市会議員さんが赤ちゃん連れで議場に入ろうとしたけど認められなかった,というニュースがまあまあ世間を賑わしています。


ところでこの議員さん,前もって議会に赤ちゃん連れ出席をさせて欲しいと掛け合ったらしいです。

この事情を捕まえて,前もって申し入れがあったのに赤ちゃん連れでの議場出席を認めなかった議会が駄目だという批判が時折見られます。この批判は当たるんでしょうか。

もともと駄目なものを何回掛け合われても駄目なので,この批判は当たらないんじゃないんでしょうか。


ちょっと大げさだけど大げさになりすぎない例えをあげてみます。


『妹が二股かけられて振られたというお兄さんが,警察に前もって妹をふった元彼を殴りたいと何度も掛け合った場合で,実際に殴って相手に大けがをさせてしまった場合。』

この場合に殴ったお兄さんが罪に問われないという意見はほとんどないと思います。


で,赤ちゃん議員さんの場合にはなぜ上に書いた仮定事例と違って「前もって掛け合ったから認めるべき」というような意見が出るかというと,その人たちは「赤ちゃん連れでの議場入りは許されるべき」という前提に立っていて,その前提の理由はまあ2つだと思います。


1つ目は母さんの働く機会の保護。

最近特に重視されていることですね。日本死ねないですから。


でもお母さん議員にも民間で働いているお母さんと同じ理屈が当てはまるのでしょうか。

この人,単に税金で飯食ってる公務員だっていうだけではなくて,皆から選ばれて皆のために政をする議会のメンバーです。

ちゃんと政ができないおそれがあるんだったら赤ちゃん連れは禁止の必要があるのではないでしょうか。だって赤ちゃんは大きな声でひくひくえづきながら泣いても普通なんですから。

それで議事が停滞したら,皆のための政が害されちゃうじゃないですか。ちなみに日本国憲法自体が,公務員については普通の人と違う人権制約を認めています。そして本件のお母さんは公務員の中で特に皆から選ばれて皆のために政をする議会のメンバーという地位を持っている人です。



それからまたちょっと例えをあげてみます。


最近お父さんの育休が流行っていますが,

『シーズン中のプロ野球の主要選手,全国ツアー中のバンドマン,劇団のメンバーがお父さん育休をとった場合。』

目的はお母さんに仕事させてあげるチャンスをあげるためとしておきましょう。



やっぱりお母さんの働く機会を保護するためなのでセーフですかね。

それともこれはアウトだけどお母さん議員さんはセーフですかね。皆から選ばれて皆のために政をする人。


ここは個人的意見です。議員さんも当然にセーフではありません。だって議員さんは皆から選ばれて皆のために政をする人ですから。



それから2つ目の理由。

外国(多分欧米)で認めているところがあること。議場で授乳をしたお母さん議員もいるようです。どっかの国の総理大臣がお父さん育休をとったこともあるそうです。


はい。ひとこと。

欧米が常に正しいわけではない。日本が真似しなくてよい。猿真似して大失敗した司法改革を思い出そう。

だから赤ちゃん連れでの議場入りは当然のセーフではありません。おわり。