二ノ湯さとし 参議院選挙の論点

参議院選挙に向けて、元総務副大臣 参議院議員 二ノ湯さとしの政策、考えを発信しております。コメントなどで、ご質問やご意見をいただけることは幸いですが、一つ一つにお答えできない場合がございます。ご容赦ください。

投開票日はいよいよ明後日。
ですが、国民の皆さま一人一人に、丁寧に政策をご説明することは大変難しいことです。そこで二ノ湯さとしは、この選挙期間中、インターネットを通して正々堂々と政策を発信しています。

これまでの記事をまとめましたので、ぜひご覧いただけたらと思います。



◆国政◆





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◆地方創生 / 京都府全体の政策◆






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◆1人の政治家として◆



京都府にお住まいの方で、学研都市についてご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。あまり多くないのではないかと思います。

いわゆる「学研都市」とは、正式には関西文化学術研究都市のことです。関西における、研究・新産業発信の拠点・中心となることを目的に、京都府南部につくられた広域都市です。研究機関としての機能はもちろん、大阪・奈良・京都市内へのアクセスが便利なので、都市圏のベッドタウンとしてもその役割を担っています。緑も豊かで、土地も高くない。都市部への通勤を前提に考えれば、とても住みよく魅力に満ちた街だと思います。

しかし、学研都市にはまだまだ発展の余地があると私は考えています。それは、学研都市圏の各駅からの交通網の充実です。各駅から都市圏へのアクセスは充実していても、駅前以外の交通網はまだまだ未発達です。現状、ビジネス街ではないため昼間の人の移動も少なく、バスの運営なども難しい部分はあります。しかし、より駅前からアメーバ状に人の流れをつくることで、街としての広がりを持たせられるのではないかと思うのです。

また、京都市内や他の都市圏の人からの、距離のイメージも決していいものとは言えません。学研都市と言われても、なかなかピンとくる人は少ないですし、知っている人でも遠い印象を持っているのが現状です。京都市で暮らしている人からすれば、大阪や奈良に行くようなイメージになるでしょう。しかし実は、近鉄を使えば京都まで30分で移動できるのです。イメージと実情が、少し乖離している部分もあることは事実です。

とりわけ京都の人々は、伝統的に職住一体の暮らし方をしてきました。自宅の一部を職場にして、仕事で関係する人同士が、地域ごとにまとまって暮らしてきました。このような伝統が、京都の人、京都の街の趣向として、通勤・通学に対するハードルを上げているということも言えるかもしれません。そういったハードルを乗り越えながら、都市圏を少しずつ拡げていき、京都府全体の魅力を向上していきたいと思うのでございます。

まちづくりは、1つの自治体が頑張っても限界があります。京都市と京都府、そして周辺の都市が連携し、よりよい街をつくっていく必要があります。そのリーダーシップを発揮するのが、我々政治家であり、特に参議院議員は、自治体・都道府県を超えて、その役割を果たしていかなければならないのです。

学研都市の、まずは各駅からの交通網の充実。そして周りの商業施設や住宅環境の整備を、ますます進めていきたいと思っております。

亀岡・南丹・京丹波は、京都市内への通勤圏という考え方をすれば、もっと住みやすく、魅力的な地域になっていくと思います。京都市内において、住む環境をこれ以上拡げることには限界があると思いませんか?京都市内に住みたいと思う人が多いことは良いことでもありますが、これからはより「都市圏」の考え方を持つべきだと思うのです。

京都市と、その周辺の地域をふくめた「都市圏」には、まだまだ新しい生活モデルを作り出す余地があります。無理をして京都市内に住むことにこだわらず、周辺地域から通勤通学することができれば、より多様な暮らし方ができると思うのです。むしろその方が、より良い環境で、コストパフォーマンスが高い生活をすることができるかもしれません。

亀岡・南丹・京丹波は、自然も豊かで食べ物も美味しいです。子育て環境としても、いい条件が揃っています。亀岡にはサッカースタジアム建設も決まり、地域特有の余暇もより身近になってきています。もちろん土地や家賃などは京都市内よりも安く、のびのびと暮らしたい人にはうってつけの地域だと私は思います。

特に京都市から近い亀岡は、本当に便利です。今朝も駅に伺いましたが、電車の本数も多くなりましたね。なにより、電車に乗れば京都市内に15分で到着できるようになりましたから、通勤通学にはとても便利です。さらに駅までの交通機関がもう少し発達すれば、より便利になることでしょう。

一方で、京都市内からの道路はまだまだ改善の余地があります。京都縦貫自動車道ができたとはいえ、毎日有料道路で通勤することは難しいでしょう。京都市と周辺地域が連携し、バイパスを拡げていくことができれば、より都市圏として有機的なつながりを作っていけます。例えば大原野あたりから、亀岡・南丹・京丹波に抜ける道ができれば、とても便利になるのではないかと私は考えています。

京都市内にストレスなく働きに出られ、帰ったら自然がいっぱい、住まいもリーズナブルな京都市周辺地域をデザインしていくこと。それは京都全体の暮らし方も、より多様にしていくことでしょう。自治体を縦割りで考えるのではなく、京都府全域に暮らす人の利便性や産業の発達に、真心を込めて向き合っていくことこそが、参議院議員である私の仕事です。引き続きその役割を果たしていけるよう、この選挙戦を最後まで頑張ってまいります。

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