裕子は亡くなった姉の婚約者、高野博と結婚した。川越に新居を構え、そこに、姉や夫の同級生、文枝がやって来た。文枝や夫の高校時代の話題に、裕子は取り残されたものを感じる。裕子は仕事の為、週に3日は東京に通っている。ある日、友人とレストランに行き、そこの主人小野寺と出会う。翌日、家では酒宴が催されていた。文枝は酔いつぶれた高野に跨ると腰を沈めた。帰って来た裕子に、文枝は高野は酔って姉の名を呼んでいたと聞かされる。高野を好きな文枝の嘘だが、裕子はショックを受ける。数日後、高野はお祝いの用意をしており、裕子に野音のコンサートチケットを渡す。心当たりのない裕子は、姉の誕生日だと知り家を飛び出した。東京をさ迷う裕子は、小野寺の所に向い、体を重ねた。裕子は、金を請求した。金のためだと割り切るためだ。家に戻ると、必死に彼女を探し回る夫のメモを見つける。文枝が高野が愛しているのは裕子だと告げ、嘘を謝った。自分の事が許せない裕子は野音のコンサートに向かっていた。雨の中、中止になった会場で座っていると、高野が隣りに座った。裕子の目から涙が溢れ出し、二人は聞こえない音楽のなか、一糸まとわぬ姿で抱き合うのだった。

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