January 16, 2009
2 年半ぐらい前に購入した Lenovo ThinkPad X60 が段々不安定になってきたのと、標準で搭載されている 80GB HDD が容量的にほんの少しだけ不満に思えてきたので、そろそろ新しいラップトップを購入しようと考えました。
でも、色々調べていても、ここ 2 年の間で、ほとんどがビックリするほどほとんどスペックアップしてない。
HDD が (モデルによって) SSD になったぐらい。。。
X60 シリーズ用の 8 セルの大容量バッテリーとかも使ってるし、
これを使わなくしてしまうのはもったいないので、ということで、新しい ThinkPad を購入するのは見送って、しばらくこのまま X60 を使い続けることにしました。
ただ、先述の通り、若干動作が不安定になってきていたので ThinkPad をリカバリ (HDD の中身を工場出荷時の内容に戻す) しようという思いが前々からあったので、リカバリついでに HDD の容量をもっと大きくしたいなとも考えてました。
年が明けて、2009 年は SSD が主流になる年だという声をところどころで見かけたので、あー、じゃあそれに乗ってみるかーということで、SSD を調べたところ、意外に安かったので購入し、換装してみました。

二年半前に購入した ThinkPad X60 です。Designed for Windows のシールとか、Intel Core2 Duo のシールとかは、手汗で完全に剥がれました。

データのバックアップ用に 500GB の外付け HDD (I-O DATA HDCN-U500) を買いました。
この容量でこのお値段は安いです。
この外付け HDD に、保存しておくべきファイルを一つ一つ保存しました。
ここで、ディスクやドライブのバックアップイメージファイルとかを作らなかったのは、それを復元してしまうと、不安定な状態までも復元してしまうんじゃないかと思ったからです。
この認識が正しいのかどうかはよくわかってません。多分、正しい気はします。
バックアップを取った後に、内蔵 HDD のリカバリ領域からリカバリして、外付け HDD に保存したデータから、元々使っていたファイルとかを取り出し、使い勝手が良い状態になるまで、各種設定をし、OS 入れたてだから非常に安定していながらも、不安定さが大幅に改善された「いつもの環境」と呼べる状態にまで戻しました。
ちなみに、SSD は書き換え回数に限界があって、今回購入した SSD は MLC で、MLC の場合の書き換え回数の限界は 1 セルあたり 1 万回ぐらいと言われています。
なので、SSD にまっさらな OS を入れて外付け HDD からデータをコピーしたり、使うアプリケーションのアーカイブを取ってきて、展開 (解凍) して、インストールしてとかやると、書き換えの回数が異常に増えるような気がしたので、SSD の寿命をなるべく延ばすために「HDD で完全に環境を作って、そこから SSD に移す」という手順を考えました。きっとそのほうが書き換え回数が少なく済むと思ったからです。
で、いよいよここから SSD へ換装する作業へと突入です。

今回購入した SSD は、BUFFALO SHD-NSUM120G です。
120GB と、容量も増えて嬉しい。
気になったのは、パッケージとかに「起動」が速くなると書いてあるが、起動以外についてはあまり大々的には触れられていない点。


SSD には USB 端子が付いているので、USB 経由でデータの移行を行ないます。
移行には、購入した SSD (BUFFALO SHD-NSUM120G) に同梱されていた、Acronis Migrate Easy を使い、HDD のクローンを SSD に作りました。
移行が完了したら、HDD を SSD に換装です。

