当社では、スタッドレスタイヤに交換後、ドライバーにはナットの緩みが無いかを点検し、増し締めを行うようにしている。これは特別なことではなく、交換後に起きやすいタイヤ脱落事故を防ぐためで、おそらくどの運送会社で行っていることだろう。

しかし、年々そのタイヤ脱落事故が増加傾向にある。国土交通省の調査によると、2011年の事故発生件数は11件だったのだが、翌年から増加し、2020年には131件も発生しており、国も事故防止に向けて関係機関等に注意喚起を促している状況だ。

原因は果たして何だろうか。国などの見解は、タイヤ交換後の時期に多く発生しているということで、取付作業の問題や、ボルトナットの不良を問題視している。規定トルクで締め付けを行っているのか。ボルトナットに異常がないのか。再度の作業や点検をするようにと、わざわざ国交省とトラックメーカーの連名で、登録している1台1台に対し、赤い封筒で送られてきている。

これには深い問題が見え隠れする。運送会社やトラックを使う仕事をしている方なら知っている話だと思うが、2009年からメーカーによって発売されたトラックは、タイヤを装着する際のハブボルトの形状やホイール、ナットを回す方向が変更された。いわゆるJIS規格だったものがISO規格に変わったのだ。

事故原因が、JIS規格からISO規格に変更したことによって増加しているかは定かではないが、運送業界や関係団体ではその見方が強い。国とメーカーは、取り合えずISO規格のトラックを買ったユーザーに赤い封筒を送り付け、1台1台注意をしましたよ。ナットの不良品は無償で取り替えますよ。という通知をしたということで、この問題の幕引きを図っているとしか思えない。

本当にこのまま、注意喚起とユーザー側の点検整備だけで、この問題は解決したということで良いのだろうか。疑問が残る。。。




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