2011年07月12日

田中克彦『漢字が日本語をほろぼす』

田中克彦『漢字が日本語をほろぼす』(角川SSC選書/2011年)

日本語を国際言語にしよう、将来、ほろんでしまわないようにしようという
よびかけである。以下はメモで目次ではない。

(1)漢字の問題(日本語習得の壁となっている)
同音異義語が多い。憶えるのが困難。文字数がかなやアルファベットに比べ大量。
複数の読み方を許す。
ひらがなでもよいところを漢字を使う。宛字の乱用。音だけで理解出来ない場合がある。
読み書きが難しい。

漢字のよい点としては、知識や概念を表現・身につけやすい、異言語間において互いに理解ができる、
造語能力が高いなど。

(2)ことばと文字の関係
文字がなくてもことばは存在できる。音だけで理解が可能。
漢字を知っていることと語学力とは無関係である。
文法は変えられないが、文字は変えられる。

(3)日本語の将来
漢字の数を減らす。難しい漢字を使うことは偉くない。

日本語人(日本語を使う人)を増やす。
ことばは民族のかなめであり、民族とは言語共同体であり運命共同体である。
日本語は日本人だけのものでない。開かれた言語にすべき。
エリートのためのものでなく共同体共有のもの、共同体の外からも入りやすいものにする。

おぼえやすく、わかりやすく、使いやすい日本語。
日本語は漢字に頼らないで自立するべき。かな優先、音優先を守る。
難しい専門用語もやさしくすべき。ふりがなを必要とするような漢字は使わない。

もちろん、漢字の研究は今後も必要。

---
言語学の深い研究に基づく著者の意見には説得力がある。「漢字」は身近なことでありながら
当然なこととして問題にしていなかった。漢字はおもしろいが、日常生活では制限することが
必要だと思う。特に、教育、メディア、法律、医学などの分野では。
漢字擁護派の反論を聞きたい。 


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2007年06月28日

(株)西海水産工場見学

(株)西海水産工場見学
6月27日(水)9時43分金沢発七尾線に乗り、宇野気で下車、
自動車に同乗させていただき志賀町西海千浦の(株)西海水産まで。

途中、志賀町高浜で(株)あぶらたに(家具・インテリアほか)に寄る。私の同行者が安売りしていたワイヤクラフト(植木鉢の台?)を買った。
昼食は志賀町富来のてらおか風舎ブログ)でランチ定食(ステーキ)を頂く。ボリュームがあり、肉はやわらかくおいしい。

目的の西海水産には1時前に到着。
工場の中では7、8人の白衣を着けた女性社員がホタルイカを干すための前処理(何をしているか聞きもらした)をされていた。
その処理が済んだホタルイカは台の上にアクセサリのように整然と並べられている。
その後、乾燥室を見せてもらう。26度℃くらいの温風でホタルイカを1日で乾燥させる。内臓もあるので天日干しはできない。
衛生管理の部屋では、魚やイカははじめにアルカリ水、次に酸性水で洗い完全に殺菌する。空気も殺菌灯で殺菌する。温度・湿度はエアコンで調整している。金属片は探知機で調べ除去している(手で除去するのか?)。包丁も紫外線で殺菌。包丁を乾燥させるために電話帳に差し込むというのは面白い。衛生面ではクリーンルームのように厳重に管理されている。
最後に冷凍室に入らせてもらう。100岼幣紊呂△蠅修Αマイナス26℃で数分いると思考力が落ちるそうである。

システム開発の打ち合わせではかなり修正点が出てきた。それでも3週間後には完成版をお渡ししたい。

能登は細長いので思ったより遠く、意外に時間がかかるように感じる。しかし、途中の景色が美しい。海、漁港、民家や樹木。久しぶりの遠出のせいか、なにか戸惑った。

桝田様(AllAboutProFile)、お世話になりました。濱様、ありがとうございます。「美食工芸 職人の店」とブログ拝見しました。ときどき寄らせていただきます。


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2007年03月11日

四方田犬彦の「先生とわたし」

『新潮』3月号掲載になる四方田犬彦の「先生とわたし」を読んだ。四方田犬彦の師、由良君美の評伝である。出会い、由良君美の出自と来歴、行き違いなど情理を尽くしている。早熟な秀才であった由良君美は時代に先駆けていたためか、正当な評価が得られず50歳代で道に迷った。これからというときに病に倒れ、豊かな学識や着想を集大成することができなかった。

