LAWSの森

レフェリー目線からサッカーを考えるブログ。 上級・ベテランさんの意見・コメント募集しています。

2015年03月

今日は中学生の試合を計165分担当してまいりました。
整列時にしっかり声をかけ、特に大事もなく終えられました。

もちろんそんな時間走り続けていたらヘトヘトになるわけなんですが。

なぜ走ることが大切なのでしょうか!という根本的な疑問に。
なんとなくは分かっていたつもりですが、ほんの少し深く探ることに。


一つ目は良いポジショニングを得るため。
ただ近づけばよいものではありません。
遠ざかったり、回り込んだり、スプリントでついて行ったり……
細かい動き(ステップ)を繰り返すので、非常に体力を奪われます。
これを数十分続けるわけですから、当然運動量が必要になります。


二つ目は集中力を切らさないためです。
試合の初めは集中できても、疲れると他に目がいってしまうんですよねー。
時計を頻繁に確認したり、止めた時計の再開を忘れてしまったり。
視野が狭く、アドバンテージを適用できなかったり。


三つ目はもう根拠も何もないのですが、説得力に欠けるかなと。
息が上がって笛がヒョロヒョロでは説得力皆無です。
試合を通してプレーの近く(いい位置)で判定を下していれば、信頼が得られます。
ベンチの指導者と同じくらいの距離で判定を下していれば、不信感しかないでしょう。
自分より近くで見ている、と感じてもらえばある程度信頼を置いてもらえるはずです。



どれだけルールを知っていてもレフェリング技術を持っていても、運動量がないのであれば全く使い物になりません。
こう考えると、走力・運動量も技術のうちと考えることができるのではないでしょうか。


基本に走力があるべきですから、トレーニングを積んで終盤でもバテないようにしましょう。


コイントス、どうやればいいんだっけ?
整列時どんな言葉をかければいいの?
そんなあなたへ。


どうもあおあかいです。
私も練習試合で整列のときに、できるだけ選手に注意する点や、基準の話をするようにしています。
(前日からかける言葉のイメトレをして、当日全く台本と違うことを言ってしまうのは内緒)

選手に注意する点・基準の話とは
・遅延行為・異議はなし
・ホールディング・足裏を見せたタックルはダメ
・プレーオンと私が言ったらプレーを続けること(カテゴリーによってはプレーを止めてしまうので)
・フェアなプレーでやってもらいたいこと
などなど。


セレモニー・入場のやり方なんかは大会によって変わってきたりもしますので、本部に確認しておきましょう。


続いてはコイントス。
コインについて規定はされていませんが、片面それぞれ色の違うものを。
コインの面の選ばせ方ですが、こちらも決められていません。
アウェーチームに選ばせる・主審が決める・ユニフォームの色を合わせる(白ユニは白の面、など)と人それぞれのようです。
コインのトスの仕方。これもまた人それぞれ。
普通に投げる人・親指で弾く人、キャッチして手の甲に出す人・手の平に出す人・地面に落とす人。
出たほうの面のチームが、前半のエンドを選びます。これは規定されております。

延長戦の開始前、ペナルティーマークからのキックの前もしましょう。


ここで、参考になったコイントスの例。
(スカパー!さんの放送だと見られますね)

参考になります。
他にもたくさんコイントスの映像がアップされていますので、是非ご覧ください。


試合後も忘れてはいけません。
自分が中学のサッカー部で公式戦に出てた頃の話です。
主審は2級の方で、本部でインストラクターもされている方でした。
試合後整列したとき、イエローカードが出た一か所の説明をされていました。
なぜ出たのかや、今後は気を付けてね、と話してらっしゃいました。
当人だけでなく全員に注意を促す、こういったこともできるんだなあと感心しました(偉そうですが)


試合の中で数少ないコミュニケーションの機会ですから、しっかり話し、理解してもらいましょう。

3/28 14:00 デンカス 新潟-広島
主審  :高山啓義
副審1:越智新次 副審2:間島宗一
四審  :竹田和雄


3/28 14:00 ニッパツ 横浜FM-清水
主審  :廣瀬格
副審1:武田光晴 副審2:金井清一
四審  :蒲澤淳一


3/28 14:00 パロ瑞穂 名古屋-仙台
主審  :家本政明
副審1:大川直也 副審2:三原純
四審  :小椋剛


3/28 17:00 アルウィン 松本-F東京
主審  :上田益也
副審1:宮島一代 副審2:堀越雅弘
四審  :数原武志


3/28 17:00 ベアスタ 鳥栖-湘南
主審  :村上伸次
副審1:五十嵐泰之 副審2:武部陽介
四審  :中井恒


3/28 17:00 ノエスタ 神戸-山形
主審  :池内明彦
副審1:村上孝治 副審2:戸田東吾
四審  :中野卓

レフェリーが判定を伝えるもっとも大事な手段、笛。
もしかして、必要ないのに吹いているかも?