ここのネジを取って HDD を取り出します。

オープン。

このビニールのビラビラを引っ張って HDD を抜きます。

抜かれちゃいました。

両脇についてたゴムのやつを取ります。

HDD がついてたケース的なものを取り外します。

SSD にさっきのケースを取り付けます。

両脇のゴムのも SSD に取り付けます。

奥まで入れます。ビラビラは元通り中に入れます。

フタを閉めたら完了です。
と、ここまで作業が完了したら、いよいよ期待の「激速 OS 起動」です!
…しかし、ThinkPad の起動画面の後、画面左上にプロンプトが点滅したままで、うんともすんとも言わず、起動しませんでした。。。
起動しなおして、ThinkPad 起動画面の時に ThinkVantage ボタンを押したら、SSD 内のリカバリ領域 (別パーティション) から ThinkVantage Rescue and Recovery (工場出荷時の状態に戻すアプリケーション) がちゃんと起動したので、少なくともリカバリ領域のクローンは出来ている模様。
HDD に挿しかえなおして、USB で接続したら、Windows の領域もちゃんとクローンが作られている。
何が原因なのだろう?
Migrate Easy の FAQ をサイトで検索したら
ラネクシーサポート | Acronis コンシューマ製品 FAQ: クローンしたハードディスクから Windows が起動しません
というページに、「コピー作業が完了した直後に、クローン元とクローン先のハードディスクを接続した状態でコンピュータを起動しないでください。」と赤字で書かれている。
しかし、Migrate Easy は、コピー完了して、正常に終了しようとすると、HDD や SSD を差し換える猶予がまったく与えられず突如再起動してしまうので、その仕様はおかしくないか?とか、それは完了画面に出すべき重要な情報なんじゃないか?とか思った。でも、えー、まさかそんなのが原因なはずないだろ?と疑いつつ、もう一度 HDD クローンを作成。
次は当然ながら作成完了直後に電源長押ししてブッチン切り。
そして、再度 SSD を接続して起動。
しかし OS が起動せず、プロンプトが点滅しているだけの状況はかわらない。
これは恐らく MBR (マスターブートレコード) がちゃんとコピーされなかったか、破損しているために起動しないんだなと判断。
MBR の修復には、 Windows XP 回復コンソールから fixmbr コマンドを実行すればいいという情報を得たものの、ThinkPad X60 に適合する Windows XP の CD-ROM は持っていない。
そういう場合は Microsoft の web サイトから ISO イメージをダウンロードして、FD に保存して、FDD から起動するらしいのだが、そもそも FDD なんて持っていない。。。
今どき、FDD なんて普通持ってないよな。FD 用のイメージしか用意していないなんて頭悪いんじゃないか?
ここに FD のイメージを用いて CD ブータブルな回復コンソールを作る方法が説明されているので、この手順で、回復コンソール用の CD-ROM を作成する。
実に複雑な手順であるが、何とか完成。
しかし、この CD-ROM を入れて ThinkPad を起動しても、回復コンソールの起動途中にブルースクリーンで落ちる。
20 回繰り返したが、必ず同じ場所でブルースクリーンになる。こりゃ、CD-ROM がマズかったかなと思って、別の PC に繋いだら、うまいこと回復コンソールが起動した。
回復コンソールが起動しないのは、どうやら、ThinkPad X60 固有の問題なのかも知れない。
で、回復コンソールが起動するその PC に、SSD を USB で繋いで、回復コンソールを起動して、fixmbr を実行してみたら、うまくいった模様。
意気揚々と SSD を ThinkPad に挿し、電源を入れた…が、状況がかわらない。
んー、これでも MBR がどうしてもおかしいのだろうか。
MBR のコピーが失敗しているのであれば、いったん SSD をちゃんと起動する状態にした後に、元々ちゃんと起動する HDD の中身をコピーすれば、MBR は上書きされずに、起動したというようなことを書いていたサイトを見掛けたので、SSD のリカバリ領域から ThinkVantage Rescue and Recovery を起動して、SSD の中身を、工場出荷時の HDD と同様にしてみた。
もちろんその状態なら Windows は起動する。
