ダニやハウスダスト、食品など、アレルギーにお悩みの方は少なくありません。アレルギーの症状の一つとして、強い赤みや痒みを伴う皮膚炎があります。

これらのアレルギー性皮膚炎は、腸内環境と蜜月関係にあることをご存知でしたでしょうか。アレルギーと腸の関係を理解し、つらい皮膚炎を改善していきましょう。

●アレルギー症状を引き起こすIgE抗体

アレルギー症状が起きる原因は、体の中に存在するIgE抗体にありました。タンパク質の一種であるIgE抗体は、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ役割をしています。つまり体にとって必要なものであり、私たちの体を守ってくれる大切な存在なのです。

しかしIgEは、ウイルスや細菌などの有害なものだけをブロックしているわけではありません。食べ物や花粉など、人体に影響を与えないものに対しても攻撃してしまうクセを持っています。

花粉やハウスダスト、ダニや食品などが体内に侵入した際、IgE抗体が敵と間違え攻撃することによって、皮膚炎やくしゃみなどの症状を引き起こします。

●食べ物が原因で皮膚炎が起きるメカニズム

卵や大豆、魚介類など、特定の食品を食べることによってアレルギーが発症することがあります。
しかし、なぜ経口摂取したものが原因で皮膚炎を起こすのでしょうか。

アレルギー性皮膚炎のカギは血管にありました。IgE抗体は血液に混ざり全身を巡っています。そして皮膚や粘膜の下にも存在し、アレルゲンが体に侵入するのを防いでいます。

アレルギーの原因である食物が体内に入ると、全身に存在するIgE抗体が素早く反応します。そしてアレルゲンを攻撃するためヒスタミンを放出。放出されたヒスタミンによって、肌の湿疹や痒みが発生するのです。

●IgE抗体と腸の関係

腸は最大の免疫器官で、全身の免疫細胞のうち約6割が腸に存在するといわれています。腸には人体に安全なものを吸収し不要なものを排出する仕組みがあり、正常な腸は消化されない物質を吸収することはありません。

しかし腸の免疫機能が弱まっていると、吸収すべきでない物質まで吸収されてしまいます。すると吸収された有害物質(アレルゲン)が血液に吸収され、IgE抗体が攻撃を開始。様々なアレルギー症状が現れます。

つまりアレルギー症状を軽減させるためには、腸内環境を健康にし、有害物質を吸収せずに排出することが重要なのです。

●腸内環境を整える方法

腸内環境を整えるために大切なのは、善玉菌を増やすということ。善玉菌を増やすには、善玉菌の栄養となる食物繊維とオリゴ糖を摂取するのが効果的です。

また、善玉菌そのものである乳酸菌やビフィズス菌などの摂取も大切です。これらの成分を含む食品やドリンク、サプリなどを毎日続け、腸内環境を整えていきましょう。

お酒が大好きで、毎日のように飲んでいるという方も多いのではないでしょうか。アルコールはストレス解消になりますので、適量でしたらそれほど問題はありません。

しかし毎日多量に摂取するのは体に負担がかかり、便秘を悪化させる原因にもなります。アルコールの過剰摂取で便秘が悪化するメカニズムを見ていきましょう。

●アルコールが便秘を悪化させる4つの理由

お酒を過剰に摂取すると、便秘が悪化してしまうことがあります。アルコールと便秘との関係を確認していきましょう。

1.利尿作用による脱水症状
お酒を飲んだあと、喉が乾いた経験はありませんか?アルコールには利尿作用があり、その作用によって脱水症状が起こります。水分量が少なくなると腸内の便が硬くなり、便秘を悪化させてしまいます。

2.胃腸への刺激
アルコールは内臓へ刺激を与えます。この刺激によって胃腸が荒れ、便秘となってしまうことがあります。中にはお酒をたくさん飲んだあとにお腹を下すという方もいますが、これはアルコールによって腸が弱り、水分が吸収されずに排出されるため。お酒を飲んで下痢になるのは、胃腸に負担がかかっている証拠です。

3.食事が偏る
お酒には塩辛いものや脂っこいものがよく合います。そのため、お酒を飲むと肉や魚、揚げ物などの食べ物をたくさん食べてしまいます。これらの偏った食事によって腸内に悪玉菌が増え、腸内環境が悪化し便秘を引き起こしてしまうのです。

