2005年04月07日

第115話:生ける屍

・南門のカギを使って中に入る。
・衛兵に捕らえられ、入り口付近の小屋に入れられる。
・[DOP]を使い、小屋を出る。

面倒なのでオープニングイベントは箇条書きで済ます。
次は三叉路だ。

お忘れの方も多かろうから改めて書くと、
左に向かう道には、みすぼらしい少年の一団が荷物を背負って歩いている。
右に向かう道には、老人が小屋に入っていくところが見える。
そして真ん中の道は、街の中心に向かう本道で、両脇に小屋が点在している。
で、どちらに行きますか?というわけ。

左と右に向かう道は既に行った事がある。
ここまで熱心に読んでくれている読者なら、ここで俺がどっちに行くかは
もうわかるよな?


小さな小屋が軒を連ねる道を歩いていく。
小屋の中から、醜い顔をした生き物たちがこちらをじっと見つめている。
ノームだ。この辺はノームの一族が集まって暮らしている地帯らしい。

俺はふと立ち止まった。異様な光景が視界に入ったからだ。
俺の視線の先で、何者かが道端の溝に頭を突っ込んで倒れていた。
麻雀放浪記の出目徳の死に様を思い出す(←マニアックな例えはやめなさい)。

よく見ると、かすかに動いているように見えない事もない。
ただの酔っ払いの可能性も出てきた。気になった俺は男に歩み寄った。
かがみ込んで肩をゆすってみたが反応はない。腕を持って身体を仰向けに
すると、その勢いで顔がぐるりと360度回転し、俺は思わず仰け反ってしまった。

・・・こいつの身体は「腐って」いる。だが確かに「生きて」いるのだ。
いわゆる「生ける屍(リビング・デッド)」ってやつだ。
そいつはその腐った頭をもたげ、こちらを見てニヤリと笑ったかと思うと、
やがて頭だけでなく、手、足までが動きだし、ふらふらと立ち上がった。

間髪入れず、俺の剣が屍の首を真一文字に切り裂いた。
返す太刀で手足を打つと、いとも簡単に胴体から切り離され、
次々と地面にこぼれ落ちた。まったく、びっくりさせやがるぜ。



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2005年04月09日

第116話:six

先に進もうとする俺の足に何かがしがみついた。
よく見ると、それは腕だった。すぐさまもう片方の足にも腕が絡みつく。

振り返ると、バラバラにしてやったはずの腐った死体が、
こちらに襲いかかってくるのが見える。バラバラのままでだ。
俺は6つに別れた死体と戦う羽目になった。


提示された呪文群を確認すると、普段は見ない[ six ]が提示されている。
確かこれは、自分の身体を6つに分身させてどうのこうのという呪文だ。

そのまんまだな[ six ]。
なんておあつらえ向きなんだ[ six ]。
ていうか、ここ以外で使う場所はあるのか[ six ]。

せっかくなので[six]を使おうと思ったが、敵のそれぞれのパーツは
極めて弱いようだ。呪文を使うまでもなく、剣だけで楽勝ペースだった。
ただ、6体同時に相手にするので何度も何度もサイコロを振る羽目に。

バラバラ死体と戦うために鬼のようにサイコロを振る三十路前の男。
でも、そんな自分が好きさ。


結局、ノーダメージで切り抜ける事が出来た。
近くの小屋からノームが顔を出して、こちらを手招きしている。
あたりを徘徊する怪物をよくぞやっつけて下さったと喜び、
金貨5枚を差し出してきた。

更に、魔法に役立つ品をくれるという。
薬、玉石が三つ入った袋、砂の入った小瓶の中からひとつ。
俺は「砂の入った小瓶」を選択し、荷物袋に仕舞い込んだ。

ノームが教えてくれた情報は既に知っているものばかりだった。
俺はノームに礼を言い、カーレの中心部に向かって先を急ぐ。



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Posted by nirva7 at 19:46Comments(0)TrackBack(0)

第117話:密猟者たち

途中、道ばたで焚き火をする数人の男達に遭遇した。
焚き火の上には豚の丸焼きがかけられていた。
俺は匂いに誘われて近づいていった。

話を聞くと、彼らは密猟者との事だった。密猟なのに豚?
という疑問はさておき、とにかく旨そうなので切り分けてもらい
勢いよくかぶりついた。

あづっ!(←魂の叫び)