今回は笛が必要な場面・そうでない場面について解説していきますよー


まずはキックオフ!これは必要。
試合の初めが弱々しいと締まりませんから、ここはある程度大きく。
タイマーが動いたのを確認してから笛を吹くのがお勧めです。


続いてタッチラインやゴールラインを割った時。基本は必要ありませんが、一部必要です。
出たか出ていないのか際どい判定のときは吹きましょう。大抵ARもフラグアップします。
これは個人によってなんですが、どちらのチームのボールか分かりにくかったとき。
ゴールラインの判定で多いでしょうか。


ファウル・不正行為があった時。これは必ず吹きます。
不用意レベル(=軽い)のファウルなら、軽く短く吹きます。無謀・過剰レベル(懲戒まではいかないが危険なプレー)のときは強く吹きましょう。周りに危険ということを知らせるためです。
注意や懲戒を与えるときはファウルの笛に続けて数回吹いて完全にプレーを停止しましょう。
また攻撃側から壁を下げてほしいとの要望があった場合も、笛を鳴らして停止させましょう。
注意も懲戒も与えない場合は再開のときに笛はいりません。
注意・懲戒罰を与えたり、壁を下げた場合は、再開のときにも笛が必要です。


ゴールが認められたとき。ほとんどの場合は笛が必要ありません。
必要があるのは、ゴールだったかどうか際どかったけど、ゴールが認められたときです。
未だにゴールインのときに笛を吹く方がいますが、必要ありませんよー。


ペナルティーキックで再開するときも笛が必ず必要です。


FK・GK・CK・スローインは基本的には再開に笛はいりません。
しかしながら、カードの提示・負傷者の発生・交代・位置取りの注意などがあった場合、笛で再開します。
キッカーに「笛で再開するよ」と一声かけなければなりません。


最後に試合(前半)終了時。
規定の時間が満たされたら、試合(前半)終了の笛を吹かなければなりません。
「ピッピッピー」と3回鳴らすのが広く認知されているようですが、競技規則にも特に書かれていないので、その必要はありません。
ただ、明確に終了の笛と分かってもらう必要がありますので、試合中の停止とは違う形にしましょう。



笛の種類についてはこちらを参照。
商売道具 -LAWSの森


笛はただ停止・再開を合図するだけのものではなく、大切なコミュニケーションツールです。
強弱や単調で気持ちを伝えることもあります。

不用意に吹いても、本当に必要な時の効果が薄れてしまいます。
かといって吹かなければ、プレーの危険さが周りに伝わらず荒れてしまいます。

この辺のコントロールはプロの方がすごいです。ぜひ見習いましょう。


細かく吹けるように、タンギングの練習も忘れずに……



反スポーツ的行為って何?
そんな方々に反スポーツ的行為を知っていただきましょう。
(以下反スポ)

あっ、反スポって言い方は結構使いますよ


まずは警告の種類をおさらい。何項目あるか覚えてますか?
・反スポ
・異議
・繰り返し
・遅延行為
・距離不足
・無許可入
・無許可退
+日本ではラフプレー

日本では、と書きましたが、警告の項目の数や種類はリーグや国によって結構違うらしいです。
直接フリーキックとなるファウルを無謀に犯した場合、競技規則的にいくと反スポなのですが、日本ではラフプレーという項目が設けられています。


反スポの範囲ははっきり言ってめちゃくちゃ広いです。
他の警告の項目が反スポに入っていてもおかしくはないくらいに。

だからと言って反スポを細かく分類すれば膨大な数になってしまいます。
1つにまとめてしまったら、なぜ警告が出たのか不明に。
今の数はベストなんですかねー。


まだルールをよく分かっていない方にとっては、反スポは理解しづらいかも。
例えばホールドで相手の動きを戦術的に押さえた場合。
別に怪我もしねえんだしカードいらないだろ!と思う方もいらっしゃる方もいるのではないのでしょうか。
今回の付録で勉強していただきたい。



