この度の平成30年7月豪雨により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
佐賀県でも7月3日の台風7号最接近から記録的な量の雨が降り続け、
数十年に一度の規模の災害が迫っているとして、初めての大雨特別警報が発令されました。
西村商会の工場では、外壁の5m四方のスレート材がはがれおちました。
幸いにも、人や建物に当たるといったような二次被害は出ませんでしたが、
自然災害の恐ろしさをまざまざと見せつけられた数日間でした。
今回のような災害に見舞われると、リスクに備えることの大切さに改めて気付きます。
過去に起こった事故や災害の情報はかけがえのない教訓です。
これを「復習」することで、原因と対策を明らかにし、リスクを軽減することができます。
また、これを機に工場全体を見直してみると、弱い部分がちらほら目につきました。
現状のままでは、今後災害に見舞われた時に問題が起こる可能性があります。
この将来的なリスクを「予習」して常に備えておくことで損害を最小に抑え、
いち早く次の一歩を踏み出すことができます。
そして、これは私たちがビジネスの現場で日々繰り返し行っていることでもあります。
ビジネスの世界でも天災のような避けられないトラブルは起こります。
しかし、そのリスクを恐れて一歩を踏み出さなければ、
価値のあるものは生み出すことができません。
経営とは、リスクといかに上手く付き合うか、その手法に左右されるのです。
私は、人材育成こそがそのカギとなると思っています。
事業を立ち上げ、成功させる過程で起こる様々な困難を回避し、
避けられなければ全力で乗り超える。
その原動力となるのは間違いなく社員の想いです。
これだけは、社外から招いたプロフェッショナルにもできないことです。
事業と会社に愛着を持ち、信念を持って仕事に取り組む人材を育成することが、
遠回りのように見えて、実は一番強力なリスクマネジメントだと私は考えています。
そしていつか、仕事や会社の枠を超えて、地元を愛し、地元のために尽力するような人材を
西村商会から輩出できればと願っております。
佐賀県でおこる災害のほとんどは豪雨による水害です。
特に近年、大きなものだけでも平成21年、24年、28年、29年、30年と
立て続けに起こっています。次はいつ起こるか誰にも分かりません。
まずは今回被災された皆様が、一日も早く元の生活に戻られることを祈っております。
また、災害で苦しむ方に寄り添えるような人材の育成に、
西村商会は微力ながら取り組んでまいります。