April 09, 2019

舞台『弱虫ペダル』の新作、「リミットブレイカー」の稽古が始まりました。
1年ぶりです。
丁寧にやってゆこうと思います。
丁寧に、というのは、ゆっくりやるという感じのことではなくて、「どんなシーンでも深く大切なことを考え、表面にとらわれずに進もう」、というような感じのことです。

新メンバー4人と、役作りについて改めて話したりしました。
原作の紙の上にある絵を目標地点にするのではなく、紙の向こうに実際にいるはずの「彼」に会いにゆこう、そのようなことを話しました。
話すまでもなく、すでに彼らは会ってきているようです。
動きも言葉も声も、たくさん準備してきていることを感じました。
僕も準備をしてきました。
楽しんでゆきます。

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最近、夫婦で時々ケーキを作ります。
よく言われることですが、僅かな種類の材料を、適切な割合と適切な手順と適切な温度で調理する。
それだけで、スポンジや生クリームが出来上がり、素材からは想像できない形と美しさを持った、花のようなお菓子になるのが不思議ですね。

まるで、互いに同じ質をもった最小のエネルギーの粒が、配列や数などの集まり方を変えるだけで、様々な元素になってゆく、「宇宙のあり方」そのままのようです。

漫画も、芝居も、そういう不思議に満ちているんだなと思います。

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diary:N氏の普通日記MIX 

April 04, 2019

西田シャトナープロフ04


2009年、ちょうど10年前の『ソラオの世界』初演の1シーン。夢の世界から現実に帰還しようとする主人公の話でした。

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この春に見た、映画と芝居の話を書きます。

マーベルとDCコミックのおかげでメジャークオリティのヒーロー映画がたくさん作られ、
日本でもTV発のヒーロー作品群が一般作品を圧倒するという、
我々元少年にとって夢のような時代になりました。
(『スパイダーマン:スパイダーバース』最高ですね)

そんな中、とある日本のヒーロー映画、
『ライズ ダルライザー NEW EDITION』を見たのです。

白河市のオリジナルローカルヒーローを描いた映画です。
それを、劇団出身の主演俳優が、
自分でプロデュースをして、市民参加で撮り上げてしまったという、すごい作品。
メジャー映画とはまた別の見方をする必要がありますけれど、
実に熱い、熱い映画でした。
まるで主演俳優の人生をなぞったドキュメンタリー的な私小説青春劇のように始まり、
それが、いつの間にか本当にヒーロー映画になってゆくのです。
スクリーンの向こう側と、現実の世界に穴をあけたような映画でした。

ちなみに僕は映画を見たあと、縁をいただいて、
応援コメントを公式サイトにも書かせていただいてます。

http://www.dharuriser.com/movie/

現在全国各所映画館で公開中です。
よかったら是非。
池袋では今日4月4日まで上映されてます。

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もうひとつ。最高のインディーズ演劇作品を見ました。
fukui劇『うねるペン 〜世界を穿つガールズ・ハイ』
観劇して、しかもアフタートークに出演させていただきました。
傑作だったのです。

二人の漫画家…「先生とアシスタント」が、同じ連載作品のストーリーの主導権を奪い合い、
その争いに翻弄される登場人物たちが「どちらがより自分たちの本当の人生なのか」を決断する。
そんな、虚構に振り切ったような物語が、
俳優たちのあまりに素晴らしい演技によって、
生々しい現実としか思えない出来事に変貌してゆくのです。
「役者」という表現者のすごさ、演劇の切実さを実感させてくれる、祝福に満ちた演劇文学でした。
fukui劇、おそらく当面は「笑い」の要素を注目されてゆくのかもしれません。
しかしもっと得体のしれない光が充満しています。
タイトルどおり、物語世界と僕らの現実の世界、その境界に穴を穿つ演劇でした。
出演者たちカンパニーの皆も、
特別な芝居に関わってしまったことを肌で感じているように見えました。
幸福なことです。

世界を穿つ芝居と映画、そんなふたつの作品に触れた、初春でした。

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僕も自分の芝居で、
物語の壁に穴をあけ、現実をゆさぶってゆきたいものです。