そして、その後に Migrate Easy を使って HDD の中身を SSD にコピー。
さすがにこれでいよいよ起動するだろうと思って、元気よく SSD を ThinkPad に挿し、電源を入れた…が、起動しない。
FreeDOS のブータブル CD を作って起動すれば、fdisk コマンドで MBR を修復出来るという情報もあったので、ブータブル CD を作ってみたものの、Invalid Opcode とか言われて、fdisk を起動する段階まで行かない。
次に、再び SSD から ThinkVantage Rescue and Recovery を起動して、SSD の中身を、工場出荷時の HDD と同様にして、SSD に同梱の Acronis True Image で、HDD の C ドライブ (パーティション) のみのバックアップイメージを作って、別ディスクに保存。そこから SDD にリストアしてみた。
イメージを作るのは 1 時間半ぐらいで終わったんだが、SSD へのリストアを開始したら、完了予定まで「残り 14 日」とか出てきた。
ひぃぃ! 2 週間 ThinkPad 使えないのかぁ!!
と、見ていたら「残り 12 日」「残り 8 日」「残り 2 日」…と段々減っていく。
「残り 22 時間」「残り 16 時間」「残り 12 時間」と、10 分ぐらいで 12 日から 12 時間まで縮まったので、何とかなりそうだなーと思った。
そこからも劇的に残り時間が減っていき、結局リストアにはトータルで 6 時間半ぐらいかかった。
が、6 時間半経って「残り 15 秒」ぐらいの表示の時に、リストアに失敗した旨のメッセージが。
はぅっ!ヤバいっ!!
と、慌てて起動しなおしてみたら、黒い画面に白い文字で Operating System not found とだけ表示された。
バックアップとリストア足して 8 時間完全に無駄。
ここまで来ると、さすがに、部屋で独りながら PC に向かって大きな声で言いましたよ。
悪戦苦闘にも程がある。
書き換え回数ふんふん言って寿命を気にして考えた手順だが、この時点で既に SSD の中身の大部分を書き換える作業は 6 回を超えている。
どんだけ寿命縮めてんだよと。
いや、サマリーだけ書いて 6 回だが、実はここに書くのもアホらしかったり、恥ずかしかったりして、ここに書いていない作業もある。本当はこの時点で SSD の中身の大部分を書き換える作業を既に 8 回行なっている。
恐らく、ここまで費した総作業時間は 40 時間程度。
で、9 回目にはさすがに観念して、一番最初に書き換え回数を気にして行なった作業
最初からそれを行なっていればこの 40 時間に渡る無駄作業をせずに済んだのに…。
で、いよいよ今週から SSD 生活に突入してまだ数日ですが、さすがに驚くのは OS の起動がバカみたいに速いことです。今まで逆に遅過ぎたので、それに比べて 5 倍ぐらいの速度で起動しているように見えます。
他にも起動が妙に重かったアプリケーションはとにかく速いという実感があります。
それ以外はそんなにスゲーっと言うほど何かが速いという実感はないです。
むしろ複数のプロセスが同時に読み書きを行なったりしている状況だと、全体的に処理が固まってしまうような感覚があります。
それは HDD の時にもあったのでしょうが、HDD の時のようにカリカリカリカリ…という音による「ちょっと、今忙しいから待って」みたいな主張が、SSD からは一切感じられないので、一瞬、あれ?壊れたのかな?なんて思ってしまうことが多かったです。
そう、音といえば SSD の場合は HDD のカリカリ音やモーター音がなく静かだという利点があげられますが、正直、そんな音にイライラするほど神経質だったわけではないので、別に…という感じです。
HDD の音に関しては上記のように「今忙しいから待って」という主張を音で感じてた程度で、別にイライラなんかしてないし。
HDD よりは消費電力が遥かに少ないようで、バッテリー駆動の時はバッテリーがだいぶ長持ちするので良いです。30% 以上は駆動時間が延びているかも知れないです。
電気代の節約にもなると思います。微々たるものでしょうが。
あと、しばらく忘れていたのですが、ファイルの中身を読み出すと atime (最終アクセス時刻) 属性が更新されますが、読み出すたびに更新が走ってしまって、SSD だと寿命も縮めるわ、読み込みが重くなったりするわで大変だったので、atime 属性を以下のコマンドを実行することで、今後更新しないようにしました。
ということで、とりあえず、もうしばらく ThinkPad X60 と付き合っていこうと思います。
