4年ぶりに急に更新を再開してみる。
今回、TH900mk2(SB) に興味が湧いて検索をかけてみたものの、公式サイトと販売サイトしか出てこなかったので、こういった個人の感想にも需要があるのではないかと思ったためである。
あくまで個人の感想レベルではあるが、製品を検討する一助になればと思います。
では、本題。
Fostex ショールームで TH900mk2(SB) が試聴可能となっていたので、早速聴きに行ってきました。
試聴した構成は、iPhone7Plus > HP-A8MK2 > TH900mk2(SB) です。
ソースはハイレゾでも何でもない、一般的なフォーマットになります。
まず、装着感ですが、以前TH900を試聴したときは、側圧が緩いと感じたことがあったのですが、今回はやや側圧は弱めなものの、むしろ長時間使っても快適に感じられるような適度に弱い側圧であると感じました。
次に音について。
一番の特徴は、密閉型特有の籠もり感はほとんど感じず、まるで開放型のような音の広がりがあり、なおかつ密閉型の特徴である音の聞き取りやすさ、明瞭さも兼ね備えているという点です。
開放と密閉の中間の音ですが、音の聞こえ方はどちらかというと開放型の音に近いように思います。
音の出どころが掴みやすく、個々の音も綺麗に分離しています。
特にボーカルの明瞭さは edition9 と比べても遥かに上回っています。
(比較ヘッドホンが古いのは 4年のブランクがあるので仕方ない)
低音も非常に良質で、迫力には欠けますが物足りないということではなく、音全体を見渡せるようチューニングされているように思います。
個々の楽器の音を聞いてもハウジング由来の不要な付帯音のようなものもなく、脚色のない素直な音です。
やはり、Fostex のフラッグシップだけあって、非常に上質な音が楽しめるヘッドホンになっています。
1個くらい良いヘッドホンを持っていたいという人には、ぴったりです。
逆に僕のようにヘッドホン持ちすぎの人からすると、これは完全に通常は長所でしかないんですが…バランスが良すぎて個性が足りないように感じます。
例えばフェラーリとかポルシェは車としてのバランスが良さとか、乗り心地が良さが評価されているわけではなく、過剰な個性が魅力であるとか、そういう感じのことです。
TH900mk2(SB) と、普通のTH900mk2と音が違うのか?という点については、直接比較していないのでわかりませんが、以前聴いたTH900(アンプもmk2以前)よりも、洗練された音のように感じました。感じただけなので、本当かどうかはわかりませんが…そのへんはぜひ、自分でショールームに足を運んで聴き比べてみてください。
僕は両者の差異にそれほど興味が無かったので、その場では聴き比べませんでした。
色的に味噌汁茶碗みたいな赤が好きじゃないので…
ブルーは深みがあってすごく良い色に仕上がっていると思います。
これもぜひ、実物を見て欲しいです。
コネクタの部分もブルーになっていてカッコいい。細かい部分まで綺麗にデザインされてるなと感じます。