カテゴリ: 始まりは、雨

「…蕎麦。」自分と向き合う瞬間。「そう、お蕎麦にしよ。」休んだ分の仕事を片付けて、ぐーぐーなるお腹を押さえながらバスを降りた。向かうは商店街の中にあるお蕎麦やさん。頭の中はメニューでいっぱいだ。天ぷらそば…いや、かけそばに天丼セットでいく?カツカレー丼も ...

手を繋いで庭を歩く。粘り強い(ねちっこ…しつこいともいう。) この男がどうしても一緒に花を見たいと言ったから。しかも水撒きしたのに、俺もしたいと駄々をこねやが…ります。(ホホ、失礼!)時間が違うだけで庭も変わって見えるんだなぁ。紫陽花も水滴が浮かんで、とても美 ...

ピピピッ。つくしが 体温計を見ながら眉を潜めた。「ほら。37.8だよ。微熱超えてんじゃん。」「大したことねーよ。」「ダメ、寝とくの!」キングサイズのベッドに寝ていた司は起き上がろうとしつこい。少しハスキーな声でお願いされても聞き入れないわよ。腰に手をあて仁王立 ...

「ババァ、こいつに何か用か?」鋭い眼差しで睨む息子に母親は軽く眉を上げただけだ。そのまま上品に食べ続ける。「ほら、行くぞ。」つくしの手を掴み、立たせようとする司をつくしは睨んだ。「まだ食べてる!」「部屋で食べればいいだろ。」つくしは司の手を払いのけ、横の ...

「体調はどうなの?」 つくしは質問に固まった。た、体調?あんたの息子のせいでダルいとでも言うわけ?あ。「び、微熱になりました。」「そう。」言いながら…ふいに違う方向を向き、手に持ったホースで水をかけていく。鉄の女が花の水やり…。だけどエレガントだ。シルク ...

ガン、ガン、ガン。つくしは庭の柱に頭をぶつけていた。ガン、ガン、ガン。おでこが赤くなると、今度はその場にうずくまる。何をしても、夜中の記憶は無くならない。身体に残るダルさも。「うう、どうかしてた…。」弱ってるあいつが何か可愛く見えて…大胆になってしまった ...

この記事は大人な表現を含みます。18歳以上で、責任が取れる方のみどうぞ。(※パスワードなしの公開は期間限定です。)「…ん…。」ふと目を開けた。見知らぬ天井に一瞬ドキッとしたけど…この香り。馴染んだこの匂いに安心した。私寝ちゃったんだな。このベッドはあいつの… ...

フーフーしながら寄り目になってやがる。 司は笑いたいのを堪えて横を向いた。流石に身体はダルいが、薬で熱は引き今は微熱ぐらいだろう。いつもならもっと長引くかもしれない。心が軽いと…身体も違うんだな。こいつがいる事でグッと楽になっている。安心感ってやつなのか ...

キングサイズのベッドが小さく見えるほど、大きな男。まぁ…体格もだけど、態度もね。馬鹿力なのは私も知ってる。それにケンカも強い。幼い頃から武芸を仕込まれてて、こいつはめちゃめちゃ強いってF3が言ってたな。暴れると幼なじみ達ですら止められないらしい。こんなデカ ...

エレベーターで降下しながら、壁に手をつき身体を支えた。ジワリと背中に汗が伝う。…情けねぇな。体調管理も仕事のうちなのによ。渡米していた8年間にも何度か体調不良はあった。激務にストレス。世界中を飛び回る毎日で時差ぼけなんざしてる暇もねぇ。2日連続徹夜なんてザ ...

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