思えば遠くへ来たもんだ - にぽたん研究所

October 30, 2005

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このところ、毎月、月末月初は、別れや出会いがとても多いです。

昨晩は、弊社の M 事業部のプログラマであり、Pianist の中の人である、たにも○氏の送別会に行ってきました。



これでも人の親感極まり、昂ったせいか、「フォー!フォー!!」と大きな声で泣き叫んでいた彼の姿が印象的でした。

おいらが弊社に入社する前、Shibuya.pm で照れながら "There's more than one way to do it" とか言っちゃっているたたに○と氏と初遭遇し、偶然にも最寄駅が同じだったこともあり、電車の中で色々話したのを今でも鮮明に覚えていたりします。
おいらは、た○もと氏に電車の中で「御社に入りたい」とか言ったりしていました。

実は、おいらにとって入社前の弊社の印象は、ツンツンとんがっていて、クールで、今で言う「アルファギーク」的な人が何人もいて、CPAN Author も沢山いて、有名サイトをガンガン作っていたりして、オープンソースマンセーとか声高に叫んでいる、国内で数少ないテクノロジーセントリックな企業でした。
当時「某中小企業の社内システム管理者」だった自分にとっては、弊社の技術者になるということは、身の丈に合わない、もの凄く高い壁だと感じていました。
しかし、○にもと氏と話してみると「にぽたんぐらいの人だったら全然ウェルカムっすよ」とか言ってくれ、それから数ヶ月後、意を決して応募しました。

当時は、中小とは言え、まがりなりにも社内システム管理の責任者として 3 年少しの期間、社内の所謂「IT 化」をすすめる立場として従事しており、周囲の同世代の人間よりも高い給与をもらっていたのですが、弊社に数回面接に赴き、採用が決定した時は、初任給が前職より月 11 万円減るという悲劇の反面、弊社に入れたことが非常に嬉しかったもんです。

一歩前に踏み出すきっかけを与えてくれた谷○氏に感謝です。

ふと入社した頃を思い出したりしたおいらですが、よくよく考えると、入社してもう 2 年経つということに気付きました。
そう、ちょうど 11 月から 3 年目を迎えます。
そんな節目のこの時期に、あいもかわらず休日出勤です。
しかも深夜 2 時を既にまわってたことにふと今気付きました。

さて、その○本氏は退職後、Six Apart に行かれるそうです。
7 つ目のアパートになれるよう、頑張ってください。

ここ最近は
Blog Hacks ―プロが教えるテクニック&ツール100選
宮川 達彦 伊藤 直也
オライリー・ジャパン (2004/08/07)
この本の影響か、Six Apart だとか、はてなに入りたい!なんて人が非常に多い気がします。

やはり、情報をアウトプットする人がいて、その情報をピックアップする人がいるというのは、その人と同業で働く人にとって非常にインパクトがあることなんでしょう。
思想やスタイルに影響を与えたり、働く上での目標になったりということも多いでしょう。そんな憧れる存在が自分と同世代だったりすると、妙に親近感が湧いたりだとか、その人に限りなく近いところに身を置きたいと考えることも、ごく自然な流れなのかも知れません。

だから、最近身近にいるツンツンとんがってる人ほど、Six Apart やはてなに行きたがるんだと思います。

所詮、おいらなんて、鈴木島男ネタ以外で何もインパクトを与えていないっすから。アルファじゃないギークっすから。ここ最近、弊社への技術者の応募が少ないのは、そういうのも手伝ってのことなのかも知れません。

まぁ、WEB+DB PRESS Vol.25 では、Six Apart、はてな、弊社のホゲホゲって企画で取り上げていただいたことがありましたけど、その中の企画「CPAN しゃべり場」では Six Apart とはてなの人を集めて開催されたようで、どうも弊社はその時点で企画から完全にホされてましたから、そういう点からも、弊社って流行に乗れてないんだなって実感したりします。← これ、私の勘違いでした。慎んで訂正致します。
まぁ、あの企画の時、弊社は 3 人で出させていただいたんですが、そのうちの一人は今や「はてなスタッフ」だったりしてね…。

ところで、はてなの運営する「はてなダイアリー」で「はてな入りたい!」って書くと実力がありそうなら面接の場を設けるという噂の真相を確かめたいんで、実はちょっと書いてみたりしたのですが、早速、↑のはてなスタッフから、はてな CTO の id:naoya こと伊藤直也氏が「来週ならいつでも空けます」って言っていたという伝言を承りました…。

ぁぁ、こりゃ「単なる噂」ではないですね。。。

ただ、そう言っていただけるのは非常に嬉しいですし、自分が蒔いた種でアレなんですけど、入るだ入らないだの話は、なしの方向性でひとつw
おいらは、まだしばらく弊社で頑張りたいと思ってます。

おいらが入りたかったあの頃の弊社の「テクノロジーセントリック感」は、現在は若干ながら風化してしまったように映るかも知れないですが、実際はまだまだゴリゴリの技術屋さんであるのは事実ですし、色々な意味で、面白い人もいっぱいいます。
そんな中で、一定以上の評価はしてもらってたりします。

二年前に月給 11 万円減ってまで入社したあのペーペーが、今ではある程度責任ある仕事をさせてもらってたりしますし、もう既に前の会社とは比べものにならないぐらいのお給料もいただいてますし…。いや、ぶっちゃけますと、年収ベースで言えば前の会社より 60% 増だったりします。。。