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これは僕の芝居『遠い夏のゴッホ』の写真。綺麗でしょ。
DVDもふたつ出てるのです。もしよかったら。

『遠い夏のゴッホ』DVD(2017年版/安西慎太郎主演)
『遠い夏のゴッホ』DVD(2013年版/松山ケンイチ主演)

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diary:N氏の普通日記MIX 

April 03, 2019

今年1年かけて、東京で、
『モノローグ演劇祭』
という演劇祭が開催されます。

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http://monologueegs.hungry.jp/index.html

演劇の中でも最小の単位である「ひとりの俳優」。
その演技を凝縮した「独白/モノローグ」。
「我が身一つ」の俳優たちの戦う舞台。
実にソリッドな演劇祭なのです。

もちろん現劇ですから、演出や戯曲という要素も加わります。
ですがそらすべてが、ひたすらモノローグに集中してゆくのです。
俳優の肉体、感情、声、演技、汗…すべてが突きつめられて輝いてゆく、
純粋な瞬間を見ることができるでしょう。

最初、この演劇祭のアイディアを、
guizillen(ギジレン)という若い劇団の主催者・佐藤辰海さんがTwitterで呟いているのを見て、
僕はすぐに賛同ツイートをしたのです。
それが縁となり、光栄にも審査委員長を務めさせていただくことになりました。

インディーズ団体が主催する演劇祭ですが、
しっかりと優勝賞金も用意されています。
一人で活動している俳優の皆さん、
カンパニーに所属しつつ自分の技量を磨いている皆さん、
「我が身ひとつ」で戦うことのできる演劇祭です。
是非、エントリーなさいませんか。

今週いっぱい(4月7日)まで、まだ応募を受け付けています。

http://monologueegs.hungry.jp/index.html

nishidashatner at 18:02コメント(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote
ある日僕が、誰か初めての人に出会うとして。
その日の僕とその人は、互いの人生の途中の一日でしかない僕たちですけれど、
それでもその日の互いの顔や話し方や行動に、
それまでの人生で起きたいろんなことが詰まってるんだと思います。

舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇〜リミットブレイカー〜
の上演準備を進めてます。

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https://www.marv.jp/special/pedal/
脚本執筆には、たっぷり時間をかけました。
スタッフの打ち合わせも進行中。
そしてまもなく、俳優たちと実際に芝居を組み上げてゆく作業が始まります。
「稽古」と呼ばれる作業です。

漫画原作ですから、もちろん原作に忠実に作ってゆくつもりですが、むしろ紙とペンとインクの向こう側の、原作が描こうとしたへ世界へ行きたい。原作者が想像力で見て来た世界で「実際に起きた」物語を、舞台の上に出現させたい。
そう思っています。

楽しみにしててくださいね。
原作を読んでいなくて、前作を知らなくて、この『リミットブレイカー』だけを見る人にも、
これまでこの物語の中でどんな事が起きてきたのか、すべてが伝わるよう、あらゆる努力と工夫と情熱を込めますから。

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また、稽古の様子など、書きますね。

nishidashatner at 17:03コメント(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote
インフォメーション! 

December 24, 2018

毎日、ある作品のプロットを構築し、
折り紙の原稿を作っています。
先日は絵の仕事をひとつやりました。

年末になりましたね。

僕から、ささやかですけれども、
シンプルな「亥(いのしし)」の折り方のプレゼントを、
Noteにアップしました。

https://note.mu/nshatner/n/n0e5ab0e28c3c

「TANT折り紙」など、両面同色の紙で折ると、
かわいくできあがります。
良かったら折ってみてください。

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nishidashatner at 20:32コメント(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote
折り紙倉庫 

