夢を見ていた。


温かいお湯に浸かってプカプカ浮いてる夢。


ぬくい〜
気持ちいい〜 
出たくない〜


ゆらゆらゆらゆら。



ぷぷ、幸せな夢っていーな。

あったかーい。




ん?
お風呂の夢って…トイレに行きたいんだっけ。

じゃあもうすぐ目が覚めちゃうの?



気持ちいいー
やだやだやだ起きたくないー



「ああ、まだ寝てろ。」


そっかー。
ぐふふふ、まだ寝れるんだー
やったー


ん?


いきなり、それはきた。

下からぐぐぐっと波がやってくる。




 

ぱーん、と弾けたわたし。




声が出たかも。


夢の中で興奮したってこと?


うそうそ!
あいつ隣にいるよね?


恥ずかしすぎるー!!




あたたかな身体がつくしを包み込んだ。 

おでこに、瞼に、柔らかな感触を感じる。

あいつの匂い。
あったかくて、いい匂い。


あいつの匂いが私は大好きなんだ。
あー、くんくん嗅ぎたい。


笑い声。

つくしはゆっくりと瞼を持ち上げた。


薄暗い中でも分かる。
綺麗な綺麗な顔。

そして、目尻に皺が寄るぐらい笑っているから
なんか嬉しくなっちゃって。


「…なによ。」

「いや、くっ、あーお前やっぱり面白えなぁ。
くんくん嗅ぎたいって、お前ぐらいだぞ。」

「だってそうなんだもの。」

「どうせなら噛み付きたいって言えよ。」

「…そりゃあんたでしょ。」


薄暗い中、身体と身体がくっついている。


「な、なんで裸なの、私。」

「あ?脱がせたかったから。」

「何で?」

「触りたかったから。」


顔を大きな手で包み込まれる。
暗くて良かった。
私、多分間抜けな顔してる。


「…お前、目がトロンとしてて…すっげー可愛い。
気持ち良かったか?」

「…やっぱりあんたか。」


チュッチュと音を立てながらあちこちキスをする。
身体に力が入らない。
まだ快感の名残でゆらゆら漂っているみたいだ。


「ネクタイ、ありがとな。」

「あ、うん。」

「寝てていいぞ。」

「は?」

「何か嬉しくてよ。眠れねぇんだ。だから、お前を可愛がっとくわ。」


つくしは目を回しそうになった。
私寝てるのに可愛がっとくって何?
怖いんですけど!

そしてこの態勢で眠れるわけがない。


私の足を持ち上げて傷を舐めている。

ぞくぞくっと鳥肌が立った。
息が荒くなる。


「…あんた、犬っぽい。」


チラリとこっちを見た。
赤い舌でゆっくりと舐められる。


「忠犬ハチ…じゃないな。うーん、ちょっと!
舐められると頭まとまんない。」





…あー、この男。
ほんっと…。


「お前が犬っぽいじゃねぇか。」

「…へ?」

「ずっとハァハァ言ってる…、いてっ!蹴るな!」


もぉ、この男はさ。
甘え下手なのか、おねだり下手なのか。


「…ほら。来て?」


どうよ、この、嬉しそうな顔。








あいつが入ってきた時の圧迫感。

これで寝れるわけないし!





満足そうなため息に笑ってしまうよ。


「…すっげー、中があったけぇ。」

「そ、う?」

「柔らかいし、あー、たまんねぇ…。お前最高だな。」



ちょっとここからは皆さん、察して。














「…ちょ、ちょっと!3時!!んもー!」

「お前がプレゼントとか可愛い事するからだ。」


シャワーを浴びて二人潜り込んだベッド。
同じボディーソープの香り。


「もーやんない。」


司が身体を起こした。


「おい!」

「3時だよ、3時!」

「悪かったって。」


慌てる姿が可愛くて、わざと怒ってるフリをする。
必死であーだこーだ言ってるのが何か…くすぐったい。
髪をゆっくり撫でられるのも、へへ。嬉しくて。

寝返りをうって胸に顔を寄せた。
あいつが笑ったのがわかる。





普通のカップルみたいな、何でもない夜。

こういうのがたまらなく幸せなんだ。


明日の朝は起きるの辛いだろうけどね。
心が満たされて幸せな、夜。



「お休みなさい。」

「…ああ。お休み。」





あなたもいい夢を。





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