LAWSの森

レフェリー目線からサッカーを考えるブログ。 上級・ベテランさんの意見・コメント募集しています。

カテゴリ: レフェリー入門

本日の代表戦でも何度か出てきましたので、テーマにしようと思います。

ボールがゴールに入った際の審判団の対応は4種類あります。(もっとあったらごめんなさい)

①普通のゴール
普通なんて言葉使いたくありませんでしたが、これ以上の言葉が思いつかないので。
ネットまで届くようなゴールです。
主審は笛を吹かず、センターサークルを指します。副審とアイコンタクトを取るので、基本的には右腕になるはずです。
副審は旗を用いず、ハーフウェーラインに向かって20~30m走ります。
絶対にゴールに入ったからと言ってすぐに得点の合図をしないこと!副審がフラグアップしているかもしれません。一度ゴールの合図をしてしまうと面倒なことになりますよ~?

②ゴールに入ったが依然インプレーに見えるとき
副審はゴールラインの延長線上でフラグアップします。
主審がそれに気づき笛を吹きます。
この時点ではまだオフサイドの可能性も残っている訳ですから、主審とアイコンタクトを取りハーフウェーラインに向かって走ります。

③ゴールに入ったが副審から何らかのメッセージがあるとき
インカムがあれば楽な話なのですが我々はそうもいきませんので。
例えばオフサイドポジションにはいたが、角度的に干渉していたかが不確定な時はこの対応をするのではないでしょうか。
こういった時は副審は得点の合図をせず、その場に留まり必要であれば主審を呼びます。

④ゴールに入ったがその前に攻撃側の反則やアウトオブプレーになることがあったとき
これは通常時と変わらない対応です。


得点に関わるプレーは競技者・チーム関係者などが熱くなりやすいので、落ち着いた毅然とした態度が求められます。
以前私がインストラクターの方に指導を受けたのは、微妙なオフサイドなどで自信がないときにはゆっくり走るのではなく、ハッキリ素早く走ることで自信があるように感じられると教わりました。


今日の試合の4点目は、ある程度ゴールに入ったことが分かりましたが念のためフラグアップ+笛で得点の合図をしていましたね。
ファウルがあったと勘違いした人(選手含めて)も多かったみたいですねw

5点目は見本となるような対応に思えました。
A2は完璧なポジションで判断・フラグアップ。主審もすぐに気づき笛を吹き、アイコンタクトを取って得点の合図。
スムーズで良かったと思います。


試合の流れを止めることのない良いレフェリングだったかと。マヤのチャージだけが引っかかるなあ……

第4の審判員(The fourth official)という役職があるのはご存じですよね。
ただ、なんか第4の審判員って地味だし出番無いし、ボード掲げているだけに見えますよね。
今回は知られざる(?)第4の審判員の仕事をご紹介します。


~試合前~
主審を中心にミーティングが行われます。
4thの場合は
・交代ボードの出し方(OUTの番号・INの番号をどう表示するかまたはしないか)
・アディショナルタイムの伝え方、表示のタイミング
・ベンチコントロール・退席の合図
・主審・副審の3人の内誰かが任務を遂行できなくなった場合、どのように交代をするのか
・得点・警告・退場者の確認
などなど細部に渡って確認をして、審判団で情報の共有をします。
こんなケースないからいいや。まあそのときに対処できるだろう。はNG!
絶対に確認をしておきましょう。
競技会規定は必ず把握しておきましょう。

何があるか分かりませんから、アップも入念に行います。


~試合中~
交代の管理は一番大切な仕事。
主審もなるべく交代の記録は取りますが、試合のスムーズさを優先するとどうしても十分に記録が取れませんから、交代の管理はしっかりやっていただきたいと思います。
用具の点検ももちろん忘れずに。
ベンチコントロールも重要な仕事です。
大会によってテクニカルエリアの有無や立って指示できる人数が決まっているので、従ってコントロールをします。
暴言など退席に値する言動があった場合には予め決めておいた形で主審に知らせます。
得点・警告・退場者の確認はなるべく審判団全員で行いますが、天候や状況によっては確認しづらい場合もあります。HT・終了後に時間と背番号を全員で確認しましょう。
止血の確認も行います。復帰の承認は与えられないので注意!
設備の不良・重篤な負傷の発生・乱闘のような場面では第4の審判員が状況を記憶・記録しましょう。
何分間試合を停止して何分から再開したのか。何・誰が原因だったのか。何番の選手がどのような行為をしたのか。
報告書もありますので詳細に、具体的に把握しましょう。


~HT・試合終了後~
得点・得点者・警告退場・それらの時間を確認します。
外から見ているからこそ分かることもありますから、アドバイスもできるといいですね。


社会人レベルでこれですから、上のレベルに行けば行くほどもっと内容も濃いものになると思います。
第4と言えども立派な職務であり、重要な職務です。少しでも怠ってはいけません。
第4の審判員がいない試合もありますが、主審・副審で分担して行うことになると思います。
いつ呼ばれてもいいように日々イメージトレーニング!!