1964年、予備校で「由良」という先生に英語を習った。

もしその先生が由良君美なら、四方田の「評論」によれば慶応から東大に移る直前で35歳ということになる。数年後に雑誌『ユリイカ』で由良君美のエッセーを見かけ、ひょっとしたらあの先生が、と思った。何かの雑誌で写真を見たときも似ていると思った。だから、由良君美には少し興味があった。しかし何を専門にしていたかも知らなかった。

確証はない。インターネットで調べてみたがわからない。しかし、たぶん間違いはないだろう。

予備校では週1回で、期間は半年であったろうか。
大学の講義のような格調の高いものであった。購読したのはオルダス・ハクスリーのLiterature and Science(その初めの部分か)。C.P.スノーの『二つの文化』に関する論争に対し、著者独自の意見を述べたものである。「受験英語」とは全く関係のない講義であったが、文科と理科の対立というテーマについては興味を持ったし、C.P.スノーと言う名前も憶えた。

あるとき、イギリスの雑誌の名前を挙げ、この程度のものは君たちにも読めるだろうと言われ、とても及ばないと思った。

何かの取材でカメラマンが教室に来たこともあった。
よく理解はできなかったもののその高尚で知的な雰囲気は魅力的であった。記憶に残るのは卵形の端正な顔とオールバックの髪型である。

予備校で使った教科書は今もここにある。「由良」先生が教科書用に製本させたものだろう。先生が作った英文和訳の試験プリントが挟まっている。

新宿百人町にあった新宿予備校には面白い先生が多かった。古文の鈴木先生やお名前を忘れたが英語の先生など。現在、この予備校はなくなっている。91年頃に駿台予備校に変わった後、数年前に閉校しているようだ。


画家Tは大学1年のとき裏磐梯の夏合宿にみえていた、と思う。合評でけなされた絵を「構図がある」とすくってくれた人だと思うが。違うかもしれない。

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以下引用。
『ユリイカ』の・・・「ミソ・ウトポス」という題名の連載
『映画批評』と『季刊フィルム』・・・に寄稿

ロシア・フォルマリズムの泰斗であるシクロフスキーが説いた、「高位文化が誕生するためには低位文化の絶えざる振幅が条件である」というテーゼが、彼の方法論の根底にはあった。

ユングの説いた、集合的無意識・・・文学的研究においても、この原型という考えを適用するコールリッジ、キーツ、シェリーといった詩人たちは、・・・すべての芸術家は再発見を通して発見を行っていると考えていた。エリオットもまた、・・・そしてこうした原型論的な資質をもった文芸批評家として、マリオ・プラーツ、ハーバート・リード、ノースロップ・フライそしてW・H・オーデンの名前が挙げられた。(※由良君美の講義について)

フォークナーの『八月の光』

ロシア・フォルマリズムによる物語分析・・・基本となったのはトマシェフスキーの『テマチカ』とシクロフスキーの『散文の論理』

英語圏の文学理論として長らく親しんできたニュークリティシズム

文学の研究は確固とした方法論に基づいてなさなければならない、という信念

『始まり』エドワード・W・サイード 
ミハイル・バフチン『フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネッサンスの民衆文化』

北畠親房の『神皇正統記』・・・冒頭に天竺、支那、日本と、3通りの神話を対等に並べて、比較しているだろ。

時間の始原を問うことがいかに文学的想像力にとって重要であるかを説き、大学の副手時代にエリアーデの著作に出会ったときの興奮を回想していた。柳川啓一は彼の説く死と再生の象徴理論が現在の宗教学にとっていかに重要であるかを、穏やかな調子で述懐していた。

ウンベルト・エーコの記号論

この時期(※1976年)に彼がもっぱら関心を向けていたのは物語論であり、その応用としての幻想文学のジャンル論であった。

鶴見祐輔が少年少女向きに訳した『プルターク英雄伝』
中村草田男、日夏耿之介
『椿説泰西浪漫派文学談義』(青土社、1972)
都崎友雄(ドン・ザッキー) 神田で高松堂を開き
実吉捷郎、平井呈一