で、SSD があまりに良いという実感が沸いたら、MacBook も SSD に換装するんだ。
あと PS3 も。
でも、色々調べていても、ここ 2 年の間で、ほとんどがビックリするほどほとんどスペックアップしてない。
HDD が (モデルによって) SSD になったぐらい。。。
X60 シリーズ用の 8 セルの大容量バッテリーとかも使ってるし、
これを使わなくしてしまうのはもったいないので、ということで、新しい ThinkPad を購入するのは見送って、しばらくこのまま X60 を使い続けることにしました。
ただ、先述の通り、若干動作が不安定になってきていたので ThinkPad をリカバリ (HDD の中身を工場出荷時の内容に戻す) しようという思いが前々からあったので、リカバリついでに HDD の容量をもっと大きくしたいなとも考えてました。
年が明けて、2009 年は SSD が主流になる年だという声をところどころで見かけたので、あー、じゃあそれに乗ってみるかーということで、SSD を調べたところ、意外に安かったので購入し、換装してみました。
二年半前に購入した ThinkPad X60 です。Designed for Windows のシールとか、Intel Core2 Duo のシールとかは、手汗で完全に剥がれました。
データのバックアップ用に 500GB の外付け HDD (I-O DATA HDCN-U500) を買いました。
この容量でこのお値段は安いです。
この外付け HDD に、保存しておくべきファイルを一つ一つ保存しました。
ここで、ディスクやドライブのバックアップイメージファイルとかを作らなかったのは、それを復元してしまうと、不安定な状態までも復元してしまうんじゃないかと思ったからです。
この認識が正しいのかどうかはよくわかってません。多分、正しい気はします。
バックアップを取った後に、内蔵 HDD のリカバリ領域からリカバリして、外付け HDD に保存したデータから、元々使っていたファイルとかを取り出し、使い勝手が良い状態になるまで、各種設定をし、OS 入れたてだから非常に安定していながらも、不安定さが大幅に改善された「いつもの環境」と呼べる状態にまで戻しました。
ちなみに、SSD は書き換え回数に限界があって、今回購入した SSD は MLC で、MLC の場合の書き換え回数の限界は 1 セルあたり 1 万回ぐらいと言われています。
なので、SSD にまっさらな OS を入れて外付け HDD からデータをコピーしたり、使うアプリケーションのアーカイブを取ってきて、展開 (解凍) して、インストールしてとかやると、書き換えの回数が異常に増えるような気がしたので、SSD の寿命をなるべく延ばすために「HDD で完全に環境を作って、そこから SSD に移す」という手順を考えました。きっとそのほうが書き換え回数が少なく済むと思ったからです。
で、いよいよここから SSD へ換装する作業へと突入です。
今回購入した SSD は、BUFFALO SHD-NSUM120G です。
120GB と、容量も増えて嬉しい。
気になったのは、パッケージとかに「起動」が速くなると書いてあるが、起動以外についてはあまり大々的には触れられていない点。
SSD には USB 端子が付いているので、USB 経由でデータの移行を行ないます。
移行には、購入した SSD (BUFFALO SHD-NSUM120G) に同梱されていた、Acronis Migrate Easy を使い、HDD のクローンを SSD に作りました。
移行が完了したら、HDD を SSD に換装です。
ここのネジを取って HDD を取り出します。
オープン。
このビニールのビラビラを引っ張って HDD を抜きます。
抜かれちゃいました。
両脇についてたゴムのやつを取ります。
HDD がついてたケース的なものを取り外します。
SSD にさっきのケースを取り付けます。
両脇のゴムのも SSD に取り付けます。
奥まで入れます。ビラビラは元通り中に入れます。
フタを閉めたら完了です。
と、ここまで作業が完了したら、いよいよ期待の「激速 OS 起動」です!
…しかし、ThinkPad の起動画面の後、画面左上にプロンプトが点滅したままで、うんともすんとも言わず、起動しませんでした。。。
起動しなおして、ThinkPad 起動画面の時に ThinkVantage ボタンを押したら、SSD 内のリカバリ領域 (別パーティション) から ThinkVantage Rescue and Recovery (工場出荷時の状態に戻すアプリケーション) がちゃんと起動したので、少なくともリカバリ領域のクローンは出来ている模様。
