子どもの頃、地元永山神社のお祭りが楽しみだった。当時は意味も分からず、ただワクワクしながら御神輿や獅子舞などを見物し、何度か御稚児さんや子ども神輿にも出たと記憶している。そして何と言っても、あの子ども心を掻き立てるたくさんの露店が、それはもう楽しみで仕方がなかった。

7月1日が本祭り。前夜祭や後祭りもあるので3日間がお祭りだ。当時農家だった私の家には、親戚なども集まり、大人もお祭りを楽しんでいた。御神輿行列が町内を回り、境内では相撲や演舞の他、様々な催しが執り行われ、この3日間はお正月並みに何か特別だった。

お祭りというものを、大人になるにつれてその本来の意味を理解するようになり、大人たちも楽しんでいるだけだという、子どもの頃に思っていた気持ちは変化していった。開拓の歴史と共に守護の神を祀り、よりどころとして地域の人々の生きる糧となり、この地域では特に農業や林業など、娯楽の乏しい時代の中で、崇拝することで助けられてきた。お祭りは、そんな神様へ感謝の気持ちを伝える場となっている。農家だった祖父母、父母たちもその意味をちゃんと理解して、大事にしてきたのだろうと思う。

当社は毎年、この永山神社例大祭の「神幸式」の中で、御神輿、いわば神様をトラックに乗せて町内を回る大役を仰せつかっている。永山町内で六カ所ほどの駐輿所を設け、それぞれの場所で神主が祝詞をあげ、様々な儀式を行い住民が神様に感謝を伝える。当社のトラックに向かってというか、もちろん神様へなのだが、みんなが手を合わせ拝んでくれていると、何だか御利益が…、いや、そんな欲を持ってはいけない。罰が当たる。

今年で134回を数える永山神社例大祭に、私は3人の祭典副委員長の1人として、さらに関わることになった。神様に感謝しながら、家内安全、商売繁盛、五穀豊穣を願い、子どもの頃に楽しみにしていたお祭りを、今度は支える側として、微力ながらお手伝いさせていただこうと思う。

ーーーあさひかわ新聞5月21日号「旭川の小さな運送屋の社長は書きました」よりーーー




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 御神輿を乗せているトラック。。。2023年7月撮影