というわけで!
「競技規則に記載されている反スポーツ的行為一覧!」


・第1条 競技者がフィールドに認可されていないマークを足でつけた場合

・第3条 交代要員または交代して退いた競技者が主審の許可なくフィールドに入った場合
・第3条 主審の事前承認なく、競技者がゴールキーパーと入れ替わった場合(かかわった競技者)
・第3条 本条に関して、その他の違反があった場合(かかわった競技者)
・第3条 交代要員や交代して退いた競技者が承認なくフィールドに入った場合

・第4条 プレー中に認められていない衣服や装身具を競技者が着用しているのを発見し、主審が外すべきと伝えたにも関わらず、競技者が拒んだ場合や再び身に着けていることが発見された場合

・第5条 ドクターのフィールドへの入場を認めたときに、競技者がフィールドから離れることを拒んだ場合

・第12条 相手競技者を押さえて、相手競技者がボールを保持すること、または有利な位置を得ようとすることを妨げる
・第12条 意図的にボールを手または腕で扱って、相手競技者がボールを保持することを妨げる
・第12条 手または腕でボールを扱って得点しようとする。
・第12条 直接フリーキックとなる7項目の反則を無謀に行う。(ラフプレー)
・第12条 相手の大きなチャンスとなる攻撃のじゃまをする、または阻止をするという戦術的な目的でファウルを犯す。(チャンスの芽を摘む)
・第12条 相手競技者をボールから遠ざける、またはボールに向かうのを妨げるという戦術的な目的で相手競技者を押さえる。
・第12条 ボールを手または腕で扱って、相手競技者がボールを受け取るのを妨げる、また攻撃の展開を防ぐ(ゴールキーパーが自分のペナルティーエリアにあるボールを扱う場合を除く)。
・第12条 ボールを手または腕で扱って得点をしようと試みる(その試みが成功しようとしまいと)。
・第12条 負傷を装って、またファウルをされたふりをして(シミュレーション)、主審を騙そうとする。
・第12条 プレー中、また主審の承認を得ずにゴールキーパーと入れ替わる。
・第12条 サッカー競技に対して敬意を払わない態度で行動する。
・第12条 フィールドから離れる承認を得たのち、歩いてフィールドから出る途中ボールをプレーする。
・第12条 プレー中、また再開のときに言葉で相手競技者を惑わす。
・第12条 フィールドに認められないマークを描く。
・第12条 ボールがインプレー中、競技者が競技規則の裏をかき、意図的に策略を用いて味方のゴールキーパーに頭や胸、膝などでボールをパスする。ゴールキーパーがボールに手または腕で触れたか否かは関係しない。競技者は、第12条の条文とその精神に反した策略を試みるという反則を犯したのである。プレーは、間接フリーキックで再開される。
・第12条 フリーキックを行うとき、競技者が競技規則の裏をかき、意図的に策略を用いて味方のゴールキーパーにボールをパスする(競技者が警告されたのち、フリーキックが再び行われなければならない)。 
・第12条 得点の喜びのとき、競技者が相手を挑発する、嘲笑する、また相手の感情を刺激すると主審が判断する。
・第12条 得点を喜ぶために周囲のフェンスによじ登る。
・第12条 得点の喜びのときシャツを脱ぐ、シャツを頭に被る。
・第12条 得点の喜びのとき、マスクや同様のものを頭に被る。
・第12条 ボールがインプレー中、競技者、交代要員、交代して退いた競技者が物を相手競技者やその他の者に対して無謀に投げつけた場合
 
・第13条 フェイントを用いてフリーキックを行うことはサッカーの一部であり、認められるが、フェイントが反スポーツ的行為となる行動と主審が判断した場合

・第14条 ペナルティーキックのとき、競技者が一旦助走を完了した後にボールをけるフェイントをする。

・第15条 相手競技者がスローワーを不正に惑わせたり妨げたりした場合



いかがでしょう。
文章はその都度改変しています。
また「反スポーツ的行為で警告」と記載されていなくても、私の判断で一覧に載せているものもあります。
同様・類似している項目も、一つにせずそのまま記載してあります。

反スポで警告される状況は様々である。例えば……
と記載されていますので、この一覧にある状況のみが反スポではありません。


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