HDD に挿しかえなおして、USB で接続したら、Windows の領域もちゃんとクローンが作られている。
何が原因なのだろう?
Migrate Easy の FAQ をサイトで検索したら
ラネクシーサポート | Acronis コンシューマ製品 FAQ: クローンしたハードディスクから Windows が起動しません
というページに、「コピー作業が完了した直後に、クローン元とクローン先のハードディスクを接続した状態でコンピュータを起動しないでください。」と赤字で書かれている。
しかし、Migrate Easy は、コピー完了して、正常に終了しようとすると、HDD や SSD を差し換える猶予がまったく与えられず突如再起動してしまうので、その仕様はおかしくないか?とか、それは完了画面に出すべき重要な情報なんじゃないか?とか思った。でも、えー、まさかそんなのが原因なはずないだろ?と疑いつつ、もう一度 HDD クローンを作成。
次は当然ながら作成完了直後に電源長押ししてブッチン切り。
そして、再度 SSD を接続して起動。
しかし OS が起動せず、プロンプトが点滅しているだけの状況はかわらない。
これは恐らく MBR (マスターブートレコード) がちゃんとコピーされなかったか、破損しているために起動しないんだなと判断。
MBR の修復には、 Windows XP 回復コンソールから fixmbr コマンドを実行すればいいという情報を得たものの、ThinkPad X60 に適合する Windows XP の CD-ROM は持っていない。
そういう場合は Microsoft の web サイトから ISO イメージをダウンロードして、FD に保存して、FDD から起動するらしいのだが、そもそも FDD なんて持っていない。。。
今どき、FDD なんて普通持ってないよな。FD 用のイメージしか用意していないなんて頭悪いんじゃないか?
ここに FD のイメージを用いて CD ブータブルな回復コンソールを作る方法が説明されているので、この手順で、回復コンソール用の CD-ROM を作成する。
実に複雑な手順であるが、何とか完成。
しかし、この CD-ROM を入れて ThinkPad を起動しても、回復コンソールの起動途中にブルースクリーンで落ちる。
20 回繰り返したが、必ず同じ場所でブルースクリーンになる。こりゃ、CD-ROM がマズかったかなと思って、別の PC に繋いだら、うまいこと回復コンソールが起動した。
回復コンソールが起動しないのは、どうやら、ThinkPad X60 固有の問題なのかも知れない。
で、回復コンソールが起動するその PC に、SSD を USB で繋いで、回復コンソールを起動して、fixmbr を実行してみたら、うまくいった模様。
意気揚々と SSD を ThinkPad に挿し、電源を入れた…が、状況がかわらない。
んー、これでも MBR がどうしてもおかしいのだろうか。
MBR のコピーが失敗しているのであれば、いったん SSD をちゃんと起動する状態にした後に、元々ちゃんと起動する HDD の中身をコピーすれば、MBR は上書きされずに、起動したというようなことを書いていたサイトを見掛けたので、SSD のリカバリ領域から ThinkVantage Rescue and Recovery を起動して、SSD の中身を、工場出荷時の HDD と同様にしてみた。
もちろんその状態なら Windows は起動する。
そして、その後に Migrate Easy を使って HDD の中身を SSD にコピー。
さすがにこれでいよいよ起動するだろうと思って、元気よく SSD を ThinkPad に挿し、電源を入れた…が、起動しない。
FreeDOS のブータブル CD を作って起動すれば、fdisk コマンドで MBR を修復出来るという情報もあったので、ブータブル CD を作ってみたものの、Invalid Opcode とか言われて、fdisk を起動する段階まで行かない。
次に、再び SSD から ThinkVantage Rescue and Recovery を起動して、SSD の中身を、工場出荷時の HDD と同様にして、SSD に同梱の Acronis True Image で、HDD の C ドライブ (パーティション) のみのバックアップイメージを作って、別ディスクに保存。そこから SDD にリストアしてみた。
イメージを作るのは 1 時間半ぐらいで終わったんだが、SSD へのリストアを開始したら、完了予定まで「残り 14 日」とか出てきた。
