2018年11月08日
日本の皆さんへ
長い間ご無沙汰しておりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
この夏にサイコセラピストとしての仕事から引退いたしました。また、最近突然末期ガンと告げられ、今後のいろいろな後始末の準備を始めなければなりません。そこで、このメッセージが最後のものとなります。
今まで、長い間、多くの方々とお会いして、一緒にトラウマからの回復に取り組んできました。今でも多くの方が、「今日1日のアファメーション」(ヘルスワーク協会)、「心の傷を癒すカウンセリング366日」(講談社)を毎日読み続け、自分の心の成長に努力しています。この本は、20年以上重版を重ねているロングセラーになっています。
また、「アダルトチルドレン 癒しのワークブック」(学陽書房)も、家族や人間関係の中で心に傷を受けた多くの方々に使用していただいています。
私が考案した、"リプロセスリトリート"という、慢性的なトラウマから回復する方法を、各地で、リプロセスカウンセラー達が、グループワークとして提供しています。これらのリプロセスリトリートでは、以上の本を使って、人生のやり直しを試み、心の傷(トラウマ)を癒していきます。人間関係の中で傷ついたトラウマは、人間関係の中で癒していくのが効果的です。トラウマから回復し、自分の人生のパワーを取り戻したい方は、ぜひ一度参加して自分に役立つかどうか経験して見てください。
"リプロセスリトリート"は、私から皆さんへの贈り物です。西尾リプロセス協会のホームページをご覧になって、全国のどこで開催されているかチエックして見てください。
それでは、これからの皆さんの健康と心の成長を祈って、お別れしたいと思います。長年のサポートに感謝いたします。
西尾和美
この夏にサイコセラピストとしての仕事から引退いたしました。また、最近突然末期ガンと告げられ、今後のいろいろな後始末の準備を始めなければなりません。そこで、このメッセージが最後のものとなります。
今まで、長い間、多くの方々とお会いして、一緒にトラウマからの回復に取り組んできました。今でも多くの方が、「今日1日のアファメーション」(ヘルスワーク協会)、「心の傷を癒すカウンセリング366日」(講談社)を毎日読み続け、自分の心の成長に努力しています。この本は、20年以上重版を重ねているロングセラーになっています。
また、「アダルトチルドレン 癒しのワークブック」(学陽書房)も、家族や人間関係の中で心に傷を受けた多くの方々に使用していただいています。
私が考案した、"リプロセスリトリート"という、慢性的なトラウマから回復する方法を、各地で、リプロセスカウンセラー達が、グループワークとして提供しています。これらのリプロセスリトリートでは、以上の本を使って、人生のやり直しを試み、心の傷(トラウマ)を癒していきます。人間関係の中で傷ついたトラウマは、人間関係の中で癒していくのが効果的です。トラウマから回復し、自分の人生のパワーを取り戻したい方は、ぜひ一度参加して自分に役立つかどうか経験して見てください。
"リプロセスリトリート"は、私から皆さんへの贈り物です。西尾リプロセス協会のホームページをご覧になって、全国のどこで開催されているかチエックして見てください。
それでは、これからの皆さんの健康と心の成長を祈って、お別れしたいと思います。長年のサポートに感謝いたします。
西尾和美
nishiokazumi at 05:51|この記事のURL
2016年06月20日
西尾和美のメッセージ
皆さんお元気ですか? 2016年6月
昨年の秋の訪日から、もう8ヶ月が過ぎました。今後、専門家としての毎年の訪日はありませんが、みなさんのことはいつも心に留めています。
ドメスティックバイオレンス、子供の虐待、トラウマ、 機能不全な家族関係 やその他の人間関係の問題など、これからも起こり続けるでしょう。これらの問題に対する適切なカウンセリングや対処法、癒しの方法の必要性はますます増すことと思います。
このような問題に対処する方法を考え、提供することは、私のライフワークとして、これからもわずかながら続けていきたいと思っています。特に、育った家族や、人間関係の中で起こったトラウマ(心の傷)は、癒されていないと、大人になってからも大きく悪影響をもたらし、次の世代へと連鎖することはよく知られています。そのため、子供の虐待を防ぎ子供への適切なカウンセリングを提供するとともに、心の傷を抱えたまま大人になった人たちの癒しをすることは、不可欠です。