コールリッジを専攻・・・このイギリスロマン派の詩人は当時のドイツ哲学に精通しており

西脇順三郎、郡虎彦、多田智満子、横山貞子
鶴見俊輔の限界芸術論

大学院の2年間に彼がなしえたもっとも重要な遭遇は、ケネス・バークの『動機の文法』とエリアーデの『永劫回帰の神話』であった。・・・人間の持つ象徴行為と神話原型論を結びつけ、哲学と文学を統合的に思考する契機をついに発見したのである。

ルカーチ
ジョージ・スタイナー 『言語と沈黙』 『バベルの後に』
高橋康也、エリオット、エズラ・パウンド、高山宏、隠岐由紀子、ブレイク、ジョン・マーチン
沢木静、曽我蕭白、国枝史郎、夢野久作、大泉黒石、石光真清、中山元
クラカウアーの『カリガリからヒットラーまで』
『カリガリ博士の部屋』『ドクトル・マブゼ』『メトロポリス』
ゴダールの『ブリティッシュ・サウンズ』
泉鏡花、つげ義春
『ユリイカ』、『現代詩手帖』、『牧神」・・・幻想文学雑誌、『みずえ』
独文の種村季弘、仏文の澁澤龍彦に匹敵する

『中央公論』1970年1月号に掲載された、由良君美と丸山静の対談である。「なぜ『言語』が問われるのか」という題名をもつこの対談は30頁にも及ぶもので、二人はそこで言語をめぐる現象学、記号学、文化人類学、精神分析の側からのさまざまな接近方法について、現代思想の文脈のなかで検討を行っている。

エリアス・カネッティ『眩暈』
久保覚・・・『全集 現代文学の発見』 「せりか書房」「現代批評の会」
岸田秀
『言語文化のフロンティア』
『牧神』・・・牧神社
『白鯨』
花田清輝 山口昌男 横光利一
『脱領域の知性』・・・スタイナー
由良哲次、西田幾多郎、林達夫、三木清、カッシーラ、山田孝雄
ノヴァーリス、吉田健一、スタイナー『青髭の城にて』
ヴァン・デル・ポスト『影の獄にて』思索社
井上ひさし『吉里吉里人』
テリー・イーグルトン 『ゆきゆきて、神軍』 『ベルリン・天使の詩』 
アンゲロプロス
『図書新聞』に『読書狂言綺語抄』
『セルロイド・ロマンティシズム』
『英語青年』に『メタフィクション論試稿』・・・『メタフィクションと脱構築』(交遊社、1995)
シュミットの『ラ・パロマ』
滝口修造
還暦記念画文集『文化のモザイック』緑書房

駒場構内にある柳の巨木をいつも駅のプラットフォームから眺めているうちに、歳月が過ぎたと書いた。

二人の幻想画家、横尾龍彦と高松潤一郎の絵画 矢川澄子の短詩
(※高松はサパンヌ美術クラブOB)

ジョージ・スタイナー『師の教え』(ハーヴァード大学出版)
山折哲雄『教えること、裏切られること』(講談社現代新書)
法然と親鸞、明全と道元、フッサールとハイデッガー、ハイデッガーとアーレント

ダンテ『新曲』 ブレイクの『新曲』挿絵
加藤幹郎 磯田光一

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朝日新聞07.3.6(大阪)に鶴見俊輔と四方田犬彦の対談記事に
「四方田さんの『先生とわたし』・・・あれと比べられるのは、日本文学のなかでは鷗外の
『渋江抽斎』ぐらいだ。」
とある。

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2007年01月11日

佐藤 優『獄中記』岩波書店

2006年12月29日読了。
以下のメモは引用。

私の獄中生活で役に立ったのが
和田洋一『灰色のユーモア・私の昭和史ノォト』(理論社、1958年)

ヨゼフ・ルクル・フロマートカ(1889−1969)チェコのプロテスタント神学者
カール・バルト(1886−1968)プロテスタント神学者 反ナチス

ヘーゲル『精神現象学』(樫山欽四郎訳、平凡社ライブラリー)
旧約聖書、新約聖書

ハイデッガー
ハーバーマス

『ラテン語初歩』(岩波書店)
川上徹『査問』(ちくま文庫)
遠藤周作『沈黙』(新潮文庫)

ナーガルジュナ(龍樹)の中観思想

ヘーゲル『法哲学綱要』序文
「コヘレトの言葉」5・14

ユルゲン・ハーバーマス『公共性の構造転換』(未来社)
内村剛介『生き急ぐ』(三省堂新書)

