先日、道内の会社のトレーラーのドライバーが、故意に対向車線にシャーシ部分をスリップさせてはみ出させ、対向車を驚かせる行為をし、対向してきたトレーラーは避けようとして左側の雪山に接触、その後対向車線にはみ出し、別のトレーラーと正面衝突してそのドライバーは亡くなったという事故の詳細が、新聞やテレビで報道された。亡くなったドライバーはその行為をしたドライバーの知人だったそうだ。

同業者とは思いたくない事故の内容だ。でも調べると事故を起こした会社は残念ながら歴とした運送会社だった。とても悲しくなる。本人は否認しているようだが、目撃証言などからすると、きっとふざけてやったのだろう。これが自社のドライバーだったらと考えると本当に恐ろしい。

日本の物流はトラック輸送で成り立っている。飛行機や船は全体のわずか10%に過ぎない。もっとその責任と誇りを考えなければならないと思う。決して自社が全て出来ている会社ではもちろん無いが、まず経営者の自分がそう思わないと、当たり前だが良くならないだろう。

年間に苦情のお電話を何件かいただくことがある。今は全車ドライブレコーダー搭載で、速度や位置なども把握でき、苦情内容との検証が可能なので以前よりかなり指導しやすくなった。自分が分からなくても相手からするとその運転方法で、恐怖を与えていることだってあるのだから、見直すには、苦情は言って頂けるだけありがたい。中には言い掛かりみたいなもの、と言っても原因はお互いにあるのですが、以前は言われたことをそのまま受けるしかなかったが、今は詳細が分かるので、間違った指導や誤解が少なくなった。

事故や今回のように故意によるものは稀だろうと思うが、会社としてどのような指導や教育をこの先もして行くのか。これには本当に終わりは無くて、常に思い、感じていないと、人間は「つい」や「うっかり」が出てしまうものだ。悲しいことにだけにはならない様に、責任と誇りを感じる「心」と、ドラレコなどを使った「技術」を大事にして行きたいと思う。



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