勢いよく飲み込んでしまった俺は、食べ物がどこを通って
胃まで辿り着くのかを、身をもって学ぶ羽目になった。
口の中から喉まで火傷をしてしまい、今日一日は食べ物は
食べられないとの事だ。なんてこった・・・。


とりあえず男達に礼を言って元の道へ戻る。
ちょうど十字路に差し掛かっているところだった。
真っ直ぐ進む道と、左に進む道は小屋が続いていたが、
右の方からは賑やかな歓声が聞こえ、色とりどりの旗と
何かいくつかアトラクションのようなものも見える。
恐らく最初にカーレに来たときに行った祭り会場だ。

今後のルートを考えてみた。
・祭り会場でチャンピオンと戦う。
・ヴィックにルーン文字爺のところまで案内してもらう。
・その後、教会で審問を受け、宿屋で一泊して河を渡る。

呪文を取り逃さずに行くにはこのルートがベストと判断し、
俺は祭り会場へと向かった。



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第118話:祭り会場にて

祭り会場にたどり着いた。
踊り子やら熊使いやらがいる向こう側に目的のリングが見える。

リングに向かおうとした俺を後ろから呼び止める声。
振り向くと、そこには見覚えのある一人の男がいた。

「よぉ旦那、お久しぶりです」
かつて俺の命を奪おうとした事もある男、フランカーだった。
何やら不思議な懐かしさを感じ、俺たちはがっちりと抱き合った。

「あんたもやっぱり祭りを楽しみに来たんだな。
 俺たちが出会ってからの冒険の話を聞かせてくれよ。
 それとも、俺たちがかち合ってからの、と言うべきかな」

俺とフランカーはしばし語り合った。俺はカーレに来てからの出来事と、
北門を開けるための呪文を探し続けている事などを話した。


「ふ〜む・・・それなら力になれるかもしれんな。
 ロータグ長老という俺の友人が、そう遠くないところに住んでいるんだ」

本来ならチャンピオンを倒して金を稼いでから行こうと思っていた所だが、
さっきサイコロを振りまくったおかげで少し腕が痛い。
こうなったら試合はパスして長老の所に行ってしまおう。

俺はフランカーとともに会場を後にし、長老の家へと向かった。

以下、箇条書き。
・長老の家でルーン文字を解読し、呪文の一節と緑色のかつらをもらう。
・職人街の炎使いの家で、裏が金張りの鏡と金貨10枚ゲット。
・教会でスランの審問を受け、呪文の一節を教わる。

教会を出て宿屋へと向かう。



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2005年04月11日

第119話:ウホッ!いい男

宿屋の扉を開けて中に入る。
相変わらず騒々しい宿屋だ。

部屋の予約を済ませて部屋に向かおうとした俺の視界に、
またもや見覚えのある顔が映った。

「よぉ旦那、また会いましたね」

声の主はフランカーだった。
長老の家の前で別れたばかりだったがまた会うとは。
こうなると、コイツとは何か運命的なものを感じるな。
そしてここは宿屋・・・・・・・・・・やらないか?

「悪いな、俺は一緒に泊まるわけにはいかないんだ」

俺の目線から意図するところを察したのか、フランカーはそう言って
テーブルの向こうを指差した。その先には、2人の屈強な男がいた。
こいつの仲間って事は、同じ裏街道を歩む仲間ってとこだろう。

「その代わりって訳じゃないんだが、俺はヴラダの賭博場でえらく
 つきまくってな。今夜は大金持ちなんだ。ほら、これで休んで
 たっぷり飲むといいよ」

そういうと、フランカーは金貨5枚を俺に手渡した。
ウホッ!気前のいい男だぜ。

「そうそう旦那、ここのエールには気を付けなよ。
 一杯は気分転換、二杯で気分爽快、しかし三杯目はご用心、
 夜には後悔する事になるぜ!それじゃ、また会おう」

フランカーは仲間と腕を組み、鼻歌を歌いながら意気揚々と出て行った。
やれやれ、奴らはこれから3人で(ピー)か(←違うと思います)

