「親になれば子どもの育て方は自然にわかる」なんてウソ ��
ビデオデッキやコンピュータを購入すれば、必ず使用説明書がついてきます。しかし、子どもが生まれたときには、なんのマニュアルもついてきません。自動車を運転するには、免許証が必要です。運転の仕方や交通法規などを学ばなければ、免許証は発行されません。
ところが、子どもを育てるには、なんの免許もいりません。
私たち一人ひとりの人生の重みを考えれば、子育てというのはとてつもない大事業だと思うのですが、そのための訓練も義務づけられていなければ、資格試験もありません。
子どもの育て方なんて親になれば自然にわかるという考え方は、私のところに相談にやってくる多くの人たちをみれば、いかにウソであるかがわかります。
自分が子どもを育てるのに適しているか、親としての仕事をしていくうえでの心構えができているか、そのための知識や技能を有しているか、環境はきちんとととのっているか…そういうことも考えずに子どもをつくってしまうケースがすごく多いのです。
親になってからも、親業について学ぶでもなく、自分の言動が子どもにどんな影響を与えているかを考えるでもなく、自分が自分の親からされたことを、知らず知らずのうちにそのまま自分の子どもにも伝えていたりします。
あるいは、これも無意識のうちにですが、自分の親のようになりたくないという気持ちから、過剰にそれとは正反対の方向に走るというアンバランスなこともしてしまいがちです。
いずれにせよ、自分の育った家族の中で両親がほどこした親業が自分の親業の原形となることは疑えません。子どものときのいやな家族の思い出のために、子どもを欲しくないというカップルさえいます。
子どものときに親から言われたことを、自分も子どもに対して口走っていたり、同じような態度で子どもに接していることに気づいてハッとすることがあるでしょう。
そのことでもわかるように、親が口にする言葉、身体や態度で示すメッセージ、無意識のうちに表現する感情などは、思いもかけないほど強く子どもに伝わっているものであり、子どもの人生に大きな影響を与えているものなのです。
ところが、子どもを育てるには、なんの免許もいりません。
私たち一人ひとりの人生の重みを考えれば、子育てというのはとてつもない大事業だと思うのですが、そのための訓練も義務づけられていなければ、資格試験もありません。
子どもの育て方なんて親になれば自然にわかるという考え方は、私のところに相談にやってくる多くの人たちをみれば、いかにウソであるかがわかります。
自分が子どもを育てるのに適しているか、親としての仕事をしていくうえでの心構えができているか、そのための知識や技能を有しているか、環境はきちんとととのっているか…そういうことも考えずに子どもをつくってしまうケースがすごく多いのです。
親になってからも、親業について学ぶでもなく、自分の言動が子どもにどんな影響を与えているかを考えるでもなく、自分が自分の親からされたことを、知らず知らずのうちにそのまま自分の子どもにも伝えていたりします。
あるいは、これも無意識のうちにですが、自分の親のようになりたくないという気持ちから、過剰にそれとは正反対の方向に走るというアンバランスなこともしてしまいがちです。
いずれにせよ、自分の育った家族の中で両親がほどこした親業が自分の親業の原形となることは疑えません。子どものときのいやな家族の思い出のために、子どもを欲しくないというカップルさえいます。
子どものときに親から言われたことを、自分も子どもに対して口走っていたり、同じような態度で子どもに接していることに気づいてハッとすることがあるでしょう。
そのことでもわかるように、親が口にする言葉、身体や態度で示すメッセージ、無意識のうちに表現する感情などは、思いもかけないほど強く子どもに伝わっているものであり、子どもの人生に大きな影響を与えているものなのです。
nishiokazumi at 17:30│TrackBack(0)│機能不全家族
