April 2009

April 27, 2009

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このところ、色々と忙殺されてて、ブログの読み書きをしていませんでした。

久々に LDR の未読を消化していたら、とあるブログで、ふと少し懐しい思い出が甦りました。

おれはラーメン二郎も特に好きではない。|六本木で働いていた元社長のアメブロ
ライブドア時代の忘年会で、毎年各部署のMVPとか発表して、金一封をあげていたのは事実ですけど、全部ポケットマネーです。

タイトルと内容とに一貫性がないために主題とは関係ない部分の引用ですが、この MVP というのは「社長賞」と呼ばれる賞でした。

私がこの会社に入社して 2 ヶ月が経った、2003 年の暮れ、会社は渋谷のモンスーンカフェを貸し切って、会社全体の忘年会が行なわれました。
その頃は 300 人弱ぐらいの規模の会社で、データセンターのシフト勤務の人たち以外、ほとんどみんな参加するというものでした。

中小企業勤務が多かった自分に、社会人になって以降の「忘年会」と言えば
「会社の近くのさくら水産で忘年会、費用は一人 3,000 円」
みたいなのが多かったぶん、この人数で忘年会とかすげーなとか、かなり衝撃的だったのを覚えています。

その時の忘年会は、当時は提携をすすめていたらしいイーバンク銀行の「メルマネ」を利用し、社長賞受賞者 3 人に対し「メールアドレスを聞いて、元社長のポケットマネー 10 万円をその場で振り込む」というものでした。
さっきの中小企業的忘年会しか経験がない自分にとって、これはかなりの衝撃でした。

「なんだこの社長賞って。。すげぇ。。」

ちなみに、社長賞以外にも、事業部長クラス以上は全員、年間 MVP を与えたい社員に対し、「誰某賞」と名付けて、賞品やら現金やらが支給されていました。

生々しさはありますが、誰にでも非常にわかりやすい「目の前のニンジン」だなと思いました。
これで燃えないはずがないというか、別にそれをもらうことを目指しているわけではないけれど、一年間という長距離レースで、最後豪脚を披露して、先頭でゴールしたら、超おいしいニンジンがもらえるのは当たり前だなぁと感じたぶん、あの「生々しさ」はむしろ単純な「わかりやすさ」だった印象が強いです。

この忘年会のメインイベントが社長賞の授与で、元社長はその場で携帯を取り出してお金を振り込みました。当時あんまり見たことがない芸当というか、やりかたが非常に斬新だったので衝撃的でした。
その上 10 万ももらえるのかよ!みたいに、これまたイチイチ衝撃的。

忘年会が終わって、二次会に行く道の途中、元社長に

「社長、俺も頑張りますんで、社長賞ください!来年とかでもいいんで!」

って言いました。
まぁよくありがちな、入社早々に興奮気味にイキり立ってる、明らかに空気感の違う新入社員だったと思います。
そんな雰囲気でそう告げると、正面から冷や水を浴びせられるように

「いやいや、まだダメだね。だって俺さ、君の名前なんか覚えてないもん。もっと仕事で頑張って、結果出して、目立たないと」

とマジレスされました。今考えるとそりゃそうだ。
ちなみに、この時の受賞者のうちの 1 人は今も会社の上司で、その日は二次会、三次会の後、明け方まで社長賞のお金でご馳走してもらって飲みました。



冷や水をかぶったその忘年会から 2 年後の、2005 年 12 月 25 日。
その年に開催された忘年会で、私は、ついに念願の社長賞を受賞しました。





一年間、頑張っていましたが、色々アイディアを出しては実装して、でもまだ成果がそれほど出ていないうちの受賞だったので、「今後への期待を込めて」というエール的意味合いでの受賞でした。

どうも当時は、連結で何千人とか、すごい人数在籍している会社だったみたいですが、その中でも 3 人が選ばれたので、その中で賞をいただけるなんて、かなりラッキーだなとか思ってました。

しかも配っていたのは、現金ではなく、ライブドアデパートってECサイトとかで使えるポイントです。ま、なので自社グループの商品券みたいなもんですかね。売上貢献になっていいと思って痛んですけど、バブリーに見えちゃったんでしょうかね。
確かに、私の時は livedoor ポイントと呼ばれる、livedoor デパートで使えるポイントでした。

賞金額は 30 万円分 (30 万ポイント)。
現金じゃなくなったぶん (…かどうかはわからないけど) 額面は増えました。

忘年会の数日後、元社長にお礼かたがたメールを送ったら、
「A さん (元社長秘書) に忘れないように言っておいたほうが良いよ」
と言われたので、A さんにメールを送りました。
A さんからは、
「次の社長のお給料 (*) から天引きして確実にお渡ししますのでお待ち下さい」* 1 月 25 日支給分
と言われました。

そして年が明けて 2006 年 1 月 16 日。
午前 11 時頃に元社長秘書の A さんから人事の方に「社長の給与から天引きして支給してください」という業務連絡が流れました。
うひょー!来週 30 万ポイントもらえる!
なんて興奮気味にその日を過ごしていました。

しかし、その日の夕方、業務時間中に東京地検特捜部が押し寄せてきました。


うわ、、、livedoor ポイントどころじゃねぇや。。。
折角念願がかなって受賞したのに。。。
地検め、何してくれやがる。。。
いや、もう、それどころじゃない。。。


ああ、もう、そんな賞は無かったんだ。あれは夢だったんだ。と、諦めました。
そして、給料日の 2 日前の 1/23、元社長は逮捕され東京拘置所へ。


会社もそんな状況、賞とか甘い夢見たなぁとか完全に意気消沈し、給料日の 1/25、当時お通夜ムード漂う livedoor トップを見てビックリ。
そこには、「ようこそ nipotan さん」の文字の横に、30 万ポイントが表示されていました。
慌ててポイント通帳を開いた瞬間に、社長賞受賞関連で、一番の衝撃がありました。





社長賞振込





そう、東京拘置所にいる元社長が、弊社から支給された「最後のお給料」のうちの 90 万円 (30 万円×3 人) 分が、社長賞のポイントとして処理されたのです。
そして、そのうちの 30 万円分、確かに頂戴しました。


この出来事以来、元社長とは一切の連絡を取ってはいけない的な状況なので、無礼ながらお礼の言葉もお伝え出来ていません。
でも、このポイント通帳を見るたびに、身銭を切ってでも頑張った社員にご褒美を。
そんな、何か「魂」のようなものを受け継いだ気がしました。





魂を受け継いだ私は、まるであの頃の元社長のように livedoor デパートで、うまい酒やらうまい肴をたらふく注文して、しこたま食って飲みまくりました。

俺は、甘党じゃねぇ。|六本木で働いていた元社長のアメブロ
だから、拘置所に3ヶ月入っていた時、実は飯は3食、腹いっぱい食べていたし、間食もそれなりにしていた。が、15キロ痩せた。


まるで、その身代りのように、和牛の希少部位だ、エビやらカニやらの甲殻類だ、高級中華食材だ何だと、元社長ばりのグルメ生活をエンジョイした私は、脇腹あたりにたっぷりと「贅沢なお肉」がつきました。

あの事件から 3 年。それは今もなお健在です。




今思えば、このタプタプ感は、どうも「魂」ではない何かだったようだ。
うーむ。




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nipotan at 21:47 | Comments(0) | TrackBack(0) | その他 
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