先日、セミの幼虫が道路を横切っているところを見かけました。

抜け殻は時々目にしますが、羽化する前の動く姿を見たのは初めてです。

少しの間眺めていたのですが、彼が歩いているのは道路の真ん中。

もし今車が来たら、彼はセミになる前に

こういう状況では、基本的に私は「自然の摂理」と考えて、

軽々しく手を貸すことはしないのですが、

彼が土の中で過ごした7年という歳月を考えると、さすがに悩んでしまいました。

助けるべきか


彼らの生涯の目的が子孫を増やすことだとすれば、
そのためには羽化してセミになることが最低限必要です。
それまで土の中で過ごす7年間は、ひたすら「我慢」している状態なのだろうか、
と考えると、少し感情移入してしまいました。


会社の経営に携わる私にとっても、我慢は本当に大事です。

人材育成、投資の回収、世界経済の浮き沈み。

結果が出なくても、予定通りに物事が動かなくても、景気が好転しなくても、ひたすら我慢。

思うようにいかないのが世の常です。そんなもんです。そうなっているのです。

思い通りにならない世の中を嘆いているわけではありません。

自分にできないことは、どんなに悩んでもできないのだから、

思い悩むこと自体があまり意味を持たないと思うのです。

そうなった、という結果を、そのまま理解して受け入れる。

思うようにならなかった。それはそれで今さらどうしようもない。

じゃあこれからどうしようか。

自分にできることは限られています。

自分にできる「行動」だけに集中して、打つ手を考えるのみです。

ただ、「起死回生の一手で、一気に逆転する」などという状況は、

現実的にはほとんどありませんから、自分に打てる最善の手を打ったら、

後はひたすら我慢するしかないのです。

コロナ、自然災害と、人間の力が及ばない規模の出来事が次々と降りかかってきますが、

私にできる「行動」は何か、ということばかり考えている今日この頃です。

早くこの状況を抜け出して、夏空に元気よく羽ばたいていきたいのはやまやまですが、

今は焦らず、じっと我慢、我慢です。

競馬ファンになって25年近くになります。

これというきっかけがあったわけではありませんが、

単純に馬という生き物の美しさに惚れ込んでしまいました。

好きな気持ちが高じて、一口馬主にもなりました。

損得ではなく、ロマンというか、とにかく馬を応援したいと思うのです。

一口馬主になる馬を選ぶ時も同じです。

その馬が高い能力を持っているか、勝てそうかといった考えが前提ではありますが、

眼の光、顔の表情など、純粋に自分の好みでその馬を応援するかどうかを判断するのです。

第一印象で付き合うかどうかを決めるのは、人間と同じですね。


そして、一度応援すると決めたら、私にとっては自分の息子・娘と一緒です。

「無事之名馬(ぶじこれめいば)」という名言があるように、

怪我無く無事にレースを終えて、戻ってくるのを祈るのみです。

ただ、運よく良いレースをして勝ったときは「うちの子は天才かも!」などと

親バカ気取りを楽しんだりもしています。


馬について、一番心配なのはケガです。

競走馬である以上、足をケガしてしまう危険性は常について回ります。

特に、骨折や腱の損傷で立つことができなくなってしまった場合、

馬にとってその後の生活は想像を絶する苦痛を伴うものになるそうです。

その苦痛から解放してあげるために、安楽死という選択肢がとられるのです。


また、競走馬を引退した後、種牡馬や乗馬としての余生を送ることができる馬は

ほんの一握りと言われています。

馬の寿命は20年以上とも言われていますが、競走馬は4歳~6歳で引退するのが一般的です。

馬を愛する者として、1頭でも多く、残りの15年を穏やかに過ごさせてあげたい。

そんな思いから、いつか引退馬の牧場を開きたいという夢を描くようになりました。

私が経営している株式会社パロンでは、障害を持つ方たちの社会復帰支援、
就業支援を行っています。

また、81日から放課後等デイサービスの事業もスタートします。
その一環として「ホースセラピー」という形で、
引退馬の世話を通して利用者の方々に癒しを提供出来たら。
そのうちの何人かでも、馬に関する仕事につきたいと思っていただけたら。

そして、引退した馬に安らかな生涯をおくらせてあげられたら。

そんなことを夢見ています。

西村浩彰

 コロナウイルスの爆発的な感染拡大のために、これまで当たり前だと思っていた私たちの生活は一変してしまいました。

今この時も医療の最前線で感染の恐怖に直面しながら、懸命に使命を全うしておられる医療従事者の皆様に心からの感謝を申し上げますと共に、今まさにウイルスと戦っておられる方々の1日も早い回復をお祈り申し上げます。


 経済のグローバル化が進み、人の行き来が容易となったことで、今回の急速な全世界的感染拡大が起こってしまいました。国や民族の垣根が低くなったことで、私たちは世界のマーケットで商機をつかむことができるようになりましたが、その一方で、世界規模でのリスクをも負うことになったことを再認識しました。そしてそのスピード感に恐怖を覚えました。「外国のどこか」で起こった問題が、数日後には自分の身に降りかかってくるのです。


 今、私たちは人と人との距離を置くことを求められています。これまで主流だった、会って、目を見て、握手をして、という対面でのコミュニケーションは、テレワークやオンラインミーティングのような新しい形に置き換わりました。コロナがもたらした危機感は、新しい価値観への移行を爆発的に一気に加速させてしまうほどのインパクトを持っていたのです。私たちは、今の生活が盤石ではないことを痛感しました。そして、新しい社会のあり方を模索すること、より安全で持続可能な未来を作ることが急務だという事実に直面しました。


 これから、世界規模でかつてないほどの急激な変化が起こっていくでしょう。

その流れの中の大きなテーマの一つが環境問題です。皮肉にも、コロナのおかげで私たちは、世界のどこかで起こっている問題を、自分のことと捉える感覚を持つようになりました。長年にわたって研究者たちが警鐘を鳴らし続けてきた地球規模の環境問題が、今ようやく、自分自身の問題となったのです。


私たち西村商会が使命としている「リサイクル事業」は、そんな新しい時代の一端を担う取り組みであると考えております。業界の一員として、昨日までのやり方にとらわれずに先を見据え、変化に柔軟に対応しながら、一歩一歩地道に前進していこうと思います。


末筆ながら、何かと制限の多い日々をお過ごしと思いますが、

皆様、どうかご自愛ください。

一日でも早く、心安らかな毎日が戻ってくることを祈って。

西村浩彰

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