報道の操作もあるかもしれないが、冬タイヤへの交換が始まった昨年11月頃から、タイヤ脱落のニュースがとても多い気がする。しかもトラックだけではなく、乗用車も多い。これはいったいどうしたものか?今までもあったけど、ニュースにならなかっただけなのか?何とも不思議だ。

トラックだけではなくと書いたのは、ご存知の方も多いと思うが、トラックのタイヤは、助手席側が外れやすいのだ。これはタイヤを固定しているボルトナットの基準が、JIS規格からISO規格に変更されたあたり(2010年ごろ)から脱落事故が増えており、我々事業者も困惑しながら点検を強化して使用している。

トラックの重たい重量を支えるタイヤはとても重要な部分だ。そのため、その接合部分においては日本独自のJIS規格で安全を守ってきた。特に助手席側のタイヤは、左側通行の日本にとっては抵抗が大きいため、外れやすいということが分かり、多くの試験や研究で、助手席側のナットは左回りになったと認識している。

国は、タイヤ脱落事故が多発しているのは、事業者側の交換の仕方や点検ミスが原因としている。自主点検項目を増やし、締め付けトルクの基準をつくり、全て事業者側、使用者側の責任で済まそうとしている気がしてならない。

乗用車も多いと書いた。だが、乗用車のタイヤの取付方法は今までと何も変わっていない。冒頭に書いた通り、報道の操作をしているのかは分からないが、使用者側の取付、点検に世間の目を向けるため、今までも、おそらくあったであろう乗用車のタイヤ脱落の報道を、今シーズンは敢えて行っているのではないかと勘繰ってしまう。

タイヤ脱落の原因は、このまま事業者側、使用者側だけの取付け、点検の不備で良いのだろうか。世界基準のISO規格によって、日本のトラックのタイヤ脱落事故が増えているのは事実であり、そろそろ抜本的な規格の変更が必要なのではないかと思うのは、きっと私だけではないだろう。。。




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