エールの件で忠告を受けたが、心配には及ばん。
俺は豚の丸焼きで喉を火傷していてエールどころじゃない。



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第120話:レッド・アイ

・翌朝、ギロチンの罠を回避し、宿を出てジャバジ河を渡る。
・渡り終えたところの分岐点を左へ。

細く曲がりくねった住宅街の道を進む。
やがて、数人の男たちがたむろしている場所に出た。
あぁ、こいつらか。目を閉じたままの気持ち悪い奴らだ。

1.横道にそれて男達を避ける。
2.迎え撃つ心づもりだけはして通る。
3.「ごきげんよう」と声をかけて通り過ぎる。

前回は横道に隠れたんだが、結局追いかけてきやがった。
今回は、一応迎え撃つ心づもりはしつつ横を通り過ぎてみようか。
「ごきげんよう」ってガラでもねぇし。


1分後、俺はその男達と対峙していた。
通り過ぎようとした俺を男達は目ざとく見つけ、俺の心を読んだのか
その内の一人が奇声をあげて襲いかかってきたのだ。気を付けていたので
最初の一撃は上手くかわせたが、数人の男を相手に戦うのはちと分が悪い。

呪文群を確認して、[KIN]を唱える。
これはさっき手に入れた鏡を使う呪文で、鏡に映った相手を複製できる。
鏡から数人の男達(複製)が飛び出してきた。男達(本物)は驚いて
戸惑っている。

その隙に、俺は男達(複製)に「男達(本物)を攻撃しろ」と命令した。
うわ、魔法使いっぽいな俺。カッコイー。

余裕こいていた俺は、次の瞬間、驚きのあまりひっくり返る事になった。
解説によると、この目を閉じた種族は「レッド・アイ」というらしい。
いったん目を開けると、目から炎を吹き出して目の前の物を焼き尽くして
しまうらしい。らしいというか、実際に一瞬にして焼き尽くしてしまった。
本物と複製同士で。正直、ここまでうまくいくとは思ってなかったよ。

俺は黒こげになった死体の山からさっさと離れる事にした。
いつまた仲間が出てくるかわかったもんじゃねぇからな。





逃げながら俺は思った。
正直、[KIN]の効果はなんとなくしか覚えてなくて、半ば勢いで唱えたんだが、
うまくいって良かったよ。下手したら俺が黒こげになってるところだったな。



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Posted by nirva7 at 20:14Comments(0)TrackBack(0)

第121話:ヴラダの賭博場

レッドアイの集落からだいぶ離れた頃、分岐点に差し掛かった。
前回も訪れた、ブロンズ像が立っている場所だ。

右にはヴラダの賭博場、左は確か・・・下水道に落っこちたところだ。
前回は賭博場はスルーしたんだが、今回は昨晩のフランカーの台詞が
俺の頭の中をぐるぐる回っていた。

「ヴラダの賭博場でえらくつきまくってな!大金持ちなんだ!」

・・・まぁ「見るだけ」って事で行ってみるか。何事も勉強だ。
それに、反対の道は下水道に落っこちたりと良い思い出がないしな。

俺は自分に言い聞かせながら、ヴラダの賭博場へと向かった。


賭博場の中は、昼間だってのに大盛り上がりだった。
ルーレットの音、金貨の飛び交う音、罵声、嬌声、悲鳴に鳴き声。
相変わらず賭博場って奴は人生のてっぺんから底までが詰まった場所だ。
これだけは、どこの場所にいっても変わらないもんだ。

「見〜て〜る〜だ〜け〜、見〜て〜る〜だ〜け〜・・・」
俺は自分に対する戒めを呪文の様に唱えながら、賭博場の中を歩いて見て回った。

ふとサイコロ賭博に目が止まる。
金貨一枚を好きな目に賭け、当たれば10倍返し。単純なルールだ。
途端に俺の中でムラムラと何かが騒ぎ出す。ヤバイヤバイヤバイ。


「1回だけやっちゃえば?」その時、悪魔が俺に囁いた。
・・・そうさ、1回だけだよな。そうとも、たった金貨一枚じゃあないか。
そう自分を納得させると、嬉々としてサイコロ賭博の席についた(←典型的ダメ人間)。


さて、まずは「1」に1枚っと(←「まずは」ってなんだよw)





そう来たかい。それじゃあ今度は・・・「3」で行ってみよう!





むむむ・・・「4→6」と来たか。じゃあ一巡して「2」でどや!(←既に熱くなってます)





「4→6→6」・・・3回連続で外してしまった。ここは元に戻ると予想。「4」だ。





惜しい・・・「4→6→6→5」・・・こうなったらこの流れに乗ろう。「5」で勝負!