ハーバーマス『認識と関心』(未来社)

ドイツ語の勉強が面白くなってきた。ラテン語も手を抜いてはいけない。
チェコ語、ドイツ語、ラテン語、フランス語をきちんとマスターすれば、フスから
カルバンまでの宗教改革史をカバーすることができる。

永山則夫『無知の涙』、『木橋』
浅田次郎の小説やエッセー
上智大学中世思想史研究所監修『キリスト教史』平凡社ライブラリー
 カトリックの正統的立場から書かれたもの

フス
UCCザ・ブレンド117(インスタントコーヒー)
キリスト教関連図書は銀座教文館三階

網野善彦『無縁・公界・楽』(平凡社ライブラリー)
ハーバーマス『コミュニケイション的行為の理論』(未来社)

「コヘレトの言葉」3・1

レーニンは「国家権力の本質は暴力だ」と規定しましたが、…

ソ連の崩壊を目の当たりにしする中で、人間の幸福は国家という器次第で
いかようにもなるということを痛感しました。

ホブズボウムの「極端な時代」という言葉

「ブハーリン裁判」、「第二次大本教事件」

本質的なテーマは民族と福音である。この中で社会主義の問題も取り扱うべきで
あろう。

ハーバーマスのコミュニケイション理論

シモーヌ・ベイユ
ウィクリフ(十四世紀イギリスの宗教改革者)

ポパー『開かれた社会とその敵』 反知性主義

『宇野弘蔵著作集』(岩波書店)
『廣松渉著作集』(岩波書店)
『廣松渉コレクション』(状況出版)
『スターリン全集』(大月書店)

「人間とは何か」という問題意識

「太平記」

山内昌之教授の協力体制
モルトマン『創造における神 生態論的創造論』

「語学などというのは、覚えなければいけないのは2つのことだけだ。
文法と単語だ」・・・アルチューノフ教授

チェチェン問題

1930年代の思想 京都学派、内田良平、大川周明、北一輝
廣松渉教授 「近代の超克」という枠組み

「受肉論(incarnation)」

学理的反省者(ヘーゲルが言うところのfür uns)の立場

ミラン・クンデラ 高橋和巳
ハーバーマスやモルトランを読んでフェミニズム思想と正面から
取り組んでいます。
廣松渉『近代の超克論』、『マルクス主義の地平』
カール・バルト『バルト自伝』新教出版社

アーネスト・ゲルナー『民族とナショナリズム』(岩波書店)
レクラム文庫の『純粋理性批判』
ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体 ナショナリズムの起源と流行』

『宇野弘蔵著作集 第二巻 経済原論供
システム論としては圧倒的に優れています。・・・『資本論』
ユダヤ教とキリスト教の連続性

「カバラーの知恵」
『邪教・立川流』
縁起観
バルトが神の啓示は「ロシアの共産主義を通しても」、
「死んだ犬を通じても」(「死んだ犬」とは恐らくヘーゲルを指している
のであろうが)ありうると『教会教義学』供伸気埜世辰討い襪海箸真実では
ないかと思う。
『ドイツ・イデオロギー』
モーゼス・ヘス
ユダヤ教、ユダヤ思想

高橋直道編『唯識思想』春秋社
多川俊映『はじめての唯識』春秋社
高橋直道『唯識入門』春秋社
竹村牧男『唯識の構造』春秋社
横山紘一『優しい唯識、心の秘密を解く』日本放送出版協会
※「優しい」は誤りか。「やさしい」であろう。

コンラート・ローレンツ『ソロモンの指輪 動物行動学入門』早川書房
エバーハルト・ユンゲル『神の存在』ヨルダン社

ウィトゲンシュタインの論理哲学
マルクスの『資本論』

僕はナショナリズムは必要であり、無記(仏教思想で言うところの善でも悪でも
ない作用)と考えている。

「コリントの信徒への手紙1」13・4−13

ユダヤ人の歴史認識とヨーロッパ人の歴史認識の違いをあなたはどう考えている
だろうか? ・・・

レーニンもカルバン的だ。

キリスト教の外側から見るとルター派と改革派(カルバン派・ツビングリ派)は
同じようなものだが、改革派から見るとルター派はむしろカトリックに近い
くらいである。ルターの世界観も僕の規範からすると半分カトリシズムだ。
 ルターには狂気に近いものがある。ヒトラーが最も尊敬していた偉人は
ルターで、ナチズムはルター派の伝統なくして生まれてこなかった。獄中では
近現代のドイツ哲学・思想を集中的に勉強したが、ドイツ的ものの見方・考え方
の中に、現代の病理現象が圧縮されているように僕には見える。

