うちの事務所では無料法律相談をしています。
1時間までを無料としていますが,実際に時間が超過しても事実上相談料を取っていません。
ところで,弁護士が多数集まる場所に行くと,無料法律相談に対する否定的(非難的)な意見を耳にすることがあります。
中にはマイクを持って上記のようなことを語る先生もいらっしゃいます。
その理屈は概ねこんなでしょう。おそらく無料法律相談を否定的に解しておられる先生,非難的に表現されるは下記の理屈においては一致しているものと思われます。
理屈 :
「弁護士は資格を持ったプロフェッショナルだから安売りをしてはならない。」
もっともらしいですね。
つまり,弁護士のごとき資格を持った人間が,タダで法律相談を受けるがごとき行為は,「弁護士」という資格の値段を下げる,と言いたいわけでしょう。
。。。
本当に無料法律相談を受ける弁護士がいたら,「弁護士」という資格の値段が下がるのでしょうか。まあ敷居は下がるとしても。
この場合,「値段」をこれから弁護士資格を取ろうとしている人間基準で考えたら,その通りかもしれませんね。
ところでこれは,弁護士がみんな「プロフェッショナル」な法律相談をできるということが前提になっています。
だってプロの法律相談ができない人が混じって
でも,そこそこよく聞く相談者からの意見に,「前に相談を受けた先生はちゃんと答えてくれなかった。」というものがあります。今は消費者も複数の事務所をはしごして比較する時代ですから。
上のようなのは相談者からの伝聞になるんですが,ちょっとひどいなって思う先生がそこそこ混じっています。
また,市役所の担当法律相談なんかで壁越しに隣の先生の回答内容なんかが聞こえてくることがあるんですが,スキルのそれほど高くない私が聞いても,ちょっとそれはないだろ,というようなのがあります。あ,自分もそう言われないように気を付けますf(´ ∀ `; )
そして,プロフェッショナルな法律相談ができない弁護士が少なからずいることについても異説はないものと思われます。
マイクを持って無料法律相談に関して否定的,非難的な意見を述べておられる先生についても異論はおっしゃらないでしょう。
そんな先生方,もうすでに日弁連の報酬基準は撤廃されているのに,なぜそんなに無料法律相談に対して否定的なんでしょうね。
これから独立する弁護士は食うのに必死ということはご存知ないんでしょうか。
それでも士は食わなくてもバッヂの値段を落としてはならないのでしょうか。
その値段は公益か私益かどちらに属することなのでしょうか。
まさかそんな先生方は右肩,,,黙秘( ; ´ ・Φ・)
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