March 04, 2010
久々にブログ書きます。
昨今の、にわか「水ブーム」については看過出来ないので、書きます。
むしろ、このブームの一翼を担っている可能性もあるからこそ、書かなくちゃいけないと感じてます。
昨今の、にわか「水ブーム」については看過出来ないので、書きます。
むしろ、このブームの一翼を担っている可能性もあるからこそ、書かなくちゃいけないと感じてます。
以前書いた「軽度肥満の私をたった 3 ヶ月で 13.3kg 痩せさせた 5 つの方法と 3 冊の本」というエントリは、多くの方々から支持をいただきました。
この中で、「水を沢山飲むこと」について触れました。
今思えば「なるべくたくさん」という表現は語弊があるというか、正しくなかったのかも知れません。
書いた時は「一般的に人が一日に飲む水の量というのは、理想の量よりはだいぶ少ないので、それよりも」という、「あなたが普段飲んでる量では足りないのですよという煽り」の思いを込めて書いたような気がします。
しかし、水を飲む際の適量や、水を飲み過ぎることの危険性についても、
と、文中できちんと触れています。
個人的には、適量と危険性をきちんと認識した上で自己責任で実行して欲しいと思ったので、明確に述べました。
そしてここ最近、水を飲むことを推奨しているブログが散見されます。
どちらも、はてブなどのコメントをちゃんとご覧頂ければわかると思いますが、賢明な方からの批判的意見がブコメとして書き込まれているのが目につきます。
しかし、はてブを見ないで、ブログに書かれていることだけを鵜呑みにする方も大勢いらっしゃるでしょう。
適度な水の摂取は大いに賛成です。ただ、過度な水の摂取は大反対です。
「がぶがぶ水を飲む」という表現に、限界値があることが書かれていません。
「最低でも 2L の水を補給」という表現は、それに合う人もいれば合わない人もいます。
適量というのには個体差があるので、「がぶがぶ」のような曖昧さや、「2L」という固定値を推奨するのは安易過ぎます。
例えば、体重 40kg の人に 2L/日 の水は過剰で、体重 80kg の人には過少です。
「大半の人にとっては過剰ではない」とおもえる量なので、あながち間違っていないのですが、「例外がある」ことについては触れられていません。
ましてや、表現として曖昧な「がぶがぶ」なんて、受け手のイメージに委ねられるので論外です。
「俺にとっての "がぶがぶ" は 10L/日ぐらいだね!」なんて言う人がいるかも知れません。
標準体型以下の人がそんなことを言いはじめたら、それは即ち「死」を意味するのです。
万が一、鵜呑みにした人が亡くなったなんてことになったら、書いた人は嫌な思いをするでしょう。
影響力が大きなブロガーであればなおさら。
「責任問題」なんてことになったら、ブログを書くことが躊躇われるような世の中になったりして。。
まだ起こってもいないことを、妄想で膨らませて、とやかく言うのは嫌です。
ただ、「光があるから陰がある」ように、「ポジティブな面だけではなく、ネガティブな面もあるんだよ」ということをキチンと伝えたいだけなのです。
水の危険性について伝えられていないことを Twitter で嘆いていたら、@Goro56 さんからこんな記事を教えてもらいました。
Woman in water-drinking contest dies - Life- msnbc.com
「カリフォルニア州サクラメントで KDND というラジオ局が主催した、トイレに行かずにどれぐらいの水を飲めるか "Hold Your Wee for a Wii" (Wii を賭けてオシッコ我慢) コンテストに参加した女性が、水中毒 (water intoxication) で死亡したと検屍官が発表した」というような内容の記事です。
色々調べると、この女性は体重が 140 ポンド (約 63.5kg) で、約一時間の間に 2 ガロン (約 7.57 リットル) の水を飲んで亡くなったそうです。最終的に、遺族に対して、このコンテストを主催したラジオ局は、慰謝料として 1,650 万ドル (今の円相場で約 14.6 億円) を払うよう裁判所から命じられたそうです。
つまり、何が言いたいかと言うと、個体差 (個人差) はありますが、水には致死量があるということです。
他にも水中毒の症状で、特に注目すべき実際の症例については、英語版 Wikipedia の water intoxication の頁に数多く紹介されていますので、是非ご覧になってください。
水に致死量があるから、気をつけてそれほどまでは飲まずに、命を落とさずに済んだとしても、過剰な水は十分に危険をはらんでいます。
水の飲み過ぎは腎臓に負担をかけ傷つけます。
水の飲み過ぎは低ナトリウム血症を引き起こし、その結果、水中毒となります。
