日本は言わずと知れたグルメ大国。ラーメンに寿司、うどんや天ぷらなど美味しいもので溢れかえっていますよね。しかし美味しいものには糖質がたっぷり含まれています。近年では糖質のとり過ぎで糖尿病になる方が多いのですが、実は腸内環境を良くすることで、糖尿病になりにくくなると言われているんです。


●血糖値はなぜ上がる?
 
私たちの体は、脳や内臓、細胞などを動かすためにたくさんのエネルギーを必要としています。三大栄養素には炭水化物と脂質、たんぱく質の3つがあり、この中で炭水化物はエネルギーを作り出す重要な栄養源。

炭水化物に含まれている糖が体内に取り込まれると、インスリンが分泌されて糖が全身に送られます。インスリンは血液中の糖を一定に保つ働きがあるのですが、正常に作用しないと血中の糖コントロールができなくなり、糖尿病になってしまうのです。


●腸内細菌が血糖値を左右する?
 
腸内には数え切れないほどの細菌が宿っており、細胞の働きをサポートしたり栄養を作り出したりしています。そんな腸内細菌、実は血糖値のコントロールにも関係していることが近年の研究でわかってきています。

糖の代謝を良くするためには、善玉菌の存在が欠かせません。腸内環境が整っていると、糖がスムーズに代謝され血糖値の上昇を防ぎます。しかし悪玉菌が優勢になった状態ですと、糖の代謝が悪くなり血糖値が上がりやすくなってしまうのです。


●腸内細菌のバランスが重要
 
健康な人の腸内細菌バランスは、善玉菌が2割で悪玉菌が1割です。そして残りの7割を占める日和見菌は、どちらにも属していない菌。悪玉菌が増えてしまうと、日和見菌は悪玉菌の味方となるため、腸内環境がさらに悪化してしまいます。
 
日和見菌を善玉菌の味方につけるためには、善玉菌を優勢の状態にすることが大切なのです。そのためには、善玉菌を増やす生活を送る必要があります。


●善玉菌を増やす方法
 
善玉菌を増やすには、善玉菌そのものを摂取する方法と、善玉菌のエサとなる栄養成分を摂取する方法の二つがあります。

・善玉菌を摂取する方法
 
善玉菌には乳酸菌やビフィズス菌などがあり、これらはサプリや発酵食品などから摂取することができます。代表的なのはヨーグルトで、最近では様々な善玉菌が入ったヨーグルトが販売されています。発酵食品を食べる上で注意したいのは、糖分の少ないものを選ぶということ。
 
お砂糖たっぷりのヨーグルトでは血糖値が上がってしまいます。無糖や低糖のヨーグルトを選ぶようにしましょう。

・善玉菌のエサとなる栄養成分
 
善玉菌のエサとなる代表的な栄養といえば食物繊維。さらに水溶性食物繊維には、血糖値の上昇を緩やかにする働きもあるのです。食事の一番最初に食物繊維を多く含む食品を食べれば、血糖値対策と糖尿病予防の二つの効果が期待できます。


●まとめ

腸内細菌のバランスを整えることで、糖尿病だけでなく様々な病気を予防することができます。しかしいくら腸内環境が良くても、糖質を過剰摂取し続ければ血糖値は上昇してしまいます。腸内環境を整えることを意識しながら、食事はバランスよく取り、腹八分目で抑えることが大切です。

便秘の顔も3度まで

冬が近づいてくると、風邪をひいてしまう人が増えます。春や夏は元気なのに、寒くなってくると毎年風邪になるという人も多いのではないでしょうか。
風邪予防に重要なのは手洗いうがいですが、腸内環境も重要だということをご存知でしたか?今回は風邪をひきにくくするための腸活法についてご紹介します。


冬に風邪をひきやすくなる理由

冬は気温が一気に下がり、空気が乾燥する季節です。ウイルスは湿度の高い夏よりも乾燥している冬に活発になり、水分が蒸発することで浮遊しやすくなります。また、寒くなる季節は体の抵抗力が弱まります。そのためウイルスが体内に侵入しやすくなり、風邪をひきやすくなるのです。


●腸内環境と免疫力

ウイルスを体内に侵入させないためには、手洗いやうがいをして感染から防ぐことが重要です。しかし、ウイルスが体に侵入したからといって、すべての人が体調を崩すわけではありません。それは体の免疫細胞が、ウイルスが悪さをしないように戦っているからです。つまり風邪のひきやすさは、免疫力と深く関係しているということですね。

腸が元気だと体も元気

腸は免疫細胞のおよそ7割が棲んでいる最大の免役器官。腸が元気な人は、免疫細胞が活発に働くためウイルスの影響を受けにくくなります。しかし、腸内環境が悪く免疫力が弱っている人は、ウイルスと戦う力が弱く風邪をひきやすくなってしまうのです。ウイルスに負けない体になるためには、腸内環境を整え腸を元気にすることが大切です。


●免疫力を高める腸活法

腸内に棲む細菌は1000兆個とも言われていて、重さにするとなんと約1kgにもなります。そしてこの腸内細菌は善玉菌と悪玉菌、日和見菌に分けることができ、この中で免疫力を高めることができるのが善玉菌です。では、善玉菌はどうすれば増やすことができるのでしょうか。

1.乳酸菌を毎日摂取する

善玉菌を直接的に増やすには、乳酸菌を継続して摂取する必要があります。乳酸菌を含む食品といえば、おなじみのヨーグルト。また、ヨーグルトの他にもキムチや味噌、漬物や納豆などの発酵食品も有効です。どれも手軽に摂取できるものばかりですので、様々な発酵食品を取り入れるようにしましょう。

2.善玉菌のエサになる食品を摂取する

善玉菌のエサになる栄養成分が食物繊維です。食物繊維を摂取することで、善玉菌の働きが活発になり免疫力の向上にも繋がります。野菜や豆類、海藻類など、食物繊維が含まれた食品をバランスよく摂取するようにしましょう。


●腸だけじゃない!免疫力を高める方法
 
風邪をひきにくくするためには腸活が有効ですが、それだけではありません。免疫力を高めるためには、良質な睡眠や運動、規則正しい生活や体を温めることなども重要になります。また、風邪の予防には何よりもウイルスの侵入を防ぐことが大切です。手洗いうがいの他、加湿器や空気清浄機を置いたり、マスクを着用することを心がけましょう。

また乳酸菌を摂るにはサプリも効果的です。 サプリはヨーグルトと違い、乳酸菌の量も種類も豊富に入っています。そのため便秘解消にも効果的なんですよ。

もし、便秘の時に市販の便秘薬に頼っているような感じなら、乳酸菌サプリを試してみるのもいいかもしれません。



 


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