・・・やっぱそうそう簡単に当たるもんじゃないやね。
賭博でスッテンテンになりましたじゃ、さすがにリーブラに愛想を尽かされそうなので
この辺で引き上げる事にする。ケッ、良い勉強になりましたよーだ(←自業自得)。



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Posted by nirva7 at 20:16Comments(0)TrackBack(0)

第122話:正面入口?

とぼとぼと歩いていると、「正面入口」と書かれた扉の前を通りかかった。
何の変哲もない扉に「正面入口」。それ以外は何も書いていない。


父さん、この扉から強い妖気を感じます! (C)侍魂

kitaro









俺はこれまでの冒険を思い返してみた。ここまでこの手のモノには
片っ端から突っ込んできたが、ハッキリ言っていい思いをした覚えが
全くと言っていいほど無い。ほぼ全てトラップだった気さえするぜ。

3巻以降は即死トラップも多いという情報を小耳に挟んでいる。
ここまで勢いだけでやってきたが、そろそろ慎重に行動する事を、
「引く」という事を覚える必要があるのかもしれないな。

俺は思い切ってこの怪しげな扉をスルーする事にした。
一つ大人になった気がした。よし、俺は自分に勝ったぞ。
・・・ギャンブルには負けたけど(泣)。


先に行くと市場が見えてきた。市場にはトラップは無い。市場は安全。
市場は楽しい。市場は嬉しい。市場は最高。イヤッッホォォォオオォオウ!
俺はステップを踏みながら市場へと入っていった。

「広刃の剣」「銀の弓矢」「火口箱」「解毒剤」を次々と購入。
そして「食料」に至っては、ドーンと5食分購入した。・・・何故かって?
カーレは都市だから全て外食で済ます事ができたが、この先は不毛の地バクランド。
食事にありつく機会が少ないであろうという読みに基づいての決断だ。

風来のシレンみたいに、あっちこっちにおにぎりが落ちてるわけも無し。
食料が無いというだけで死ぬのなんて、あまりにもマヌケすぎるからな。
シャンカー鉱山で手に入れた宝石がここに来て役に立ってくれた。

ちなみに広刃の剣は、通常2のところ、3のダメージを与える事ができる。
その代わり、サイコロの目は1引かなくてはならない。使い勝手は悪いが
もしかするといざという時には役に立つかもしれないな。


市場を出て、更に先へ進む。
遠くに墓場が見えてきた。ナントカ卿の聖堂があるところだ。
3つ目の呪文をゲットしにいざ行かん。俺は銀の弓矢を握りしめた。
ここをすんなり通過できれば、あとはもうゴールは見えたようなものだ。



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Posted by nirva7 at 20:17Comments(0)TrackBack(0)

2005年04月13日

第123話:再び地下聖堂へ

俺は再び墓場に足を踏み入れ、草の生い茂る道を地下聖堂目指して歩く。
入り口の前には黒っぽくなった丸い部分がある。前回は [SUS] を使って
通り過ぎたが、体力が勿体ないので飛び越していく事にする。

すると突然、黒い穴が生き物のように動きだし、俺の着地点目がけて
移動し始めたではないか。俺は運を天に任せ、運試しをした。

賽の目は8。ギリギリセーフで俺は穴を交わす事ができた。
きっとこの穴を落ちたら、例の下水道にまた行く羽目になったんじゃ
無いだろうか。俺は安易に飛び越えようとした自分の迂闊さを恥じた。


銀の弓矢を握りしめ、聖堂のドアを開ける。
部屋の奥にある階段を降りると、棺のふたが音を立てて再び死霊が姿を現す。
銀の矢で射る事5回。1度攻撃を受けはしたが、死霊を葬り去る事に成功した。

その場で食事をしながら、生き返ったシンバ卿としばし話をする。
「ゴーレム皮の鍵ひとつ」という3つ目の呪文を教わった。

「眠れぬラムを眠らすために シャムを探し出すがよい」
そう言うとシンバ卿は再び死んだ。相変わらず言葉の意味はよくわからんが、
何やら意味ありげだ。とりあえず改めて記憶に止めておく。

呪文を手に入れるとなぜか運が全快するシステムになっているようなので、
さっきの運試しで使った運も回復した。さて、呪文が手に入ればこんな所に
もう用はない。俺はさっさと地下聖堂を後にした。


少し歩くと、道端の井戸から少女の歌声が聞こえてきた。
「♪あなたの運勢教えましょう、金貨を恵んで下されば〜」
俺は金貨の代わりに、俺の頭よりでかい岩を放り込んでやった。