4.不眠を招く
アルコールの過剰摂取によって、自律神経のバランスが崩れ就寝前にも緊張状態が続いてしまいます。
そのため眠りが浅くなり、代謝活動が低下することで便秘になりやすくなります。

●アルコールは悪いことばかりではない

ここまでアルコールのデメリットをお話ししてきましたが、アルコールは何も悪いことばかりではありません。適量の摂取であれば血行促進や胃腸への軽い刺激によって、便通が改善することもあります。
ストレス解消にもなるため、少量の摂取であれば便秘が悪化する心配はほとんどないと言えるでしょう。

適量というのは人によって異なりますが、ビールなら中びん1本程度、日本酒なら1合程度がいいといわれています。また、内臓を休めるため週に2日は休肝日を作るようにしましょう。

●おわりに

適度な飲酒は健康に良いとも言われていますので、適量であれば無理に我慢する必要はありません。しかし「便秘を改善すること」を目的としてアルコールを摂取することは避けましょう。あくまで適量なら問題ないという意味で、便秘が改善できるわけではありません。

また、お酒のおつまみが胃腸に負担をかけることもありますので、塩辛いものや脂っこいおつまみはなるべく控えるようにしましょう。

食中毒の季節がやってきました。この時期は高温多湿の日が続くため、細菌が繁殖しやすくなります。食中毒を防ぐため食品の取扱には細心の注意が必要ですが、重要なのはそれだけではありません。今回は、食中毒に負けない体になるための、免疫力を高める方法をお伝えしていきます。

●食中毒のメカニズム

食中毒のリスクは身近なところに存在しています。飲食店での食事はもちろん、家庭での食事やお弁当などにも注意が必要です。そもそも食中毒とは、有害な細菌が侵入してきたことにより、発熱や嘔吐、腹痛や下痢などの症状を引き起こす中毒の総称です。

代表的な食中毒菌にはサルモネラ属菌や黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、ボツリヌス菌などが存在します。数日から数週間で回復するものが多いですが、中には数年単位で症状が続いたり、命を落とすケースもありますから、食中毒を軽く見てはいけません。

食中毒には大きく分けて、キノコやフグなど食品自体に毒性が含まれる毒素型と、食材に付着した食中毒菌による感染型、その両方の要素を持つ中間型が存在します。

また、食材ではなく手に付着した菌が体内に侵入することで起こる食中毒もあります。食事前に手を洗うように言われているのは、食中毒を防ぐためでもあるのです。

●食中毒になる人とならない人

同じ食材を摂取したのに、食中毒を発症する人と発症しない人で分かれるケースがあります。一体なぜ同じものを食べても感染しない人がいるのでしょうか。

その大きな理由は、免疫力の高さにあると言われています。高齢者や乳幼児などは健康な人と比べ免疫力が低く、殺菌する力が足りないため食中毒になりやすいのです。健康な人は腸内細菌のバランスが整っており、酸性に保たれるため食中毒菌は繁殖することができません。

しかし細菌バランスが崩れた腸はアルカリ性に傾くため、食中毒菌が繁殖しやすくなってしまうのです。

●免疫力を高めて食中毒を予防

食中毒を予防するために大事なのは、食中毒菌を侵入させないということです。食材は冷蔵庫や冷凍庫で保存する、しっかりと火を通す、こまめに手洗いうがいをすることが重要といえるでしょう。

しかし、完全に食中毒菌を全滅させることは簡単ではありません。もし体内に侵入した場合でも感染しないように、普段から免疫力を高める生活を送ることが大切です。

・睡眠をしっかり摂る
・適度に運動をする
・栄養バランスを整える
・食物繊維やオリゴ糖を摂る
・乳酸菌を摂取する

これらを意識して、腸と体の健康を保ちましょう。

●おわりに

免疫機能が備わった腸は、有害菌やウイルスの侵入を防ぎ、繁殖を抑える働きがあります。
食中毒だけでなくアレルギーや風邪などのリスクを下げることもできますので、腸内環境を整えて免疫力を高めていきましょう。

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