2014年04月27日

2014年の文学フリマ

 今回の文フリにも参加します。


2014年5月5日(月祝) 「第18回文学フリマ」 11:00〜17:00
東京流通センター 第2展示場
アクセス 東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分

サークル名「西荻パラソル日和」
出展スペース  Fホール(2F) ウ-31
ジャンル:詩歌|俳句・短歌・川柳

頒布物
・「別腹」最新刊・第7号@特集・食 
・ベツバラセブン記念・佐藤りえデザインしおり他
・短歌しおり6種(クリア素材/短歌佐藤弓生、柳谷あゆみ、飯田有子)
・短歌ポストカード 

委託品
・しおたまこさん特製ブックカバー
 
 5年ほど中断していた「別腹」、ひさびさに最新刊です。
 昨年「共有結晶」がとてもパワフルだったおかげでミニコミ魂に火がつきました。れりごー。
 今回は表紙から組版まで、インデザインの魔術師・歌人の佐藤りえ氏に全面お願いしました。美しいです。 
 
 執筆陣(敬称略)

 ★創作 
 小説/高原英理「林檎料理」、吾妻利秋「君の鱗」
 俳句&イラスト/石原ユキオ「小料理いしはら」
 食エッセイ/佐藤弓生「すっぱいパンや焼けこげたパンの話」、柳谷あゆみ「悪のごはん」
 イラストエッセイ/なかはら「カレーと私」、松井たまき
 アンソロジー/佐藤りえ「食と短歌の考現学 〜アンソロジー・食の短歌〜」

 ★企画《フィクションのなかの食》
 スペシャルエッセイ/ブルボン小林×藤井浩×川田宇一郎
 アンケート《印象に残るフィクションのなかの食》
 回答/吾妻利秋、石原ユキオ、奥秋圭、奥秋亜矢、御前田あなた、佐木絢加、佐藤りえ、佐藤弓生、高原英理、なかはら、東直子、松井たまき、松本てふこ、柳谷あゆみ、雪舟えま、イイダアリコ

 ★編集部企画
 食のBOOK GUIDE(一般書篇、漫画篇) 
 ムッシュBBの虹食事典
 
 原稿もらったとき「うひゃー」って声が出ましたよ・・・・

 甘い心地よさに不穏な迷路につれていかれる巻頭の高原英理氏「林檎料理」からどうぞ。

 初ゲストみなさんは。
 石原ユキオ氏からはキュートな女将系俳句、
 なかはら氏はカレー愛(とくに下北のぱんにゃ推し!)、
 ういろうこと川田宇一郎氏は純文学エッセイいただきました。

 おなじみブルボン小林氏には丁度「ガンダムのめしはまずそう」とツイートされていたところ、「そーゆー面白い書きませんか!」と飛びついてお願いしました(句集刊行おめでとうござい鱒)。
 
 短歌における「食」、とくに塚本邦雄の「食」歌には可笑しなものが多くて一度集めて鑑賞したいなと思っていたら、佐藤りえ氏がアンソロジーに編んでくれました。「料理編」「甘味編」「禁断編」をお楽しみください。

 パンをめぐる幅広い随想を実はうどん派の佐藤弓生氏から、
 異端児柳谷あゆみ氏にはやっぱり不思議な後味のライブめしエッセイ、
 松井たまき氏からは「あざみのおやき」、いだだきました。

 「印象に残る食のシーン」というと、だいたい美味しそうなものが挙がりますよね。
 本誌でのみなさんの回答、かぶとむしの砂糖漬け、豚のしっぽ、葉っぱごはん、すいかバーから臓物、進撃の巨人のアレとかまで・・・バラエティに富んでます。

 ちなみにこのアンケートは「200字以内でお答えください」という設問でした。
 歌人俳人詩人の皆さんからはふつーに200字の回答がきたんですが、
 小説・評論畑の人からは口をそろえて「200字短すぎる!」。
 短すぎるという方には2000字に拡大してスペシャルエッセイを、ガンダムまずめし、映画のがっつりめし、この世にない飯でいただきました。わはは。
 
 読んでいて一番おなかがすくのは、たぶんアンケートページかな。
 
 それでは5月5日おまちしています。
 
 
  
 
 

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2013年10月28日

文学フリマ参加


 おひさしぶりです。
 ちょっと元気になってきたので「別腹」も来年あたりに再始動しようかと思います。

*文学フリマ ひさびさに参加します。

2013年11月 4日(月祝) 「第十七回文学フリマ」 
東京流通センター 第二展示場(E・Fホール)
アクセス 東京モノレール「流通センター駅」徒歩1分

サークル名「西荻パラソル日和」
スペースナンバー「ウ-38」
ジャンル:詩歌|俳句・短歌・川柳

頒布物
・「別腹」バックナンバー
・既刊歌集 佐藤弓生、柳谷あゆみ、飯田有子/佐藤弓生によるゲリラ販売タイムあり(12〜13時)
・短歌しおり6種(クリア素材/短歌佐藤弓生、柳谷あゆみ、飯田有子)
・短歌ポストカード7種(短歌・飯田有子、イラスト・ウメコ)
・短歌いりイラストミニブック(短歌・飯田有子、イラスト・なかはら)
・フリーペーパー「別腹準備号」 : BL俳句・佐藤弓生、イラスト・なかはら 他

 BLってえのは、ボーイズラブのことですね。てへ。
 
 また、今回、同イベントあわせで発行のBL短歌誌『共有結晶』2号に、詩人の川口晴美さんとの対談で参加しました。
 
 BLにはまえから親しんでいたのですが、「共有結晶」さんを読んで初めて、自分のなかで短歌と結びついたのがとても新鮮でした。

 同じく発行の共有結晶別冊「進撃短歌」合同誌、『壁外拾得物・分類番号3102-11-004』 には、「進撃の巨人」を背景にした短歌を寄せました。二次創作として短歌をつくるのはほぼ初めて。
 
 過酷な世界におかれた一兵士が歌やつれづれををかきとめた手帖が遺品として市に流れてきた、という設定の、装丁も凝った冊子です。
 川口晴美さんの進撃短歌がすごくすごくいい……!
  