先日2種のA2を担当。
ちょこちょこミスはありましたが、記事にするほどではないので割愛。
自分の担当試合の後の2試合どちらも2級の方で、ポジショニング・コントロールなど参考になりました。
主審を最後にやったのは4月か5月辺りで、しばらくやってないので鈍ってそうです。
主審をするときに必要ないくつかの距離感。これをご紹介したいと思います。


まずはポジショニングの距離感。(私が最も苦手)
離れすぎず近づきすぎず。遠ければもちろんプレーを正確に見ることができませんし、選手に不信感を与えてしまいます。近ければプレーの邪魔になりますね。パスカットや選手の進路を妨害したり、パスコースに立ってしまってパス方向の変更を余儀なくされるなどの悪影響が出てきます。
目安は15~20mと言われています。しかしながらセンターサークルやバイタルエリア・PAなど入るべきではないエリアもあります。
もちろん距離だけでなく角度なんかも大事なんですけどね。


次に競技者が守るべき距離
FK・スローインなどの場合ですね。
スローインも自由に立っていいかと思われがちですが2mの規定距離があります。FKはもちろん9.15m。
PA少し外でFKになった場合は歩測になることが多いと思いますが、中盤でDFが整っていない場合にはクイックリスタートも考えられます。
その場合には笛を吹かずに、「離れましょう!」と声をかけ目測(トレーニングなどで測れるようにしておくと良いですね)で離れさせます。
次の争点にも素早く移動できますしね。
もちろん離れさせてくれって要請があればきちんと歩測することがいいでしょう。


対象の物との距離
こちらは副審の協力が必要かなと。
キーパーがPAのラインギリギリでキャッチ!もちろんサポートがあればいいのですが、副審が追い付いてなかったら主審の判断になります。
ファウルがPA内なのかどうか。これも主審の判断になるかもしれませんね。
GKやパントキックで高く上がったボールの落下点の見極め。これも大切な距離です。
オフサイドかどうかの前後関係の見極めができると、副審のフラグアップの見落としも減るかもしれません。(過信はいけません。オフサイドかオンサイドかの判定は副審が一番見えています。)


最後に選手との距離感
離れすぎず近づきすぎず。何のことか分かりますでしょうか。
コミュニケーションを取る際の距離感です。
選手に干渉しすぎるのも良くありません。試合前の握手なんかは良いですが、試合中やゲーム終了後、必要以上に話しかけるのは控えた方がいいと私は思います。試合に集中しろよ!とかあんな仲良くして贔屓してるのか!って思われちゃいますからね。
ファウルの際の注意でコミュニケーションを取るのは大切ですよ!
遠すぎるのも印象が悪くなりますね。毅然とした態度はgoodなんですが、行き過ぎた偉そうな態度・選手からコミュニケーションを取ろうとしているのに無視することなんかは好まれませんね。
緩急。これも技術なのかなって。
いつも優しそうなレフェリーが強い笛・キリッとした態度や口調で注意していたらどうでしょう。「あっこれはダメなんだな」って周囲の選手も感じられます。
ずっと緩くても危機感を煽ることはできませんし、ずっと厳しく偉そうでも注意を聞き入れようとはしてくれません。
PR(特に西村さん)はこの距離感が絶妙ですよね。


いくつかの大切な距離。お分かりいただけでしょうか。
自分自身まだできていないところもありますから、次から意識して実践したいと思います。

主審の時、何をいくつ持っていればいいか分からない・・・
そんな方へ。

①ウエア
こちらの記事に書いた通りです。
おススメはadidasですねー。
シャツの色ですが、よほど上のカテゴリーでなければ黒で構わないと思いますよ。(他の色もかっこよくて買いたくなっちゃう気持ちもありますけどね!)
サイズは大きすぎず小さすぎずにしましょう。

アンダーは着用可ですが、黒にしましょう。




②ソックス
私は主審の方に合わせるため、2種類を持っていきます。
image
左2つを公式戦の際は持っていきます。
一応真ん中のがレフリー3STソックスです。一番左はプレイヤー用のところで販売されていますが、着用している方は多いです。
一番右は、練習試合や中高の顧問に依頼されたときに履きます。




③スパイクなどのシューズ
黒が望ましいです。
スパイク禁止の場もあるので、トレシューもあると便利かもしれません。


④笛
種類に関してはこちらを参照してください。
笛はメインの物と予備の物の2つを用意しましょう。
試合中、片方が壊れてサブの方を使用しても違和感を覚えられないよう同じ音色のものがいいのかなあ。
複数の会場が一つになったようなところでは隣のピッチと笛の音が被らないように、いろいろな種類を持っていくといいかも。




⑤腕時計
黒の物を両腕につけることをお勧めします。
adidas以外にもたくさんのレフェリーウオッチがあります。
バイブレーション機能の有無や価格などもそれぞれですから、悩みに悩んでください!
二つの時計の使い方ですが。
一つはランニングタイム・一つはアディショナルタイム計測用にする方法と、一つでどっちも計測・一つは予備でランニングタイムって方法があります。
とにかく止めた時計の再開は忘れないように!