ちなみに、「運動したら、汗をかいて水分不足になっているんだから、水をたくさん飲んでもいいはずだ」という意見もあります。失なわれた水分を補給するのだから、一部正しいので一部同意します。でも、真水を飲みまくるのは良くないとおもいます。
スポーツドリンク等で適度にナトリウム (イオン) を補給すべきなのだとおもいます。
「軽度肥満の (ry」で書いたのですが、普段適度な運動を心掛けています。でも、運動時に水だけをたくさん飲むのはここ最近はなるべく控えるようにしています。
生まれて初めて 10km の大会に出場した時、給水ポイントやゴール後に大量に給水をして、汗だくのまま帰宅しました。ランニングウェアを脱ぎ捨て、風呂でぬるめの湯船に浸かり、半身浴をしながら水を飲み続けました。
今考えれば「ただでさえ大汗流してるのに、この期に及んでデトックスか!」とツッコミを入れたくなりますが、あの頃は、「水を飲んで出す」という循環が気持ち良いという錯覚があったのかも知れません。
給水によって水分量は適度に保たれていても、ナトリウムはどんどん失なわれ続け、血中のナトリウム濃度は低下。
風呂上がりから寝るまでの間、極度の頭痛とめまいと吐き気に襲われました。
食事などで塩分を比較的多めに摂っているとかでない限りは、ナトリウムはきちんと摂りましょう。
走り慣れた最近では、真水での補給は少量に抑えるようにしていますし、変な話、必要以上の渇望感 (そんなに水分不足に陥ってないのにすぐに疲れて喉が渇いているという錯覚に苛まれる、初心者ランナーにありがちな状態) はないので、そもそも大量な水分補給をしたりしません。15km ぐらい走って、500cc のスポーツドリンクとかで意外にもちます。
ではあらためて、散々言っている「水の適量」というのは何なのか。
以下はあくまで私見です。
経験則から、やっぱり、以前「軽度 (ry」で書いた通り
ぐらいなんだと思います。
そして、体重に変化があったら、忘れずに水の量を見直したほうが良いでしょう。
去年のダイエット開始時、水を意識しはじめた時は 72kg 強あったので、そこから計算した結果、摂取する水の適量は 3L 弱。毎日 3L の水を飲んでいました。
「水を飲んだら痩せた」という結果に気を良くして、62kg ぐらいになった (水はあくまで痩せた要因の一つでしかなく、他のメソッドもたくさん取り入れています) 頃、飲む水の量を見直さずに、継続して毎日 3L の水を飲んでいました。
盲信的に「水を飲んだら痩せる」と思い込んでいたせいです。
ある日、日頃運動で体を動かしているから、疲れを癒そうと、日帰り温泉に行きました。
ちょっと熱めの露天の岩風呂に浸かり、そろそろあがろうかと立ち上がった時、立ちくらみがあまりにひどく、転倒しそうになりました。
あわてて跪いた時、軽く痙攣を引き起こしはじめている自分に気付き、言いしれぬ恐怖を感じたことを鮮烈に覚えています。
あれ以来、水の量をきちんと見直すようにしています。
痩せたい一心なのはわかりますが、量をたくさん飲めばそのぶん痩せるというものではありません。
勘違いしないよう、お気をつけください。
簡単に一足飛びで痩せるためのメソッドではないのです。
さて、今回水に対する徹底的 FUD を行なったこんな私ですが、適量の水はやっぱり健康にいいと、今でも思っています。
健康に与える良い影響については、散々言い尽くされているので、紹介した 2 つのブログなどを参照していただくとして、こんな私も毎日 2L の水を、少しずつ、時間をかけてちびちびと飲んでいます。
適量さえ守っていれば、水は確かに健康維持のために、美容のために、ダイエットのために、とても効果があると思います。
そう考えると、何事にも「限度」というものがあるのですね。
「過剰なほうが良い」ことなんて、この世の中には「愛」以外には何もないのかも知れません。
さて、そんな、悟ったようなことを言って調子こいている私ですが、その後「最近の体型の変化はどうなっの?」とたまに聞かれます。
「過剰なダイエットだから、絶対にリバウンドする」というご意見も数多くありました。
あのエントリから 2 ヶ月半経った今もお陰様でごはんはシッカリと毎日 3 食以上欠かさず食べていて (たまにひどい暴飲暴食もしつつ)、ここ最近は、体重 55kg 台、体脂肪率 1 桁台に突入した状態ぐらいで、安定しています。
自分のダイエット方法は、何一つとして間違っていないと、しばらく経ってもリバウンドなんて微塵もしそうにない自分の体型を見て、確信しています。
そう、懲りずに言いますが、その方法のうちの一つである、適量の水の摂取は、ダイエットにとても効果的です。
この中で、「水を沢山飲むこと」について触れました。
方法 3: 水をなるべくたくさん飲む
これは、自分ではよくわかってません。
ただ、自分がやったことで、結果に影響があったかも知れないので、とりあえず書いておきます。