私が今までに出版した本に何度か書いてきましたが、トラウマとして残る大きな心の傷は、ただ、話すだけ、聞くだけのカウンセリングでは、到底太刀打ちできません。最近の脳科学の進歩は、トラウマの悪影響について多くの知識を与えてくれています。特に脳の発達途上にある子供にとっては、トラウマは脳幹、小脳、大脳基底核、大脳辺縁系など、脳の基本的な部分に大きく支障をきたし、是正されないで育つと、多くの後遺症が残ることが多々あります。人間の本能的な反射機能、防衛機能が調整されずに大人になり、社会生活が困難になったり、人間関係がうまく持てなかったりすることが多く見られます。これらの脳の部分は、理性や論理的な言葉だけでは是正できません。
そこで、聞く、話すだけのカウンセリングの他に、体の動きを使った総合的なセラピーを長い間、提唱してきました。リプロセスリトリートはその一つです。もう一度、子供の時に戻り、適切な反射機能、防衛機能をインストールし、人生のやり直しをするというのが基本的な考えです。ネガティブな反応と結びついているトラウマの記憶を、ポジティブな反応と結びつけ直すことによって、反射機能や防衛機能を調整し、自分の反応の幅を増やし、柔軟に自分の行動が選べるようになると考えられます。
リプロセスリトリートは、大きく3つのパートに分けられます。
パート1は、安全性の確保など心の準備をし、現在の状況やトラウマの歴史のアセスメント、トラウマの回想、トラウマの悪影響を蓄えた身体の部分や不適切な防衛機能のリリースをし、感情の調整法の習得などを行います。
パート2は、体でトラウマの再現をし、トラウマを受けた時の反射的、防衛的な反応を経験し、その状態になったところで、すかさずポジティブで新しい健全な愛情を受ける経験と取り替えます。その際、適切な反射機能や防衛機能がインストールされ、トラウマがリリースされると考えています。 そのあと、イメージ療法などで、愛情のある健全な人間関係を再度経験します。
パート3は、パート1とパート2の統合です。ポジティブで新しい健全な反応や行動を、より強力にインストールするため、体の動きを使った色々なアクティビティーで、適切な反射機能や反応を強化し、ポジティブな脳の記憶を促します。
例えば、自分の生まれ直しの シュミレーションをし、 自分が望まれて生まれてきたという言葉を聞き、 親に抱きかかえてもらうという経験をします。そして親に手助けをしてもらいながらハイハイから、よちよち歩き、そして大人になっていく過程を実際に体の動きを通して行います。機能不全な家族ではできなかったこのような経験は、感動を引き起こし、脳と体にポジティブな記憶としてインプットされます。
このほか数々の身体の動きを使ったアクティビティーの中から、過去のトラウマの経験を塗り替えるような、適切なものを選んで、パート3を構成し、安全性を再確認して終了します。
リプロセスリトリートは、私のワークを引き継いでくれている多くの、認定リプロセスカウンセラーによって、日本の各地で開催されています。
特に、お知らせしたいのは、2016年、9月23−24日に、東京でリプロセスカウンセラー養成講座が行われることです。みなさんの中で、このようなワークの方法を習得して、トラウマを受けて苦しんでいる多くの方々の援助をしたいと考えていらっしゃる方は、是非、参加していただきたいと思います。参加資格は、西尾リプロセス協会のホームページに載っていますのでお確かめください。
この養成講座に引き続き、9月24日と25日は、すでに認定されている人たちのための研修講座が開かれます。
そして、25日には、トラウマを抱えて苦しんでいる一般の方々のための、リプロセスリトリートが東京で開催されます。是非、一度参加して、本当にこの方法が自分に向いているのか確かめてみていただきたいと思います。もう何度も参加されている方も、自分のさらなる癒しと成長のためご参加ください。
以上についての詳細は、西尾リプロセス協会公式ホームページをご覧ください。
現在、リプロセスリトリートの他にも、体の動きを使ったセラピーを考慮中です。またいつか、みなさんとシェアができればと思っています。
それでは、次の「西尾和美のメッセージ」まで、お元気でいてください。
西尾和美
nishiokazumi at 11:08|この記事のURL