⑥カード
会場に忘れても困らないくらいの試合だと良いんですがね。
カードは各2枚持ちましょう。
私の場合、警告・退場セットでカードホルダー(記録用紙)に保管します。下敷き兼予備のカードとして。
もう一つのイエローはバックポケット、レッドは右胸のポケットに入れています。
同じポケットに入れておくと混乱してしまうので、異なるポケットに入れましょう。(入れる位置はご自由に)


⑦記録用紙(カードホルダー)
いくつかのメーカーから出ています。
警告・退場の記録はカードに貼りつけるステッカーでも構いません。
得点・交代などの記録は記録用紙にします。ほとんどがカード・用紙ホルダーとセットになっていると思います。
メーカーによって、カード・用紙・ホルダーの大きさが違っていることもあり注意が必要です。




⑧ペン・鉛筆
こればかりはいくつあっても足りない。って毎試合思います。
何本持っても良いとは思いますが、1本だけは絶対に避けてください!
ポケットに入れていたり、挿していたり、ホルダーに挟んでおいたりしますが、取り出す際に高確率で折れます。(私だけかも……)
ポケットなどを挟む部分(?)のあそこがポキッといきます。鉛筆だと芯も危険。
記録できない!となると相当ピンチですから、取り扱いは丁寧に。


⑨ワッペン
これを忘れてはいけませんね。
いざ付けるって時、ウエアにマジックテープが付いてない!ってこともあります。(adidasのウエア以外だと特に)
逆にワッペンにマジックテープが付いてないってことも。
付けたと安心していたら、マジックテープの面が逆でくっつかないってことも。
ワッペンを貰った後初めて付ける試合の前に、一度一通り着てみることをおすすめします。
(私も先日それで助かりました)
私はワッペンに直接テープを付けています。
ケースを使うと便利です。




⑩空気入れ・空気圧計
1つずつ必要です。
会場に用意していないケースもありますし。ボールが空気を抜いて保管するタイプだとピンチになっちゃいますね。





⑪トスコイン
2.3個は持っておきたいところ。なんせすぐ行方不明になりますから。
一気に数枚無くなることも。(私はまだ無くしたことがない)
ユニフォームの色に合わせてコインを変えたい!って方は何種類か持っておくといいかもしれませんね。
自作って手もありです。




⑫競技規則
お好みでどうぞ。
一日に複数試合入ってたりすると、確認がしたくなりますよね。


⑬審判ダイアリー
こちらもお好みで。
忘れないように記録しておきたい!って方は。


⑭審判証
大会・リーグによっては提示を求められることも。
顔写真も忘れずに。
継続して資格を持っている方は、正しい年度の審判証を持っていきましょう。


⑮アシスタントレフェリーフラッグ
試合前日に電話などで連絡が取れれば誰が持っていくかハッキリしますが、連絡なしの時はできるだけ持っていった方がいいかと。





ウエア・ソックス・シューズ・フラッグ以外のすべてが入るバックが存在いたします。
adidasのレフェリーバッグ。
忘れ物も少なくなりますし、持ち運びにも便利です。





忘れているものがあったらごめんなさい!
コメントやTwitterで言ってくださればすぐに追加・修正します。

最近自分が副審担当ばかりだからか、副審系の記事が多いですね。
いつもは心掛けることや注意深く見る点を記事にするのですが。
今日は身体を使ったテクニックをご紹介します。
こいつデキる!と思われるよう、基本的なことですがしっかり意識してみましょう。


まずは走り方。
常にフラッグはフィールドに面したほうの手で持ちます。
基本的にゴールライン方向に走るときは左手、ハーフウェーライン方向に走るときは右手で持ちます。
広い視野を得るために、時にはバックステップのような形で逆手で持つこともありますが。
旗はバタバタさせません。フラッグを持っていない方の手はお好きにしていただいて構いませんが、フラッグは基本下げた状態で運びます。
細かいサイドステップも重要な場面では多用しましょう。
自分の担当するエンド(ハーフ)で出番がないときでも、だらしない格好をせず待機しましょう。


続いてフラッグテクニック。
どんなシグナルでも、自分の前をフラッグが横切ることはありません。
向かって右を指すときは右手、左を指すときは左手で持ちます。
左を指したいのに間違えて右手でフラグアップしちゃった!このような場面もよくありますが、上げたまま持ち替えたりしてはいけません。腰より下で持ち替えます。
旗は腕と一直線。(腕が曲がってしまっていては元も子もありませんが)
フラグアップの勢いがよくて背中側までフラッグがいくのはよくありませんね。
人差し指を添える方法もありますよ。
落ち着いたフラグアップやシグナルも信頼を得るために必要ですね。ボールが出るたびにフラグアップしてばさっばさっ!
なんだか焦っているような、忙しない印象を受けますね。



とまあ、簡単なことを書いたわけですが。
Jレフェリーなら大抵やっていることですから、観て学ぶのも手です。
自分は平気!と自信がある方も鏡で確認してみたり、ビデオを撮ってもらってください。意外と歪んでいたりしますよ!



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