人数が多く、技術者の定着率が異様に高いので「競争」と考えるとかなり激しいと思いますが、これほどまで、やればやっただけ実績や能力を評価してくれる会社って少ないでしょう。評価に応じて、それだけ会社に「貢献しよう」と思える環境というのもなかなか少ないと思います。

今みたいな「技術屋」になるまで、製造ラインやらマスコミ方面やらトラック運転手やら訪問販売やら、業種に全く一貫性がなく、かれこれ十数社。「紆余曲折」という表現が妙に似合う職業遍歴を辿りました。
どんなに一生懸命になって、働いても働いても、適切な評価をしてくれないそれまでの会社とは、明らかに違いました。
考えかたは至ってシンプル。
頑張った人は頑張っただけの評価を受けられるんだと思います。
だから、このおいらが、今まで働いた十数社の中で、一番「好き」と胸を張って言える会社なのかも知れません。

おっと、時間が時間なんで、ビルの空調が切られてしまって暑いんで、ちょっと失礼して、上着脱ぎますね。



T シャツに深い意味はありませんいや、ほんと、暑いっす。
まぁ、土曜日のこんな時間に会社に居て、まるで虐げられているみたいな印象を与えてしまうかも知れないですが、これは私の「責任感」で動いてるだけであって、こんなシチュエーションはごく稀です。

もし転職しなくちゃいけないというシチュエーションになったら (ないでしょうが)、まず、はてなかなーとか考えるかも知れないですけど、今のところは、ぶっちゃけ、はてな行ったら負けかなと思ってる。

ということで、入る入らないの話は抜きで、技術交流などを図りたいなーってのは常日頃考えていたりします。
はてな技術勉強会をうちでやったりしませんかねぇ。

まぁ、何だかはてなブックマークやら del.icio.us あたりで、同業の方々が色めきたった、おいらの「はてな入りたい!」発言ですが、id:naoya 氏も含め、多数の方を巻き込んで大変お騒がせいたしました。

にしても、弊社に「入りたい!」って人が少なくなったのは寂しい限りです。ホント。

nipotan at 02:50 | Comments(12) | 仕事 
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Trackbacks

1. さて、昔話でもするかな。  [ #!shebang.jp ]   October 31, 2005 12:43
まぁ、自分ももう30が見えてきたり、最近家族を持ったりと色々振り返ったりする年頃なので。。たまには自分の仕事の事とか。 自分が弊社を知ったのは大学生のときに京都であった Perl/Ruby カンファレンスでみやーんとかが話してるのを見たときです。module.jp の赤パン師...

Comments

1. Posted by BlogPetのにぽたん   October 30, 2005 09:46
にぽたんたちが、プログラマなどを送別しなかったよ。


2. Posted by clouder   October 30, 2005 18:00
読んでて思ったけど、給料に関してはいる事業部によって評価がかなり違うからねー。
ちょっと前まで技術で評価されない事業部にいたからもう、ちょwwwおまwwwって感じですわ、実際(ワラ
3. Posted by nipotan   October 31, 2005 00:00
うーん。生々しいね…。
4. Posted by tani●to   October 31, 2005 01:33
ウェルカムっすよって、そんなエラそげに…w
5. Posted by hase   October 31, 2005 02:03
いゃあ。。。
どんどん人材流出なのでしょうか。。。
大丈夫ですか?にぽたん事業部は。

Webって
ぃぃっすね。
6. Posted by ayabow   October 31, 2005 03:18
みんないなくなっちゃう。寂しいなホント。
ホントいろいろあるよね・・・。
池邊sanの結婚式の3次会とか昔を思い出せてすごくうれしかったわん。技術ネタでいいあいっことかね。最近、飲み会とかいってないからわからないけどどうなのかしらね・・・。
月の光とかで語ってた頃を懐かしく思います。モリモ時代のPGさんがいなくなってくのは寂しいです。
7. Posted by 稲尾尚徳   October 31, 2005 11:38
WEB+DB PRESSの稲尾です.

拝読させていただきました.とても心に響く文章でした.

「CPAN しゃべり場」の件ですが,御社を干したという意図はまったくなく,御社代表としては宮川さんにご出席いただきました.ご説明不足で申し訳ございませんでした.
8. Posted by nipotan   October 31, 2005 12:05
稲尾さま。ご無沙汰しております。
その節はお世話になりました。
あ、すみません。そうですね。当時は弊社代表として出ていただきました。
ちょうど時期的に微妙だった頃でしたので、私の勘違いにより、誤解を招くような表現になってしまいました。
訂正してお詫び申しあげます。
9. Posted by 稲尾尚徳   November 01, 2005 12:24
お返事どうもありがとうございました.
わざわざご修正いただきまして恐縮です.
今後とも,どうぞよろしくお願いいたします.
10. Posted by LUNA@株主   November 02, 2005 21:32
うーん、ライブドアってヤフーと同じだと錯覚されてんからね。(事業内容が)
11. Posted by knagano   November 04, 2005 23:16
なんだかしんみりしてしまいました。
にぽたん先生はばりばり情報アウトプット側の人間だと思います。
僕が宮川氏に「ニートニート!」「いやニートっぽいって」と言われてしまった意味が、よく分かりました。
12. Posted by nipotan   November 05, 2005 19:22
いやいや knagano さんはニートっぽくないすよ。

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