November 23, 2018

俳優にして映像作家の宮崎陽介さんと一緒に、
早稲田大学演劇博物館で開催中の
企画展『現代日本演劇のダイナミズム』
を見に行きました。

写真 2018-11-20 19 53 43


この企画展では、
光栄にも僕の演劇関連のことも扱って頂いていて、
そこで展示している僕の演劇のダイジェスト映像を宮崎さんが作ってくれたのです。
『破壊ランナー(2017年版)』や舞台『弱虫ペダル』など、
いくつかの作品を十数分の映像にまとめてあるのですが、
自分で見てもすごく面白いです。

2.5次元演劇の潮流についての文章のパネルもあって、
そこには僕の名前や僕がずっと前からやっている演出手法についてもしっかり記載されています。
嬉しいです。
早稲田大学が演劇博物館を運営して、
こういう企画展を行ったりしていること、
素晴らしいことだと思います。

この企画展は、1月20日まで開催されていて、誰でも無料で入場できます。
よかったら是非。

宮崎さんが、早稲田大学演劇博物館を背景に、
僕の写真を撮ってくれました。

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とうとう、
コートを着ないと外出できない気候になってきましたね。
僕は先日から取り掛かっている脚本の第3稿を仕上げ、
今は、さらにこの冬書くつもりの2作品の
プロット構築作業を行っています。

折り紙の作業が予定より時間がかかっているのですが、
これも一生懸命進めていこうと思います。

nishidashatner at 16:12コメント(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

November 15, 2018

ある作品の脚本をずっと書いています。
とうとう、秋の虫もほとんど声がしなくなりました。
今年鳴いていた連中の子どもたちが、
また来年の秋には声を聞かせてくれると思います。

ハエトリグモを折りました。
猪も折りました。
お正月に備えて亥も折りました。
これは手順が少ないので、近々折り方を公開したいなと思ってます。
手順少ないシンプルな折り紙は、
創るの簡単そうに見えるかもしれないですね。
実際には、シンプル作品を創作できるようになるには
それなりの技術や考え方の蓄積が必要で、
なかなかに歯ごたえがあります。

★★★ハエトリグモ (4)★_2

イノシシ1 (13)★2

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nishidashatner at 09:21コメント(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote
diary:N氏の普通日記MIX | 折り紙倉庫

October 06, 2018

折り紙を折っています。

ずっと、
自分は「折り紙作家」であって「折り方作家」ではない、
などと思っていたのですが、
このところ、それは素直ではない考えだったと思い至りつつあります。

折り紙の美しさは、
その姿だけで成立しているのではないのです。
出来上がった姿と、出来上がるまでの過程とは、決して切り離せる関係ではないのです。
どう折られてその姿になっているのか、過程と姿との関わりが美しいのです。
生き物が、
姿形だけではなく、その生きる様や体内の活動と絡み合っているからこそ美しいことと、
同じです。

折り紙作家たちは、
正方形1枚を、切らずに折るだけで作品を折るケースが多いようです。
それは、そのほうが折り紙の美しさを感じやすいからでしょう。
複数枚の紙や長方形を使ったり、ハサミを入れたりした作品も
美しい構造や成り立ちを持っていますし、
むしろその美しさは正方形1枚折りを凌駕するほどに豊かでしょう。
ただ、その成り立ちを想像する選択肢が広くなりすぎて、
折った本人以外には美しさを堪能することが少々難しいのです。
「正方形1枚で折った」という単純な情報が、
成り立ちの美しさを想像しやすくしてくれます。

そのようなことに、改めて気づきつつあります。

このことは、演劇の美しさとも同じなのだと、
いまさら思いました。

087ダリの象2稿 (249)

311大きなオベリスク正面UP



nishidashatner at 01:54コメント(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote
diary:N氏の普通日記MIX 

September 27, 2018

先日。
雨の中、バスに乗って、
早稲田大学の稲田キャンパスにある早稲田演劇博物館へ行きました。
自分の芝居のポスターやチラシなどを、資料を届ける用事があったのです。
この場所に、僕は17年ぶりに伺いました。

早稲田演劇博物館で、
企画展『現代演劇のダイナミズム』が9月29日から始まります。
僕の演劇の資料も少し展示されます。
僕のスペースはたぶんささやかな感じだと思うんですけど、
他にすごい演出家の方たちの資料がいっぱい展示されてるので、
よかったら見に来てください。

