LAWSの森

レフェリー目線からサッカーを考えるブログ。 上級・ベテランさんの意見・コメント募集しています。

副審は主審と違って、いつでも忙しなく動いている訳ではありません。
主審と違って身体の一部ではないフラッグを使います。
だからこそ、姿勢や身体の使い方が目立ってきます。

オフサイドの判定によって副審の説得力を感じられるかといえば、そうではないと思います。見てて信頼できるかどうか、それは姿勢にかかっています。


1.移動は原則サイドステップ!
そのままです。多少速い展開でも、サイドステップで移動できるようにしておきましょう。常にフロントステップで走っていると細かいボールの移動に対応できずオーバーランしてしまいます。
サイドステップからフロントの動作に移り変わるときはステップオーバーで。右に走り出すなら右足をまたいで一歩目を左足から踏み出しましょう!

2.フラッグは原則左手!
フロントで走るときはフィールドに面した方の手で持ちますが、サイドステップの時は左手で持ちましょう。右利きだと右手で持ってしまいがちですよ。

3.腕の使い方を意識しろ!
先ほど「身体の一部ではないフラッグ」と申し上げましたが、頭から記憶を消し去ってください。フラッグは身体の一部です。
腕の付け根からフラッグの先端まで一直線を意識してください。人差し指を伸ばしてフラッグを持つと直線になりやすいですよ。
ゴールキックのシグナルの角度は意外と水平になっていないものです。目線の高さに手首の位置を持ってきてしまいがちなので、一度シグナルをチェックしてみてください。

4.体幹を意識しろ!
立っているだけで汗が噴き出るような真夏。自分ではない方のエンドでCKが連続していたらどうしてもダラ~としてしまいますよね。
そこを意識して改善!常に誰かから見られていることを忘れずに。
タッチジャッジの際も、ボールを目で追っていたり、ライン上に目を置いていると屈んで、くの字のような格好になることがあります。常に気をつけの姿勢で!

5.落ち着け!
副審は際どいジャッジが多いものです。張り切って動作が速くなってしまったり、焦ってタイミングが早すぎになってしまいます。
髪の毛を整えてから鏡を見るくらいの気持ちでやりましょう!(本当に気持ちだけですよ!)


これだけマスターしておけばアセッサーがいい評価を付けざるを得なくなる?かも?

FC東京 対 アルビレックス新潟の試合で、話題になった判定がありました。
いわゆる「6秒ルール」というやつです。
滅多に適用されないのに何故か皆が知っているルールランキング1位だと思います。(適当)

経緯を説明すると、秋元がボールをキャッチします。そのままPA内をうろうろ。何秒か経ったところで主審の笛が鳴り、間接フリーキックとなります。ここでFC東京の選手が抗議をしますが、秋元がボールを素直に放したため、新潟はすぐにリスタートをし得点しました。
動画の方が分かりやすいでしょうか。ご覧ください。

如何でしょうか。


論点は2つでしょう。
①「6秒ルール」が適用されるべきだったのか
②新潟のクイックリスタートは認めらるべきだったのか


①「6秒ルール」が適用されるべきだったのか

まずは競技規則を確認してみましょう。

ゴールキーパーが自分のペナルテイーエリア内で、次の4項目の反則のいずれかを犯した場合、間接フリーキックが相手チームに与えられる。
●自分のものとしたボールを放すまでに、手で6秒を超えてコントロールする。

秋元がボールを手でコントロールしていた時間は10秒程度です。
これは立派な違反です。
ただ皆さん、よく7~8秒ボールを持っているのに違反をとられないGK見ませんか?
正直に言いますと、競技規則には多少緩い部分があります。
スローインの再開位置の例とか分かりやすいですかね。そんなにうるさくボールが出た地点からやらせませんよね。
7~8秒経っても笛を吹かないというのは、何らかの理由があってなんですけどね。例えばセービングで大きく飛んで着地した際や、前にFWが来てボールを放しづらい時なんかですね。
今回の秋元はキャッチしていつでも放せるようになってから10秒程経っている訳ですから、違反とされるには充分すぎますね。
勝ち負けや試合時間には関係なく取られるものだと思います。

②新潟のクイックリスタートは認められるべきだったのか

全くもって正当です。
違反が起きた地点から、静止したボールを蹴り、オンサイドの選手が蹴り込んだのでゴールです。
前から何度も言っていますが、FKは基本的に攻撃側に権利があります。
主審が笛を吹いて試合を停止させていないので、好きなタイミングで蹴ることができます。
レフェリーは得点の可能性が高い方法を選びますから、抗議があったからといって試合を止めるなんてことはありえません。


レフェリーをやっている者としての発言としてはどうかと思いますが、こういった場面ではイエローを貰ってでもクイックリスタートを阻止するべきだったと思います。
新潟の頭が良かったというよりは、東京の怠慢かなと。

それとゴール裏のおじさん、遅延行為と6秒一緒にしないでくれ。プレーの再開で6秒にしたら、サッカーはどちらのチームが早く没収試合にさせるかって競技になっちまうぜ。

どうもお久しぶりです。
何もかもサボり気味でごめんなさい。
久しぶりに主審を2日連続で担当いたしました。

まずは高校生の試合。
警告退場もなく終えました。フラグアップの見落としも無し。
ただ気になったのはポジショニングです。両チームのボランチと被る被る……。後半に1度パスも当たってしましました。
そもそもセンターサークルに入りすぎていましたね。反省。
SPEEDCELLがうまく働いてくれなかったようで距離は出ませんでしたが、体感的に8キロは走ったかなといった感じ。後半に運動量がガクッと落ちました。


翌日は中学生年代を担当。
両チーム・本部の要請があったため給水タイムを設定しました。
カードは1枚。
ゴール前で守備側がボールを細かく回していたところ、ゴール前で攻撃側がインターセプト。とっさにDFは手で掴んで倒しました。
迷うことなくPKを宣告し、反スポでカードを提示。赤も一瞬頭をよぎったのだけれど、ゴールから離れる方向でインターセプトしたのと、タッチが大きくGKが十分キャッチできるので、距離・コントロールの項目を考慮して黄色にしました。
クラブだけあって身体のぶつけ合いが激しく、手も出てました。タフとラフの見極めを意識しました。
アフターで突っ込むプレーには注意を挟みながら。
不用意レベルのチャージで膝が入ってしまったようで、痛む選手のケアをしました。相当痛そうで立てなさそうだったので、まずはコーチの入場を許可。担架呼ぼう!となったので要請しようと笛を吹いて後ろを向くとすでに担架が入ってしまっていた……。
あちゃー。試合前に言い忘れてたか。A1が止めてくれればなあ。
60分ゲームで6.5km程走りました。
高校生の試合はロングボールが蹴れるのである程度予測して前に動き出したのですが、その感覚のまま中学生の試合を担当すると、ロングボールを使わないので争点から遠くなってしまい慌てて修正ということも。


プロの試合のレビューなんかは他の方にお任せするとして(投げやり)、審判を実際に経験しているからこそ伝えられることを中心に更新できたらな、と思います。
今後も当ブログをよろしくお願いします。

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