瑠川リナとしては7年間の活動だった彼女との出会いは2010年にスタートしたちょいとマスカットでしたが、当時のリナちゃんはデビューして間もない頃だったのか、美人の趣きを持ちつつも、まだあか抜けない『ミス中肉中背』というキャッチフレーズの女の子でした。
控え室でも大人しく(これは入りたてのメンバーはほぼ全員同じですが)収録中もいつもどこか戸惑いを感じながら参加している、私から見た彼女はそんな感じ。
それからどんどんどんどん輝きを増して、笑顔や口数も増えていった。
そうなってからの期間の方が長かったのですっかりそんな事を忘れていましたが、昨夜のステージで一人キラキラ輝くリナちゃんを見ていたら急にふわーっと頭の中に当時の事が蘇りました。
話しかけるとちょっと緊張した顔するところも(笑)
昨夜のステージ前半戦。
当時マスカッツ30人で歌い踊った曲をたった一人で、でも観ている人たちの心をわしづかみにしていたと思います。
リナちゃんは何て大きくなったんだろう。
素敵に笑う子になったんだろう。
控え室のモニター越しではありましたが、私はそんな事を考えていました。
その後最後のメッセージを話す彼女の口から、昔音楽をやっていたこと、AV女優になったらもう音楽をやりたくなかったこと、理由の一つとして実は片方の耳が聴こえないからということ、そして自身が抱くAV女優への偏見、様々な事が語られました。
それを聞きながら、彼女がはじめは自信の無い子で、この世界に身を置く中でそれを一つずつ乗り越えていったんだと、その結果のこの笑顔なんだなと感じると共に、リナちゃんとは真逆の無念や苦しみの中で卒業していった子達の事も思い出していました。
昨今は様々な方向から槍玉に上がるこのAV業界、光だけの世界でも闇だけの世界でもありません。
この業界にいる事でどんどん自信を失う子もいれば、リナちゃんのようにどんどん自信につながる子もいる。
私が過去にとても好きだった女優さんも、自分を虫けらだと思って始めたAVだけど、ちゃんと男の人に魅力的だって思われるんだとわかったので卒業します。
という人がいました。
私も昔それは変人で、対人関係に自信もなく、女性への恐怖心みたいな物がありました。
でもマスカッツに入ってたくさんの素敵な女の子と出会い、人と接することへの恐怖心とお別れできました。
まっすぐ向い合えば、どんなに形の違う人生を送ってきていても、同じ形になれなくても歩み寄る事はできるんだなと思っています。
こういう成長の喜びをくれたのがAV業界。
だからこそ自分のためだけでなく、たくさんの女優さんの自信や、業界イメージの改善のために私も一つのピースになりたい。
今の私の目標であり、一つ一つの出会いに背を向けずに色んなことに挑戦してきた理由です。
AV女優だけど、それだけじゃない。
リナちゃんのようにコンプレックスと隣合わせだった音楽や、苦しいながらもたくさんのことを教えてくれたバラエティー、映画やイベント、創作活動、何が自信を得るきっかけになるかはそれぞれだからわかりませんが、AV女優という看板を弱点ではなく武器として、たくさんの女優さんに輝いてほしいです。
今まで見てきた中でもリナちゃんはその最も理想に近い姿だったと感じます。
これがいつでも自分ばかりでなく、人の気持ちとも真面目に向き合った彼女の人徳なのでしょう。
素敵な一夜に立ち会わせてくれてありがとう。
そしてお疲れ様でした。
これからも仲良くしてほしいし、いつまでも素敵なあなたでいるお手伝いをさせてください。
5個も歳上だからね(笑)








