カテゴリ:男女シリーズ > その男、その女

人間の性とは恐ろしいものだ。習性と呼ぶべきか。サインと言われ、ペンを持つだけで今まで書いた何千?という名前を書きそうになる。いや、むしろつくしは“牧野” まで書いていた。 「ちょっと!何これ!!あっぶな!」「…チッ。」超がつくほど綺麗な男は、つくしの手から ...

んん、…あったかい。馴染んだ香りと体温にすっぽりくるまれていた。厚い胸板に抱きしめられ、足も絡み付いている。「ん…喉かわいた。」「水か?」「水、水。ウォータープリーズ!」ギシッと音を立て、司がベッドから降りる。台所へと向かう後ろ姿をつくしは起き上がり見て ...

この記事は大人な表現を含みます。18歳以上で、責任が取れる方のみどうぞ。※パスワードについてお知りになりたい方はカテゴリーのパスワードについて をお読み下さい。 プライベートジェットの中で仮眠をとった。ここまで疲れたのはいつぶりだろうか。激務が続いてもあいつ ...

2週間の出張が、3週間に延びた。3週間から4週間に延びた。 司は禁断症状に苦しんでいた。女が欲しい。優しくて甘くて、ベッドを暖めてくれる女が。滑らかな肌を優しく撫でて全身にキスをする。張り詰めた神経を癒してくれる女。自分の為だけの女。「司様。」西田はいつもよ ...

朝から家に戻り、しばらく休んだ後は家事をした。掃除に洗濯、それと買い出し。意外と生活用品ってなくなるよね。家を出ると、双子さんがにこやかに近付いてきた。 「牧野様、お買い物でしたら車を出しましょうか?」「あ、近くなので大丈夫です。」「かしこまりました。」 ...

「いらっしゃい、つくし。」「あっ、先輩!お邪魔してます!」 バスルームから出てくると、タマさんがカートにティーカップを乗せている所だった。「つくし、坊っちゃんとかくれんぼしてたって?邸は広いから迷うだろう。」「いや、別にかくれんぼしてたわけじゃ…」 なぜ ...

「魅力…。人の心をひきつけて夢中にさせる力のこと。」「「「  は? 」」」彼女は考えこむように手を口元にあてた。「え~…。魅力…。魅力…?何だっけ?あったかなぁ…。」夫が変な咳をした。「いや、誰でも人間何かはあるわよね。魅力…う~ん。入社試験レベルね、これ ...

どこにでもいる普通の子。普通なら目にも留めない中流家庭の少女。真っ直ぐな黒髪。白い肌に大きな漆黒の瞳。表情でわかる素直な心。私に意見をする勇気と無謀さ。私の息子が愛してる、たったひとり。「司が?」「はい。別荘の使用人全員に休みを取らせたと。」司もいい大人 ...

ペタペタペタペタ。「おぉ~い、誰か居ませんかぁ~?」サンダルの音だけ響き渡る。皆玄関に行っちゃったのかも。よく考えればあいつなら逃げなくて良かったか…。いや、顔も洗ってないのにまずいだろ。昨日…むにゃむにゃ。なんか恥ずかしいし。いつも同じルートしか行かな ...

起きたのは夕方だった。9時間ぐらい寝てたかも。ぼーっとした頭のまま水を飲みに行く。キッチンのテーブルの上に置きっぱなしだった携帯を手に取る。“起きたら連絡してくれ。” 電話をかけようとした時、インターフォンが鳴った。確認すると…ガチャッ「牧野さま、おはよう ...

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