佐賀市では毎年8月初旬に、「佐賀城下 栄の国まつり」が開催されます。
今年は記念すべき50回目の節目だったのですが、
残念ながらコロナウイルス感染症の感染拡大防止のために中止となってしまいました。
昨年に続き2年連続での中止。
静かな佐賀の町を歩いていると、少し寂しい気持ちになります。

 栄の国まつりは、1972年に「納涼さがまつり」として始まったそうです。
1962年に商店街で始まった「七夕祭り」と、佐嘉神社で行われていた盆踊りを元に、
さらに大規模な市民総参加型の祭りとして第1回が行われました。
駅前大通りを歩行者天国にして開催される、市民総参加の「総踊り」には、
佐賀県内の団体や企業も数多く参加し、市街地のど真ん中で打ち上げられる
「佐賀城下花火大会」や、露店の出店で町は大きな賑わいを見せます。
また、祭りをもっと盛り上げようと2002年から開催している「YOSAKOIさが」は、
いまでは全国から多くのチームが参加する、
栄の国祭りを代表するイベントにまで成長しました。

 比較的歴史の浅い祭りであるがゆえに、時代に合わせて柔軟に形を変え、
佐賀の人を楽しませ続けている栄の国まつりですが、これを支えているのは
「地元を盛り上げたい」
「地域の人を喜ばせたい」という奉仕の精神であり、とても純粋で熱い想いです。
祭りの主役である市民の皆様をはじめ、自治体職員の皆様、協力団体の皆様、
地元経済人の皆様など、特に若い世代が中心となった献身的な活動なくしては、
栄の国まつりの歴史はどこかで途絶えていたかもしれません。

 日本全国、祭りのある地域には独特の雰囲気があり、
その土地に住む人の気質に大きな影響を与えます。
祭りを通じて、地域貢献の熱い志を持つ人がどんどん育ってくれれば、
いつか必ず明るい未来が開けることでしょう。
コロナを克服したとき、日本全国でまつりの再開が声高らかに叫ばれるはずです。
佐賀でも栄の国まつりが復活することでしょう。
その時は、地元経済人の一人として、微力ながら地元復興の役に立つべく、
力を尽くしたいと思っています。
西村浩彰

「成長」について常に考えています。

例えば、2つの会社が同じ製造機械を所有しているとします。
機械の性能は同じですから、同じ使い方をすれば、製品は毎日同じ個数ずつできます。
ただし、いつまでたってもお互いに飛び抜けた差をつけることができません。
この状況を変えるための努力こそが「成長」だと考えています。

仮にその機械が「2人で作業すれば1日に10個の製品ができる性能」だとします。
そのときに、
「この機械で1日に20個の製品を作る方法はないか?」
と考えてみることが必要だと思うのです。
機械をもう一台買えば、単純に生産能力は倍になりますが、これは成長ではありません。
単なる規模の拡大で、人件費も単純に倍かかります。

「1人で同じ作業量をこなせる工夫はないだろうか?」
「機械の前の工程にひと手間加えることで、生産能力を上げられないだろうか?」
メーカーが保証する生産能力プラスアルファの使い方を考えること。
そこからが成長だと思います。もちろん安全が保証されていることは必須の前提です。
メーカーが作ったマニュアルをそのまま受け入れてしまうということは、
今の停滞を機械の性能のせいにし、自分以外のせいにすることで、
成長を諦めてしまっているのです。

機械の数や性能、限られた人員といった今の環境はそのまま受け入れた上で、
その環境をどう工夫して使えば、もっと良くなるか、もっと速くなるか、
という自問自答を繰り返し、試行錯誤を繰り返すことが成長だと信じています。
そして、そこには飛躍のチャンスが生まれます。

例えば、スポーツ選手は出場機会の有無に関わらず、
その世界にいる限りは絶え間なくトレーニングを続けなければなりません。
トレーニングをやめた時点で、彼はスポーツ選手ではなくなります。

同様に、ビジネスの世界でも、常に成長のための努力を続けることが
不可欠だと思っています。
仮に一つひとつの努力が良い結果につながらなかったとしても、
改善のための努力を続けなければならない。
改善をやめた時点で、その企業は時代の変化に取り残され、
価値を生み出せなくなってしまうのです。
経営者として、社会に価値を与える企業であり続けるために
常に成長に向かって努力する人間でありたいと考えています。

西村浩彰

 サガン鳥栖が好調です。
5月25日時点で9勝3敗4分、勝ち点31の3位。
サガンのトップチームには、ユース出身の生え抜きが多いのが特徴です。
FWの石井 快征、兒玉 澪王斗、MFでは樋口 雄太、本田 風智、相良 竜之介、松岡 大起
DFの大畑 歩夢、GK 板橋 洋青。
彼ら若い世代の成長速度が予想よりも速く、
チームとしては嬉しい誤算ではないでしょうか。

実際、サガンユースは第32回九州クラブユースサッカーU18選手権大会で見事優勝を飾り、
さらに、第35回九州クラブユース(U-15)サッカー選手権大会も優勝。
サガンのチーム理念の中で1から育った、純度の高いサガン鳥栖育ちのプレーヤーたちが
うまく噛み合い、トップチームに新しい推進力を与え始めているのかもしれません。


 同じスポーツの話題で言えば、バスケットボールの佐賀バルーナーズも、
B2リーグ2020-2021シーズンで西地区3位、プレーオフ進出という大躍進を遂げました。
惜しくもプレーオフで敗退したものの、チームの方向性が正しかったことを
結果で証明してくれました。

また、チーム発足時より目標として掲げていた『B1最短昇格』には届きませんでしたが
●2020-21シーズンにB2リーグ参入
●2年でB1ライセンスを獲得
●参入初年度にB2プレーオフへの進出
これらはBリーグ史上初の記録だそうです。


 今、私達の地元佐賀県では、2023年の国体開催に向けて
「SAGAサンライズパーク」の整備が進んでいます。
Bリーグ1部チームのホームアリーナに求められる基準は「観客席数5000席」です。
サンライズパークに建設予定の「佐賀アリーナ(仮称)」のキャパは、
その基準を大きく超える8,000席以上。
近い将来バルーナーズがB1に昇格した暁には、 佐賀でB1リーグのハイレベルな試合を見ることができるようになるのです。
日本のトッププレーヤーたちのプレーを間近で見ることができる環境は、
バスケットボールを志す子どもたちにとって非常に大きなアドバンテージです。
佐賀のバスケットボールのレベルを大きく向上させる可能性まで期待できます。
また、日本中のバスケファンが佐賀に足を運ぶ強力な理由ともなります。


 近年、日本社会の構造が徐々に変化し、大都市から地方への移住が増加し、
企業の移転や、リモートワークの活用が進んでいます。
その影響で、地方では人と経済の新しい流れが生まれ、回り始めています。
サンライズパークが完成し、人々に夢と希望を与える施設としての機能を発揮することで、
これまでとは違う、また新しい層の人が佐賀に来て、
そこに新しい経済の流れが生まれるでしょう。
そのポジティブで力強い流れが、コロナ、ポストコロナの暗い淀みを吹き飛ばして
くれることを心から期待しています。

西村浩彰

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