AM;6時
道明寺の別宅に着いた。
夜勤の警護と交代し
私、尾上の警護のスタートだ。


牧野様と連日泊まられた為、牧野様もご一緒だ。
SPだとお話していないので私は顔を出さないようにする。

警備の責任者な私は不都合が多い。
SPだとお話するよう進言しなければ。




牧野様が車の中で眠られたので、マンションまでお送りする。

土曜日なので会社は基本休みだが
司様は本社との仕事の為に会社に向かわれる。



…それにしても今日。
司様はものすごく機嫌がいい。


西田室長はSP全員に
今日は司様と目を合わせないようにと言われた。


機嫌が悪い時は自然とそうなるが
ものすごく機嫌がいい時もそうするのは…なんというか…。



氷の貴公子、と言われていたN.Y時代とは別人みたいだな。
上に立つ人間は感情を出すものではないかもしれない。

でもあの方は26歳なんだ。
年相応の姿を見ると、それを今まで忘れていたことに気付く。



司様が会議中、牧野様のSPから連絡があった。
外出先で倒れそうだ、と。
すぐさま室長に連絡をとる。
その後司様はヘリで向かわれたが大事には至らなかったようだ。



マンションに戻った牧野様がまた出かけたと連絡が入った。
(一回帰ったのはSPがいるのが気になったからだろう。)



“TSUTA○Aにもう一時間です。
さっき倒れられたのに、大丈夫でしょうか?”

“牧野様がお米を買われます。
しかも安いからとまさかの10キロです!”

“牛乳と醤油とみりんを更に買われそうです。
配達をそれとなく店内アナウンスで流しても、持って帰る気満々ですよ!”


司様が知ったらえらいことになるな…。


「配達無料でもダメか?
当日宅配サービスだと、出口でつかまえろ!
女性スタッフ二人にして、警戒されないように。」

「はい!」



マンション横にでもスーパーを作ってもらうか?
それよりSPをつけるのを了解してもらった方が早いのか?



お米10キロや重いものばかりの買い物
TSUTA○AのレンタルDVDもタイトルは隠した方がいいだろう。



“新しい恋と出会う100の方法”

“そんな恋人なら捨てちゃえば?”






牧野様…願望じゃないですよね?







警護日誌。 担当  田中

本日は司様と目を合わせないようにと言われ、なるべく見ないようにしていたが
司様の方から何回も目を合わせてこられた。



暑いな、とジャケットを脱がれシャツのボタンをいくつか外し、衿を大きく開け背中を向けられている。

「室温をお下げします」と言い、パネルで設定したあと司様を見ると  何故か睨まれていた。


「…お前、出世しねぇぞ。」
とシャツのボタンを閉めながら言われた。
私は何か悪いことをしましたか?


 



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