西ドイツで最も良心的な知性は、フランクフルト学派だと思う。アドルノ、
ホルクハイマー、そしてハーバーマスの思想は検討に値する。ナチスが台頭する
前のドイツ思想は、プロイセンの伝統とともに、アシュケナージ系のユダヤ思想
により構成されていた。このユダヤ思想の伝統を取り戻したのが、フランクフルト
学派の業績だと思う。

ワシーリー・ボロトフ、アレクセイ・ホミャコーフ

「ルカによる福音書」6・27−28
「マタイによる福音書」5・43−44
モルトマン『イエス・キリストの道』新教出版社

柄谷行人『ヒューモアとしての唯物論』(講談社学術文庫)
    『〈戦前〉の思想』
市川浩『ベルグソン』(講談社学術文庫)
カレル・チャペック『山椒魚戦争』(岩波文庫)

フーコー『監獄の誕生』(新潮社)

『毛沢東選集』
魯迅『野草』
『金日成著作集』や金日成回想録『世紀を超えて』においても
キリスト教や牧師の話が多い。
エンベル・ホッジャ、ファン・S・ノーリ

ヤン・フス『教会論』
ヨゼフ・ルクル・フロマートカ『人間への途上における福音』
 『宗教改革から明日へ』、『破滅と復活』

「存在するものは理性的である」「理性的なものは存在する」
「非理性的であるが故に私は信じる」  ※アウグスティヌス?
ハンナ・アーレント『エルサレムのアイヒマン』

『思想』六月号のスピノザ特集
終末論の組み立てが、ユダヤ教とキリスト教ではかなり異なる。

ヘーゲル『歴史哲学講義』(岩波文庫、長谷川宏訳、ワイド版)
レーニン『帝国主義論』
廣松渉『資本論の哲学』

アレクサンドル・ユリエビッチ・カザコフ君 サーシャ

ルカーチ『歴史と階級意識』
サルトル

イヴン・ハルドゥーンの交代史観とヒュームの「振り子理論」
 ・・・『民族とナショナリズム』

役割、役柄

数学
サンスクリット語
アルバニア語
ディートリッヒ・ボーンヘッファー

和田春樹、歳川隆雄、米原万里、斎藤勉

高校数学教科書
山本芳彦編『高等学校 数学飢定版』啓林館、1997年 ほか


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2006年08月29日

一スジ(脚本)、二ヌケ(映像)、三ドウサ(演技) (マキノ省三)

8月29日(火)13:00NHK衛星第二放送『時代を越える溝口健二』で、
津川雅彦の話に、「溝口監督は『一スジ、二ヌケ、三ドウサ』という基本ができていた。その上に才能があった」。なお、彼は『山椒大夫』に子役で出演している。冬(2月)の海での撮影の際、監督の指示で水の中に入らせられたとき、田中絹代が私もと言ったが監督は「あなたはだめだ風邪を引く」と言ったという。

文藝春秋|本の話より|私はこう読んだ(「世界のクロサワ」を生み出した共同脚本の秘密 村井淳志)

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2006年08月22日

佐久総合病院名誉総長の若月俊一氏死去

地域医療に尽力、佐久総合病院名誉総長の若月俊一氏死去
8月22日午前5時5分。96歳だった。
asahi.comには鎌田實・諏訪中央病院名誉院長(長野県茅野市)の話が掲載されている。
関心を持ったのはNHKラジオの武谷三男との対談(60年代?)を聞いたことから。
武谷三男編著『自然科学概論』第2巻に少し紹介されている。
その後、NHKテレビの紹介番組を観たり、南木佳士の本『信州に上医あり―若月俊一と佐久病院』(岩波新書)と『八十八歳の秋―若月俊一の語る老いと青春』(岩波書店)を読んだりした。

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2006年01月04日

四方田犬彦『ハイスクール1968』

四方田犬彦『ハイスクール1968』新潮社
1968年から1972年にかけて著者15歳から18歳までの「感情と行動」
1月2日購入、1月3日読了。
浜田山
駒場東大前
『マルドロ−ルの歌』数学への熱いオマージュ
ビートルズ『ホワイト・アルバム』
新宿文化(アートシアター) ゴダール フェリーニ ブルック ブニュエル
原正孝(原将人)と『初国知所之天皇』
『ガロ』 佐々木マキ つげ義春
『COM』 岡田史子 宮谷一彦
渋谷 名曲喫茶とジャズ喫茶
新宿 ピットイン
構造主義『悲しき熱帯』
マイルス・デイヴィス
ジョン・コルトレン 『マイ・フェイヴァリット・シングス』
アルバート・アイラー
ラヴィ・シャンカル
ブリヨン『幻想芸術』 稲垣足穂 バタイユ
大江健三郎『万延元年のフットボール』
『現代詩手帖』 帷子耀
寺山修司
ランボー『地獄の季節』『イリュミナシヨン』
バリケード封鎖 藤村浩哲「アジビラと資料の保存」
吉田喜重『エロス+虐殺』
田村隆一「緑の思想」
大島渚『東京(戦)争戦後秘話』(戦は略字で)
澁澤龍彦 (彦は文で)
三島由紀夫
中上健次
ジョン・レノン『ジョンの魂』
セリーヌ『夜の果ての旅』
石井辰彦
T・S・エリオット「二十五歳を過ぎて詩を書き続けるには歴史的感覚
が必要であり、その者こそ真の詩人なのだ」


2005年11月12日

『花衣ぬぐやまつわる・・・・・・』

田辺聖子『花衣ぬぐやまつわる・・・・・・ わが愛の杉田久女』集英社文庫
格調高く公平な筆致で、久女をいとおしく思う心があふれている。

久女が崇め、慕った虚子。その虚子から遠ざけられたために、
不利なうわさや根拠のない逸話がまとわりついた。
この汚辱から救いだそうという熱い思いが伝わる。

男性俳人に伍して高く評価されている久女と多佳子。多佳子は久女に手ほどきを受けている。
二人の性格を鋭く明快に分析している。まじめで直情の久女と怜悧でしなやかな多佳子。

俳句に情熱を注ぎこみ、燃焼し尽くしたところもあり
不幸であったともいえないが報われない一生であった。

不遇な生涯ではあったがその作品は輝きを失うことはないだろう。
虚子と秋桜子の確執も興味深い。

栴檀の花散る那覇に入学す
谺して山ほととぎすほしいまゝ
蝶追うて春山深く迷ひけれ

この本に「蝶追うて」は引用されていない。

至遊さんの俳句をどうぞ
 http://home.att.ne.jp/blue/atelier/Fukuyama-san/index.htm
鬼火 http://homepage2.nifty.com/onibi/index.htm
  心朽窩 http://homepage2.nifty.com/onibi/sinkyuka.html
西日本シティ銀行:地域社会貢献活動:ふるさと歴史シリーズ「北九州に強くなろう」
 http://www.ncbank.co.jp/chiiki_shakaikoken/furusato_rekishi/
     kitakyushu/003/01.html
実りのとき ノラともならず・杉田久女
 http://www.01.246.ne.jp/~yo-fuse/bungaku/hisajo/hisajo.html

【参考書】
『現代文学大系69 現代句集』(筑摩書房)1968 (久女句集が入っている)
宇多喜代子『NHK人間講座 女性俳人の系譜』NHK出版 2002
上野さち子『女性俳句の世界』岩波新書 1989
高橋睦郎『百人一句』中公新書 1999
平井照敏編『現代の俳句』講談社学術文庫 1993
山本健吉『現代俳句』角川文庫 1964
成瀬櫻桃子・飯島晴子ほか『わが愛する俳人 第二集』有斐閣新書 1978



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2005年03月24日

海辺のカフカ

3月18日(金)四国へ。 
車中で、『海辺のカフカ』を読み始める。
丸亀で途中下車。讃岐うどん(永田)を、釜揚げうどんとちくわのてんぷら
安くて旨い。丸亀城天守閣と石垣。美しい石垣。渋団扇を買う。秋寅の館。
高知へ。ホテルで洋食。翌日夜は「司」でかつおのたたき定食と日本酒。
朝市を見て高知駅まで。京都で途中下車して「尾道ラーメン」。
20日(日)に帰る。
21日『海辺のカフカ』読み終える。戦争、地下鉄サリン事件、
カフカ『流刑地にて』、
オイディプス、『坑夫』、『マイ・フェイヴァリット・シングズ』、
『大公トリオ』スーク・トリオ、シューベルトのニ長調のソナタ、
ハイドンのチェロ協奏曲一番、アイヒマン、偏狭なフェミニスト、『源氏物語』、
性、森、マツダのロードスター、ファッション、カモミール茶、トースト、
アールグレイ、
赤いジョニー・ウォーカーと白いカーネル・サンダーズ、カラス、猫、犬、
図書館、野方、高松、高知、・・・。

2005年03月14日

山の音

今年の1月始め、昨年暮れ古本屋で買った川端康成『山の音』を読んだ。評論やコラムでしばしば触れられるので興味があった。主人公は61歳、季節は夏から翌年の秋まで、作者50歳から55歳にかけての作品である。

初老の心境や老化現象が綴られている。老化とそれへの恐れについてはネクタイの結び方を突然忘れてしまうという話で象徴的に表現されている。戦後間もない時代、息子は戦争帰りですさんでいる。その息子の嫁との互いへの思いやり、その深まりを中心に話が展開する。鎌倉にある家の庭、東京までの通勤電車の中、東京の町などを背景として短いプロットを積み重ねて主人公の心を浮き彫りにしていく。

事態は少しずつ悪くなっていき、不安が次第に増大する中、フェードアウトする。作者が若いせいか、主人公は61歳にしては若い。それにしてもちょうどよい年齢でこの小説に出合ったものだ。

2月には12、3年前に買った『美しさと哀しみと』中公文庫を読んだ。大晦日の京都で小説家は20年前、31歳のとき16歳であった恋人と再会する。小説家の子供を死産し、彼と別れた少女は日本画家になっている。そのとき画家は一人の女弟子を伴っていた。そこから、その弟子が小説家の息子を復讐と称して魔界に引きずり込み、衝撃的な最後に向かって話は激しく流れていく。作者も魔界に入ってしまったという感じ。通俗的とも思える展開であるが、それにしては救いのない終わりだ。何を表わしたいのかよく分からない。運命に翻弄される人間の哀しさということなのか。

川端康成記念会に略年表がある。

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2004年11月10日

ランダムグラフとスケールフリー

http://www5.ocn.ne.jp/~report/news/networktopology.htm#1
生命のごとく成長するウェブの向かう先は?


インターネットのネットワークシステムの成長モデルはランダムモデルではなくスケールフリーであるという。特定少数のノードがシステムを維持している。

2004年10月12日

十進BASIC

http://hp.vector.co.jp/authors/VA008683/ (仮称)十進BASICのホームページ
飯高茂『パソコンで開く数の不思議世界』岩波ジュニア新書で知った。早速使ってみた。グラフィックが簡単に利用できる。asteroid、cardioid、spiral、folium、lemniscateなどを書いてみた。

nisio269 at 15:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!programming 

2004年07月24日

山口誓子『俳句鑑賞入門』創元社

数年前、古本屋で買った本を拾い読みしていて、誓子が『黒谷の下の岡崎で生まれ、そこで大きくなった』ことを知った。『山口誓子集』(朝日文庫)の略年譜によると錦林小学校にもしばらく通ったようだ。

雑誌に載った誓子の簡潔なエッセーに感じ入ったことがある。

この本の中で次の句の解説がある。

生きのびてまた夏草が目にしみる  徳田秋声

この句は卯辰山の文学碑の横に室生犀星の筆による秋声の事歴の中に引用されていると解説している。さらに誓子はこの句を『文学者が作った俳句としては最高のもの』と称えている。
          

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2004年06月28日

京都散策 平家物語

http://www3.ocn.ne.jp/~mh23/index.htm 京都散策 平家物語
平家物語の解説、年表、京都の関連史跡など。

4歳から13歳ころまで東天王町に住んでいたので、興味深い。黒谷の三門の前で遊んでいた。ソフトボール(三角ベース)はいろんなところでしていたが、この三門の前でもしていた。松の木が1塁ベースと3塁ベースであった。いまではとても考えられない。40年以上も前のこと。夢のよう。遊び仲間が息災でありますよう。

