚炎のカギは血管にありました。IgE抗体は血液に混ざり全身を巡っています。そして皮膚や粘膜の下にも存在し、アレルゲンが体に侵入するのを防いでいます。

アレルギーの原因である食物が体内に入ると、全身に存在するIgE抗体が素早く反応します。そしてアレルゲンを攻撃するためヒスタミンを放出。放出されたヒスタミンによって、肌の湿疹や痒みが発生するのです。

●IgE抗体と腸の関係

腸は最大の免疫器官で、全身の免疫細胞のうち約6割が腸に存在するといわれています。腸には人体に安全なものを吸収し不要なものを排出する仕組みがあり、正常な腸は消化されない物質を吸収することはありません。

しかし腸の免疫機能が弱まっていると、吸収すべきでない物質まで吸収されてしまいます。すると吸収された有害物質(アレルゲン)が血液に吸収され、IgE抗体が攻撃を開始。様々なアレルギー症状が現れます。

つまりアレルギー症状を軽減させるためには、腸内環境を健康にし、有害物質を吸収せずに排出することが重要なのです。

●腸内環境を整える方法

腸内環境を整えるために大切なのは、善玉菌を増やすということ。善玉菌を増やすには、善玉菌の栄養となる食物繊維とオリゴ糖を摂取するのが効果的です。

また、善玉菌そのものである乳酸菌やビフィズス菌などの摂取も大切です。これらの成分を含む食品やドリンク、サプリなどを毎日続け、腸内環境を整えていきましょう。

お酒が大好きで、毎日のように飲んでいるという方も多いのではないでしょうか。アルコールはストレス解消になりますので、適量でしたらそれほど問題はありません。

しかし毎日多量に摂取するのは体に負担がかかり、便秘を悪化させる原因にもなります。アルコールの過剰摂取で便秘が悪化するメカニズムを見ていきましょう。

●アルコールが便秘を悪化させる4つの理由

お酒を過剰に摂取すると、便秘が悪化してしまうことがあります。アルコールと便秘との関係を確認していきましょう。

1.利尿作用による脱水症状
お酒を飲んだあと、喉が乾いた経験はありませんか?アルコールには利尿作用があり、その作用によって脱水症状が起こります。水分量が少なくなると腸内の便が硬くなり、便秘を悪化させてしまいます。

2.胃腸への刺激
アルコールは内臓へ刺激を与えます。この刺激によって胃腸が荒れ、便秘となってしまうことがあります。中にはお酒をたくさん飲んだあとにお腹を下すという方もいますが、これはアルコールによって腸が弱り、水分が吸収されずに排出されるため。お酒を飲んで下痢になるのは、胃腸に負担がかかっている証拠です。

3.食事が偏る
お酒には塩辛いものや脂っこいものがよく合います。そのため、お酒を飲むと肉や魚、揚げ物などの食べ物をたくさん食べてしまいます。これらの偏った食事によって腸内に悪玉菌が増え、腸内環境が悪化し便秘を引き起こしてしまうのです。

4.不眠を招く
アルコールの過剰摂取によって、自律神経のバランスが崩れ就寝前にも緊張状態が続いてしまいます。
そのため眠りが浅くなり、代謝活動が低下することで便秘になりやすくなります。

●アルコールは悪いことばかりではない

ここまでアルコールのデメリットをお話ししてきましたが、アルコールは何も悪いことばかりではありません。適量の摂取であれば血行促進や胃腸への軽い刺激によって、便通が改善することもあります。
ストレス解消にもなるため、少量の摂取であれば便秘が悪化する心配はほとんどないと言えるでしょう。

適量というのは人によって異なりますが、ビールなら中びん1本程度、日本酒なら1合程度がいいといわれています。また、内臓を休めるため週に2日は休肝日を作るようにしましょう。

●おわりに

適度な飲酒は健康に良いとも言われていますので、適量であれば無理に我慢する必要はありません。しかし「便秘を改善すること」を目的としてアルコールを摂取することは避けましょう。あくまで適量なら問題ないという意味で、便秘が改善できるわけではありません。

また、お酒のおつまみが胃腸に負担をかけることもありますので、塩辛いものや脂っこいおつまみはなるべく控えるようにしましょう。

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