April 04, 2019

世界を穿つ映画と芝居。

西田シャトナープロフ04


2009年、ちょうど10年前の『ソラオの世界』初演の1シーン。夢の世界から現実に帰還しようとする主人公の話でした。

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この春に見た、映画と芝居の話を書きます。

マーベルとDCコミックのおかげでメジャークオリティのヒーロー映画がたくさん作られ、
日本でもTV発のヒーロー作品群が一般作品を圧倒するという、
我々元少年にとって夢のような時代になりました。
(『スパイダーマン:スパイダーバース』最高ですね)

そんな中、とある日本のヒーロー映画、
『ライズ ダルライザー NEW EDITION』を見たのです。

白河市のオリジナルローカルヒーローを描いた映画です。
それを、劇団出身の主演俳優が、
自分でプロデュースをして、市民参加で撮り上げてしまったという、すごい作品。
メジャー映画とはまた別の見方をする必要がありますけれど、
実に熱い、熱い映画でした。
まるで主演俳優の人生をなぞったドキュメンタリー的な私小説青春劇のように始まり、
それが、いつの間にか本当にヒーロー映画になってゆくのです。
スクリーンの向こう側と、現実の世界に穴をあけたような映画でした。

ちなみに僕は映画を見たあと、縁をいただいて、
応援コメントを公式サイトにも書かせていただいてます。

http://www.dharuriser.com/movie/

現在全国各所映画館で公開中です。
よかったら是非。
池袋では今日4月4日まで上映されてます。

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もうひとつ。最高のインディーズ演劇作品を見ました。
fukui劇『うねるペン 〜世界を穿つガールズ・ハイ』
観劇して、しかもアフタートークに出演させていただきました。
傑作だったのです。

二人の漫画家…「先生とアシスタント」が、同じ連載作品のストーリーの主導権を奪い合い、
その争いに翻弄される登場人物たちが「どちらがより自分たちの本当の人生なのか」を決断する。
そんな、虚構に振り切ったような物語が、
俳優たちのあまりに素晴らしい演技によって、
生々しい現実としか思えない出来事に変貌してゆくのです。
「役者」という表現者のすごさ、演劇の切実さを実感させてくれる、祝福に満ちた演劇文学でした。
fukui劇、おそらく当面は「笑い」の要素を注目されてゆくのかもしれません。
しかしもっと得体のしれない光が充満しています。
タイトルどおり、物語世界と僕らの現実の世界、その境界に穴を穿つ演劇でした。
出演者たちカンパニーの皆も、
特別な芝居に関わってしまったことを肌で感じているように見えました。
幸福なことです。

世界を穿つ芝居と映画、そんなふたつの作品に触れた、初春でした。

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僕も自分の芝居で、
物語の壁に穴をあけ、現実をゆさぶってゆきたいものです。

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これは僕の芝居『遠い夏のゴッホ』の写真。綺麗でしょ。
DVDもふたつ出てるのです。もしよかったら。

『遠い夏のゴッホ』DVD(2017年版/安西慎太郎主演)
『遠い夏のゴッホ』DVD(2013年版/松山ケンイチ主演)

nishidashatner at 10:00コメント(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote
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