早稲田演劇博物館企画展『現代演劇のダイナミズム』

展示の中には、僕の最近の演劇のダイジェスト映像もあり、

・『ロボ・ロボ』(2015)
・『破壊ランナー』(2017)
・『熱闘!! 飛龍小学校☆パワード』(2016)
・『レッド・ジャケット』(2016)
・『ALL OUT !! THE STAGE』(2017)
・「舞台『弱虫ペダル〜ザ・キングダム〜』(2018)

のハイライトシーンが見られます。
短いですけど、すごく面白いです。
展示の中で、『破壊ランナー』は全編映像も閲覧可能になるそうです。
2017年の、池田純矢くん版です。とても面白いです。
舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇〜ザ・キングダム〜のポスターも展示されますよ。

破戒ランナー2017 西田シャトナー

ROBOROBO2015 西田シャトナー


3ヶ月以上という長期間の展示なので、また時々お知らせしますね。

◇      ◇      ◇

17年前の2001年、早稲田演劇博物館が、
『惑星ピスタチオの世界』という企画展を開いてくださったことがありました。
解散したばかりでしょんぼりしていた僕らにとって、
それは大変光栄で、大きな力をいただいた企画でした。
企画展の中で、
自分たちがどんな芝居をやっているのか講演してほしいと言われ、
喋るのではなく、実際に芝居をやって説明に代えたいと考え、
保村大和のひとり芝居『Believe』を上演させていただいたりしました。

資料を届けに行った時、
学生たちが楽しそうに歩いている向こうで、
博物館のテラスが雨にけぶっていました。
17年前には、僕らの舞台で使用した巨大鉄彫刻を展示させていただいた場所です。
その彫刻を作ってくれた鉄彫刻家・橘宣行さんのFaceBookを見に行くと、
なぜだかちょうど、
橘さんがその彫刻作品の写真をアップしていました。

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その彫刻は「鉄血球ライダー」。
舞台に置くとその重力で空間が曲がるような、最高の鉄彫刻なのです。
今、橘さんのアトリエの草原で、
ゆっくりと錆を纏って立っています。

nishidashatner at 21:52コメント(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

September 05, 2018

今更ですけれども、
僕のHPは西田シャトナー演劇研究所。こちらにはメールフォームもあります。
Twitterアカウントは@Nshatner。
FacebookとInstagramにもアカウントがありますが、あまり更新していないのです。


台風も地震もたくさん続いて驚いています。
こんなに自然災害がたくさんあるなんて。
緊張します。


『ルパン三世PART5 第20話 怪盗銭形』、
ご覧下さった皆さん、ありがとうございました。
お褒めのメッセージくださった皆さん、ありがとうございます。
実は脚本そのものは1年前に書いたのです。
そこから長い時間をかけて、
監督とスタッフのみなさんと俳優の皆さんが、作品を作りました。
僕は驚くばかりでした。
他のゲスト脚本家の皆さんの作品も、
すごく面白かったですね。
あちこちの有料サイトで、
『怪盗銭形』含め、放映終わったエピソードもまだ見られるようです。

池袋では、セミの鳴く声が少なくなりました。
僕は今また、少し先の作品のための脚本を準備していて、
資料を読んだり、プロットを設計したりしています。
折り紙についてやり遂げたい仕事があって、
これもずっと作業をしています。
また報告します。

『日本劇作家大会』という、
劇作家たちが企画する文化祭みたいなイベントがありまして、
2019年は1月に大分で開催されるのです。
僕もいくつかのトークショーとワークショップで
参加させていただくことになりました。
https://jpac2019-oita.org/program/24-27/
そのうち1個のイベントでは折り紙をやるんですが…
「なんでやねん」と思われそうですね。
折り紙を折りつつ、芝居の宇宙の話をできるよう、
準備して参ります。

僕の友人がまだ眠っています。
僕にできることをやってゆこうと思います。

nishidashatner at 17:58コメント(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote