今日からまた、高田馬場の僕である。

マイケル・ジャクソンが死んだ。
僕は、たいしたファンのつもりではなかった。
しかし、自分でも意外なほど、動揺してる。
胸が痛い。
マイケルは、あまりにもひどく皆に馬鹿にされて、かわいそうだった。

彼は悪しき人ではなかった。
皆に愛を与えた。
彼は、目の前のファンだけでなく、
子供たち未来の人に優しかった。
彼は黒人だけでなく、白人にも優しかった。

(※ このあとの2行、間違った情報を書いていたので、自分で削除しました)

でも、皆は、僕らは、彼の成功や美貌がうらやましくて、
彼の行動をすべて、彼のナルシズムのせいにして、馬鹿にしたのだ。
胸が痛い。
僕は、彼が「EARTH SONG」のビデオを発表したとき、
「なにをいまさら、社会派ぶって」と、
馬鹿にしてしまった!
僕がアホだった。
今改めて見ると、ああ、「EARTH SONG」。
風に耐える彼は、切実で、やさしく、強い。
僕のアホさが身にしみる。
「THEY DON'T CARE ABOUT US」も。
「BLACK OR WHITE」のパンサーダンスも。
彼は風に耐えて立ち、
波を食いしばり、吼えていた。

彼は何度も吼えていた。
僕らに、一緒に吼えようと誘っていた。
彼は、吼える時、
極力、その声をマイクロフォンで拾わなかった。
自分の声を、
なんとか僕らにダイレクトに届ける方法を探していた。
僕はアホだった。
マイケル。
あなたが死んだあとで、
今頃僕は、
わかったのだ。
あなたは僕らに、
「君はひとりじゃない」とやさしく語った。
ありがとう。
僕はやる。
まじめにやるとも。

僕以外にも、
きっとたくさんいる。
自分のアホさに気づき、
今あなたのように、
自分で風に耐え、
パンサーになる覚悟をした者が。