今思えば「なるべくたくさん」という表現は語弊があるというか、正しくなかったのかも知れません。
書いた時は「一般的に人が一日に飲む水の量というのは、理想の量よりはだいぶ少ないので、それよりも」という、「あなたが普段飲んでる量では足りないのですよという煽り」の思いを込めて書いたような気がします。
しかし、水を飲む際の適量や、水を飲み過ぎることの危険性についても、
体重 1kg あたり 40cc の水が適量という話をどこかで目にしたので、毎日 2 〜 3 リットルの水を飲みましたが、お通じもだいぶ良くなりました。
また、水を一気に大量に飲みすぎると、水中毒になったりして命を落とす危険もあるそうなので、注意が必要です。
と、文中できちんと触れています。
個人的には、適量と危険性をきちんと認識した上で自己責任で実行して欲しいと思ったので、明確に述べました。
そしてここ最近、水を飲むことを推奨しているブログが散見されます。
どちらも、はてブなどのコメントをちゃんとご覧頂ければわかると思いますが、賢明な方からの批判的意見がブコメとして書き込まれているのが目につきます。
しかし、はてブを見ないで、ブログに書かれていることだけを鵜呑みにする方も大勢いらっしゃるでしょう。
適度な水の摂取は大いに賛成です。ただ、過度な水の摂取は大反対です。
「がぶがぶ水を飲む」という表現に、限界値があることが書かれていません。
「最低でも 2L の水を補給」という表現は、それに合う人もいれば合わない人もいます。
適量というのには個体差があるので、「がぶがぶ」のような曖昧さや、「2L」という固定値を推奨するのは安易過ぎます。
例えば、体重 40kg の人に 2L/日 の水は過剰で、体重 80kg の人には過少です。
「大半の人にとっては過剰ではない」とおもえる量なので、あながち間違っていないのですが、「例外がある」ことについては触れられていません。
ましてや、表現として曖昧な「がぶがぶ」なんて、受け手のイメージに委ねられるので論外です。
「俺にとっての "がぶがぶ" は 10L/日ぐらいだね!」なんて言う人がいるかも知れません。
標準体型以下の人がそんなことを言いはじめたら、それは即ち「死」を意味するのです。
水を飲み過ぎるのは危険
万が一、鵜呑みにした人が亡くなったなんてことになったら、書いた人は嫌な思いをするでしょう。
影響力が大きなブロガーであればなおさら。
「責任問題」なんてことになったら、ブログを書くことが躊躇われるような世の中になったりして。。
まだ起こってもいないことを、妄想で膨らませて、とやかく言うのは嫌です。
ただ、「光があるから陰がある」ように、「ポジティブな面だけではなく、ネガティブな面もあるんだよ」ということをキチンと伝えたいだけなのです。
水の危険性について伝えられていないことを Twitter で嘆いていたら、@Goro56 さんからこんな記事を教えてもらいました。
Woman in water-drinking contest dies - Life- msnbc.com
SACRAMENTO, Calif. - A woman who competed in a radio station’s contest to see how much water she could drink without going to the bathroom died of water intoxication, the coroner’s office said Saturday.
「カリフォルニア州サクラメントで KDND というラジオ局が主催した、トイレに行かずにどれぐらいの水を飲めるか "Hold Your Wee for a Wii" (Wii を賭けてオシッコ我慢) コンテストに参加した女性が、水中毒 (water intoxication) で死亡したと検屍官が発表した」というような内容の記事です。
色々調べると、この女性は体重が 140 ポンド (約 63.5kg) で、約一時間の間に 2 ガロン (約 7.57 リットル) の水を飲んで亡くなったそうです。最終的に、遺族に対して、このコンテストを主催したラジオ局は、慰謝料として 1,650 万ドル (今の円相場で約 14.6 億円) を払うよう裁判所から命じられたそうです。
つまり、何が言いたいかと言うと、個体差 (個人差) はありますが、水には致死量があるということです。
他にも水中毒の症状で、特に注目すべき実際の症例については、英語版 Wikipedia の water intoxication の頁に数多く紹介されていますので、是非ご覧になってください。
水に致死量があるから、気をつけてそれほどまでは飲まずに、命を落とさずに済んだとしても、過剰な水は十分に危険をはらんでいます。
水の飲み過ぎは腎臓に負担をかけ傷つけます。
水の飲み過ぎは低ナトリウム血症を引き起こし、その結果、水中毒となります。
ちなみに、「運動したら、汗をかいて水分不足になっているんだから、水をたくさん飲んでもいいはずだ」という意見もあります。失なわれた水分を補給するのだから、一部正しいので一部同意します。でも、真水を飲みまくるのは良くないとおもいます。
スポーツドリンク等で適度にナトリウム (イオン) を補給すべきなのだとおもいます。
「軽度肥満の (ry」で書いたのですが、普段適度な運動を心掛けています。でも、運動時に水だけをたくさん飲むのはここ最近はなるべく控えるようにしています。
あと、たまに、10km や 15km の、軽めのマラソン大会に出たりしています。
生まれて初めて 10km の大会に出場した時、給水ポイントやゴール後に大量に給水をして、汗だくのまま帰宅しました。ランニングウェアを脱ぎ捨て、風呂でぬるめの湯船に浸かり、半身浴をしながら水を飲み続けました。
今考えれば「ただでさえ大汗流してるのに、この期に及んでデトックスか!」とツッコミを入れたくなりますが、あの頃は、「水を飲んで出す」という循環が気持ち良いという錯覚があったのかも知れません。
給水によって水分量は適度に保たれていても、ナトリウムはどんどん失なわれ続け、血中のナトリウム濃度は低下。
風呂上がりから寝るまでの間、極度の頭痛とめまいと吐き気に襲われました。
食事などで塩分を比較的多めに摂っているとかでない限りは、ナトリウムはきちんと摂りましょう。
走り慣れた最近では、真水での補給は少量に抑えるようにしていますし、変な話、必要以上の渇望感 (そんなに水分不足に陥ってないのにすぐに疲れて喉が渇いているという錯覚に苛まれる、初心者ランナーにありがちな状態) はないので、そもそも大量な水分補給をしたりしません。15km ぐらい走って、500cc のスポーツドリンクとかで意外にもちます。
ではあらためて、散々言っている「水の適量」というのは何なのか。
以下はあくまで私見です。
経験則から、やっぱり、以前「軽度 (ry」で書いた通り
体重 1kg あたり 40cc の水が適量
ぐらいなんだと思います。
そして、体重に変化があったら、忘れずに水の量を見直したほうが良いでしょう。
去年のダイエット開始時、水を意識しはじめた時は 72kg 強あったので、そこから計算した結果、摂取する水の適量は 3L 弱。毎日 3L の水を飲んでいました。
「水を飲んだら痩せた」という結果に気を良くして、62kg ぐらいになった (水はあくまで痩せた要因の一つでしかなく、他のメソッドもたくさん取り入れています) 頃、飲む水の量を見直さずに、継続して毎日 3L の水を飲んでいました。
盲信的に「水を飲んだら痩せる」と思い込んでいたせいです。
ある日、日頃運動で体を動かしているから、疲れを癒そうと、日帰り温泉に行きました。
ちょっと熱めの露天の岩風呂に浸かり、そろそろあがろうかと立ち上がった時、立ちくらみがあまりにひどく、転倒しそうになりました。
あわてて跪いた時、軽く痙攣を引き起こしはじめている自分に気付き、言いしれぬ恐怖を感じたことを鮮烈に覚えています。
あれ以来、水の量をきちんと見直すようにしています。
痩せたい一心なのはわかりますが、量をたくさん飲めばそのぶん痩せるというものではありません。
勘違いしないよう、お気をつけください。
簡単に一足飛びで痩せるためのメソッドではないのです。
さて、今回水に対する徹底的 FUD を行なったこんな私ですが、適量の水はやっぱり健康にいいと、今でも思っています。
健康に与える良い影響については、散々言い尽くされているので、紹介した 2 つのブログなどを参照していただくとして、こんな私も毎日 2L の水を、少しずつ、時間をかけてちびちびと飲んでいます。
適量さえ守っていれば、水は確かに健康維持のために、美容のために、ダイエットのために、とても効果があると思います。
そう考えると、何事にも「限度」というものがあるのですね。
「過剰なほうが良い」ことなんて、この世の中には「愛」以外には何もないのかも知れません。
さて、そんな、悟ったようなことを言って調子こいている私ですが、その後「最近の体型の変化はどうなっの?」とたまに聞かれます。
「過剰なダイエットだから、絶対にリバウンドする」というご意見も数多くありました。
あのエントリから 2 ヶ月半経った今もお陰様でごはんはシッカリと毎日 3 食以上欠かさず食べていて (たまにひどい暴飲暴食もしつつ)、ここ最近は、体重 55kg 台、体脂肪率 1 桁台に突入した状態ぐらいで、安定しています。
自分のダイエット方法は、何一つとして間違っていないと、しばらく経ってもリバウンドなんて微塵もしそうにない自分の体型を見て、確信しています。
そう、懲りずに言いますが、その方法のうちの一つである、適量の水の摂取は、ダイエットにとても効果的です。