 二次創作と通常の短歌創作の違いとはなにか、というのが対談のなかでも挙がったのですが、そういう区別から入るより、こういうすごい作品を読むほうが先だなーと思ったのでした。

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2010年07月04日

朗読in荻窪・名曲喫茶。7月


 来週、東京の荻窪で「雨の匂い 虹の匂い」という朗読会に参加します。
 詩人3人+歌人2人。
 主催は歌人の伊津野重美さん。

 お暇なかた近隣の方、寄ってくださいませ。
 会場は年季の入った素敵なクラシック喫茶です。

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◇ 雨の匂い 虹の匂い vol.2 ◇

2010年7月10日(土)開場18:30 開演19:00

朗読/飯田 有子 伊津野 重美 浦 歌無子 キキ 小夜
料金 2000円(1ドリンク付)
場所 名曲喫茶「ミニヨン」 杉並区荻窪4−31−3マルイチビル2F
 地図はこちら

JR中央線、営団地下鉄丸の内線、荻窪駅南口徒歩3分
TEL: 03−3398−1758

主催・企画    伊津野重美
お問い合わせ   officepigeonblood@yahoo.co.jp

*小学生以下のお子様のご来場は、ご遠慮くださいますようお願い申し上げます

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 伊津野重美(いつの・えみ)さんは、元かばんの会員でもある歌人。
 朗読イベントをメインに活動中。ブログはこちら。

 参加者のひとり詩人の浦歌無子(うら・かなこ)さんの詩。

 海にいた頃のことは とっくに忘れてしまいました
 ただなぜだか背骨がうずくので
 きょっきょっきょっと啼く小鳥を飼い始めたのです
 背骨までさえずりを届けようと試みています
 (詩集『耳のなかの湖』より、「ほどける耳」)

 この詩を読もうと思ってます。きょっきょ。


 場所は嶽本野ばら「カフェー小品集」に登場したという、雰囲気あるクラシック喫茶。
 5000枚のLPレコードが並び、スピーカーはタンノイGRF。
 休憩時間その他に数曲かけますので、音色をおたのしみに。

 7月の荻窪においでませ。

nishiogi_parasol at 15:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年05月29日

一番やっかいでこわい

 
 日記にはげしくむいてない性質のようです。え、もう6月。
 仕事では、はたして「進化系」は「進化形」が正しいのんかどうか悩んでいます。

 ●

 映画「ミザリー」を見ようかどうか迷っていてあらすじを探していたら、 
 「自分の正当性を何の疑念もなく信じている人が、一番やっかいで怖い」という感想を発見。
 
 うん、どこでもそうだね、短歌でもね。

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2009年01月15日

新年の歌

 
 あけました。

 数年まえのこと、歌人の高柳蕗子さんの賀状に、
 銭洗弁天に外国人を案内したときに、何の神様なのかと聞かれておもわず「マネーロンダリングベンテーン」と説明した、とあったのを思い出します。

 新年の歌かどうかよくわかりませんが。

●安らかにひととせあれよ刃のごとく合歓の冬枝に来し新ひかり 宮柊二

 「新」に「にひ」とルビついてます。


2008年12月08日

コンビニ季節感

 
 「冬だな〜」と思うのは、 
 コンビニにおでんのにおいがたちこめ始めたとき。
 肉まんあんまんのケースもそれに準じるとしたいところだけど、
 真夏の台湾のコンビニで堂々と売っているのを見たからなあ。

●暮れはやき都会の屋根にさまざまの音をしづめて雪降りてゐる 

                  前田透『漂流の季節』 


2008年11月25日

喜多昭夫『青霊』


 もう冬?
 今年は手がきいろくなるほどみかんを食べる所存。
   

ゆふぐれのあちらこちらで音がするふくらむものありしぼむものあり

理科室の戸棚のなかに眠りゐる分銅といふつめたきひかり

 ●喜多昭夫『青霊』より

2008年11月12日

天使突抜一丁目



 マリンバ奏者、通崎睦美の本。
 「 天使突抜一丁目 ―着物と自転車と 」 

 天使突抜は京都の地名で、
 天使突抜通りや天使突抜町があるのだとか。

 作者は古着の着物と帽子と下駄履き姿で、
 自転車にのって颯爽と走る。
 天使突抜一丁目―着物と自転車と


nishiogi_parasol at 01:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)本。 

2008年11月03日

松平修文『水村』

 一首一首ひいてくるというルールからはずれて、
 たまには、ものすごく好きな歌集からひっぱってみたり。



 魚はながれくるもみぢと出あひ少年は丘の上で雲とすれちがひたり

 あめんぼう ゐぐさ とうすみ さぎ うぐひ 飼ひならす娘は名を「川」といふ

 きみを思はぬ日はなく松の花にふる雨に濡れむと岡にのぼるも
 
                      松平修文『水村』

2008年10月17日

草の実


 草の実は秋の季語(たぶん)
 俳句だと猫がつけて通ったり(たぶん)

●弄ぶ風の中にて懸命にささげゐたりし草の実の黒  河野愛子