ここで一句。

”古井戸や 少女の悲鳴と 水の音”



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Posted by nirva7 at 01:15

第124話:第七の権力者

街から離れ、家の数もまばらになってきたあたりで再び盲目の乞食と出会った。
この爺さんに金貨を恵んでやれば、ハーピーが飛んでくるはずだ。
かつて俺の命を奪ったハーピーが。

俺は爺さんに金貨を1枚投げてやると、心の準備をした。
間もなく、上空から二匹のハーピーが爺さん目がけて飛んできた。

俺は提示された呪文群の中から[ WOK ]を選択して唱えた。
これは金貨1枚を使って、自分の腕に魔法の盾を作るという呪文だ。
一巻でエルヴィンのドングリ攻撃から身を守る時にも使った。
減る体力も1と少ないし、使い勝手が良く気に入っている。

魔法の盾のおかげで、戦闘時ハーピー側のサイコロの目を2下げる事ができるとの事。
これじゃどうやっても負けようがない。気合を入れていた俺は拍子抜けしてしまった。
そもそも俺はなぜ、前回この呪文を使わなかったんだろう。まぁ今となっては別にいいけどな。
俺は2匹のハーピーをノーダメージで軽く蹴散らすと、乞食の爺さんに駆け寄った。


話を聞くと、この爺さんはいつもこのハーピーどもにいたぶられていたようで、
たいそう俺に感謝していた。なぁに、人助けも勇者の仕事のうちよ。

「わしは貧困の運命を背負わされておってな・・・。
 三年前にブラック・アイの呪いがかかるまでは、わしはカーレ第七の権力者だったんじゃ」

第七の権力者って事は、もしかして北門の呪文を知っていたりする?

「ああ、知っているよ。一行だけはな。
 だいぶ記憶が薄れているが、確かこうだ。
 クーガの慈悲と・・・それと何かの誇り、だった気がする。
 すまんな、確か神の名前が入った気がするが忘れてしまった」

OK、そこまでで充分だ。あとはこの先のクーガ寺院で聞けたはずだ。


「ああ、旅の人。確かバクランドへ行くと言っていたね。それならこれが役に立つかもしれない。
 もうわしには必要ないものだから、持って行くといい」

そう言うと爺さんは、銀の指輪を俺に手渡した。蛇がとぐろを巻いている形だ。
これを使うと、魔王の部下である大蛇から情報を引き出す事ができるとの事。
俺は使い方を教わると、礼を言って爺さんと別れた。



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Posted by nirva7 at 01:17

第125話:誇りの神

爺さんと別れて少し歩き、クーガの寺院に到着。
ここで爺さんが忘れた神の名前を聞けば、呪文コンプだ。

相変わらず静まりかえった寺院の中、真っ直ぐクーガ像に向かう。
途中に罠があるのは知っている。慎重に回避して像の前に辿り着いた。
久しぶりだな。そんなに久しぶりでもないが(←どっちだ)
俺様のキスの雨をくらいな。チュッチュッチュッと。


クーガの目が開く。
俺はクーガに「爺さんが忘れた神の名前」を尋ねた。

「・・・『誇りの神』というのはわたしの兄弟のことだ。
 フォーガという名だが、今は私たち神の仲間との付き合いもないし、
 カーレの人々もここ百年ほどは崇拝していない・・・」


そんな豆知識はどうでもいい。名前は「フォーガ」だな。
最後の呪文は「クーガの慈悲とフォーガの誇り」か。
これで全ての呪文を手に入れた。後は北門を抜けるのみ。
もうここに来る事もないだろう。あばよ、クーガのおっさん。

「・・・おっさん言うな」

何か聞こえたような気がしたが、構わず寺院を後にした。


巨大な北門が目の前に見える。そしてその前には衛兵が3人。
こいつらは一人金貨3枚、計9枚の金貨で買収できる事は実証済みだ。

残り金貨は24枚。
俺はこんなボンクラどもに9枚もくれてやるのは癪な気がしてきた。
なんとか呪文で突破できないもんだろうか。

一応、呪文群を確認してみる事にした。
[ RAP ][ ZIP ][ YAG ][ DUD ][ HUF ]の5つが提示されている。
明らかに存在しない呪文が2つほど、残りは記憶が曖昧だ。

ただ、[ DUD ]については英単語とダブらせて覚えていたので
なんとなく効果がわかる。まぁ違ったらそれはそれでいいさ。
俺は思い切って[ DUD ]を唱えた。

・・・正解だったようだ。
荷物からいらないアイテムを一つ選んで、それを渡す事により、
衛兵達は喜んでここを通してくれる。このボンクラどもには、
この「滝の通行証」でもくれてやる事にしよう。

衛兵達は通行証を大喜びで受け取ってポケットに仕舞い込むと、
俺を北門へと通してくれた。へへっ、バーカ。



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Posted by nirva7 at 05:46

第126話:バクランドの荒野へ

北門の前に立ち、改めて見上げる。でかい。
こいつを通り抜ければ、俺の旅はちょうど中間地点を迎える事になる。

「止まれ、そこなよそ者!」

どこからともなく声が聞こえてくる。

「この門は魔法によって閉ざされている。通ることはまかりならん。
 門を開ける呪文を知らぬなら、あと一歩踏み出せば命取りになろうぞ!」


俺はニヤリと笑った。前回とは違い、俺は4つの呪文を全て知っているからだ。

ここで、呪文の唱え方について解説が入る。
呪文には数字が3つ含まれており、それらを正しい順番で並べ、
そのパラグラフに飛ぶ事によって、北門を抜ける事ができるとの事。

4つの呪文は以下のとおり。
 ・奥に隠れた掛け金ふたつ
 ・おまえに命ずる、北門よ、大きくひらけ
 ・ゴーレム皮の鍵ひとつ
 ・クーガの慈悲とフォーガの誇り

数字とは恐らく「ふたつ(2)」「ひとつ(1)」「フォーガ(4)」の事だろう。
正しい順番とか言われても、順番なんざ知らない。順番に試していけば良かろう。
俺はまず、そのままの並びの「214」に飛んだ。


呪文を唱えてしばらく待つと、門がきしみ始める。
また罠でもあるんじゃないかと警戒したが、特に何も無いようだ。俺はホッとした。
やがて、門の間から光が差し込んでくる。そしてその向こうには見渡す限りの
荒野が広がっていた。これがバクランドか・・・。

門の向こうを眺めながら、この城砦都市でおこった様々な出来事を思い出していた。
本当にいろいろあったが、ようやくこの罠だらけの港町を脱出する事ができた。
俺はアナランドのサイトマスターの言葉を改めて思い返した。

「カーレからはバクランドを横断せねばならないが、この土地については
 何ひとつわかっていない。聞くところでは、バクランドの昼と夜は太陽の代わりに
 超自然力が支配しているらしい・・・カーレから先、おぬしは常に見張られているぞ」


そのとき、うしろから鐘の鳴る音が聞こえ、ふと我に返る。
きっと呪文が解けた衛兵が、この事に気付いて大挙してくるに違いない。
最後にカーレの街をちらりと見やると、俺は門の外へ向かって走り出した。

目の前の空には暗雲が低くたれ込めている。いよいよバクランドだ。



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Posted by nirva7 at 05:47

後日談

おかげさまで無事、カーレを脱出する事ができました。いやぁ、本当に長かった。

クリアした後、しばらく2巻をパラパラと眺めて懐かしんでいる最中に、ふと気になって
3つの数字の他の並びを調べてみて、思わずひっくり返りました。

私が適当に選んだだけの「214」・・・この並び以外は全て即死エンドだったんですね。
私はてっきり、正解の並び以外は全く無関係のパラグラフに飛ぶものとばかり思って
いたので、正直、順番に見ていけばいいやぐらいの軽い気持ちでした。

たまたま、呪文を知った順番がそのまま正解の並びだったから良かったものの、
もし違う順番で回っていたらと思うとゾッとします。ここまで来てまた最初から
やり直す羽目になっていたとしたら、しばらく立ち直れなかったとかもしれない(笑)

とは言え、世間では「運も実力のうち」とも申します。
なので「ま、これはこれでありかぁ」と一人で勝手に納得する事とします。


この後は、ほんの少しだけお休みを頂いてから、冒険を再開したいと思います。
ここまでお付き合い頂き、誠に有り難うございました。


 今頃ソーサリー 第1部・完 (←なんやそれ)



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Posted by nirva7 at 05:50

第2巻「城砦都市カーレ」 マップ

khare cityport of traps  
Posted by nirva7 at 05:52