京都に行くと、つい足が向く。南禅寺、永観堂、黒谷、真如堂、そして銀閣寺や平安神宮。

本文はhttp://etext.lib.virginia.edu/japanese/heike/index.html Electronic Text Center -- University of Virginia Libraryで。
"祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。娑羅雙樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高、漢の王莽、梁の周伊、唐の禄山、是等は皆舊主先皇の政にもしたがはず、樂みをきはめ、諫をおもひいれず、天下のみだれむ事をさとらずして、民間の愁る所をしらざりしかば、久からずして亡じし者ども也。近く本朝をうかがふに、承平の將門、天慶の純友、康和の義親、平治の信頼、此等はおごれる心もたけき事も皆とりどりにこそありしかども、まぢかくは六波羅の入道、前太政大臣平朝臣清盛公と申し人のありさま、傳へうけたまはるこそ心も詞も及ばれね。"


2004年06月20日

多田道太郎

NHK教育 04.6.20 14:00
こころの時代・宗教・人生[再]  “道草”を楽しむ▽発想を生む休みの思想 多田道太郎の自宅(宇治)から

桑原武夫の弟子と言う。

強制される事をしない。休みの中から空想力が芽生える。

『ものくさ太郎の空想力』『しぐさの日本文化』などの紹介があった。

辻征夫と親交があったということ。「・・・ずり落ち・・赤提灯」の句を誉められたという。

杉本秀太郎は「さくらなべ・・ 緑・・・」の句がよいといった。

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2004年06月16日

宇宙の物質の起源

http://dirac.phys.saga-u.ac.jp/~funakubo/funakubo-j.html Koichi Funakubo's Page 宇宙の物質の起源

宇宙と素粒子について、わかりやすい説明。ほかにも下記のWebページ

http://www.naoj.org/j_index.html Subaru Telescope, NAOJ 宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の温度揺らぎ

http://particleadventure.org/particleadventure/ The Particle Adventure
図が美しい。美しいポスターも

http://pdg.lbl.gov/quarkdance/ QuarkDance.org サイト案内

http://pdg.lbl.gov/index.html  Particle Data Group Welcome Page 素粒子物理学のデータ


http://skyserver.sdss.org/edr/jp/ SDSS SkyServer
 教育用課題もある。


2004年06月01日

水平思考とシックスハット

http://www.fukuicanon.co.jp/tamaki/quality/q020422A.html
エドワード・デ・ボノ博士のシックスハットと水平思考


6つの帽子とは白:情報(事実)、赤:感情、黄:プラス思考、黒:注意、緑:創造性、青:思考(制御)。

このコラムから引用
”デ・ボノ博士の水平(ラテラル)思考については、
http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/essay/serendipity.html の「水平思考と垂直思考」の項をご参照してはいかがですか。日本語のホームページにはあまり、参考文献が無いようです。”
この「果報は寝て待て〜セレンディピティのすすめ」という文もおもしろい。

次の「金貸しと娘」の問題は有名らしい。
http://www.hzs.co.jp/hitoto_s/no22/no22_asobi2.htm 遊びの効用(2) 垂直思考と水平思考

デ・ボノの水平思考は大平健の『ニコマコス流アタマを良くするパソコン術』岩波書店でも推薦されていた(p.152)。

nisio269 at 23:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!発想法 

2004年05月18日

団鬼六 『落日の譜 雁金準一物語』

筑摩書房のPR誌『ちくま』に連載中。
雁金は少年時代、伊藤博文の相手をしていたという話もあった。
現在は本因坊秀栄と高田民子の確執中、雁金が方円社から本因坊家に移籍したところ。事実に即した話であると思うが、おもしろい。

<囲碁のサイト>
http://mignon.ddo.jp/assembly/mignon/go.html 木石庵

http://members.at.infoseek.co.jp/igosennin/ 囲碁仙人
など


nisio269 at 14:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!ひと 

2004年05月02日

Google特殊検索

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/04/22/2889.html
日本のGoogleでも株価や路線、辞書などの特殊検索が可能に

"例えば、検索窓に「和英 グーグル」と入力すると、検索結果の一番上の部分に「グーグルを和英辞書で調べる」という特殊な検索結果が表示される"
結果を表示するにはさらにこれをクリックしなければならない。

nisio269 at 21:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!web検索 

将棋プログラムと囲碁プログラム

http://www32.ocn.ne.jp/~yss/index_j.html
YSSと彩のページ

将棋はアマ4段、囲碁はアマ初段の力があるという。
現在最強のプログラムは。

nisio269 at 20:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!programming