2019年01月24日

よほどむこうみずな冒険者でないかぎり、これほど危険きわまる探索に乗り出すにあたっては、
山とそこに秘められた宝について、まずなるべく多くのことをさぐり出そうとするものだ。

君は火吹山のふもとにたどりつく前に、山すそから二日間ほど旅したところにある
地元の村の人々と数日間をともにした。
人好きのする君は土地の農民とも気楽につきあえた。

農民は魔法使いの神秘的な隠れ家についていろいろ話してくれたが、その全部が事実にもとづいているとは
確信できなかったーーーそれどころか全部が事実無根かもしれなかった。

村人は多くの冒険者が山をめざして村を通り抜けるのを見ていたが、帰ってきたものはごくわずかだった。
行手がすこぶる危険だということだけは君にもはっきりわかった。
村にもどってきた者で、もう一度火吹山に行ってみようと思っている者は一人もいなかったのだ。


いくらか真実らしいのは、魔法使いの宝が錠前の三つついたみごとな箱に納められていて、
あてはまるカギが地下城砦(ダンジョン)の中にひそむさまざまな怪物によって護られているとの噂だった。

魔法使い自身はたいへんな力を持つ魔法の使い手だ。
老人だという者もいれば若いという者もいる。
ひと組の魔法のカードから力を得ているのだという者もいれば
いつもはめている黒い絹の手袋からだという者もいた。


山への入り口は飲み食いが好きで頭の悪い、いぼだらけのゴブリンの一団に護られている。
奥の部屋に近づくにつれて怪物ももっとおそるべきものになる。

奥の部屋へたどりつくには川を渡らなければならない。
渡し舟が定期的に出ているが、渡し守が取り引き好きだからそのために金貨を一枚取っておくべきだ。

地元民はまた、歩いた場所はきちんと地図にしておくことを勧めた。
地図なしでは山の中で道にまよってどうにもならなくなってしまう、と。


ついに出発の日がくると、村中が総出で無事を祈ってくれた。
女たちは、老いも若きも、涙を浮かべていた。

二度と君を見ることのない目が流す悲しみの涙だろうか、と君は思わずにはいられなかった・・・。


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Posted by nirva7 at 00:00Comments(1)

2019年01月26日

遠足 1歩目

山!

登らずにはいられないッ!



遠く山頂に、名前のもととなった異様な赤い色が見える。
この山の頂上を極めたものは誰もいないため、その正体は不明だ。

切り立った山肌は、なにか巨大な獣の爪でかきむしられたかのようだ。
尖った大岩が不自然な角度で突き出ており、まるで山そのものに脅されているような気分になる。


目の前には洞窟の入口がある。
暗がりをのぞきこむと、ぬるぬるした黒っぽい壁と、あちこちに水たまりのある石の床が見える。
空気は冷たく湿っている。

カンテラに火をともし、意を決して闇の中に足を踏み入れる俺。
クモの巣が顔をこすり、走り去る小さな足音が聞こえる。ネズミか何かだろうか。





しばらく進むと、道は二股にわかれていた。

さっそく来たか、ノーヒントの分岐。考えたところでわからねーやつ。
ま、初期のゲームブックにはよくあることだ、大きな心で受け止めてやろう。
どうせこの先もきっとこんなことの連続だからな、ケッ(←やけくそはやめてください)


ここは「スティーブ・ジャクソンはを正解にしがち」という過去の経験則(あるある)に基づき、左を選択。
共著とはいえ、そういった傾向はきっと自然に出てしまうはずだ!(断言)



・西へ向かう
・東へ向かう



(あした)は・・・どっちだ・・・?


  
Posted by nirva7 at 18:30Comments(1)