この愛おしい想い、この激情…。愛欲のうねりに身を任せ、情痴の底へと落ちていく男と女。ダンプカーの運転手・光造(石橋)は雨の道で、まるで捨て犬を拾うかのように、赫い髪の女(宮下)を拾った。それから始まる愛欲の日々。部屋の下にはシャブ中の女が住んでおり、その生活は、彼女に“ある過去”を思い起こさせる。そんなある日、光造は彼女を姉(絵沢)の家へ連れて行く。姉は赫い髪の女を以前、見かけたような気がすると言い、その言葉は、なぜか彼女をひどく怖がらせた。だが、光造にとっては、女の過去など、どうでもいいこと。官能の赴くまま、ふたりは“今”だけに身を任せるのだった…。匂い立つ如き官能性と役者の息づかいさえ聞こえてきそうな濃密な映像。名匠・神代辰巳の傑作の誉れ高い一作だ。

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