ひぃぃ! 2 週間 ThinkPad 使えないのかぁ!!
と、見ていたら「残り 12 日」「残り 8 日」「残り 2 日」…と段々減っていく。
「残り 22 時間」「残り 16 時間」「残り 12 時間」と、10 分ぐらいで 12 日から 12 時間まで縮まったので、何とかなりそうだなーと思った。
そこからも劇的に残り時間が減っていき、結局リストアにはトータルで 6 時間半ぐらいかかった。
が、6 時間半経って「残り 15 秒」ぐらいの表示の時に、リストアに失敗した旨のメッセージが。
はぅっ!ヤバいっ!!
と、慌てて起動しなおしてみたら、黒い画面に白い文字で Operating System not found とだけ表示された。
バックアップとリストア足して 8 時間完全に無駄。
ここまで来ると、さすがに、部屋で独りながら PC に向かって大きな声で言いましたよ。
死ね!!!
悪戦苦闘にも程がある。
書き換え回数ふんふん言って寿命を気にして考えた手順だが、この時点で既に SSD の中身の大部分を書き換える作業は 6 回を超えている。
どんだけ寿命縮めてんだよと。
いや、サマリーだけ書いて 6 回だが、実はここに書くのもアホらしかったり、恥ずかしかったりして、ここに書いていない作業もある。本当はこの時点で SSD の中身の大部分を書き換える作業を既に 8 回行なっている。
恐らく、ここまで費した総作業時間は 40 時間程度。
で、9 回目にはさすがに観念して、一番最初に書き換え回数を気にして行なった作業
バックアップを取った後に、内蔵 HDD のリカバリ領域からリカバリして、外付け HDD に保存したデータから、元々使っていたファイルとかを取り出し、使い勝手が良い状態になるまで、各種設定をし、OS 入れたてだから非常に安定していながらも、不安定さが大幅に改善された「いつもの環境」と呼べる状態にまで戻しました。を、内蔵 HDD ではなく、SSD に対して行なった。
最初からそれを行なっていればこの 40 時間に渡る無駄作業をせずに済んだのに…。
で、いよいよ今週から SSD 生活に突入してまだ数日ですが、さすがに驚くのは OS の起動がバカみたいに速いことです。今まで逆に遅過ぎたので、それに比べて 5 倍ぐらいの速度で起動しているように見えます。
他にも起動が妙に重かったアプリケーションはとにかく速いという実感があります。
それ以外はそんなにスゲーっと言うほど何かが速いという実感はないです。
むしろ複数のプロセスが同時に読み書きを行なったりしている状況だと、全体的に処理が固まってしまうような感覚があります。
それは HDD の時にもあったのでしょうが、HDD の時のようにカリカリカリカリ…という音による「ちょっと、今忙しいから待って」みたいな主張が、SSD からは一切感じられないので、一瞬、あれ?壊れたのかな?なんて思ってしまうことが多かったです。
そう、音といえば SSD の場合は HDD のカリカリ音やモーター音がなく静かだという利点があげられますが、正直、そんな音にイライラするほど神経質だったわけではないので、別に…という感じです。
HDD の音に関しては上記のように「今忙しいから待って」という主張を音で感じてた程度で、別にイライラなんかしてないし。
HDD よりは消費電力が遥かに少ないようで、バッテリー駆動の時はバッテリーがだいぶ長持ちするので良いです。30% 以上は駆動時間が延びているかも知れないです。
電気代の節約にもなると思います。微々たるものでしょうが。
あと、しばらく忘れていたのですが、ファイルの中身を読み出すと atime (最終アクセス時刻) 属性が更新されますが、読み出すたびに更新が走ってしまって、SSD だと寿命も縮めるわ、読み込みが重くなったりするわで大変だったので、atime 属性を以下のコマンドを実行することで、今後更新しないようにしました。
C:\WINDOWS>fsutil behavior set disablelastaccess 1あと、旧 MS-DOS 互換用に 8.3 形式のファイル名の生成 (Program Files が PROGRA~1 みたいになるやつ) が行なわれているのを抑止するために
C:\WINDOWS>fsutil behavior set disable8dot3 1コマンドも実行しました。
ということで、とりあえず、もうしばらく ThinkPad X60 と付き合っていこうと思います。
で、SSD があまりに良いという実感が沸いたら、MacBook も SSD に換装するんだ。
あと PS3 も。